鬼灯の冷徹かと思ったが………   作:超高校級の切望

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最強の邪竜

 え………何これ?

 

 此方をつぶらな瞳で見つめてくる羽黒兎を見て、セラフォルーが思った事はそれだ。

 

「現魔王のレヴィアタンか……超越者と呼ばれるルシファーとベルゼブブには劣ると聞いていたが、事実なら楽しみだな」

 

 しかもなんかイケボだし。

 

「あー、えっと……私も最近超越者って呼ばれるようになったよ?」

「そうなのか?確かに悪魔にしては強い力を持っているな………いや、そもそも今のお前は悪魔なのか?」

「んー、どうだろ?サーゼクスちゃんがやってたように自分の肉体を私自身の魔力属性に合わせて変質させただけだし」

「うむ。もの凄い冷気だ。迂闊に近づけば白兎になってしまう」

 

 と、そういう黒兎の全面の黒い毛に霜が張り、確かに白く染まったように見える。

 

「えっと、兎ちゃんは、何者なの?」

「俺か?俺はクロウ・クルワッハ」

「え、ごめんちょっともう一回言って」

「うむ。もの凄い冷気だ。迂闊に近づけば白兎になってしまう」

「いやそこじゃなくて」

「俺か?俺はクロウ・クルワッハ」

「……………」

 

 え、この兎、邪龍の中でも特に力を持っていた奴の一匹なの?ヒクヒク鼻を動かす兎は何処からともなく取り出したバナナを食べ始める。

 

「………何で兎?」

「修行仲間が兎だったからな」

「…………」

 

 どんな兎だそれは、と思いつつ。なんか頭に引っかかるような?

 

「もしかして、芥子ちゃん関係?」

「知っていたか。丁度いい」

 

 ウンウンと頷くとバナナの皮を燃やす。火はいたぞこの兎。いや実際は邪龍なんだろうけど。

 

「日本地獄に就職したい。紹介してくれ」

「…………それは、芥子ちゃんに頼めばいいんじゃ………」

「サプライズだ。彼奴を驚かせたい」

「何で?」

「………………?」

 

 コテンと首を傾げるクロウ・クルワッハ。見た目は兎。大変かわいい。

 

「何故、だろうな?あの女とは、強くなるために鍛錬してるさなか出会った。彼奴もまた強さを求める者だった…………だから、俺は彼奴のそういった顔しか知らぬ。驚いた顔も、見てみたい………む?しかし、何故見たいのかは解らぬな」

「あ〜、ははぁん。芥子ちゃんも罪な兎………」

「?あの女が罪を犯したのか?罪を裁く側だろう」

「いや、言葉のあや。そういう事なら、今は下の方に日本地獄の偉人が来てるよ。一番強い男の人」

「そうか、感謝する」

 

 

 

 

 

「おかえりなさい柳さん………行くより増えてません?」

 

 地獄に帰ってきた柳。その肩には三子が乗っており、その頭には黒い兎。柳の腕の中には三子に良く似た龍の特徴を持つ幼女。柳の顎の下にグリグリと頭を押し付けている。何かに似てる。ああ、トーテムポールだ。

 

「一番上のはクロウ・クルワッハ。地獄に就職したいって事です」

「クロ………その姿、もしや芥子さんのご友人の?お話はかねがね。あなた程の実力者が入ってくれるのはこちらとしても助かります。手続きが終わるまでは、どうぞ閻魔殿で」

「うむ」

 

 クロウ・クルワッハは案内の金魚草に付いていく。あの金魚草、根っこが2つに分かれて歩いてるんだがまた変異種だろうか?

 

「そちらの子は?」

「新しくできた娘の四子(よつこ)です」

「パパの娘………」

「…………なるほど。複数の邪竜の気配が混じっていますが、核は三子さん………いえ、柳さんの中に取り込まれていた力ですか」

 

 なるほど、だから娘なんですねと四子の頭を撫でる鬼灯。四子はジッと鬼灯を眺める。

 

「…………おじいちゃん」

「おい、鬼灯様に失礼だろ」

 

 ビシ、と指差し老人発言。鬼灯はふむ、と顎に手を当てる。

 

「どうやら私を柳さんの父親と勘違いしているようですね」

「あれ、柳君おかえりー」

「ひいおじいちゃん」

「………閻魔様が鬼灯様の父親と思ったようですね」




ちなみにギャスパーは封印。リアスはテロリスト関係が解決するまで自宅謹慎になりましたとさ。
小猫はしばらく現世日本妖怪の下で下働き。朱乃は隣町の神社で今度こそ最後まで奉仕活動。エロ馬鹿三人衆は柳がいない間に起こした問題で停学半年。留年確定。通知表にもしっかり記載されるよ。就職への影響?知らんがな。
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