君は小宇宙を感じたことがあるか?俺はない。   作:高任斎

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いつもは本編書きながら、おまけ話も進めていくんですが。
なんか、いざまとめて書こうとすると思ったよりネタが浮かびませんでした。
なので、最後に『悪魔の囁き集』があります。(震え声)

何はともあれ、これでラストです。


おまけの小ネタ集。

 おまけ1:感謝の日々。(ネタです)

 

 

 生きている実感。

 この世界に戻ってこれたという喜び。

 全ては、ギャラクシアン・エクスプロージョンのおかげだ。

 さすが、原作最強枠のサガの技。

 さすサガ。

 

 今日、この時より。

 感謝を込めて。

 1日1万回の、ギャラクシアン・エクスプロージョンの行に挑もうと思う。

 

 

 最初は、1日1万回どころか、1回でへたり込んでしまう始末。

 力が足りないのではなく、感謝がたりないのか。

 たとえ発動しなくとも、力を振り絞るようにして続けていく。

 

 1回が、2回。

 2回が、4回になり、少しずつ増えていく。

 しかし、1万回には届かない。

 

 放つ、放ち続ける。

 疲れたら眠り、目が覚めたら空に向かって放つ。

 力が強くなるというより、全てが洗練されていくのを感じる。

 呼吸をするように、ギャラクシアン・エクスプロージョンを放つ。

 声に出さず、心の中で数を積み重ねていく。

 

 ついに、疲れきって眠りにつく前に1万回をこなすことに成功する。

 

 まだ明るい時間。

 明るい時間だ。

 

 そういえば……しばらく、夜というか暗さを感じた記憶がない。

 首をかしげながら、暗くなるのを待つ。

 待ち続けた。

 

 いつまでも。

 いつまでも。

 

 いつまでも、空は明るかった。(目逸らし)

 

 

 

 おまけ2:ある聖闘士候補生の改心。

 

 

 死にそうで死ねない訓練に耐え、小宇宙に目覚め。

 死にそうで死ねない特訓に耐え、小宇宙を高める。

 

 この日、師匠に認められた聖闘士候補生が3人、聖衣に選ばれる場に立った。

 

 1人目の候補生は、青銅聖衣に選ばれ、青銅聖闘士となった。

 

 3人の中で一番劣るとみられていただけに、ほかの2人はそれを喜び、同時に安堵した。

 あいつが大丈夫なら、自分も大丈夫だろうと。

 

 2人目の候補生も、青銅聖衣に選ばれ、青銅聖闘士となった。

 

 これもまた、ほかの2人は素直に喜んだ。

 3人が揃って聖闘士になれる。

 そう、疑わなかったのだ。

 

 

 

 

「なんで?なんで俺は選ばれないんだ?だって、あいつらより俺のほうが……」

 

 その言葉を、ほかの2人は咎めない。

 実際そうだと思っていたし、この状況ではかける言葉を見つからなかったから。

 

 そして、彼は荒れた。

 自分より弱いものが聖闘士になり、自分は聖闘士になれない。

 彼はまだ若い。

 そう思うのも無理はないのだが……。

 

「よう、なんかやんちゃしてる坊主がいるって聞いたが、お前か?」

 

 聖闘士になれない彼が、聖闘士から声をかけられて素直に聞けるかどうかは難しい。

 まあ、声をかけてきた聖闘士に首根っこを掴まれて引きずられていく羽目になった。

 

 

「なあ、坊主。お前、あれ見て同じこと言えるの?『俺の方が強いのになんで聖闘士になれないんだ』って、言えるの?」

「すみませんでした。俺が悪かったです」

 

 

 彼はその後訓練に励み、数年後に白銀聖闘士になったそうな。

 

 

 

 ……この時期、暗黒聖闘士の発生は確認されていません。(棒)

 

 

 

 おまけ3:ミケーネくんのかわいがり。

 

 

 このたび、新しい黄金聖闘士が生まれた。

 そうか、俺にもついに後輩が……。

 

 ギリシャの空と海を感じ続けた日々が懐かしく思える……ん?

 

 アルさんは、世界を駆けていて留守にしている。

 アイリス様は、教皇として忙しい毎日を送っている。

 

 うん。

 仕方ない、仕方ないんだ。

 

 おっと、いかん。

 口元を引き締めて、と。

 

 

 新入りの黄金聖闘士を前に、拳を放つ。

 

「……黄金聖衣に選ばれたからといって浮かれるな。黄金聖闘士としての最低水準が、光の速さの拳を放てることだと胸に刻め」

「ひ、光の速さが、最低水準……」

 

 おお、いい感じ。

 うむ、俺を鍛え上げてくれたアルさんに感謝だ。

 やはり、目に見える強さというか、わかりやすい格のようなものは必要だな。

 

 ただ、問答無用でぶっ飛ばすのは正直どうかと思う。

 

 恐れられるだけじゃなく、俺は慕われたい。

 

 そもそも、アルさんのやり方は、あの謎の治療術で高速回復させられるから出来るやり方だよな。

 

「光の速さに到達するまでは、苦しい日々が続くぞ……うまく説明できんが、ある日いきなり目の前が開けた感じになって……」

 

 順調に小宇宙が高まっていくのとはちょっと違うんだよな。

 こう、何かに閃くというか……。

 

 

 

「ミ、ミケーネさん!ほ、本当に黄金聖闘士はこんな特訓をするんですか?」

「ああ、本当だ。といっても、最近になって取り入れられたやリ方だがな」

 

 嘘じゃない。

 俺はここで、小宇宙の高まりを感じた。

 

 これは、必要なこと。

 俺も通った道。

 

 だから、お前も通れ。(本音)

 

 

(NEW!)スニオン岬の岩牢特訓が、かわいがりに追加されました。

 

 これ以後、かわいがりの通常メニューとなります。

 

 

 

 おまけ4:聖戦を知るもの。

 

 

 アルの言葉を思い返す。 

 

 記録に残らない聖戦。

 記録に残せない聖戦。

 

 先の、冥王との聖戦が終わって50年余……聖戦を生き残った聖闘士も、シュルツが逝き、テリオスが去り、イオニスもまた去った。

 

 70人を超えるアテナの聖闘士と、100人を超す冥闘士の戦い。

 冥闘士の中には、顔見知りだったかつての聖闘士もいた。

 

 戦い、傷つき、倒れていく。

 

 そこに、明確な正義などないと……理解していたつもりだったが。

 

 アルの言葉に傷ついたわけではない。

 疲れを、自覚した。

 

 シュルツを思う。

 小宇宙を燃やし尽くすといいながら、死してなお小宇宙を残し、友を救いに駆けた獅子座の黄金聖衣の姿を思う。

 若い。

 そして、自分は老いた。

 

 

 

「潮時か……」

 

 夜空を見上げ、目をつむった。

 

 今すぐに、という話ではないが……双子座の黄金聖闘士であるアイリスの教皇補佐から、徐々に補佐の文字を取り払っていく。

 

 時代が違えば、求められるものも違う。

 良い教皇となるだろう。

 

 

 

 

 ……なるだろう。(震え声)

 

 頼むぞ、アル。

 

 

 

 おまけ5:穏やかな日々。

 

 

 あの時、小宇宙を失った。

 しかし、私は生きている。

 

 身体も、外見相応に動く。

 見た目のわりに、健康と言えるだろう。

 本当なら、私はもうとっくに死んでいる年齢だというのに。

 

 孤児として拾われ、聖闘士候補として少年期を過ごし、聖衣に選ばれ、聖闘士となった。

 鍛錬と闘いの日々のなか、何かに目覚めた。

 聖衣に見放されたと思ったら、黄金聖衣のもとへと導かれた。

 乙女座の黄金聖闘士となり、私の目覚めたそれがセブンセンシズだと教えられた。

 

 それを教えてくれた双子座の黄金聖闘士も、先の聖戦で……。

 

 聖戦が終わり、その双子座の黄金聖衣に新たに選ばれた……あの少女が、今は教皇ですか。

 

 時の流れを意識し、少しおかしくなる。

 歳を取るというのは、こういうことなのかもしれない。

 

 視線を向けた先に、テリオスがいる。

 

 鼻歌交じりで、畑を耕す姿は……私なんかよりずっと元気そうで、長生きしそうです。

 

 あの人、本気で何歳なんですかね?

 アルは、『前の前の聖戦の年に生まれたって聞いた』と言ってましたが、怪しいものですよ。

 

 まあ、アルの師匠って感じがします。

 ええ、ぴったりですね。

 

 テリオスは師匠、シュルツは友。

 さて、私という存在は……彼にとって、どういう位置づけなんでしょうか。

 

 

「師匠ーっ、イオニスーっ、久しぶりー」

 

 はは、こういうのを、『噂をすれば影』というんでしたか。

 

 ……ん?

 んん?

 

「アル……その子は?」

 

 アルが連れた、幼い子供。

 身寄りのない子供でも拾ってきたのかと思ったけれど、目の輝きが違う。

 はっきりとした意思を、目的を感じさせる目をしていた。

 

「あぁ、なんというか……弟子にしてくれと」

「ほう」

 

 子供が、すっと両手を合わせて私を見上げてきた。

 

聖人(しょうにん)のお知り合いの方ですか?私は、聖人に命を助けられたクユと申します。この末法の世の中、私もまた聖人のようにありたいと思い……」

 

 アルに視線を向けた。

 

「……違うんや。ジャンルが違うんや……いくら説明しても、『さすが聖人様』などと感心されてしまうんや……」

 

 何やらアルの言葉遣いが怪しい。

 世界を巡っているせいだろうか。(言葉の違いはご都合主義で)

 

「クユ。信仰とか思想において、盲信は良くない。最初は真似でもいいけど、それを自分の言葉に変えていく過程が大事なんだ。同じ種を蒔いても、育てる枝葉は別のものにならなきゃダメなんだ」

「聖人のお言葉、しかと心に刻みます」

 

 ……利発そうな子供ですね。

 

「アル、責任を持って頑張りなさい」

 

 老人はただ消え去るのみです。

 

 テリオスと2人、夕焼けを眺めながら家へと向かいます。

 さて、あの子供。

 

 セイントになるのか、聖闘士になるのか。

 

「賭けませんか、テリオス?」

 

 私の提案に、テリオスは小さく笑った。

 

 それは、穏やかな日々……。

 

 

 

 

 

 

 おまけ6:君は、悪魔の囁きを聞いたことがあるか?(あとがき風味)

 

 注意:幻滅するかもしれません。(震え声)

 

 

 4話付近。

 

悪 魔:「なあ、このラストって『ヒロイン』の黄金聖衣に助けられて生還するんだよな?」

 私 :「そうだよ。『ヒロイン』と『友』の黄金聖衣のダブル聖衣で」

悪 魔:「……ガンダムの哀戦士って、良くない?格好良くない?」

 私 :「ははは、何を当たり前のことを。戦争は数だよ、キミぃ」

悪 魔:「主人公を助けに、もっと多くの黄金聖衣が……格好良くない?」

 私 :「……いい」

悪 魔:「自分をよそ者と思う主人公に向かって伸びる、友情の光の架け橋……多いほうがいいよね?」

 私 :「あ、あああ」

悪 魔:「もっと殺さなきゃ」

 私 :「え?」

悪 魔:「殺るんだよ、黄金聖闘士を!(某傾奇者風)」

 私 :「あっあっあっ……」

悪 魔:「師匠も殺そうぜ、なぁ?」

 

 

 私 :「つ、次々とキャラを殺していく欝展開は、ヘイトが集まるからダメ」(震え声)

悪 魔:「くくく、これで勝ったと思うなよ……俺は何度でも現れる」

 

 私 :「あ、ヘイトという意味では、短編で連続して殺すのはまずいか。とすると、死ぬのはイオニスの方がいいか……あ、戦いを求める聖闘士の最期を看取る役とかよくね?だったら、死ぬ役はシュルツに……」

 

悪 魔:「……この世で一番恐ろしいのは」(震え声)

 

 

シュルツ:「馬鹿な……」

アイリス:「生存フラグゲットぉっ!」

 

 

 なお、主人公の『魔力』ですが、感想欄で挙げた方もいましたが、最初は『理力(フォース)』の予定でした。

 

 うん、双子座でダークフォースとか……察して。(目逸らし)

 アイリスの登場シーンも、もう少し早い予定だったのです。

 

 

 5話。

 

悪 魔:「この描写、スターライトブ〇イカー……」

 私 :「うるさい黙れ。ピンク色じゃねーし」

悪 魔:「イデオ〇ファイヤー」

 私 :「お願い、黙って……」(震え声)

 

 

 6話。

 

悪 魔:「ヒロインが双子座の黄金聖闘士かぁ」

 私 :「これだけで、読み手の印象に残るからね」

悪 魔:「どうやって殺すの?」

 私 :「せ、生存フラグ立ったから……」

悪 魔:「修業中に仮面が……」

 私 :「取れません」

悪 魔:「……修行を通じ、恋心に気づいたヒロインは、自ら仮面を取って主人公のもとへ」

 私 :「……いい」

悪 魔:「受け入れた場合、教皇様が反対する」

 私 :「え?」

悪 魔:「教皇様に反対されても、主人公に受け入れなかった場合も、闇に落ちる」

 私 :「いや、そのルートはもう変更したから」

悪 魔:「正直になれよぉ……まだ、未練があるんだろぉ?」

 私 :「な、ないといえば嘘になるが……」

悪 魔:「その拳で、ヒロインを……」

 私 :「あ、あああ……」

悪 魔:「主人公の手にかかったヒロインがなぜか微笑んで……『お前に、呪いをかけてやる』と言いながら、キスの感触を残して死んでいく……」

 私 :「あっ、あっ、あっ……」

悪 魔:「ラストで、そのヒロインの聖衣が主人公のもとへ……」

 私 :「やめろぉぉぉぉ!!」

 

 

 私 :「クール系の予定だったけど、ぽんこつにしてやらぁぁっ!」(誘惑を断ち切るため)

 

 アイリスではなく、あいりすさん爆誕の瞬間である。(震え声)

 

あいりすさん:「えっ?」

 

 なお、幕間1のお話は、設定とキャラ固めのための時間稼ぎです。(白目)

 

 

 教訓:執筆は、時間の余裕をもって行いましょう。

 

 

 

 8話。

 

悪 魔:「死に時をのがせば、あとは見苦しく……」

 私 :「うるせえ!ぽんこつキャラは死なないようにできてんだよ!」

悪 魔:「アテナを守って死ぬ。ぽんこつキャラが主人公に最後の一言を残して……」

 私 :「何のためにシュルツを殺したんだって話になるからやめて」(震え声)

悪 魔:「ヒロインが死んで、ラストは主人公が聖域を去って放浪する……」

 私 :「おい、ばかやめろ」

悪 魔:「世界のどこか、命を救った女の子に、ヒロインの面影が……」

 私 :「バッドエンドやめろ、おい」

 

 

 私 :「それをやるなら、その前に設定を仕込まないとダメなんだよぉぉ!」

 

 

 9話。

 

 

悪 魔:「小宇宙の奇跡がさあ」

 私 :「……」

悪 魔:「ヒロインのもとに、声だけ届くって良くない?良いよねえ?」

 私 :「っ!(その手があったか)」

悪 魔:「ヒロインのアナザーディメンションが、主人公につながるとか……奇跡としては安っぽくない?」

 私 :「やめて、もうヒロインを生存させた以上、変更できないからやめて」

悪 魔:「最後に一言……『じゃあな』で」

 私 :「それ、『聖闘士星矢』じゃなくて『風魔の小次郎』になっちゃうからだめぇ!」

 

 

 10話。

 

悪 魔:「ヒロインの涙ってのは、どうしてこうも魅力的なんだろうな」

 私 :「お前、もうどっかいけよ」

 

 以下略。(笑)

 

 

 11(最終)話。

 

 

悪 魔:「主人公のチートは、全てラスボスとの戦いのためにあった」

 私 :「……」

悪 魔:「主人公に残ったのは、小さな小宇宙」

 私 :「……」

悪 魔:「老人になって、片腕ながら畑を耕し、平穏な日々……ただ生きていく」

 私 :「……」

悪 魔:「夕日が沈む、美しいギリシャの海……この世界を守ったという満足感を胸に」

 私 :「ヒロインどこいったんだよ?」

悪 魔:「死に時を逃すと……」

 私 :「いや、ほんともう、ここまで来たら無理だから」(震え声)

 

 

 

 君は、悪魔の囁きを聞いたことがあるか?

 私は、ある。(震え声)

 

 

 という感じに、あいりすさんじゃないアイリスは、最初死ぬ予定でした。(震え声)

 世界を巡り、人を救うラストにつながる要素の予定だったのです。

 なので、あのアナザーディメンションの嵐は、後で考えたものです。

 

 書いてて楽しかったのは本当なんですが、この物語、色々とやばかったと思います。

 いやもう、本当に。

 

 時間の余裕がないほど、悪魔はあなたの耳元に忍び寄ってきます。

 みなさんくれぐれもご注意を。

  




本編でわりとはっちゃけたので、今ひとつネタが。(苦笑)

というわけで……連載開始からおよそ2週間ですか。
お付き合いいただきありがとうございます。

最後は、いつもの言葉で締めさせていただきます。

高任先生の次回作にご期待下さい!
応援ありがとうございました。
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