治療ポッドのブザーで目を覚ますと、薬液が抜けていく。気のせいか単純な肉体強度が上がった気がする。近くにクリーニング済の服が置いてあったので、手に取り、身に付けたタイミングでブルマさんが入って来た
「あら、リンちゃん目が覚めた?ベジータに手酷くやられちゃったみたいね」
「気にしなくて良い。私が頼んだ事なので…強い方と戦うのが強くなる近道ですし」
「ふぅん…やっぱりサイヤ人ってそういう考えなのね。悟飯くんはあまり戦いが好きじゃないみたいだけど」
私は純血のサイヤ人ではないけれど、物心が着いた頃から武術家だったからだろうか
「あ、そうそう。リンちゃん、今日は買い物に行くわよ」
「買い物…ですか?」
「えぇ。貴女元が良いんだからオシャレしなきゃ!」
買い物…お洒落に興味が無いわけではないが、武術一筋に男に混じって戦い続けていたものだから、服やアクセサリーは気にしてなかったな。
ブルマさんに連れ回される形で着せ替え人形にされていく、値札を気にせずに選んでいるが良いのだろうか?
「ん~やっぱり若いって良いわねぇ!髪と肌の艶が段違い。私もドラゴンボールで若返っちゃおうかしら」
「いえ、ブルマさんもお若いですよね?」
「ふふふ…色々頑張ってるからね~これでも私、子持ちなのよ」
医療ポッドや超重力を作る程の科学力だ、そのうち不老の薬とかまで作れてしまうのではないかな…
「お、カノジョ~俺とお茶しない?」
「隣のお姉さんも綺麗ですね」
「ねね、無視しないでよ~」
先程から男達が声をかけてくる。下手に追い払おうとすれば大怪我では済ませられないというのに
「もーしつこいわねぇ、リンちゃんどうにかならない?」
「どうしよう…私より強い人しか知らないから、加減が分からないんです」
いつの間にか30人くらいに囲まれてしまった。荷物を持ったブルマさんを助けて、この人数を制圧するのは難しい。と思っていたのですが
1台の白いバイクが停車し、警察官が降りてくる。次の瞬間、30人は蹴散らされていた。
「お兄さん方、女性二人を大勢で囲んじゃいけないな」
凄い、あの瞬間、気当たりで誰も怪我をさせずに吹き飛ばした。なんて精密な気のコントロールなの?
「今なら見逃すから…さっさと失せろ」
警察官が睨みを利かせると、蜘蛛の子を散らすように男達は逃げて行った。
「あの、助けて頂いてありがとうございます」
「いえ。職務を全うしただけです、ってアレ?ブルマさんじゃないですか!」
警察官はブルマさんを見ると親しげに声を掛けてきた。え?知り合いなのかしら
「あら、クリリンじゃない。助かったわ」
「知り合いですか?」
「うん。孫くんの兄弟弟子のクリリンよ、私とも昔なじみでさ」
ヘルメットを脱いだクリリンさんが歩いてきた
「クリリンです。お姉さん、俺なんか相手にならないくらい強いですよね。わかります」
「え…凄いですね、悟空さんやベジータさんには全然敵いませんけど」
「比較対象が桁違いなんですよ!その2人よりも圧倒的に強い奴も居ますし」
そうだ、悟空さんやベジータさんでも手も足も出なかった銀河王を倒した無名さんが居た。彼は今何処に居るのかな?
その後、クリリンさんと別れた私達はカプセルコーポレーションに戻って来た。
「無名さん?あー確か孫くんの住んでる…パオズ山の外れに、私があげたカプセルハウスを建てたって聞いたわよ」
パオズ山…ならまずは悟空さんに挨拶に伺おう。