修学旅行で、彼は成功し、そして失敗した。成功と共に失ったものは、彼を失意の底に叩き落とすには十分すぎるものだった。
 全てを拒絶し、当てもなくさ迷う彼を誘うのは日常に潜む僅かな『異常』。彼を待ち受けるのは常識を越えた『異世界』。

 もがき、苦しみ、それでもひねくれた歪な信念を抱え、彼は『魔術』と向き合っていく。己が求める、たった一つの『本物』のために━━━━

 これは、ひねくれた魔術師達による、あり得たかもしれないもう一つの間違いだらけの物語である。
  プロローグ()
第一章 アルザーノ帝国魔術学園編
  第一話『その男、ひねくれにつき』()
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