「じゃあ、説明するぞ。まず最初にこれだ。」
そう言っておっちゃんが取り出したのは2種類の小銭だった。
「まずこっちのが青銅貨だ。これは銅貨で、青銅貨が10枚分の価値がある。ついでだが、新人冒険者たちがよく受ける薬草採取みたいな依頼は大体、青銅貨7枚~銅貨1枚ぐらいのもんだな。」
実際に物を見ながら説明をしてくれるので、とても分かりやすいな。特に初心者が1日どのくらい稼げるのかも分かるので、どれだけの価値なのかも何となく想像出来る。このおっさんやるな。
「そしてこれが銀貨だ。先刻の銅貨100枚でこれ1つ分だな。今手持ちに無いんだが、金貨ってのもあって銀貨10枚分だ。まぁざっとこんなもんだな。」
なるほど、青銅貨、銅貨、銀貨、金貨の順で、銅貨と銀貨の間だけ100枚必要なんだな。と言うことは、大体が青銅貨や銅貨で少しお金持ちになってくると銀貨や金貨って感じかな?っておい!
「あの、話を聞くとオーク2体で銀貨4枚と銅貨10枚って貰いすぎじゃないですか?」
「そうか?まぁオークにしては少し高いかもしれんが、場所が場所だからな〜。」
うーん。場所って言われてもさっぱり分からん。
「ほら、ここは冒険者を志す新人たちで有名な街だろ?それに周りの森にはスライム等の魔物しかいねぇ。そんな中にオークが居てみろ。分かるだろ?」
あ。そう言う事か。つまりオークなんて強い敵が居たら危ないから、居たら必ず討伐か報告が来るように、ほかの場所よりも買取が高いのか。買取...あっ。
「はい、分かりました。あと他にも色々と教えて頂きありがとうございます。本当は他にも教えて頂きたいのですが、この後約束がありましてお暇させていただきます。」
「おう、いつでも聞きたいことがあれば来いよ。俺が知ってることなら教えてやるよ。ガッハッハッ。」
ただ報酬を受け取るだけのつもりが、時間がかかってしまったな。その分収穫は沢山あったけど、相手を待たすのも悪いから手短に済まさないとな。
再びドアに入り、ギルドの待ち合わせたロビーへ向かう。ギルド内部の待ち合わせたロビーで見覚えのあるネコ耳を発見。
「ごめん、遅れた?」
近づくとこちらに気づき、3人ともそれぞれの言葉をかけてくれる。
「あ、ソータ君。おっそ〜い。」
「モノがモノですから仕方ないですよ。」
「お、お気になさらず...。」
換金以外で時間をかけてしまったので少し悪いなと思い、肩身が狭い。
「うっ、申し訳ない。」
「仕方ないな〜。今回は大目に見てあげよう、感謝するのよ?」
「シピ、偉そう...。」
「あはは、立ち話もアレですから、座って話しませんか?」
近くにあるテーブル席を指しながらフィルが提案する。
「ええ、ではそうしましょう。」
もう少ししたら本格的に冒険する予定です。早く冒険のシーンを書きたい...。