鳥たちの合唱団による素敵な演奏が部屋の中にまでかすかに聞こえ目を覚ます。
「ん...朝か。」
着替えを済ませ朝食を取るために宿の中にある食堂へと向う。
「おはようございます。朝食大丈夫ですか?」
「おや、お早いね。もちろん大丈夫だよ。」
席につくと宿の女将さんが朝食を運んできてくれる。やはりあまり見慣れないものばかりだが食べると美味しい。
「美味しかったです。ご馳走様でした。」
朝食を済ませ部屋に戻り簡単に身支度をし宿を後にする。向かう先は昨日も行ったギルドだ。ギルドに入りクエストが張り出されている壁を見に行く。朝早い時間のせいかまだそんなにほかの冒険者はいなかった。
人がいないから見やすくてラッキー。やっぱ冒険者になったからには、なんかクエスト受けないとな。
軽く見ているとひとつの依頼が目につく。
ん、スライム討伐か。いいね、まさに異世界。スライムなら流石にオークより弱いみたいだしなんとかなるか?
暫くほかの依頼も見ながら考える。結局一通り見たが半分以上が採取系の依頼ばかりで討伐系自体が少なかった。結果スライム討伐の依頼を受けることにし、受付を済ませスライムの出現場所を確認しギルドを後にする。
スライムの生息地へ無事に着き、早速今回のターゲットを探し始める。近くの草むらから何かが動く音が聞こえた。
「お、スライムの登場か?」
素早くスマホから収納してある槍を取り出し臨戦態勢になる。それと同時に草むらから数匹のスライムが現れる。
「結構いるな。でも槍も持ってるしいけるだろ。うおおおおぉ。」
一心不乱に槍を振り回し、現れたスライムを次々に倒していく。暫くするとスライムが出てこなくなり、周りにはスライムの死骸で溢れていた。
うっ、ちょいやり過ぎた...。とりあえず回収しとくか。
スマホをかざしスライムたちを回収する。スマホによると合計24匹ものスライムを倒していたようだ。
結構倒したな。でも昨日オーク2体倒しただけでレベルが1上がったのに、今日はスマホ見た感じ変化がねぇな。やっぱスライムだしそんなにレベル上げとかには使えねぇか。
心の片隅に微かな期待をしていたが倒したのがスライムだと自分自身に言い聞かせる。時間も確認したところお昼少し前だったので、帰りの時間も考え今日はこの辺で街へと戻る。
ギルド内にある受付に依頼達成の報告に向かったところ「依頼の申し込みはこちらですが、達成報告でしたらあちらの引き取りカウンターにて取り扱ってございます。」とのこと。周りの視線などですごく恥ずかしく顔を熟れたトマトのように赤くしてしまう。
「あのおっさん、せめてそれぐらいカード渡す時に教えてくれても良かったろ。」
後で文句を言ってやろうと強く心に思い依頼達成の報告に向かった。
やっと冒険のシーンが書けました...。
次回は武器やら防具やらの話が書ければなと思ってます。