過去に願った夢   作:ホウデン

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ショッピング2

翌朝目が覚める。ふと時間の確認にスマホを見る。表示されていたのは現在の時刻と新しい機能が追加されましたの文字だった。

 

「新しい機能?」

 

何故そんなものが今更になって追加されたのか?全く訳が分からなかったがとりあえず画面を開く。そこには新しく《地図》のアプリが追加されていた。

「コレってあとから追加より最初から付けとけよ...。」

異世界転生初日に山の中でどっちの方角に進むか悩んだ記憶が脳裏を過ぎる。

 

朝から少し鬱な気持ちになりつつも約束の時間に間に合わせるよう身支度を整える。

朝食も済ませ約束の場所に着くと既にその子は待っていた。

「おはよう、早いね。」

「おはようございます。それは今日から冒険者になりますから。」

余程冒険者になることが嬉しいのだろう。でも分からないことが1つだけあった。

 

「そんなに冒険者になりたかったなら、何で今まで登録して冒険者にならなかったの?」

「それは勿論教えてくれる人が誰もいなかったからですよ。」

答えを聞いてもサッパリ分からない。

「私の両親もでしたがプロの冒険者でもクエスト中に命を落とすこともあるんです。普通はどこかに通って講習などを受けてから冒険者になるんです。」

 

なるほど。それを聞いて納得した。今までそんなに考えた事も無かった。それも当然か、スラムに居る子供とたちはその殆どが両親の死によるもの。つまりそう言う事だったんだ。今まで分からなかったことがやっと分かったぞ。

 

少女と会話をしながら歩いていると目的地であるギルドに着く。中に入り受付にこの子の登録をしたいことを伝え手続きをしてもらう。

 

パーティーメンバーの登録も済ませ初めての依頼を探す。

「最初の依頼だから無理せずに採取系にしとこうか?」

「はい、お願いします。」

手頃な薬草採取クエストを受ける事にする。そこでパートナーの装備を見る。

「出発する前に装備を整えないとな。」

 

以前の買い物の時には訪れなかった防具屋に入る。

「いらっしゃいませ。」

「この子の防具を見たいんですが...。」

「ではこちらの方になります。」

案内された先には小さめの鎧など沢山の防具が並んでいた。ちなみに昨日の盗賊たちを衛兵に突き出した時に懸賞金が掛かっていたらしく所持金はどの防具を買うことになっても問題はない。

 

「どれが良いんでしょうか?」

「俺もよく分からないけど、重すぎるとおそわれて逃げる時に邪魔になるからなるべく軽くて丈夫な物が良いかな。」

「なるほど。分かりました。」

アドバイスを聞き革などの防具を見はじめる。

 

「あ、後君には短剣と弓をメインに使ってもらおうと思ってるから篭手や小さめの盾も買っといた方が良いかも。」

「え?槍じゃ無いんですか?」

昨日の戦いを見ていて槍の戦闘方法を教えてもらえると思っていたのか驚き質問をする。

 

「うん。同じパーティーに同じ武器はバランスが悪いからね。」

「そうなんですね。」

ちなみにこの世界ではパーティーを組む時は仲のいい人同士や知り合い、友人と組むことが多く大体のパーティーが似たような武器になる事が当たり前だったりする。

 

話しながら防具を見繕い購入を済ませ次は以前にも寄った武器屋に行く。

「すみません、弓と短剣を見せてください。」

「なんだこの前の小僧か。両方とも前と同じぐらいの値段か?」

「弓はそれで短剣はもう少し高くても大丈夫です。」

店のオヤジさんに弓と短剣を出してもらう。何故か今回も前回と同じく1つの弓と短剣が気になる。

「ちょっとコレとコレ持ってみて。」

気になった弓と短剣を持たせてみる。

 

「また良いの選んだな。お前武器を見る目あるんじゃねぇか?」

店のオヤジさんの言葉に1つ思い当たることがあった。

「ま、まさか。たまたまですよ。たまたま。」

そう言えば見てなかったけど後で確認しとかないとな。

 

武器も購入を済ませ準備を整えたところで記念すべき初のパーティーでの依頼達成に向けて出発するのだった。

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