パーティーネームの件は一旦保留にしその日は3人と一緒に夕食を取り宿へと帰ってきた。
昨日今日と行動を共にしてるのに別々に部屋を取るので宿の女将さんに部屋を一緒にしましょうかと変に気を使われる。
前ならまだしも女の子と分かった以上尚更一緒にするわけには行かない。少し別でと頼む時にルマが悲しそうな顔をするのは気のせいだろう。
今日も中々に大変だった1日を無事に終え深い眠りへと誘われる。
翌朝。目が覚め着替えを済ませる。昨日の夜にステータスの確認をしようと思い寝てしまったことを思い出し一応ステータスの確認をしておく。
名前 水野 蒼太
性別 男
種族 人間
Lv 3
年齢 16
【スキル】
・スマホ操作・言語翻訳・初級槍術・武器鑑定
ほう、またレベルが1つ上がってますな。それに何だこの武器鑑定ってのは。まあ、なんか色々とレベルアップもしてるみたいで良かった...かな?
その日もいつも通りギルドに依頼を受けようと中に入ったところ。
「お、待っせたぜ。」
最初に蒼太がギルドカードの登録など色々と面倒を見てもらったオッサンが待ち構えていた。
「どしたんですか?急に。」
「実はお前さんがたに指名依頼ってヤツだ。とりあえずここじゃアレだ。ついてきてくれ。」
そう言って連れてこられたのはギルド長室と書かれた部屋だった。
「とりあえずどっか適当に座ってくれ。」
椅子に座りオッサンの話を聞く。驚いた事にこのオッサンこそこのギルドのトップであるギルド長だった。
話の内容は普段は山の奥に封印され、現れるはずがない凶悪な魔物が目撃されたとの情報を聞き緊急依頼で討伐をしてほしいどのこと。
「で?その凶悪な魔物とは?」
「ああ。八岐大蛇って言ってな、昔に勇者によって封印されたと言われてたんだがな。」
「そ、そんな化物倒せるはずがありませんよ。」
ルマがギルド長に言う。
「事情は分かりましたが、何故私たちに依頼を?いえ、ズバリ聞きますがどうして私たちが討伐できると?」
蒼太の質問にギルド長は苦笑しながら答える。
「ふっ、気づいたか。そうさなぁ。理由は色々とあるが一番は昔の勇者はオーパーツを使って戦いヤツを封印したそうだ。お前さんのそれ、オーパーツだろ?」
ギルド長はそう言いながら蒼太のスマホを指す。
「なるほど。」
もしかしてこの八岐大蛇を倒すため何者かによって召喚された?...ってそんな訳ないか。
内心で蒼太は自分がこの世界に来れたのはその八岐大蛇の討伐の為だったのではと考えたがそれなら召喚されてから数日も経つのに何の連絡もない筈はないと考えをやめた。
「分かりました。その依頼お受け致しましょう。」
蒼太は八岐大蛇討伐の依頼を受注するのであった。