「よし、次の目的も決まったのはいいが...どっちに行けばいいんだ?」
目的は決まったものの、未だに自分が何処にいるのかが分かっていない事に改めて気がつく。
「とりあえず、川さえ見つかればな〜。そしたら下って行けば何とかなりそうだし、水分補給や汚れも落とせる。マジ何でスマホに《地図》みたいなアプリがねぇーんだよ。」
暫くその場で何かいい案は浮かばないか、と考えたものの結局は時間が流れただけだった。このまま考えていても仕方がないと思い、手に持っていた槍を手放し地面に落とす。
「よし、とりあえずこっちの方向に進むか!」
倒れた槍が指す方へ身支度を整え歩き始める。暫く歩いて行くと、遠くの方から争う音が微かに聞こえる。
うーん、出来れば余り近づきたくないけどな...俺もそんな贅沢言える状況じゃないか。と諦めバレないように近付き音の正体を目撃する。
そこには3人の男女が、先程と同じようなオーク2匹に襲われていた。3人のうち2人は女性で、1人は杖のようなものを持っていて、一目見ただけでもあれだけ近づかれたらマズいと分かってしまう。もう1人は短剣を持っていて、明らかに相手の槍と比べてリーチが短すぎる。最後の男性は剣と盾を装備し戦っているが、盾を使い仲間への攻撃を防いでいる為か攻撃に移れず、防戦一方になってしまってる。
先刻オークに襲われた時の記憶が頭をよぎり、その場に尻餅をつく。恐怖に襲われ目の前が暗くなる。体が思うように動かなく、立つことすら難しい。泣き出してしまいたくなる。
しかし、同時に自分が武器を持ち、もっと大きなモンスターと戦っている。そんなイーメジが頭に思い浮かぶ。それはとてもカッコよくて、楽しそう!
「うらぁぁぁぁ〜」
気づけば槍を構えオークに向って走り出していた。何か作戦がある訳でもなく、ただ敵の頭目掛けて思いっきり力を込めて突き刺す。
オーク達は急に飛び出してきた事に驚き戸惑い、身動きが取れずに槍の突きを受けてしまう。それを見た3人組は隙だらけのオークに攻撃を仕掛け、見事に胴体と首から上を分離する。
槍に突き刺されたオークはそのまま顔面に後頭部からの穴を開け、その場に倒れる。
「危ない所助かったよ、ありがとう。」
「ありがとうね〜」
「ありがとうございます。」
「いえ、当然のことをしたまで...。」
目の前にいる3人の顔、主に頭を見てそこに存在するモノに言葉を失う。
「どうかしましたか?あ、もしかして獣人族を見るのは初めてでしょうか?」
「あぁ、失礼しました。ええ、初めてでしたので少し驚いてしまいました。」
いやいや、女の子はまだしも野郎のネコ耳とか誰得なんだよ。と心の中で愚痴りつつ、初めて見るネコ耳少女達に少しテンションが上がっていた。
この後続けて更新します...。