「ところで、えーっと。」
初めて見るネコ耳少女達に気をとられているとその少女の内の1人が話し掛けてきた。
確かこういう異世界的なやつだと名前だけ名乗った方がいいんだよな?
「ああ、申し遅れました、俺は蒼太と言います。」
「うん、ソータ君ね。ヨロシク〜。私はシピ。でこっちがミネットね。」
「よ、よろしくお願いします。」
「僕はフィルと申します。本当に先程は助かりました、ありがとうございます。」
作戦やレベルなど何も考えずに飛び出し、倒せから良かったものの逆にやられてピンチになっていた事もあるかも知れない、と改めて思い少し感謝されることに居た堪れない気持ちになる。
「いえいえ、偶然近くにいただけですから。そんな気にしないでください。」
「それでも自分たち3人が助かったのは君のおかげだよ。何かお礼出来ることはないかな?」
お、これは川や街の場所を聞けるチャンスじゃん。
「じゃあ、聞きたいことがあるんだけど、近くの川と街の場所を教えてくれないかな?」
「川と街?川はこっちを真っ直ぐ行くとあるよ、あと街はこっちの方だけど...。」
「川ってソータ君釣りでもするの?」
「いや、この武器とかについた血とか汚れを洗おうかなって...変かな?」
「変と言うか...えっと、武器や防具の手入れなら街の武器屋、防具屋に頼めばいいんじゃないかな...?」
「ソータ君ってあいつら一撃で倒してたから凄い人かと思ってたけど、以外と普通の事知らないのね。」
うっ、そんな店に任せれば良かったのか。知らなかった...。せめて最低限の知識とかスマホにあれば良いのに。
少し恨めしそうにスマホの画面を見る。そこには《ステータス》の右上にNEWの文字が表示されていた。ステータス画面を開くとそこには前に見たと違う内容に更新されていた。
名前 水野 蒼太
性別 男
種族 人間
Lv 2
年齢 16
【スキル】
・スマホ操作・言語翻訳・初級槍術
あれ、何か増えた?何だろう。おお、成長してんじゃん!やっぱゲームとか異世界とかのステータスと言ったら、この成長の感じが良いよな〜。
「あの〜、それは?」
「あぁ、僕にしか使えない魔法の道具みたいなモノかな。」
「ええっ!ソータ君魔法の道具って、もしかしてオーパーツ?本当に持っている人なんて居たんだ〜。」
げっ、やばいな。この世界の人と話してるとやっぱり少しズレがあるな、街の事や場所も聞いたし早めに分かれた方が良さそうだな。
「あ〜、申し訳ないけどそろそろ俺、街へ行くからそれじゃ。」
「あ、なら私たちと一緒に行きましょうよ。」
「そうだね、僕達も実は街に戻る途中だったんだ。良ければどうかな?」
あ、逃げ場はないんですね...。
「あの、そこのオークの、死体は持っていかなくて、いいんですか?」
「持っていく?」
「あはは...倒したモンスターの死体は、一部とかでもギルドが買い取ってくれたりするんだよ。」
「ホント、何も知らないのね〜。」
うっ、何も言えない。そう言えば最初に実験した死体もまだスマホに入れたままだったし、もう1つや2つ増えたところでか。
予定ではもう街に着いている筈だったのに...。やはり文章というものは難しいですね。