戦場黙示録 カイジ 〜 ザ・グレート・ウォー 〜 作:リースリット・ノエル
まじで、今更感がありますが……
理解を深めるための参考になれば幸いです。
主に作者の忘備録兼プロット資料です。
一応、それなりの歴史ネタを含んでいます。
帝国 設定及び概説①
帝国 正式名称 プロセライン第三帝国
モデル:ドイツ
大陸中央に存在する軍事統制国家。通称ライヒと呼ばれる(ドイツ語で「ライヒ」は帝国を意味する)。
帝国の建国時期は、1875年頃とされヨーロッパ周辺諸国に比べて歴史は浅く、新興国家と位置付けられる。
帝国建国の引き金は当時フランソワ帝国(共和国の前身)との戦争「普仏戦争」(フランソワ側は1872年戦争と呼称する)だった。
この戦いに勝利したプロセライン王国と周辺諸侯国は、また生起するであろう将来の大陸戦争に備え始める。
そのために「中央同盟機構」と呼ばれる強固な軍事同盟を成立させ、同盟各国は提携し近代的な軍事力の増強・国力増強政策に乗り出す。
いわゆる「富国強兵」政策を同盟間で推進した事になる。
1875年、当時北ゲルマニア連邦首相だったビスマルクは、北ゲルマニア連邦とプロセライン王国を統合する。
この統合の際にビスマルクは「第三帝国」の樹立を宣言する。
国名の第三帝国の由来は、キリスト教神学で「来るべき理想の国家」を意味する概念として用いられた事から引用されている。
帝国樹立時期を前後し、南ゲルマニア諸侯連合も傘下に加える。
この時から年号を統一歴と合わせて「帝国歴」を制定し、使用する。
1880年、東欧の列強国 エースター=マジャール二重帝国も取り込みに成功する。
これ以降も、周辺諸国を着々と取り込んでいき、現在の帝国に繋がるプロセラインを中心とした中央集権体制が確立する事になる。
膨張する帝国に「侵略阻止戦争」とし挑戦的な戦争を挑む国家もあったが、全てが返り討ちに合い潰された。
最終的にヨーロッパの半分を帝国の手中に収める事になり、潜在的脅威と恐怖を国境に接する全ての国に振りまき続ける。
帝国に組み込まれた周辺諸国は以下の通り
・プロセライン王国(モデル:プロイセン・ドイツ)
・バヴァリア王国(モデル:バイエルン王国)
・エースター=マジャール二重帝国(モデル:オーストリア・ハンガリー二重帝国)
・ポルカ公国(モデル:ポーランド)
・ベネルクス連合王国(モデル:ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)
・デーン王国(モデル:デンマーク)
以上の6カ国が帝国の体を構成している。
ちなみに帝国傘下に入っても国自体が吸収されて消えることはなく、政治体制も大きく変わらない。固有の国名も継承されている。
このため、ただ一元化された帝国と言うよりは、あくまで中央同盟集合体から延長線上にある発展と見える。
自治権もしくは独立を保つために連盟または同盟して、周辺の比較的強大な国家を形成する連邦政府などの構成体に類似している。