戦場黙示録 カイジ 〜 ザ・グレート・ウォー 〜 作:リースリット・ノエル
フランソワ共和国
西ヨーロッパ及び複数の海外植民地からなる単一民主国家だが、連合王国に続いて世界第2位の植民地帝国でもある。
歴史的な陸軍大国であり、大規模な歩兵軍集団を擁し、強力な火砲と砲兵部隊を組織化している。
戦車開発を積極的に行い、戦力化を急速に進めた結果、数千両の戦車を所有する戦車王国でもある。
位置は帝国より西方に位置し、欧州大陸を丁度二分する形で存在している。
それが故に帝国との軋轢は耐えない。
特にアルサス・ラレーヌ地域圏の領有権を巡り、帝国と幾度も熾烈な紛争を繰り返している。
かつては、欧州を席捲する強大な帝国だったが、普仏戦争でプロセライン王国(ライヒの前身)に大敗北を喫した所から大陸の王座から転がり落ちる。普仏戦争以降は、政治体制を第二帝政体制から第三共和政に移行する。
19世紀末に大パリースイィ改造計画の元、生活と科学の両面で近代的発展を遂げる。
1900年以降は、出生率の低下、植民地における動乱、共産主義勢力の浸透、短期間の政権交代が相次いぎ混乱したが、1910年代に政治的混乱がまだ続きつつも、国内統制を取り戻し始める。
アルビオン連合王国より産業面で近代化に遅れをとるも、植民地からもたらされる巨額な権益を元手に大規模な産業改革を行い、経済的に成功する反面、帝国との国境紛争では過去の二度に渡る対外戦争を含め、結果的に全敗している。
ただし、負ける度に戦訓は取り入れており、軍の追加改善・再整備を繰り返している。
特に陸軍は、徹底的な火力主義と機動戦の研究に余念がない。
1923年7月に帝国が協商連合にトドメをさすべく、帝国が本国主力陸軍を協商連合への戦線に振り向けた隙を狙い、帝国に対して奇襲攻勢を発動。
過去の復讐を果たすべく、帝国全国境から軍を雪崩れ込ませる。
アルビオン連合王国
ヨーロッパ大陸の北西岸に位置する島国。
世界的金融国家であり、世界第一位の植民地帝国、そして世界最大規模の海軍を擁する超大国。
情報戦に長け、政治外交面でも老練な駆け引きを得意とし、水面下では様々な謀略を駆使する権謀術数主義国家。
伝統的に紳士の顔を被る手段を選ばない外道達が多くいるが、策略を巡らした結果、手痛いしっぺ返しを食らう事も少なくない。
常習的に二枚舌外交を行う所為でもある。
この国家が持つ最大の特徴は、ロイヤル・ネイヴィーと呼ばれる強大過ぎる海軍を保持している点。
その規模、質は、他国の追従を許さない事は言うまでもなく、練度については芸術の域に達すると言われる。
海軍指揮下の全艦艇は、合計で600隻以上を超え、主力戦艦だけでも軽く30隻を数える凄まじい陣容を誇る。
連合王国海軍の主要拠点であるポーツマス港、スカパフロー泊地で大艦隊が投錨している景色は、海上都市と形容されるくらいである。
その反面、陸軍は弱体であり、植民地軍は別とし本国陸軍に至っては規模は10個師団程度しかいない上、戦力価値は帝国の軽歩兵師団程度。
海軍大臣指揮下の海兵隊の方がよっぽどマシと言われるくらいである。
そのため、本国に侵入されればひとたまりもない。
世界に先駆け空軍を組織した国家の1つであり、海軍の補助戦力と言われいるが実体はかなり強力であり、侮りがたい。
今戦争では、過去から踏襲し続けた盟約に従い共和国を水面下で支援している。
だが、本来の狙いは共和国と帝国が互いに消耗し、共倒れを狙っている。
秋津島皇国
極東の島国で、連合王国とよく似た歴史を持つ。
帝国と同じ新興国家であり近代発展後発組。近代戦の序章となる2つの戦争で勝利した事で一躍世界的に注目されている。
注目される皇国海軍は、その国力に比して極めて強大であり、連合王国、合衆国につぎ世界第3位の規模を誇る。
連合王国海軍、合衆国海軍、皇国海軍を指して「世界三大海軍」と称される。
艦艇の質も世界第一級品であるが、特に練度に関しては、極めて厳しい訓練と戦力劣勢の中で幾多の海戦を戦い抜いた豊富な戦闘経験が加わり、その練度は精強無比と称される。
秋津島の主力艦隊に至っては、連合王国本国艦隊と遜色無いと言われ、一部の艦艇練度は連合王国を超えると言われる。
連合王国と同じ島国で海洋国家ではあるが、外征による国家防衛を主眼とする為、陸軍も相当規模の戦力を持つ。
皇国陸軍は200万以上の戦力を擁し、その質は帝国の第一線部隊と変わらないと言われ、部隊練度についても非常に高い。
ちなみ軍隊の組織編成については、陸・海の二軍制か陸・海・空の三軍制が主流であるなか、皇国については、まさかの四軍制である。
内容については、陸軍・海軍・近衛軍・上海特別機動軍となり、近衛軍と上海特別機動軍は陸軍・海軍とは、全く異なる指揮系統を持つ。これには色々と訳がある。
軍事力は強大だが、その反面経済的には脆弱な面がまだ目立ち新興国家から列強国に脱皮出来ずにいる。
急速な発展と近代化の裏では、発展に取り残された地方民衆が貧困に喘ぐ実情は、帝国と類似する。
2つの戦争を経験した結果、維新から継続してきた富国強兵政策と外征路線に限界を感じ、方針を大きく転換。
帝国主義の国家経営を諦め、海洋国家の利点を生かした貿易立国を目指しつつ、政治的には国際協調路線に転ずる。
その過程で、本格的な大陸進出も断念し、国家防衛上の重要拠点となる極東大陸の一部を領有するのみとなる。
ただし手離したのは、外征で得た領土だけであり、大陸にある権益については元々進出していた連合王国、合衆国と共同運営を行っている。
そして、植民地経営に費やした資金と人材の流れを自国に一点集中。
産業の近代化に邁進しつつ、社会基盤の再構築と格差是正政策を図る。
1900年代初頭までは、帝国と皇国は比較的良好な関係であり、経済面・軍事面で積極的な交流を行なっていたが、1914年以降から帝国・秋津島共に方向性の違いから距離を置きつつある。
共和国と帝国の戦いについては、中立を保ち静観しているが、現地の駐在武官、観戦武官から情報収集はしている模様。