ずっと書いてみたかった、NARUTOに転生!!
前小説が一段落したから、こっちにいこう!!みたいな感じです。
もちろん、完結目指して頑張ります。
一週間投稿を目標に頑張っていきます!!お願いしまーーす!!
誕生!!辛い人生かと思ったら……?
―――ああ、これは転生か。
俺がそう気づくのに、そんなに時間はかからなかった。だってそうだろう……。
「おぎやぁぁ!!」
俺は赤ん坊じゃない。そこから否定できる。そして赤ん坊はこんなに考えられない。
俺は天寿を全うした、幸せなことに老衰という形で人生を終えた。
生まれ変わることが嫌なわけでないし、むしろ大歓迎だが、一からやり直したいだろ。前世の記憶持って生まれるのは、生まれ変わりと言うよりは、転生だ。
そしてもう一つ、これが転生だと気づいた理由。
「やった……っ、やったよ、クシナ!!」
……まじですか。
はい、死亡フラグ大量発生のNARUTOの世界に来てました。しかも、俺この人たちの子どもかよ。えっ、何?じゃあ、ナルトとして生きるの??嫌だよ?そんな里から疎まれながら生きるのなんて。
……ってか、そうなら、そろそろ仮面の男ならぬうちはオビトが来るんじゃ……?
そんな赤ん坊が心配するような内容ではないことを考えているうちに、
「よし、封印完了!クシナ、よく頑張ったね。」
何事もなく、終わった。……ん??いいのか?
まぁ、親が死ぬことを望む訳では無いし、生きててくれるのはすごく嬉しいんだけど。
「生まれてきてくれてありがとう、ハルト。」
……。
あぁ、なるほど。俺はこの世界に新しい住人として生を受けたわけですか。
―――まじかよ。
てか、俺、転生能力とか貰ってないんですけど……。
えぇぇ…、NARUTOの世界で能力がないのはきつくね?
どうしよう……、考える暇もなく修行するしかないよな。
元一般人でも忍術とか出来んの?
心配事しかない、俺の第2の人生。
でもまあ、やるしかない。それに、せっかくのNARUTOの世界。それもナルトの生まれる前。やりたいこと、やれることはたくさんありそうだ。
―――こうして、俺、波風ハルトの第二の人生が始まった。
――――――――――――――――――――――
「ハルトー、お父さんのこと起こしてきてってばね。」
「はーい。」
波風ミナトとクシナの間に俺が生まれて、はや3年。ハルトこと俺は、2人の愛を受けてすくすくと成長した。
「父さん、起きて。」
「んー?……ハルト、おはよーっ!!」
「ぎゃっ!?」
布団の中に引きずり込まれて、そのまま抱き枕状態。いやぁ、ミナトの父親姿って、もちろん原作で見たことなかったけど、想像以上に親バカなんだな。
「……。」
あ、寝た。
「父さん、今すぐ起きるのと、母さんに殴られるの、どっちがいい?」
「クシナー、朝ごはんー!」
弱い……。完全にかかあ天下だ。
「ミナトー、行ってらっしゃーい!」
「行ってくるよー。」
父さんはまだ火影ではなく、上忍の忍。多分だけど、今日も通常の任務をこなしに行ったんだと思う。
「母さん、僕も出かけてくるけど、何か用とかある?」
「んー、あっ!じゃあ、ミコトにこれ渡してきて欲しいってばね。」
「うん、わかった。」
俺は明らかに3歳児に頼むような大きさではない風呂敷を、母さんから受け取った。
まぁ、ほかの3歳児とは違うって気づいて頼んでいるみたいだし、仕方ないんだけど。
父さんが任務に行ってから、昼ご飯までの時間、俺は2歳になってからの1年間の半分以上は散歩という名の情報収集に出ている。
と言うのも、まだ判明していないのだ、“時系列”が……。
……チートあって、神様に会ってたら、分かったかもしれないのに……。
できる限り調べて分かっていることで、最も時系列がわかることと言えば、
『第三次忍界大戦が終わっていない』
忍界大戦は始まってるのかは知らんけど、仮面の男、すなわちうちはオビトやカカシ先生の所在も不明だった。ただ、第三次忍界大戦終了後に波風ミナトはすぐに火影になった気がしていた。つまり、忍界大戦の大一番“神無毘橋の戦い”は終わってないってこと。
そこまで分かってんなら……、なんて思うかもしれないが、過去の詳しいことは原作に出てきてないし、出てきたとしても俺の頭にはない。
「っても、なかなか出てこないんだよなぁ。情報……。」
1年のうち半分しか情報収集してないとはいえ、出てきたのがこれしかないってのは、結構つらい。父さんは火影じゃないから、重要な巻物は読めないし。
そして情報収集をしていない、1年の半分は何をしていたのかというと。
「重いし、飛雷神で行こっかな。」
生まれた時に誓ったように、ただただひたすら、修行に明け暮れた。
親が天才の父と封印術に長けた人柱力の母だからなのか、それとも知らず知らずのうちに特典として付いているのかはわからんが、忍としての、忍術に関する才能とチャクラの量は溢れていた。……もちろん無限では無いが。
飛雷神の術も高等忍術だからか、一般人が閲覧可能の巻物なんてなかったけど、見よう見真似だ。人間、やろうと思えばなんでもできる。
なるべく鮮明にくわしく、原作を思い出してやってみた。……それだけだ。
出来るようになった術はいろいろあるが、それはおいおい話していこう。
「えーっと……ミコトさんの家は……」
うちは一族の集まりの入口に飛び、ミコトさんの家を探す。まだ九尾襲来事件の前だから、ここの集落にもたくさんの人がいる。
「あっ。イタチの年齢見れば、どれ位の時系列かわかるか。」
そう、これから行く“ミコトさん”はイタチとサスケのお母さん。既に結構遊びに行ってたりしてるし、原作でも母さんと仲良かったからな。
さてと、急ぐか。……てか、中身なんだよ、これ。重すぎる……。
『これからのミコトに絶対必要なものだってばね。』
母さんの伝言だけじゃあ、俺には中身を理解出来なかった。
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「こんにちはー、波風ハルトですけど……。」
「あら、ハルトくん?いらっしゃい……って、どうしたの?その荷物…」
「ミコトさんに、母さんからお届けものです。」
「あらあら、すごい量をごめんなさいね。」
そう言って俺から荷物を受け取ろうとしてくれたミコトさんから、少し逃げた。
「ハルトくん??」
「あ、いや……、なんか……違和感が……。」
なんで逃げたのか、俺にもよくわからない。
何となく、ミコトさんの動きがいつもと違った、気がした。
「……お腹?」
「!!」
「なにか庇ってるんですか?」
「すごいなぁ、ハルトくん。クシナが羨ましい……。」
「??」
ミコトさんは優しく微笑んで、お腹をさすった。
「ここにね、赤ちゃんがいるの。」
「えっ?」
―――まじですか。
その言葉を声に出さなかった俺はえら
「クシナからの荷物は、きっとそれね。初めての子どもだから、何も揃えてないって言っちゃったから、くれたんだわ。」
「まじですか。」
……偉くねぇぇぇぇ。
言ってしまったよ!あまりにも衝撃的すぎて!!だってそうだろ……
「えっと……初めての子ども、ですか?」
「そうよ。」
……まじかぁぁぁぁ。
サスケどころかイタチも生まれてねぇぇぇ。
ってか俺、イタチよりも年上かよぉぉぉ!
「ハルトくん、この子と仲良くしてあげてね。」
「あ、はい。もちろんです。」
イタチと仲良く……かぁ。小さい頃って、どんなんなんだろう。
そんな衝撃的な1日……
は、まだ終わらない。
なんかノリがすごいな……。これから落ち着かせていこう……っと。