HARUTO~原作のないNARUTOの世界へ   作:ゆう☆彡

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お待たせしました、新章です。

事件も大事。こういうのを乗り越えて強くなっていきます。


第二章~波風ハルト、誘拐事件
まだもう少し


 

 

それはなんの予告もなく、起こってしまった。

 

 

いつも通り、父さんは任務に行き、母さんにはシスイとイタチと遊んでくると伝え、うちはの集落の中でシスイと1歳になったイタチと遊んでいた時だった。

 

 

「暗くなってきたし、そろそろ帰るよ、シスイ。」

「えぇー……、もうちょっとやりたかった。」

「また明日ね?」

 

色々と文句を言ってるシスイと、まだ見ているだけのイタチを抱えて歩き出す。一応、俺が一番歳上なんで、2人を送り届けてから帰る。

 

 

 

「……。」

「でな! そん時の父さんが……って、聞いてんのか? ハルトー??」

 

いつもなら楽しく色んなことを喋りながら、帰るけど、今日は違った。

 

―――シュンッ!!!!

 

「「!?!?」」

 

突然、大量のクナイが俺らのいた場所に突き刺さり、僅かにかすりはしたが、イタチとシスイを一緒に間一髪でかわした。

 

「誰だ!」

 

すぐに、飛んできたと思われる方向にクナイを構える。

 

 

出てきた相手に、俺は目を疑った。

 

「……暗部のお面。」

 

いや、暗部は今は三代目の配下にあるはず。

 

 

……ってことは【根】のやつらか。

 

 

 

いろんな動物の面をつけた5人もの忍の姿。

チャクラを抑えているのか、チャクラ量が少ないようにみえた、が、そんなことはあるはず無かった。……クソっ、子どもだからって馬鹿にしやがって。

 

 

 

「シスイ、走れる?」

「へっ? なんで??」

 

正直、この部隊に囲まれた時点で、逃げるというのは無謀だった。飛雷神を使ったとしても、正直逃げ切れる自信が無かった。

 

守りながら戦えば、結果は目に見えてる。ならば、戦力を削ぐことを覚悟で一人でやるしかない。

多分目的は、幼いが将来有望なシスイだ。最悪、イタチも狙われかねない。考えられる最善の策だった。

 

「僕がすきを作るから、シスイはイタチを連れて全力で逃げて。」

「で、でもっ!!」

「うちはの集落に着いたら、すぐにイタチのお父さんにこのことを言ってほしい。

 

 

お願い、シスイにしかできない事なんだ。」

 

その言葉でわかってくれたのか、渋っていたシスイも納得した。シスイにイタチを渡す。

 

「“影分身の術”」

 

既に身につけた影分身を出す。出した分身は11。そのうち1人をシスイたちにつける。

 

 

「行くよ、シスイ。」

「おう!」

 

俺、波風ハルト。

本戦の初陣はVS根。

 

 

 

……レベル高すぎんだろ。

まぁ、新しく覚えた術を使える場って思うことにしよう。

 

 

 

そんな文句をたれながら、素早く印を組む。

 

「“水遁・爆水衝波”!!」

 

俺の背後から、大量の水が津波のように押し寄せる。根のやつらは難なくかわし、シスイたちも俺の分身が避けさせた。だが目的は、別に当てることではない。

 

 

 

辺り一帯を、水気の多い地帯にすること。

おかげで得意性質が水じゃない俺でも、水のないこの地帯で、楽に水遁が使える。

 

 

「“水遁・雨刺氷(あめしひょう)”!!」

 

上空で急激に冷やされた大量の氷が降る。暗部たちは消し飛ばそうとするが、どんなに粉々になっても殺傷能力が消えることがないのが、この技の特徴だ。攻撃すればするほど、粉々になって攻撃数が増えるだけ。

 

暗部が上空に気を取られている間に、シスイたちは逃げた。

 

 

「追えっ!」

「「「「はっ!!」」」」

 

ちっ、やっぱり狙いはあいつらか。だが、

 

「行かせるわけねぇだろ。

 

“雷遁・感激波”!」

 

先程流した水を通って電流が流れ、その衝撃で水が電気の通った壁のようになる。これを使うためにさっきの水遁をやったと言っても、間違いではない。

 

 

「通れるもんなら、通ってみろ。通りきる前に感電させて、永眠させてやるよ。」

 

諦めたのか、先に俺を始末した方が早いとわかったのか、五人が一斉にこちらに向かってくる。

 

 

「行くぜっ!」

『『『『『よっしゃぁ!』』』』』

 

オリジナル+影分身が動き出す。分身が腰の刀を抜き、印を組む。

 

 

『“真空剣”』

 

最早、得意忍術となった風遁の一つの術をくり出す。

ちなみに、オリジナルの俺は戦ってない。基本二対一で、俺は援護だ。

すきを見て、印を組む。

 

「“雷遁・感激波”!」

 

技発動と同時に、分身が高く飛び上がる。そして空中で印を組む。

 

『“雷遁・雷鼠激震”!!!』

 

上空から、十人×無限発の電気の弾が落ちる。

 

 

これが、俺が修行で最も重きを置いて行ったこと、“一人コンビネーション”

その名の通り、分身体とコンビを組む技で、話の合うやつが全員幼くて戦えないとわかり、必死に考えた結果だ。

いやぁ、チャクラが多くてよかった。

 

敵がほとんど痺れて動けなくなり、後は大人たちが来るまで待つだけ。

木の葉の暗部が攻め込んだとなれば、何かと揉め事になりかねないが、戦闘を行ったのが俺ならば、うちはが拗ねることもない。

幸い、俺の父さんは波風ミナトなわけで、ちゃんと話せば、うちはとの溝が出来るなんてことないと思う。

 

そんな呑気なことを考えながら、待っていた時だった。

 

 

「っっ!?!」

 

突然、身体に力が入らなくなる。確かにチャクラは結構使ったが、こんなになるまで使った覚えはない。

それに、これはチャクラの消費によるものではない。

 

「チャクラが暴れてんのか……!?」

 

俺の身体ん中で、チャクラの流れが乱れていた。

攻撃を受けた覚えのない俺が、思い当たるのは一つだけだった。

 

「最初の……っ、毒付きクナイかよっ!」

 

シスイとイタチに負担がかからないようにと、回避のスピードが少しだけ遅くなっていたのは事実だった。

立っていられなくなって膝をつく。嫌な汗も出できた。

 

戦闘中に毒が回ることがなくてよかった。……とりあえず、全員倒したから大丈夫だろ、

 

 

 

 

 

 

そう、気を抜いたのが間違いだった。

 

 

 

「ほう、手練の駒をおくったが、このような小僧にやられるとはな。」

「なっ!?」

 

バク転でかわす。俺の元いた場所で、刀が空を切った。

 

「反射神経も上々、感知能力も高いか。うちはの小僧は逃したが、お前を捉えればむしろ良い結果が得られそうだ。」

「誰がてめぇの言う通りにするなんざ言った。勝手に話進めんな。」

「あの毒を受けてなお、自我を保てるとは大した小僧だ。」

 

 

正直、強がり100%だ。立てているのも、自分が一番驚いている。

 

目の前に現れた男は、先ほどの敵と同じような面をしており、すぐに暗部だとわかった。しかし、チャクラの量がさっきのヤツらとは比じゃない。

 

 

―――くっそ、万全だったらこんなやつ……

 

「てめぇ、何者だ。」

「面をしている者が、自ら名乗ると思うか。」

「……、

 

 

 

 

 

 

 

いーや、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

力づくで聞くまでだ。」

「!」

 

俺は先の戦闘で放っておいたマーキング、新たな敵の後ろのクナイに飛んだ。敵の刀とクナイが交わり、キーン!!という甲高い音があたりに響く。

 

 

「“風遁・花散舞”!」

 

後ろに跳びながら印を組み、台風のような強風が、大量の花びらを巻き上げるようにして敵に向かう。

暗部ほどの感知能力であれば、目くらましにとならない……が、その弱さが肝。

 

「“忍法・漂花睡”!」

「!!……ちっ、」

 

 

漂花睡は花びらを使った、俺が初めて覚えた幻術の一つ。花びら一枚一枚に幻術をかける術が仕込んである。

 

「“雷遁・風華雷光”!!」

 

かわす必要のない弱い術と、避けようにも避けられない幻術の花びらに、一気に最大級の威力を持つ術を施す。

 

 

俺の得意性質・風以外の性質で最も得意とする術だった、

 

……が、

 

 

 

 

「くっそっっ!!」

「チャクラが全快であれば、今の術で死んでいたかもしれぬな。」

 

完璧に決まっていた。タイミングも、力の配分も、何もかも。

ただ、毒で乱され、消費していた俺のチャクラでは、最大級の威力は出なかった。

 

 

「……っっ、」

 

腰の刀を抜く。正直、チャクラは練りたくねぇけど、そうも言ってられない。

 

「“雷華刀”!!」

 

 

刀が雷をまとい、チャクラをまとっているような色になる。ただ違うのは、時々バチバチという高音が鳴ることだけ。

 

 

 

目の前の敵と、俺自身のチャクラ。

結果的に俺はこの二つを相手にしていた。

 

なるべくチャクラを練ることを避け、体術で攻め込む。

 

「……ぐっっ、、」

「動きが鈍くなってるぞ。」

「なっ……!?」

 

背中を取られ、クナイが振り下ろされる。

 

―――ボフンッ

 

 

「分身か……、あの状態でまだチャクラを練れるとはな。」

「うるせぇ、死にたくなかったら、その口閉じろ。今すぐにでも、てめぇの首飛ばしてやろうか?」

 

立場は逆転。俺は敵の背後をとった。

 

 

 

 

面を外し、顔を確認しようとした時だった。

 

 

「「「「“雷遁・四柱しばり”!!」」」」

「はぁっ!?」

 

俺と敵の四方位から、巨大な岩の柱が出てきて、囲むように電撃が流れる。

実質、出られないようになってしまった。

 

 

飛び上がり、逃れようとしたが、

 

「“弐の式”!」

 

そう言うと、二つの岩から電撃を纏った縄のようなものが出てきた。その縄が、俺の両腕を縛る。

 

「……っ、」

 

 

気絶するほど強いものではない。かと言って、逃れるほどチャクラがあるわけでもない。俺にはただ、大人が早く来ることを祈ることしか出来なかった。

 

 

 

「……しぶといな。…………、やれ。」

「はっ。」

 

俺が戦っていたやつの指示で、四人の忍が再び印を組み直す。

 

「“雷遁・十六柱しばり”」

「……っ、

 

 

 

 

ぐぁぁぁあああああ!!!」

 

意識が飛びそうになる。腕だけじゃなく、足や腰にも電撃を纏った縄が巻き付き、さっきまでとは全く比べ物にもならないほどの電撃が、俺の身体に流れる。

 

 

 

―――やるしか……ねぇか。

 

最後のチャクラを使い、俺の腕を拘束している電撃が流れる縄を引きちぎる。

 

 

「……なっ!?」

 

まさか引きちぎられるとは思ってなかったようで、印を組み直すのが少し遅くなる。

そのすきを見逃すほど、アホじゃない。

 

 

 

「“口寄せ”っ!!」

 

親指を噛み、血をもう片方の手のひらに付けて、口寄せの術式を檻の外に展開する。

狙い通り、電撃の檻の外に弥白が表れた。

 

『主!』

「弥白! 頼むっ!!」

 

その言葉を聞くなり、弥白は走り出した。

 

指示をせずとも、何をするべきなのか、あいつには分かっていた。

 

「追え。何かは知らぬが、捕まえて消せ。」

「白狐は九尾の同族。てめぇらなんかに捕まるかよっ。

それにあいつの逃げる場所は、こっちの世界じゃねぇ。」

「……。」

 

 

そう言うと諦めたのか、リーダーの男がこちらを向き、言った。

 

「なるほど。

 

口調が違って気づかなかったが、その見た目と忍びとしての才、時空間を操る術……、

 

 

 

 

貴様が、噂のミナトとクシナの子か。」

「……。」

「黙れば余計に分が悪くなることを知らんのか。」

「……。」

「まぁよい。貴様を連れていけば、全てわかることだ。」

「……るせぇよ。」

「何?」

「てめぇの方こそ、べらべらべらべらうるせぇよ。俺の親がどうした。

んなもんに怯むくらいなら、今すぐ消えやがれ。」

「……。」

 

次は向こうが黙った。

 

 

行かせる訳にはいかない。

 

気付かれる訳にはいかない。

 

 

そして、巻き込む訳にはいかない。

 

 

 

早くしなければ、父さんたちよりも先にうちはが来る。今ここで、木の葉とうちはの溝を作る訳にはいかない。

 

 

 

木の葉の根と、

 

「…………様、」

「!!」

 

 

 

 

 

 

そうか、あんたかよ。

 

 

声は聞こえなかったが、その口の動きではっきりと分かった。

 

 

 

なおさら出会わせるわけにはいかなかった。

 

 

 

再び集中を高め、遠くにいる最後の影分身に意識をつなぐ。

 

 

 

―――気づかれてはならない、と。

 

 

うちは一族を足止めをして、すぐに父さんの所にでも行けばいいんだけど、それよりもうちはがこいつらと争うことの方が避けたかった。

 

 

「(やべぇ……意識、きれる……。)」

 

ナルトの誕生まであとどれくらいだろうか。

いや、その前にサスケか……。

 

その前には帰ってきたいな……。

 

 

……いや。それよりも、

 

 

 

 

まだ、もう少し……

 

 

 

父さんと母さんと、いたかったなぁ。

 

 

 

俺の意識は完全に切れた。

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