もうタイトルから、拒絶反応が出そうな人は、読まれないことをおすすします(>_<;)
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「!!」
「……来たわね。」
激しい爆発と、大量の白い煙が辺りを覆う。
その中でダンゾウは、血継限界の四人以外のチャクラを感じることが出来ずにいた。
が、隣の奴の言葉で確信する。──成功したのだと。
「“晶遁・水晶牢の術”」
木遁使いの忍の足下が丸く光りだす。
一瞬、反応が遅れ、次の瞬間にはピンク色の物質が、その忍を包んだ。
「まさか、ここまで使いこなすとはね。」
ダンゾウの隣の忍の目線の先に写ったのは、ピンク色の物質に守られながら、敵を粉々にして倒したハルトの姿だった。
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「……危ねぇ、、、」
おそらく各々の最も強力な術を放ったんだと思う。正直、今までの俺の力では防ぎきれなかった。
ならば、なぜ生きているのか。もちろん、俺の中の異物の正体が判明したからだ。
──ピンクの硬質な物質……、晶遁?……か??
本能のままに繰り出された、俺を守る水晶の壁。
原作の紅蓮が使っていた術。幸い、晶遁は個人的に好きだったため、どんな術があるかというのはすぐに思い浮かび、俺を守るこの術は“紅の果実”だということも分かった。
「“氷遁・破龍猛虎”」
「!!」
少し考えているうちにすぐに攻撃が始まる。が、その攻撃が俺に当たることは無かった。術同士がぶつかり、爆発で起きた白い煙が晴れ、晶遁が盾となって全てを弾いた。
ハルトの周囲が、砕けた水晶でキラキラと光る。
ここまで強力な術も、全て防ぐ。……なんかすげぇ力手に入れた??
「……今度はこっちの番だ。」
そんな呑気なことを言ってる場合ではない。腰の刀を引き抜き、素早く印を組んだ後、刀で空を切る。
「“晶遁・一糸光明”」
刀で切り裂いた空間から、結晶のビームが敵に向かって放たれる。が、単純な攻撃に当たるほど優しい忍ではない。
「逃がすかよ。……“影分身の術”」
刀を持った分身が、瞬身の術で敵を取り囲むように移動する。
「「「「“晶遁・一糸光明”」」」」
四方向から放たれた結晶のビームは、また一人を仕留める。
「“水遁・爆水衝波”」
「“氷遁・氷河の術”!!」
氷遁使いが、俺の“雷遁・感激波”を封じようと、水自体を凍らせてきたが、残念ながら一度見せた連携を防がれることくらいは想定済みだ。
この術なら、凍らされたところで問題ない。
「“晶遁・御神渡りの術”」
「「!」」
「へぇ、……やるじゃないの、あの子。」
俺をこんな目に遭わせた張本人が満足そうに見ていることが腹立たしかったが、今はそれどころじゃない。
凍らされた水もすべて結晶化し、最終的に氷遁使いを串刺しにした。
──後、一人か……。
だいぶ、手詰まりだった。一度やった連携が通じるほど、生易しい敵ではないことは分かっている。
「!!」
ある……、一つだけ。
実戦でも、修行でもやったことなんてないけど。
応用は必要だが、どんな連携よりも、一番見てきた、一番憧れた連携が。
「俺は……負けない。」
「!」
「“熔遁・
熔遁使いの右手の拳に、チャクラが集約され、熱を帯びているのか煙があがっていた。
──やるしか……ない。
───きっと、出来る。
────なんたって……
「“晶遁・結晶六角手裏剣”」
左手に巨大なピンク色の手裏剣を作り出し、右手は刀を持つ。
──ザッ!!!
双方が一斉に走り出す。
「当たれっ!!」
水晶の手裏剣を、思いっきり投げる。が、
「ふんっ、」
当たり前のようにかわされる。そりゃあ、そうだ。当たれなんて叫んだら、かわせって叫んでるも同じだ。
けど、
「かかった。」
「!?」
熔遁使いの拳が俺に触れるギリギリのところで、
──シュンッ!!!
俺はそいつの目の前から消えた。
「こっちだ!」
「なっ!?」
先程、熔遁使いがかわした水晶の手裏剣のところにとび、回転する手裏剣の上に乗る。
──なんたって、俺は
そう。ミナトが仮面の男にやった、飛雷神の術を使った連携攻撃。すり抜けの術がない敵には、クナイを投げても弾かれるだけだから、弾かれない術に隠して、クナイも一緒に投げた。
とぶ前に印は組み終わっていた。刀を空中で切る。
「“晶遁・一糸光明”」
超近距離で敵の心臓を貫いた。
──ハァ、ハァ、ハァ、ハァ
疲労する中で、俺はこの時、もう一つ気づいていたことがあった。
──俺の異物は、まだ解決されてない。