ですが、ほかの書き手さんを見ると、私のは意外と短いんですね……。なんか長いと読むの面倒くさくなるかなぁと思って短くしていたのですが、実際のところ、どっちの方が読みやすいのでしょうか?
気が向いた方いらっしゃったら、教えていただけると嬉しいです。
―――コンコン
「入れ」
「失礼します」
静かに書類整理をしていたヒルゼンのもとを訪ねてきたのは、ハルトだった。
「お忙しい中、申し訳ありません」
「構わん。 お主がくだらない要件で来るとは思っておらぬ。
中忍昇格、おめでとう」
「ありがとうございます。 あれから、あの三人がどうなったか聞いてもよろしいですか?」
ハルトの言うあの三人とは、もちろん光遁を使う三人のことだ。
「お主が暴いたのだ、構わぬ。
まぁ、結果から言えば何も話さないといったところだ。木の葉の忍登録から、三人が木の葉の忍では無いということは分かったが、どこの里の者かは分からん。」
「山中一族の術をもってしても、知ることは不可能だったということですか」
「あぁ、根本的に封印の術式が組み込まれているようでな。 捕まることも想定済みだったという事だ。」
「……なるほど」
ある程度、ハルトには想像がついていたことだった。
試合中、ハルトがアサギとだけ話していたこと、小さな声で話していたことをもちろん上層部にも伝えていた。つまり、今入手している情報の九割はハルトが手に入れた情報であるという事だ。そのハルトに情報を隠すメリットがないため、話されていることはわかっている全てであると思われる。
―――まぁ、何も分かってないってことか。
結局、至る結論はそこだった。
「それでいて、ハルト」
「はい」
「本当の要件はなんだ?」
「お見通しですか」
「これだけならば、内容が薄すぎるからかの」
「……
僕を火影直属の“暗殺特殊部隊”に推薦してください」
今日ここに来たのは、誓いのため。
そして、現実と離れるため。
俺にはまだ力が足りない。それが、ハルトが中忍試験で実感したことだった。
「ミナトやクシナは知っておるのか?」
「まだ言っていません。 ですが、火影からの命であれば、納得するかと」
「ミナトはともかく、クシナはどうかの……」
クシナの親バカぶりは木の葉の里でも有名だった。というよりも、ハルトも両親のことが大好きであったため、仲のいい家族ということ自体が有名だった。
そんなクシナが最愛の息子の暗部への入隊を許可するとは、到底思えなかったのだ。
「……それでも、俺はやらなきゃいけないんです」
「ハルト……」
何が、彼をこんなにも追い詰めているのか
何が、彼にこんなにも貪欲に力を求めさせるのか
ヒルゼンには理解できなかった。
まだ若い、実力も年齢的に見れば頭一つ分抜け出てるハルトが、何に焦って強くなろうとしているのかを。
「ハルト、一つ聞いてもよいか」
「なんでしょうか?」
「お前は、なんのために力が欲しい?」
ハルトが進もうとしているのは茨の道。ただ単純に力が欲しいのであれば、ハルトには家に最高の教師がいる。
だが、ミナトにではなく暗部に入ることで実力をつけたいと申し出るのは、明らかに実戦を目的としているから。
“人の命を奪う”
それは、まだ六歳の子どもにはあまりにも過酷すぎる選択だった。
「……守りたい人がいます」
「守りたい……?」
「いつか必ず木の葉を導く存在になる人を、闇から守りたい
それが俺が力を欲する理由です」
抽象的にも聞こえるハルトの言葉を、ヒルゼンはある程度理解していた。
木の葉の闇を知っているハルトだからこそ、そこから大切な人を守りたいと思ったのだ、と。
「お主の気持ちはわかった。 近いうちに手続きを済ませよう」
「ありがとうございます」
しかし、それが全てではない。
ヒルゼンが考えていた“木の葉を導く存在”は、ハルトとは異なっていた。
しかし、それは仕方の無いこと。
ハルトが見ていた相手は、
木の葉に迫害されているうちは一族の若き忍、
そして、まだ生まれてもいない未来の火影であったから。
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「全員、中忍合格おめでとう」
「「ありがとうございます」」
「俺とアオイはおまけみたいなもんだけどなー」
「まぁ、中忍になるって決めたのはお前らだけが、推薦も貰ってんだから自信持てよ」
「おっす!!」
中忍試験が終わり俺は優勝ということでそのまま中忍試験に合格、シスイとアオイは敗退したが相手の不正発覚で審議の余地ありということで保留されていたが、結局は会場にいた上忍からの推薦を受け、自分の意志と共に合格した。
「さてと、中忍に合格したってことは、このフォーマンセルは解散する。 が、またチームを組む時はこの四人になることもあるだろうからな、コンビ忘れるんじゃねぇよ?」
「そんなバカじゃないぜ!!」
「や、シスイが一番心配だよ」
「なんだとぉ!?」
「驚いてることに逆に驚きだよ」
「まっ、里の外の状況は落ち着いてるとは言えねぇ。 しばらくは里内の護衛の任務とかが多いとは思うが、中忍になった以上、外で実戦をすることもあるだろう。 そこからはもうお遊びじゃねぇ事忘れんなよ。」
―――まっ、お前らなら大丈夫か
そう言った俺たちの担当上忍であるシカクさんは、笑って俺たちを撫で回した。
「さぁて、焼肉でも食いに行くか!!」
「っしゃあ!! 先生の奢りー!!」
「お前らが出世したら払ってもらうさ」
「えぇ! 器が小さいぞ!」
「うるせーよ」
「二人とも落ち着いてよー」
三人が歩く背中を、少し遠くから眺めた。
この光景を忘れないように、しっかりと記憶するために。
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―――ハルト、ちょっと歩くぞ
合格祝いをした後、うちはの集落に帰るシスイとアオイと別れ、ハルトを連れ出した。
「お前、一体何考えてんだ?」
「……なんのことですか」
「とぼけんなよ、俺が気づかないとでも思ったか。
お前だけだよ、中忍になってからの任務予定が全く不明なのは。 シスイとアオイには護衛の任があるのにも関わらずだ。
まさか、お前だけ任務がないなんてことは無い、ってことは表沙汰に出来ない任務ってことだ。 お前の両親のことを考えれば、あの二人が許す表沙汰にできない任務……、
そりゃあ、暗部に所属することぐらいだろ」
「なんだ……、ちゃんと正解までたどり着いてるじゃないですか」
「……、」
まるで問題なんでないだろ、と言わんばかりに即答するハルト。 確かに下忍の頃からハルトの能力は未知数だった。
うちの班は任務をする時、特攻隊長のような役割を果たすシスイが他二人を引っ張っているように見える。 現に、他の班からすればそう見えるらしい。
だが実際は違う。 シスイが引っ張っていない訳では無いが、どちらかというとハルトが後ろから押しているというのが正しい。
特攻隊長として、そしてうちは一族として前線で敵を翻弄するシスイとアオイの影で、確実に敵を減らしていく。
影に徹するというのは、言うほど簡単ではない。 それもこの年頃であれば、忍であろうとも前線で目立ちたいと思うものだ。 男児であればなおさら。
その役割を嫌がることも無く、淡々とこなしていく。
光と影。
実力のある二人がその役割を意識した時、それは、
火影と補佐。
そこまで発展する。 二人にはそこまで発展できる可能性がある。
だからこそ危惧した。 光はともかく、影は一歩踏み間違えれば、奈落の底へ落ちる。 俺自身がどちらかと言えば影に徹する側だからこそ断言出来る。
そこまで辛い影に、ハルトがなりたい理由が分からない。
「暗部に入隊して何がしたい」
「……
先生みたいになりたい」
「!?」
まさか自分が出てくるとは思ってなかった。驚いて、思わずその場に立ち止まった俺に気づいたハルトが、数歩先で止まってこちらを向いた。
「そして、先生みたいになりたいと思える、光がいるから。
暗部に入隊するのは、手っ取り早いと思ったから。
影の過酷さと、光の偉大さを知れるかなって。」
月がハルトの背後から照らし、ハルトの姿が影になる。
―――大丈夫だ
こいつは間違った方向に落ちたりはしない。
光がいると認識出来ているなら、迷いはしない。 むしろ、ハルトが導く側になるのだろう。
「そうか。
まっ、迷いそうになったら帰ってこい」
「!! ……ありがとうございます!」
後は信じてやる。 自分の班の、自分が認めた大切な部下の一人。
自分のようにりたいと言ってくれた、可愛い後輩。
ハルトが迷わないように、俺がきちんと歩いてやる。
―――俺が、火影補佐の話をきちんと受けようと決めたのはこの時だなんて、誰にも言ってやらねぇが。
そして数年後、火影補佐になると決めたきっかけをくれたやつの父親の補佐になるとは、到底思ってもいなかった。
第四章~中忍試験、次回の話で終了となります!
ここまでお付き合い頂いた方、本当にありがとうございます!
さて、この章が終わったあとの章を皆さんに考えていただきたいです!多かった方を書こうと思っております!
活動報告の方に載せますので、答えていただけると嬉しいです!
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