HARUTO~原作のないNARUTOの世界へ   作:ゆう☆彡

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楼蘭編も、後3話……だと思われます。

次の章の構想もねり始めております。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
活動報告の方に、作者の素朴な疑問を掲載させて頂きました。皆さんの意見、ぜひ聞かせてください。


太極螺旋手裏剣!!

 

「くそっ……」

「ナルト!?」

「気にすんな、サーラ!!

お前のやるべきことをやるんだ!!」

 

ムカデの強力な攻撃、“龍脈豪龍火”をかなり近い距離で受けたナルトは、龍脈の源を封印できる塔の内部まで吹き飛ばされた。

 

「っ! ……動けねぇ……っ!」

「死ねぇぇぇ!!!」

 

狭い扉を突き破り、巨大な爪がナルトを攻撃しようと近づいた。

 

 

―――シュンッ!!

 

「“晶遁・結晶五角牢”!!」

「!」

 

ムカデが囲んでいたナルトがいる中心にとびこみ、ミナトはそのままナルトを担いで飛雷神で外へ逃げ、ハルトはそこから術を展開し一時的にでもムカデの動きを止めてそこから逃げ出した。

 

「大丈夫かい?」

(あん)ちゃん! ルト!!」

「僕がやつの弱点を突いて、ルトが君を援護する。

君が螺旋丸を叩き込め!」

「そうしたいんだけど……、もうチャクラを練れねぇんだ……」

「大丈夫! 僕が力を貸すよ」

「無理だ、螺旋丸は四代目火影の術で、エロ仙人と俺しか作れねぇ……」

「ん? だから僕にもできるのさ!」

「え!?」

 

 

ハルトの結晶にビビが入る音がする。

 

「結晶が割れれば、中の物体も粉々になるはずなんだけどなぁ……」

『超速で再生するやつには関係がないという事だ……』

「……一応、展開しておこうかな」

『分かった』

 

弥白を残し、ハルトが弥白と逆側へ飛雷神でとぶ。

 

「『“性質結界封印術・雷”』」

 

復活する前の部品としてバラバラになったムカデを、大きな結界に閉じこめる。

 

「この術、使い過ぎて上手になってきたなぁ」

『いい事ではないか』

「いや、そうなんだけどさ」

 

―――一応、オリジナル術だからもっと苦戦するかと思った

 

なんて、切羽詰まった状況で場違いなことを考えていたことは、本人と弥白以外は誰も知らない。

 

 

「さ、ナルト。 右手を出して」

「あ、ああ……」

 

ハルトと弥白の後ろで、巨大なチャクラの収集を感じる。青い光が球体となって乱回転しており、まさにそれはナルトの螺旋丸そのものだった。

 

「まだチャクラが残っていたか!!」

 

ハルトと弥白が展開した封印の中で、ムカデがナルトとミナトの術を見て叫ぶ。

 

「……もう復活したのか」

『結界を破ってくるのも時間の問題だ』

「うん。 弥白、もうひと仕事だ」

『あぁ』

 

 

チャクラの残っていない自分の、その手の中に螺旋丸があることに驚くナルトの目の前で、また一つ驚くべきことが起こる。

 

「なんで(あん)ちゃんが、螺旋丸を!?」

「まぁまぁ」

 

驚くナルトを他所に、にこやかにナルトをいさめる。

そして、その力は共鳴する。

 

その事実こそ、二人のチャクラ性質が似ているという証明。

 

 

「……、」

 

巨大に膨れ上がる青い螺旋丸と、エメラルド色の螺旋丸。その様子をハルトは、愛おしい気持ちで見ていた。

 

―――自分の大切な【弟】を大切に思う人が、言葉にせずともそれを表す。

ハルトにとってそれが、目の前の巨大な螺旋丸だった。

 

「性質の近いチャクラが接近すると共鳴し合う……、

 

そして互いのチャクラが融合した時……、最強の螺旋丸ができるんだ!!」

 

二人を二人が持つ色が包み込む。

 

「なんだ……これ?」

「これが最強の太極螺旋丸!!」

 

二つの巨大な螺旋丸が混ざり合い、異常な乱回転をする螺旋丸は、二人の色を帯びてナルトの手におさまる。

 

 

「なんだその術は?

サーラの前にお前達から葬ってやる!!」

 

塔がバチバチ!という音をたて、稲妻がムカデの体を包み込む。

 

「俺の最大の術を見せてやる!!

“龍脈・超豪龍火の術”!!!」

 

ナルトとミナトがいた場所に、龍脈の力を最大限に利用した巨大な火力がはなたれ、黒煙がたちあがる。……しかし、

 

「なに!?」

「結界破られて、見逃すわけないでしょ」

 

黒煙とは全く別の場所から声がする。ハルトがナルトとミナトを飛雷神できちんと避けさせていた。

 

「ナルト、頼むよ!」

「おう!」

「ルト、後はよろしく」

「はい」

 

ハルトはナルトの前に残り、ミナトは覆っていた螺旋丸のオーラの中から抜け出し、ムカデに向かって跳ぶ。

 

「“手裏剣・影分身”!!」

 

投げられた数個の手裏剣が無限に増え、ムカデに襲いかかる。

 

 

そして塔の中心では、サーラが女王の力を使って龍脈を封印した。塔を染めていた怪しげな紫色が、すぅーっと沈静化していく。

 

「“超速再生”……っ! くっそ、サーラめ!!」

 

龍脈を封印したサーラによって、ムカデの巨体の中の小さな弱点が晒された。

 

「ナルト! ルト! あとは君たちに託した!!」

「おう!!」

「……、」

「んぁ!? ルト……?」

 

ムカデに向かって構えるナルトとは逆方向、つまりナルトの方へハルトが歩いてきた。

 

「……(あん)ちゃんとも出来たんだから、俺ともできるよね」

「何言って……」

 

戸惑うナルトを他所に、ハルトはナルトを包むオーラの中に入り、太極螺旋丸に手を添える。

 

「太極螺旋丸といっても元は同じなんだから……、きっと出来る……!」

 

 

【親子】という形から【家族】という形へ。

ハルトの得意性質も風であり、そして世界は違えど、ナルトは全く会ったことがなくとも、そこに必ず存在している【絆】が今、目の前で形となって表れた。

 

「これは……っ!」

「風の性質変化を加えれば……、さらに強力な“風遁・太極螺旋手裏剣”の出来上がりだ!」

 

青とエメラルドのだった螺旋丸に、緑色の手裏剣の形をしたチャクラが加わる。

先程までとは比べ物にならないほどの轟音があたりに響き渡る。 しかし、そんな強力な術を使っているナルトは平然とした顔をしていた。

本来なら術者にも大きな負担を強いるこの術も、ハルトがそこに気を使わないはずもなく、ナルトへの負担を最小限に抑えるためにきちんと細工をしていた。

 

「弥白のチャクラが役に立った、ありがとう」

『そんなことを思いつくのは主くらいなものだ』

 

九尾と同族である弥白のチャクラには、九尾の陽のチャクラと結びつく性質があることを思い出したのだ。風の性質の中にそれを流し込めば、ナルトの負担を減らすために、わずかに尾獣チャクラを利用できると考えたのだった。

 

 

「さて、最後の仕事だよ、弥白」

『あぁ』

 

ハルトは剣を抜き、ナルトの前へ立ってムカデに相対した。

 

「“真空剣”!!」

『“雷獣”』

「ナルト! ついて来い!!」

「おう!!」

 

明るいナルトの声を聞き、ハルトは僅かに口角をあげた。

【弟】を守る【兄】として、ハルトはそこにいた。

 

 

「うぉぉぉ!!!」

 

巨大なチャクラの術を展開するナルトに向かうムカデの攻撃は……、

 

「ここは通さないよ」

「なんだとっ!?」

 

ハルトと弥白の完璧な攻撃で全て防がれる。

そして、ハルトと弥白の陽動によって出来た、一瞬のムカデの弱点の守りが弱くなった瞬間。

 

「おおおおっ!!!

 

“風遁・太極螺旋手裏剣”!!!」

 

ムカデの少し後方に立っていたミナトのもとで、ハルトと弥白もその光景を見ていた。

 

「いけ……、ナルト」

 

 

ナルトのてにおさまる三色に輝く手裏剣が、ムカデの小さな弱点を破壊した。

 

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