HARUTO~原作のないNARUTOの世界へ   作:ゆう☆彡

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お待たせしました。
これから、話がだいぶ進んでいけそうです。第三次忍界大戦は、作者的に一番の原作ブレイクの話です。どうかこれからも見捨てずによろしくお願いします。



この世界のミナト班

 

「止まれ」

「「!!」」

 

隊長の一言で全員が動きを止める。

二手に分かれ、カカシを隊長とした三人は作戦通り敵を察知すればなるべく回避しながら、木の葉の前線へ順調に進んでいた。

 

ここまで、敵にほぼ出会わなかったのは間違いなく三人とそして、弥白の探知能力が敵の隠密能力よりも上回っていたから。しかし、戦場であるここにはもちろん、各里の実力者が送られてくる。木の葉の前線を抜けてきて、より木の葉に近いこの辺りに潜む敵の実力は相当なものなのだ。

 

 

「弥白……」

『あぁ、おるな……』

 

静かな竹林に囲まれた、小さな池の所で突如立ち止まったカカシ班。隊長のカカシ、そして弥白がいち早くその存在に気づいた。

その会話でオビトとリンも辺りに集中してみれば、僅かにチャクラが揺れるのを感じる。

 

二人分がその存在を察知したと同時に、周囲で紐のようなものが切れる音がいくつもした。

 

「トラップ!?」

「任せろっ!

 

“火遁・豪火球の術”!!」

 

竹林の中で紛れるように、竹のトラップが次々と襲いかかってきたが、オビトの火遁でカカシたちに辿り着く前に全てが池の中に落ちた。

炎と水が反応し、白い水蒸気があたりを包む。視界が奪われた中で、研ぎ澄まされるのは……音。

 

 

―――バキッ!!

 

「「!!」」

 

水中に潜んでいた岩隠れの忍が二人、トラップの竹を足場にカカシたちに襲いかかった。

 

「っ!」

『“雷遁・雷獣”』

 

一人はカカシがクナイを抜き、もう一人は弥白が雷遁を纏って応戦した。

 

「リン! 離れろっ!」

「っ!?」

「“火遁忍法(かとんにんぽう)火走り(ひばしり)”!!」

 

さらにもう一人、隠れていたのであろう忍がリンの背後から近づいていたが、それに気づいたオビトはリンと敵の忍の間に炎の壁を走らせた。

 

「ほぉ、思った以上にやるようだな」

「確かに、想定外もあるみたいだな。 だが……予測できていれば、既に想定内の話だ!」

 

弥白もいれれば、こちらは四人。医療忍者のリンがいるとはいえ、数的に有利な立場にあったカカシたちは、このまま押し切れると思っていた。しかし……、

 

 

「「「「「「“土遁・裂土転掌(れつどてんしょう)”!!!」」」」」」

「「「!?!」」」

 

姿を隠していた複数の岩隠れの忍によって、四人は既に囲まれていた。中心にいる四人に向かって亀裂が伸びる。池の水の中を走る亀裂は、水を押し上げながら進んだ。

 

「くそっ! 隠密が得意な忍ばっかりじゃねぇか!!」

「……っ、」

 

 

応戦しながら、カカシは気になった。あまりにも自分たちが狙い撃ちされているようだと感じること。そして、先程の岩隠れの忍の言葉のこと。

 

―――予測できていれば、既に想定内の話だ

 

「(誰かが、俺たちの動きを敵側に伝えてる? いや……今回の任務自体がほとんど極秘任務のようなものだ、敵側に情報をリークできる人物が少なすぎる……)」

「きゃあ!!!」

 

 

カカシが考えを巡らせていたところに響いた悲鳴が、その考えを全て止めた。

 

「リンっ!!!」

「こいつは預からせてもらう」

 

良いチームワークを築いていたとしても、そこには経験の差というものがある。加えて、大きな数の差。リンを守りながら戦うことにも限界があった。

 

 

「っオビト!!」

「わーってる!!

 

“手裏剣影分身の術”っ!」

「“雷遁・綴雷電(つづりらいでん)”!!」

 

オビトが投げた大量の手裏剣をつたうように、カカシの雷遁がその殺傷能力をあげる。雷の性質を持つサスケが一人で使っていた術を二人がかりで使う。互いに実力が足りていないのかと思えそうだが、そうではない。

 

一つのことに一人が集中できることで、一人で使っていた時よりも攻撃力は高くなる。しかしそれは、二人の力を拮抗させなければならない。カカシとオビトには、それが出来るほどの実力と信頼があった。

 

 

「弥白! 頼むっ!!」

『カカシ、ミナトのクナイを投げろ』

「分かってるっ」

 

カカシが上忍祝いにミナトから貰ったクナイを、リンを捕らえた忍たちに向かって投げた。

 

『“火遁・狐火”』

「なっ!? どっから現れやがった!!」

「人質を渡すな!! 」

 

弥白は突然、岩隠れの忍の目の前に現れた。時空間を操り、尚且つ口寄せ獣の中でも上位に位置する弥白にとって、時空間の術式がミナトのものであってもそこに大きな違いはなかった。

 

弥白の火遁が命中し、陣形が乱れ始めた岩隠れの忍たちのもとへ、カカシとオビトがリンを助け出すために突っ込んだ。……しかし、

 

 

「「「「「“土遁・土流槍(どりゅうそう)”!!」」」」」

「なっ!?」

「何人、ここに費やしているんだっ!?」

 

二人の進行方向の地面から大量の槍が飛び出し、その行く手を阻む。弥白も回避しなければ、串刺しになる所だった。

だがそれ以上に驚くべきは、ここに費やされている岩隠れの忍の人数だった。なるべく敵に出会わないよう進んでいるカカシの班は、少なくともハルトたちの方よりも戦禍の激しくない箇所のはずであった。

 

 

「リンっ!!」

 

行く手を阻まれ、手間取っている間に、リンを捕らえた忍たちが姿を消した。

 

「っどうするよ、カカシ……」

 

リンは連れ去られ、相変わらず敵の数は多い。そして、本来の任務はここで岩隠れの忍を倒すことではない。

 

「俺に聞くことか? どうせ、何を言ってもお前は突っ走るだろ」

「へっ! 分かってるじゃねーか!!」

 

そして、本来ならばここで、カカシとオビトの意見が割れ、対立するはずだった。

 

「弥白、向こう側に繋いでくれ」

『分かった』

 

戦いながらも弥白は、自分の主へと意識を向ける。

 

 

「弥白? どうかした??」

 

弥白と話しているであろうハルトの声が、カカシやオビトの頭に直接響く。

 

『想定していた数よりも多い。 三人と我だけでは対処しきれていないっ』

 

目の前の敵を対処しながらの行為に、いつも落ち着いている弥白の声も、どこか上ずる。

そんな弥白の雰囲気を感じとったのか、それとも本能的か……、オビトが叫んだ。

 

「先生! 任務には直ぐに戻ります!! なので、許して下さい!!

 

カカシっ! 行くぞっ!!!」

「あぁ!」

 

弥白はついてくると信じ、敵の集団の突破を試みるカカシとオビト。

 

「弥白、今のはどういうこと」

『……、

 

 

岩隠れの襲撃を受け、戦いの中でリンが連れ去られた。 二人で助けに行くらしい』

「……、わかった。 弥白もついて行って」

『分かっておる』

 

ハルトとの通信を終え、弥白は全速力で二人を追いかけた。

 

───────────────────────

 

 

「俺がカカシさんたちに合流します。 二人だけでリンさんを救いに行くというのは無謀過ぎますっ」

 

俺は今までにないくらい焦っていた。

リンが連れ去られるというのは想定内だった。だからこそ、弥白を通信係としてカカシ先生たちについて行ってもらった。そうすれば、事が起こってからでも対処できると思っていたからだ。

しかしそれには、カカシ先生とオビトが喧嘩をする時間も含まれていた。始めからリンを助けに行くということになれば、リンのいる場所に辿り着くのはより一層早くなる。今から全力で向かって、間に合うかどうか分からなかった。

 

「俺が抜けても皆さんはフォーマンセルを維持できます。 俺は向こうで弥白と合流してから行動しますから」

「いや! 俺もついて行くぜ!!」

 

シスイが突然、ドヤ顔しながら言った。なぜ、そんなに得意気なんだ

 

「はぁ? 何言ってんのさ……」

「だって、俺がついて行けば弥白とスリーマンセルを組めるだろ? それに、残ったアオイもスリーマンセルだ!

弥白に会う前に敵と遭遇したらどうすんだよ」

「……なんとかする」

「ハルトならなんとなっちゃうんだろうけどよ……。

 

まっ、アオイの方には隊長(・・)が残るから心配ないな!!」

「!!」

 

シスイのその言葉で冷静になる。そして、自分がどれだけ無理なことを言っているのかを理解する。

そう、この班の隊長は父さんだ。俺はその指示に従わなければならない。俺がどんなに行くと叫んでも、隊長が許可しなければそれは許されない。

そんな当たり前のことを、シスイに言われるまで忘れてるとか、……俺やばくね。

 

 

「すみません、でしゃばった真似をしました」

「いや、構わないよ」

「ごめん、シスイ」

「ハルトに謝られるとか、気持ち悪っ!」

「……、」

 

俺の感謝の気持ちを返して欲しい。

 

 

「まぁでも、あの報告を受け取って俺たちから何もしないってのは出来ないね。 ハルトが言っていた通り、弥白の居場所がわかるハルトと、ハルトと弥白について行けるシスイが行くのが一番妥当かな」

「!」

「っしゃあ!」

 

父さんは笑顔で言った。俺の言う通りというよりは、シスイの言う通りだ。

 

 

「二人とも気をつけてね!」

「おう!」

「アオイちゃんも」

「大丈夫!!

 

 

行ってらっしゃいっ!!」

 

アオイに見送られ、俺とシスイはカカシ先生たちの元へ急いだ。

俺がこの時に考えていたことは一つ。オビトを死なせてはならない。

あのチームワークがあるミナト班で、オビトが亡くなればそのダメージは原作以上に違いない。

 

 

逆に言えば、それしか考えていなかった。

 

まさか、父さんたちの方でも俺の知らないことが起きるとは思っていなかったんだ。

 





オリキャラが、アオイちゃんで終わりと言っていたんですが、もうちょっと増えそうです。

……だって、味方側だけが増えてったら敵側に勝てる要素ないんだもん……。許して下さい……。
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