HARUTO~原作のないNARUTOの世界へ   作:ゆう☆彡

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お待たせしました!
作者的原作ブレイクの大きさトップ3に入る回でございます。

そして、その長さもトップ3に入ります……もし長すぎと感じた方いらっしゃいましたら、遠慮せずに教えてくださいーm(*_ _)m

ハルトくん大大大活躍の回になっております!それでは、どうぞ!!

訂正させて頂きました
→属性の優劣を勘違いしていました!申し訳ありませんっ!!土属性は雷属性に強くないんですね……。


木の葉の赤い白狐

「どういうことだ! なぜ洞窟が崩れないっ!」

「分かんねぇっ、中の様子が何かに遮られるように見えなくなってんだ!!」

 

たくさんの忍の数を費やして組まれた陣形から繰り出された土遁の術は、間違いなく中にいた忍の息の根を止められる威力だった。

しかし、それはその目の前の洞窟が崩れればの話。彼らの前で、それは同じ形を保ったままだった。

 

「何か、結界が張られてんのか!!」

「違う違う。 あんたたちは自分のチャクラを見ちゃってんだよ」

「「「「「!!」」」」」

 

突然、とはこの状況を説明するためにあるのかもしれない。

 

気を張った今の状況で、近くで聞こえてきた声はあまりにも突然すぎた。

 

「貴様っ、いつの間にっ!!」

「俺が来たのは今だよ、それよりも先に俺の仲間が来てただろ?」

「仲間?

はっ! そんなやつは見てねぇ! いたとしても、全員あの中で生き埋めだ!!」

「崩れない洞窟で、生き埋めは無理だろ」

「なんだとっ!」

「それに、俺の仲間が来ていることに気づけてない時点で、お前らにあいつを殺すのは無理だよ」

 

突然現れた木の葉の忍、シスイは手裏剣を両手に構えた。

 

「 俺が現れたことにもなかなか気づかなかったんだから、ハルトに気づくなんてもっと無理だな。

 

……まぁ、お前らにハルトのことを見る機会なんて二度と訪れないけど。

 

 

“うちは流手裏剣術・〝(いかづち)影連(えいれん)”っ!」

 

シスイが放った手裏剣はその数を十倍以上に増やし、全てが雷をまとった状態でシスイの周りを囲む岩隠れの忍を倒していった。

 

「ハルトじゃなくて俺に会えたのは幸運だったかもな」

 

 

外から崩れていない洞窟を見て、シスイは呟いた。

いつも冷静な親友が、ごめんと一言だけ残して見たことの無いスピードで自分を置いて行った。ただ、冷静さを欠いている訳ではなく、自分もたどり着けるようにチャクラの痕跡は残しながら。

自分には見えないところまで、きっとその親友には見えている。だからこそ、いつも最悪の事態を考えながら動いている。

もしかしたら、その歴然の差に落ち込む人もいるかもしれないが、シスイは違った。

 

そこにあるのは尊敬と、そんな忍が自分を認めてくれているという誇り。だからこそ親友であると同時に、ライバルであり自分の目標でもあるのだ。

 

 

「相手はガキ一人だ! 始末して中の状況を確認しろ!!」

「……、悪かったな」

「あぁ??」

「……、

 

今からそのガキに、お前らは殺られるんだよ!!」

「なっ! 写輪眼っ!?」

「俺をガキ扱いしたこと、後悔しやがれぇ!!!」

 

ガキという言葉に反応した訳では無い!、と後でその親友に言い訳することになるとは、今は考えてもいなかった。

 

 

───────────────────────

 

 

「ここは俺に任せて、三人は離れたところで待っていてください」

「ハルトくん……」

 

崩されそうになり、オビトが生き埋めになろうとしていた洞窟の内側に、脱出を試みていたリンさんとカカシ先生を押し戻し、晶遁の術を展開して崩れるのを防いだ。

結晶は、内と外のチャクラを乱反射することで感じ取ることを難しくさせる。それは、俺たち側からも難しくなるということだったが、外ではシスイが何とかしてくれているから問題ないだろう。

 

「あの量の敵を、お前だけで相手するのか? あまりにも無茶すぎるだろ……」

「多分、既にシスイが半分ほどに減らしています。

カカシさんたちはこっちのことより、オビトさんのことをお願いします」

「でも……、オビトの上には岩が……」

 

リンさんが絶望的な顔で、オビトのことを見る。今、オビトが生きていられるのはオビトの生命力と、リンさんの医療忍術による治療のおかげだ。

 

「オビトさんだけを、俺と一緒に飛雷神でとばします。 恐らく上手くいきます」

 

俺の言葉に、少しだけほっとするリンさん。だが、安心するのはまだ早い。

 

「むしろ、その後の方が大変です」

「?」

「オビトさんと一緒にリンさんとカカシさんも同じ場所にとばします。 俺の分身が今、木の葉から医療術者を連れてきています。 到着するまでの間、オビトさんの治療と周辺の警戒をお願いしたいんです」

「「!!」」

「二人だけで出来そうですか?」

 

その確認は歳下の俺からするには、少し生意気かもしれない。でも、生意気だと思ってもらってでも出来ると言ってもらわなければならなかった。

 

「出来るとかじゃない、やる」

「……、お願いします」

 

 

そんな俺の生意気な質問にカカシ先生ははっきりと答え、リンさんも涙を拭った。

 

「では急ぎましょう。

 

弥白、俺が離れたらこの結界は解けるから。 シスイのこと頼むね」

『分かっておる』

 

洞窟が崩れたら、驚くであろうシスイのことを弥白に頼み、オビトに触れる。

 

「ハル……ト……、」

「もう少しですから、頑張って下さいっ」

「……、

 

 

あり……が……とな、」

「……元気になってから、聞きます」

 

 

それは祈りにも近い言葉。今ここで、こんな形であなたを失いたくないのだ。

 

未来のためにも、あなたのためにも。

 

 

「カカシさん、リンさん、俺に触れてください」

 

二人が肩に捕まったのを確認して、俺は飛雷神でとんだ。

 

 

───────────────────────

 

「くそっ、どんだけ湧いてくんだよ……っ」

『なんだ? もうへばったのか、シスイ』

「はぁ!? へばってねぇし!」

 

ハルトの術が解け洞窟が崩れた後、ハルトの予想を通り越してシスイは軽くパニックに陥ってた。もちろん、弥白が蹴りを入れて落ち着かせたが。

 

シスイ一人だった時よりも、弥白が加わったことでより倒しやすくはなったが、それでも数は減っているように感じれなかった。

 

「減ってるどころか……増えてんなっ!」

『写輪眼で何か見えぬか』

「……、わかんねぇ。 全員、分身でないってことくらいだ」

『では、主が来るまで待つだけだ』

 

チャクラの消耗を抑えるため、体術だけで戦う。苦戦している訳では無いが、永遠に続けられる訳でもない。

 

 

「“風遁・花散舞(はなちりまい)”」

 

背中合わせで応戦するシスイと弥白の周囲を、守るように桜吹雪が渦巻いた。

 

「なんだっ!?」

 

次第に花びらは二人を中心に広がり、岩隠れの忍たちの間を埋めていった。

 

「“雷遁・風花雷光(ふうからいこう)”」

「っ!?」

 

 

「「「「「ぐわぁぁぁぁあああ!!!」」」」」

 

それはシスイが昔見た術と同じかと疑うほどの威力。ハルトの指先から出た雷は、花びらを伝うように伝雷し、辺りの敵を一掃した。

 

「お待たせ」

「ハルト!!」

『オビトらの様子は』

「木の葉の医療部隊が着くまでの応急処置の仕方は、リンさんに教えておいた。後はオビトの生命力次第だけど、木の葉からの応援もすぐ近くまで来ていたから、多分大丈夫じゃないかな」

 

ハルトの報告を聞き、安堵したシスイと弥白。ハルトの術で、減らない敵はほぼ倒されていた。

 

「シスイは、広範囲忍術を身につけた方が良さそうだね」

「ぅぐっ……、火遁の延焼、抑えられないんだよなぁ……」

「修行あるのみ」

「押忍っ!!」

 

 

感知能力が比較的高い三人が揃っていた。そのだれもが周囲に敵はいないと認識していたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

───もっと踊ってくれよ、波風ハルト

 

「!?」

「どうした? ハルト!」

 

突然、頭の中に響いた声。それも、ハルトにしか聞こえていないようだった。

 

 

 

───まだ……、終わってない(・・・・・・)よな?

 

原作の知識を探っても聞いたことの無い声、全てを知っているかのような断定的な言葉。

 

「終わってない……。 第三次忍界大戦において、まだ重要なことがあるってことか?」

 

シスイたちの不思議そうな視線にも気にすることなく、考えをめぐらせていく。その言葉がハルトにしか聞こえていないということは、ハルトにしか分からないことなのだと、直感的に気づいていた。

 

 

「……、そうだ、リンさん」

「リンさんがどうかしたのか?」

「(……、

 

第三次忍界大戦で死ぬのはオビトだけじゃない。 その後、リンさんも亡くなる……。 でも、リンさんのところにはカカシ先生も木の葉の忍もいる、誰も知らないあの場所が狙われるとは考えにくい……)、

 

 

 

!! 違うっ、そっちじゃないのかっ!」

「!?」

『……主?』

「シスイっ、弥白っ! 直ぐにシカク先生のところに戻るぞ!!」

「はぁ!? 急にどうしたんだよ!?」

「全部終わってから、話してやるっ!!」

 

第三次忍界大戦で、起こること。それは、【リンの死】ではない。

 

 

「……三尾の暴走かよっ」

『!』

 

小さな声だったが、弥白には聞こえていた。が、自分の主の様子を見て深く聞くことはやめた。

 

 

 

「はっ! お前らを戻させるわけには行かねぇ!」

「全員、ここで死んでもらうぜっ!!」

 

戻ろうとした三人の前に現れたのは、応援に来た岩隠れの忍。すかさず応戦しようとしたシスイを、ハルトは止めた。

 

「シスイ、弥白と一緒に今すぐ戻って」

「ここはどうすんだよ」

「俺が一人でやる、事態は一刻を争う。

 

……走れっ!!」

「っ、弥白! 行くぞっ!!」

 

一人で残すことなんで出来ない、そうシスイが叫ぶ余裕さえハルトは与えなかった。

 

 

「逃がすなっ、追えっ!!!」

 

もちろん、二人を見逃すことは無いが、追いかける忍を捕まえないハルトでもない。

 

 

「“晶遁・紅の果実(くれないのかじつ)結晶探知(けっしょうたんち)”」

「なっ!?」

「なんだこれはっ!?!」

 

“晶遁・紅の果実”。本来なら味方を守るための防御壁となる結晶の壁。それを、ハルトのあみ出した術“結晶探知”で、全ての敵の居場所を把握し、全員を包み込む壁を作った。ハルトを含め、全員がその中にいた。

 

「術者のお前を倒せば、この壁は壊せるよな?」

「さぁ? 試したことないので」

「ふんっ! やれぇぇぇぇ!!!!」

 

 

たった一人のハルトに対して、全員で襲いかかる。

 

「……試したことないよ、この術さえも初めて使うんだから」

 

 

───シュンッ!!

 

結晶の壁の外にマーキングしておいたクナイのもとへ、ハルトだけがとぶ。

 

「本当なら、一人は残して情報を聞き出した方がいいだろうけど……、

 

 

もういい、俺が自分で探す」

「……何をする気だっ」

 

結果的に閉じ込められた岩隠れの忍の何人かは、その結晶の壁を壊そうと試みていたが、ハルトへの交渉に転じた者もいた。

 

「それ、俺がそっちに置いてきた巻物」

 

ハルトが指さしたところには、開いた状態で置かれている巻物。

 

「本当なら使い方が違うけど、俺はまだ死にたくないから。

 

 

起爆札自体に別の起爆札を口寄せさせる術式を書いといたんだ、爆発と同時に作動するように」

「!?」

「爆発は、永遠に続く。 逃げられるなら、逃げてみろ。

 

互乗起爆札(ごじょうきばくふだ)”」

 

結晶の壁の外から、絶望の合図が落とされる。

逃げられる余地があるのであれば、その術の詳細など教えたりしない。堂々と教えるということは、すなわち、その術に絶対の自信があるということ。

 

もはや脱出不可能の要塞と化したその中で、爆発が永遠と続いていた。

 

 

 

「貴様っ、……まさかっ!!」

 

爆発の中心から逃れた忍が、壁越しにハルトの前までやってきた。

 

「口寄せの白い狐に、時空間を操る忍術……。

 

 

貴様があの……っ!!」

 

 

そこまで言われて、ハルトは腰のポーチに入れていた面を取りだした。

 

「っこんな餓鬼が……っ!!!」

「そんな餓鬼に、お前らは負けたんだよ」

 

 

ハルトの暗部時代の白い狐の面をつけ、未だに爆発を続けているその場所を僅かに振り向いた後、その姿を消した。

 

 

 

────幸せを運ぶ白い狐、それと一緒に戦場をかける忍

 

───その姿は、まるで戦地とはかけ離れた綺麗な姿だと

 

──それを確かに伝えられる者はいない

 

──誰も生きて帰らせない

 

─命からがら、僅かに逃げた者が伝えた事は

 

 

 

 

────そいつが通る道は(あか)で染まる

 

─────誰も見ることが出来ない……〝木の葉の赤い白狐〟

 

 

「赤の、本当の意味を知る人は……いるのかな」




《オリジナル忍術などの説明》
“結晶探知”
ハルトの支配下にある微小の結晶が周囲にいる敵を探知し、それに向けて忍術を発動させる。今回は“紅の果実”と一緒に使ったが、もちろんそれ以外の忍術でも使用可能。ただし、晶遁の術としか組み合わせることは出来ない

“互乗起爆札”
二代目火影考案の術を、ハルトなりに改良。起爆札に起爆札を口寄せする術式を仕込み、巻物に封印して持ち歩いている。巻物が使い捨て。
爆発の威力が、今は制御出来ないため、結界などで場所を限定しないと味方まで巻き込む。ハルトは飛雷神でとんで逃げる。

“うちは流手裏剣術・〝雷〟影連”
シスイのオリジナル忍術。分身させた手裏剣に伝雷させ威力をあげる。手裏剣影分身と雷の性質のチャクラを高速で操る必要があるため、かなり難易度は高い。これに似た術を、オビトとカカシが使っている(前話・【この世界のミナト班】参照)
ちなみに、元ネタはサスケの“うちは流手裏剣術・〝雷〟三連”。シスイは三連続ではなく、無限に投げれる。きっとサスケにも教えてくれる。
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