HARUTO~原作のないNARUTOの世界へ   作:ゆう☆彡

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誕生した兄は、俺にとっちゃ弟

 

 

「ミーコートっ!」

「クシナ、来てくれてありがとう。」

「ううん! ……おめでとう!」

 

 

だいぶ容態が落ち着き、会いに行けることがわかると、母さんに連れられて、すぐにミコトさんとイタチの元に向かった。

 

部屋にはミコトさんと、多分、看護師さん的な方が二人。イタチのお父さん、フガクさんは一族の仕事でいないらしい。

 

「ハルトくん。来てくれてありがとう。」

「いえ。おめでとうございます、ミコトさん。」

「ふふ、ありがとう。相変わらず、クシナよりもしっかりしてるわね、ハルトくんは。」

 

 

それからミコトさんと母さんが二人で話しているのを、出してもらったお茶を飲みながら横で聞いてると、

 

「ぅー、」

「……。」

 

うわぁ、可愛いなぁ……。

かけられていた布団から、小さな手を出して俺の指を握っていた。……もちろん、イタチが。

 

握られていない指で、赤ちゃん特有のすべすべの肌を撫でると、少し笑ったような気がした。

 

 

こいつが、この男が、木の葉の闇を背負い、一族を滅亡させ、そして大罪人となるのか……。

 

──いーや、そんなことはさせない。

 

俺のあとに生まれたからには、絶対にそんなことはさせない。今回は、シスイだって一緒に守ってくれるはず。

傲慢と言われても、その代わりにどこかで知らない人が死んでるとしても、

 

 

 

 

 

自分の手の届く範囲は、守りたい。

忍としても、一人の人間としても。命に対してそれ相応の覚悟を持って、この世界を生きると、

 

この時、俺は決めた。

 

 

 

「プレゼント。一緒に、頑張ろうな。」

 

周囲に聞こえないような小さな声でささやき、イタチの手を握った。

 

 

そして、

 

「キャー、キャッキャツ!!」

「あらあら、イタチ。もう、ハルトお兄ちゃんに遊んでもらってるの?」

「ハルトも、もう仲良くなったの?」

「うん。早く、イタチくんと遊びたい。」

「ふふ、まだ気が早いってばね。」

 

 

まだ弱い、けど、確かに流れてるチャクラに逆らわないように。驚かせないように。

 

 

 

そっと、俺のチャクラを流した。

 

 

───────────────────────

 

 

「“火遁・豪火球の術”!!!」

「“水遁・水陣壁”。」

 

 

 

──ドカーーンッッッ!!!

 

火と水が、ものすごい勢いで反応し、辺りは真っ白な水蒸気で覆われる。

 

 

──ブン

 

低い音が響いたと思いきや、白い煙の中から、ハルトが一気にシスイに近づき、攻撃する。

 

「はっ!? また新しい術かよ!!」

「“真空剣”。風のチャクラを纏わせて、その殺傷力をあげる。」

「どわっ!?」

 

普通のクナイでは防ぎきれずに、後ろに吹っ飛ばされるが、水面の上を弾かれるように跳ねる。

 

「……沈めばいいのに。」

「なんか、すげぇ怖いこと聞こえたんですけど!?」

 

一定の距離を保って、構える。辺りはまだ、若干モヤがかかっていた。

 

 

「言い忘れてたけど……」

「?」

「“真空剣”の効力は殺傷力を上げるだけじゃないよ。むしろ、それは後付けだから。」

「……。」

 

剣だからといって、間合いをとっていれば安全という訳では無い、というのがこの術の真骨頂。

 

 

──シュンッッ!!!!

 

その場で勢いよく、剣が空を切る。すると、

 

 

 

──ゴワッ!!!

 

「まじかよっ!」

「この術は、ある程度間合いがあっても、剣を振った衝撃波を相手にとばすことが出来る。」

「あぶねっ!!!」

 

 

高くとびあがり、その攻撃をかわす。

下にいるであろう相手に目を向けるために、目を凝らすが……

 

 

「!?」

 

その時、目の前にあったのは、ハルトの使う特注のクナイ。ハルトの十八番、飛雷神の術式が書かれているクナイが、シスイの目の前に迫っていた。

 

が、以前とは違う。何が起こるかわかっているシスイは、交わしてはいけないことを知っている。かと言って、そのクナイを弾き飛ばそうとするが、時すでに遅い。

 

 

「勝負だ!!」

 

──シュンッッ!!!

 

 

 

クナイを構えた先に、飛雷神で飛んできたハルトが現れた。

 

 

──キーンッ!

 

クナイ同士がぶつかり、下から弾かれたハルトのクナイが、ハルトの手から離れる。

 

 

「っし!」

「残念。」

 

飛雷神の術を交わしたと思ったシスイは、背後から聞こえてくる声に一瞬、反応が遅れた。

 

「なっ!?」

 

上から蹴りを食らって、重力のままに落下した。

 

 

──バシャーーンッッッ!!!

 

 

 

 

 

 

「くっそ、絶対、防げたと思ったのに……。」

 

シスイが弾いたクナイを持っていたのは、ハルトの分身で、そのクナイにも飛雷神の術式が仕込まれていた。弾かれたクナイは、そのままシスイの背後にとび、そこにハルトがとんだのだった。

 

 

「忍術を使ってやんのは、やっぱ楽しいなー!」

「体術だけの方が、いいんだけどなぁ。」

「なんでだよ!!」

「……疲れる。」

「そんなハルトに勝てないのが辛い。」

 

体術から始まった、俺とシスイの修行は、既に忍術を使ってでのものになっていた。

 

そして、

 

「的のセット、完了!」

「いくよ。」

 

 

的当てゲームも、的が二十個にまで増え手続いてた。

今では二十個も、俺もシスイも余裕でクリアできる。……そろそろ増やそうかな。

 

 

 

イタチが生まれてから一年が、シスイと出会って、二年が経とうとしていた。

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