たくさんのお気に入り、ありがとうございます!
独自設定、独自解釈がどんどん入っていきます。
そして、ハルトくんはどんどんチート化していきます。
「……。」
「父さん? 僕の話、聞いてる??」
俺、なんか変な事言ったかなぁ。
目の前にいるのは、全く反応しなくなってしまった俺の父親である波風ミナト。
「……ハルト。」
「……はい。」
急に神妙な顔になり、何を言われるのかと思わず構えてしまった。
「やっぱりアカデミーにはいろう!」
「!?」
「ミーナートー!!!」
思わず突っ込む前に、母さんが止めにきてくれた(父さんの息の根を)。
「クシナ! ハルトに口寄せの術を教えて、って言われたんだよ?」
「へー! ハルトってば、もうそんなこと知ってるのね!」
そう。俺は、父さんに口寄せの術を教えてもらおうとしてたのだ。こればっかりは、想像で出来なかったから。
そもそも、契約とかよくわかんないし。
まぁ、まだ子どもの俺が口寄せとか言い出したら、興奮する気持ちはわかるけども。出来れば、落ち着いて欲しい。
「ハルトは、ミナトに教えてもらいたいのよね?」
「うん。」
この後、親バカ全開の父さんは、「ほんとに可愛いんだから……」と言いながら、教えてくれることになった。
『木の葉の黄色い閃光』っていう異名が、似合わないなぁ。
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「口寄せの術は、異空間にいる口寄せ動物を、こちらの世界に呼び寄せること。
そのためには、口寄せ動物と契約を結ばなきゃいけないんだ。契約の方法は、その動物次第なんだ。」
「父さんの口寄せは?」
「ん、俺の見せてあげるよ。やり方も見てるといいよ。」
「うん。」
そう言うと、父さんは親指を噛み、血を垂らして印を結ぶ。
「“口寄せの術”!!」
地面に父さんを中心に術式が展開して、巨大な煙が発生して、その中からは想像した通りの動物が現れた。
『なんじゃあ、ミナト! なんか用か?』
「おぉ……。」
想像よりでけぇ……!
「ごめんよ、ガマブン太。ハルトがお前を見たいって言うからさ。」
『あぁ? ハルトぉ?』
「ん! 僕の息子さ。」
そう言うと、目を下に向け、俺のことを見下ろしてきた。……うわぁ、迫力やば。
『こいつ……、ほんとにガキか? チャクラの量、どうなっちゃがる。』
「そこは、僕の息子だからね!」
『……お前は、ほんとに呑気じゃな。』
父さんとガマブン太が話しているのを横目で、俺は自分の口寄せ動物を考えていた。
『ワシと契約するわけじゃないようじゃな。』
「ハルトのチャクラ量なら、自分のチャクラだけで呼び出せそうだからね。
それでお前が呼ばれたら、それはその時だよ。」
『ほうか。まっ、頑張るんじゃな、ガキ。』
「? はい、ありがとうございます。」
『おまんのような強力なチャクラなら、やばい口寄せ動物が引っかかる可能性もあるじゃろう。
半端な気持ちなら、死ぬで。』
「頑張ります。」
『……。ミナトによう似とんな。』
「え? そうかなぁ。」
──呑気なところが、と言っていたのは聞こえなかったことにしよう。
「じゃ、ハルトもやってみようか。」
「うん。……ガマブン太さんは解除しなくていいの?」
『ワシは興味があるだけじゃ。気にすんな。』
「はぁ……。」
父さんに教えてもらった印を結ぶ。
口寄せ動物は流されたチャクラの質と量に応じて、引き寄せられてくるらしい。
大きければ強いという訳では無い。カカシ先生のパックンも小さいけど強いし。
「“口寄せの術”!!」
煙の量は大きくない。が、
『こりゃあ、当たりよった!』
ガマブン太の反応からすると、……あたったらしい。
さてと、契約内容は何かな……。
煙の中にいる口寄せ動物の気圧で煙が吹き飛び、その姿がはっきりと浮かび上がる。
『まさか、尾獣と同族がやって来るたぁな。』
「これは……、俺の知らないハルトの実力を、口寄せ動物が感知したってことかな?」
よく分からないけど、話の内容からすると、尾獣の同族、つまり狸とかタコとかそういう動物の口寄せは、レベルが高いということか。
そんで、俺の前にいるのは……、
「狐……、白い狐?」
白狐。白い狐は、幸せを呼ぶ幸運の狐だけど、この世界じゃ、九尾の九喇嘛と同族ってことか。
『お前が……、我を呼び出したのか。』
「はい。僕と契約を結んでくれますか。」
まぁ、無駄だとは思うが、とりあえず交渉。
『お前のような子どもに、我を操れるとは思えんな。』
「どうすれば契約してくれますか。」
『……諦めぬのか。
ならば、我を屈服させてみよ。死んでも知らぬが。』
なるほど。つまり、この白狐と戦って勝てばいいわけだ。
「わかりました。」
『良い返事だ。
……ゆくぞ。』
うーん。俺はここで気づいた。
父さんとガマブン太がそんなに反応するってことは、この白狐の実力は相当ってことだ。
つまり、かなり本気でやらないといけない。……バレるよなぁ、まぁ、いいんだけど。
『ほうけてる場合ではないぞ。』
「!?(はやっ!)」
ちゃんと視界に捉えていたはずなのに、気づいたら横にいた。
『“狐火”』
「!?」
え、火遁とか使えちゃう感じ!?
と、驚いてる場合じゃない。白狐の周りに円形で浮かぶ火の玉が、次々とこちらに迫っている。九尾の同族と言われているだけあって、相当な威力の火遁だった。
……しょうがない。父さんに言い訳するのは大変そうだけど、今はそんな事考えてる場合じゃなさそうだ。
「“水遁・水陣壁”」
「!!」
『ほぉ……。』
水蒸気となって相殺する。……シスイと同じ威力か。
『どんどんゆくぞ。“雷獣”』
次は雷遁かよっ!
「“真空剣”」
全身に電気をまとった獣と化した白狐は、硬化した身体で突進してくる。風遁のチャクラをまとった真空剣じゃなければ、突進を防いでも感電死だ。
『よく防いだな。』
「……。」
どうしてこんなに早く感じるのか。一つだけ可能性はあるけど、早すぎてその瞬間が見えない。それに追いつくには、自分も同じ速さでついていかなければならない。
「ない、なんて確証はないか。」
『……何?』
腰のポーチから巻物を取り出し、白狐に向けて開くと、空中にたくさんのクナイが放り投げられる。
巻物を捨て、すぐに印を組む。
「“風遁・花散舞”」
花びらをまとった強風が、辺り一帯に広がり、視界を遮る術だが、
『クナイも一緒にとばすたぁな。』
風の威力で、中に放り投げられていた大量のクナイも、周囲に突き刺さる。
『こんなものに当たるとでも?』
「まさか。……“雷遁・風華雷光”!!」
飛ばしてある花びらに雷をまとわせ、攻撃する。雷の威力は術者のチャクラによる。俺は最大限のチャクラで攻撃した。
これは、俺の最も得意とする術。なぜなら、派手でかっこよくて、すごい練習したから。理由がダサい?……使えりゃいいんだよ。
『子どもとは思えん術だ。
が、我に当たることはない。』
「それはどうでしょうか。」
『! ……では、追ってこい。』
ここだ。あの速度の移動。そして、チャクラごと捉えることが出来なくなるあの感覚。
そんなのは、あの術しかない。
──タン
『!?』
「捕まえました。」
「!!!」
『あのガキ……。』
白狐の身体に背後から触れた。
白狐が使っていた術は、間違いなく飛雷神の術だった。その速度に追いつけるように、俺も飛雷神を使ったまで。
ただ、白狐には納得いかないようで……、
『なぜ分かった。我がここにとぶこと。』
「……僕がそこに誘導したからです。
僕の術は完全に見破られると思いました。なら、それを逆に利用して、抜け道を作ればいいと思ったんです。雷を流し続ければ、わざわざそれにあたる場所に出てくるとは思えなかったので、流れてない場所を作って、あなたがそこにとんでくるよう仕向けました。」
『なるほど。』
そう言うと、白狐は満足したかのようにふっ、と笑い、俺の前に座った。
『お前を主と認める。
名はなんという。』
「!」『ほぉ……。』
「波風ハルト、です。」
『ハルトか。
我との真の契約方法は、名の交換。互いの名を認知することで我と契約を結ぶ事ができる。』
「はい。」
……ってことは、戦う必要なかったのかよ。
『我の名は【
お前を主と認め、従うことを誓う。』
「!! はい、お願いします。」
こうして俺は、無事に口寄せ動物との契約を済ませた。……しかし、
「ハルト。」
「何、父さん。」
「飛雷神なんて、どこで覚えたの!?」
「あ、……いや、」
「風遁だけじゃなくて、水遁と雷遁まで……!」
「それは……、」
「俺に隠さなくてもいいじゃないか……。」
「そこ!?」
目の前で、ものすごーく落ち込まれた。
いや、ほんとに。【木の葉の黄色い閃光】っていう通り名、返上したくなった。