「…」
「おい、
三輪とレッドは対峙していた。
「この状況なんだ。普通、攻撃してくるか誤解を解こうとするかするだろ。なぜお前は何もしない」
「…」
三輪が苛立ちを感じ始めた頃、レッドの顔は何かを思いついたように明るくなった。そして、腕の召喚機に何かを入力し始めた。
「何を…」
『僕たちは別にこっちの世界を攻撃しに来たわけじゃない。ただ、調査をしに来ただけだよ』
「調査…だと?」
『そうだ。だから、君たちに危害を加える気は無い。分かってくれたかな?』
「そうか…」
すると、三輪は手に持っていた拳銃を腰に収めた。
『分かってくれたようだね。ありがとう』
「分かってくれた?バカを言うな」
その手には
「近界民は…俺が全て殺す」
「…!」
肩から腰にかけて斬りかかった。
「ちっ。殺したと思ったんだがな…」
間一髪、レッドは「まもる」を使ったために、死を免れた。
「なら、これはどうだ!」
三輪はレッドの腹に孤月を突き刺し、貫通した直後足で蹴り飛ばした。
「…ッ!」
レッドは地面を転がっていき、廃墟の壁に激突した。
「かッ…ハ!」
「まだ死なないか。生身で腹を貫かれて死なないとか、どんだけ強靱な肉体してんだよ」
そんなことを呟いていると、突然レッドが高速で近づいてきた。
こうそくいどう
「なっ――!」
ばくれつパンチ
殴った箇所が爆発し、三輪は吹き飛ばされた。
『戦わないであげようと思ったんだけど…。ここまでやられちゃ、屈服させるしかないね』
その言葉は機械が放っているはずなのに、有無を言わせぬ威圧があった。
「近界民!」
『黙れ。叫ぶな。それでしか力を表現出来ない雑魚が』
(グリーンみたいな口調で挑発してみたけど…)
「ッ!!貴様アアァァ!!」
(乗ってくれたみたいだね)
拳銃の引き金を引き、アステロイドを打ち出した。
はかいこうせん
レッドは腕を胸の前に持ってきて、大きな箱を下から抱えるようなポーズをとった。その箱があるであろう空間に光の粒子が集まってきていた。
(あの弾は受けるしかないな)
1つはレッドの横を通り抜け、もう1つは先程孤月が刺さった傷のところに寸分たがわず当たった。
「くッ…!」
直後、はかいこうせんを発射した。
その大きさは、大きな車道の全てを覆う程だ。
「これは……!」
避けきれない!
そう思った直後、三輪の体に直撃した。
「うあああああァァァ!!!」
――戦闘体活動限界
三輪がいたであろう場所から緑の道ができていき、豆腐型の建物に伸びていった。
(終わったか…。うぅ。はかいこうせんの反動が…)
作戦ルームのベッドに三輪は戻ってきていた。
「…クソ。…クソッ!!!」
「三輪くん、城戸司令が呼んでるわ。司令室に向かって」
「…分かりました…」
重い足取りで司令室へと向かった。