innocent時空のユーノくん短編集(CP雑多) 作:形右
不詳この形右、嬉し恥ずかしながら、更新をしに帰ってまいりました!
言い訳自体は、まぁ色々とあるのですが……ぶっちゃけ、ちょっと行事ゴトと忙しい時期が重なってた、というのが正直なところでございます。いや、成人式とテストってのは重なると面倒くさいことこの上ない。って言っても、そんな難しいトコ行ってるわけでもないですし、ツイッターの方には度々出没してたので、時間自体はあったので、書いときゃよかったんですけれども(汗
まあ、もし次の話が早く見たい! と強く思って頂いた際には、ツイッターとかメッセージの方にでも発破かけて貰ったりすると、筆の進みも早いかもですね。もちろん、あんまり精神攻撃じみたコトされると馬鹿な自分も傷つくので、ほどほどによろしくお願い致します。
しかし、漸くそうしたごたごたも終わり、更新を再開できそうです。
ひとまず、リハビリがてら此方の短編集から更新してみました。結構短いですが、今回は幕間という事でご勘弁を。内容の方には、もうちょっと言うべきことを書いてから振れていきます。
今回の更新に際して、Det IFからStSの方に続く設定的なものも出して行こうと思っております。といっても、そんなに詳しく出なくても良いという話だったので、『あらすじ』+αみたいな感じになるかもしれませんが。
こちらの方は以前の予告では同時、もしくは前に出すつもりでしたが、向こうの番外編の残りをどうするかについてのアンケートも兼ねたいので、同時ではなく、この話の投稿した後に出そうと思います。
そんなわけで、続編のあらすじの出し方についてはハーメルンの方はいつも通り活動報告で。pixivの方は以前短編集でハイトの年齢設定や子供たちのやって来た時空に関するアンケートを取ったときと同じように、次に出すDet IFの番外編のあとがき部分に載せますので、よろしくお願い致します。
今回のアンケートはこちらになります。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=206080&uid=140738
長々と申し訳ありません。今回の話に関する内容には、あとがきの方で触れていきます。
それでは本編の方をどうぞ―――!
宵の口に響く
───で、結局。
いろいろとお楽しみだった(ないしお楽しみされた)混浴騒動から一転。温泉を訪れているデュエリスト一同は静かな夜の中にいた。
あの後、広間に様子を見に行って帰ってこなかったエリオを除いて、他の面々はすっかり夢の中に旅立っていた―――
(…………眠れない)
───というわけでもなく、此処に眠れてない少女が一人。
T&Hエレメンツの面子に割り当てられた部屋の中。普段は自信たっぷりの碧いツリ目をジトっとした形に変えて、アリサは一人眠れず天井を睨みつけていた。
が、しかし当然ながら、天井が何か反応を返してくれるわけもなく、アリサは虚しい静寂と親友たちの寝息だけが漂う静かな空間で、孤立したような気分で時の流れを感じていると、なんだかモヤモヤしてきて苛立ちが思考となって彼女の頭の中を駆け巡って螺旋を描く。
(……っていうか、なんでみんな平気で寝てられるのよ……)
あんなコトの後だっていうのに……。
と、つい浮かべた思考にアリサはほんのりと頬を染める。そう、アリサは割とさっきの混浴の件を気にしていた。尤も、この苛立ちは別段裸を見られて云々ではなく、なんとも言えないモヤモヤが残っていたからだ。
そもそもやましいことが起こらなければ、あんな混浴は所詮子供の戯言に過ぎない。
ぶっちゃけエイミィに襲われてた(?)クロノや、広間で昏倒していた士郎とグランツ、外で忍としっぽりしていた恭也を除けば全員小学生である。だというのに、自分から問題を起こしたくてこんなことをしました、というわけでもないのに、こんなことにいちいち厳密な采配を下せというのが無駄な話だ。
実際、アリサが気にしてるのは其処ではない。彼女の不満は、なんというかみんな平気で受け入れているのが気にくわないというか、平然と流されてしまった自分に対する苛立ちが大部分を占める。
ませた感慨だろうが、文字通り毛も生えない子供同士の戯れに騒ぐほどアリサの精神は幼くはない。早熟な部類である。……が、それがイコール納得とはいかないわけで。
女のプライド的なものがなんとなくこう、その、あれだ。
(…………もしかして、気にしているあたしの方がバカなのかしら?)
いや、それが普通なのだが、この時空は
しかし、当然彼女にそれが通じる筈も無く、なんだかんだと逡巡を続けていたアリサであったが、次第にじっとしていられなくなって起き上がる。
だが、
「「―――あ」」
そうして我慢しきれずに廊下に出たところで人影一つ。どうやらアリサと同じように、その人物も眠れなくて出てきたのだろう。けれど出てきたのは、なんともタイミングの悪いことに、あるいは逆にどんぴしゃな顔であった。
その人物とは、
「…………何してんのよ、ユーノ」
そう、ユーノがいた。ちょうど被ったタイミングで、彼もまたアリサ同様に廊下に出てきていたらしい。
浴衣にスリッパ。正しく旅館スタイルで。
しかしだ。別段出てきたコトそのものに問題はない。アリサもこのタイミングには若干困ってはいたが、むしろ困っていたのはユーノだろう。何でここに居るのか、と訊かれても、いきなりすぎて返答出来ない。そもそも居る理由自体は旅行で明白なので、ただ出てきた以上の返答はしかねる。
なので、
「いや、それはアリサこそ……」
と、ユーノはアリサに返した。
こうなってくるとアリサも困るわけだが、生憎彼女の場合先程までの思考が余計に足を引っ張っている所為もあり、
「べ、別にアタシはなにもしてないわよ。その……ただ、なんとなく眠れなくて、散歩してただけなんだからっ」
なんて
だが言ってから、そこでしまったかなとアリサは自分を俯瞰するように分かれた冷静な思考でそう思った。つんけんした口調で挑んだのは流石に露骨だったかも、と。
さっきまでの思考そのままで、それも思考の渦中の一人とはいえ、彼の方は(さっきの反応から多少なり向こうも気にしているみたいだが)こっちの思考など知るよしもない。なのにこの反応、対応は、流石に子供っぽかった。
一応、謝ろうかなとアリサがそう考えていると、
「散歩、か……なら、僕と同じだね」
ユーノがそんなコトを口にした。
「…………」
なんだか穏やかそうな
もう考えるのも憤るのも面倒になり、アリサは一言。
「……そう。なら、ちょうど良いわ。ユーノ、アンタちょっと付き合いなさいよ」
そう言って、アリサはユーノの手を引っ張って歩き出す。
ユーノは一瞬、やや強引に手を引かれたコトに驚いた様子だったが、彼自身特に目的もなかったようでアリサの手引きに従うこととなった。
***
「―――ねぇアリサ。外まで来ちゃったけど、どこまで行くの?」
手を引かれ、外へ連れ出されていたユーノは、アリサに何処に向かうのか訊ねた。するとアリサは、それに対しこう答える。
「……別に、特に決めてないわ。
でも、アンタも散歩したかったっていってたじゃない。これも立派な散歩でしょ?」
「まぁ、それは確かに……」
彼女の主張は正しい。ユーノは確かにふらりと廊下に出て、散歩に行こうとしていた。そこでちょっと付き合えと言われ、了承したのだ。ならばその通りと納得すべきなのだろうが、ただ引っ張られているばかりでは完全に納得がいかないのも人情である。
しかし、自分で行きたい場所も決めていなかったユーノに、アリサを責めるだけの道理はない。
加えて、
「そ・れ・にっ! こうして行きがけに知り合いのレディと会ったなら、エスコートするのが当然でしょう?」
「う、うーん……そう、なのかな……?」
「そうなのっ」
「はい」
……これである。流石に言い切られては、従わざるを得ない。しかも如何にお転婆とはいえ、相手は生粋のお嬢様。堂々と言い切られ、またそれに足るだけの風格を持っているのならば、なんだかそれらしい気分になってしまうのもしょうがない気がした。
しかし、何だか意地になったみたいに答えた所為か、アリサはそれっきりユーノの方を向かない。さして速いペースで歩いているわけでもないが、なんだか絶妙に空気が重い。ちょっとだけ冷や汗を浮かべるユーノだが、アリサの側もさっきからあんまりにもつんけんしすぎている自覚はある。あるが、少々引っ込みがつかなくなっており、どうにも止まれずにいた。
そんな双方手詰まりな状態から、たっぷり十分が過ぎた頃。
「……うん、ここが良いわ」
そういって、アリサは立ち止まる。止まった場所は、温泉街からやや離れたところにある河原だった。
町中を流れる部分は水路のように石造りになっていたが、こちらは降りられるように階段などが付いている。恐らく、夏場は水遊びなどをして遊べるのだろう。
だが、生憎と季節は秋。手を軽く付ける程度なら兎も角、足まで付けて遊ぶには少々冷たいに違いない―――なんて、そんなコトをユーノが考えている間に、アリサはさっさと彼の手を引いて河原を降りていく。そうして二人は、やや傾斜の入った草の絨毯の上に腰を下ろした。
「――――――」
「………………」
急に静かに、しおらしくなったアリサにユーノは不思議そうな顔をするが、別にこの位置自体は良いものであった。
―――重くなっていた空気は、いつの間にか消えている。
穏やかな風が吹き、優しい旋律が二人を包む。
言葉が僅かに静寂に呑まれ、二人はしばらく川の潺を眺めていた。
だが、やがてアリサは遊ばせた手で足下に転がっていた石を取って水面へ向け投げ込んでみる。
ぽしゃん、と水面を割って沈む音がした。
しかし、そこでお終い。
当然何も変わらず、何も起きるハズもなかった。
なんだか、つまらない。せっかく夜中に抜け出して、何時もとはちょっと違うことをしているのに。
……だからだろうか。
それこそ切っ掛けと同じように、気まぐれにアリサはユーノにこう言った。
「ねぇ、ユーノ。少し、お話しましょ」
「お話……?」
言われて、ユーノはオウム返しに確認する。
するとアリサは「ええ」と返して、こう続ける。
「そ、お話。トークよトーク」
「いや、それは分かってるけどさ……」
何となく要領を得ない。何というか、今のアリサはヘンにふわふわしている。だが、彼女はお構いなしに話を広げ始めた。
「あたしね? ちょーっと気になってたって言うか、モヤモヤしてたって言うか、なんか気になってたことがあって寝れなかったの」
「気になってたことって、例えば……?」
「……さっきの混浴のコトとか」
「ぅぇっ……⁉」
「なによ。乙女の柔肌見られてんのよ、ちょっとくらい気にするのも当然でしょ」
「そ、それはそうだけど……えっと、もしかして、怒ってたり?」
「…………別に」
長い沈黙が、怒が皆無ではないと裏付ける。
「本気でキレてるわけじゃないケド、みんなちょっと平然としすぎなんじゃないかなー、くらいは思ってるわね」
「え……っと」
「ああ、ユーノを別に責めてるわけじゃないわよ。規則上は問題ないんだもの。その上であれがあったんだから、あれ自体は悪いわけじゃないし」
なら、アリサの言いたいことはなにか。如何にもそう言いたげなユーノを見て、アリサはこう訊ねる。
「あたしはちょっと単純に、興味があっただけ。まあ、それもいろいろだけど……例えば、そうね───ユーノが誰に一番興味あったのか、とか?」
ビクッ⁉ と、思わずユーノは背筋を震わせた。
側へ視線を向ければ、そこにはもう幅などほとんど失せた距離にアリサがいる。
分かっていたはずの
「アンタさっきから、あんなことの後だっていうのに結構顔色変えないし、ちょっと気になったのよね」
「——————」
ユーノはなぜか、また息を呑んだ。
怖かったからというよりもむしろ、囁く様に忍び寄るアリサの声が、恐しいくらいに甘く綺麗すぎて。
このままだと、全部持っていかれそうな気さえして。
「教えてくれない? ユーノが、一番誰にドキドキしてたのか……」
顔が、熱い。
沸き起こる熱が、蛇のように絡みついてくる。あと、ほんの数センチでオデコまでくっつきそうだ。……いや、二人の身長差を考えれば、それは。
「っ~~~~……(パチンッ!)……あてっ」
思わず目を閉じたユーノの額を襲う痛みに、思わず目を開ける。
すると、そこには。
「———ぷ、くっ……あははは!」
笑っている、アリサの顔が。
「あははははは! ちょ、ちょっと動揺し過ぎだってばぁ……ふふ、あはははッ‼」
「…………」
ぽかんと、呆けること約一秒。
次いで〇・一秒の速さで抜けていく思考により、ユーノは自分がからかわれていたことを理解した。
「ひ、ひどいよアリサぁ……」
「ごめんごめん。……あぁ、でも気になってたのはホントだけどね?」
「うぇ……ッ⁉」
「だぁって、ねぇ? まだ気にする年じゃなくても、オトコノコがどう感じたかくらいは知っておきたいじゃない? ほら、あたしたちってみんな割と〝キレイドコロ〟だし?」
ユーノも真っ赤になってたしねぇ~、と楽しげなアリサ。そんな彼女の様子に、完全に遊ばれていたと、ユーノはため息を溢す。
「……はぁ……」
「あー、もうだからゴメンってば。で、その上で訊くんだけど───ユーノは誰が一番綺麗だと思った?」
「…………」
そんなはやてみたいなこと言って、と、若干脳内では八神堂の主に対して結構無礼なことをのたまいながら、ユーノは沈黙を守った。
「ねー、ねー」
しかし、追及は止まない。
アリサの変わり身の早さというか、若干アリシアあたりから伝わってきたらしき要素にユーノは抵抗する。……なお、これがもともと弄られ役だったアリサが、ここ最近たくましくなっている結果だ、なんてことはユーノは知るよしもないのだが。
……だいたい、
「あの時は恥ずかしくて、そんな余裕はなかったし……それに、」
「それに? なになに?」
楽しそうなアリサ。何となく防衛本能で心に殻を被せながら、ユーノはもう(心持的に)無心で答えを返そうと思った。まあ、半分自棄だった、ともいえるが。
「———ドキドキしたか、っていうなら……さっきのアリサのほうが、よっぽど綺麗だったよ」
はぁ、とまたため息一つ。
徐々に戻ってきた理性が、これはこれで弄られるのかなとか思考を走らせるが、もうどうでもよくなってきていた。
ユーノ自身、アリサ同様にちょっと気にしてた勢なのだが、これだけ気疲れしていれば今夜はぐっすり眠れることだろう―――
と、そう思っていた矢先、
「な―――ななな、なぁ……ええッ⁉」
何故かそこへ、裏返った声が聞こえてきた。
「ちょ、ちょっとユーノそれって……え、なに? さっきのあたしのがドキドキしてたっての……⁉」
焦ったようなアリサの声。しかし、ディアーチェやシュテルも時たまそういう反応が返ってくるので───ついでにいうと、その場合は大体〝
だが、
「しょ、そう! ふーん、そうなんだ……そう、なのね……」
どうしたわけか、予想していた反応は返ってこないまま。
顔を真っ赤にして、要領を得ないことをブツブツと呟くアリサの声だけがその場を埋め尽くす。
「(……う、うそうそうそっ⁉ え、だって……他にいたでしょ、シュテルとか……なのはとかフェイトとか……この間デートしてたって話だったし……で、でも……え、そうなの? お風呂場でみんなを見てるより、アタシの方がドキドキするわけ? というかアタシどんな顔してたっけ───ッ⁉)」
「??? アリサ?」
「ひゃいっ⁉」
「え……あ、その……大丈夫?」
「っ、べべべ別に動揺なんてしてないわよ! あ、あんたにドキドキされてるくらいフツーよフツー! むしろこのアタシくらいならドキドキくらいじゃ足りないっていうか、えっとだから、その───と、とにかく動揺なんてしてないんだからねっ⁉」
「……あ、はい」
思わず真顔で返事をしてしまうユーノ。
なお、このやり取りはこの後も続き、強がりをカウンターで返されたアリサが撃沈するまでしばらく夜の河原は賑やかであったという。
秋の名月もなんとやら。
すっかり賑やかになった子供たちは風情の欠片もなく、そしてある意味、秋ながら青い春の風味たっぷりのやり取りを交わし続けるのだったとさ。……因みに、このやり取りを見守っていたのは月だけではなかったりするのだが、それはまた別の話である。
*** オマケ Interlude_√Toma.
「———あ、倒れた」
ポツリと呟かれた声に、亜麻色っぽい茶髪をした少年は早鐘を打つ心臓を黙らせたいと強く思った。
(……というか、俺はなんでこんなところに……)
恨みがましく視線を向けるが、此処へ連れてきた相方は此方のことなどお構いなしで野次馬根性のままに河原の光景を眺めている。
「なぁ、アイシス……いい加減止めにしようぜ。
こういうの、良くないと思うんだけど」
「えー、だってさだってさ。今時――っていってもココ過去だけど――コレを逃したら、あんなベタなツンデレカウンター見れないって!
いやー、それにしてもアリサさん見事に喰らってるわ……。ヴィータ師匠でも彼処までじゃないのに。そう思わない? トーマは」
「…………ノーコメント」
これ以上考えると未来で墓穴を掘りそうなので、一旦思考を捨てて置く。
しかし、―――
『——え、あ……ぶ? って、……サッ⁉ し———てっば!』
「…………」
遠巻きに聞こえてくるユーノの焦った声に、何となくトーマは鈍感の二文字が脳裏に浮かんだという。まあ、それを遠巻きに聞いている自分たちのことを思えば、どうこう言うのは筋違いな気もしていたが。
と、そこで。
「……にしても、さ」
などと、アイシスが意味ありげにそう切り出す。
「??? なんだよ?」
「いや、ユーノさんも大概だけど、トーマも鈍ちんだなぁと思って」
気になって訊き返すトーマだったが、返ってきた返答はというと、彼の予想外なものであった。
訳が分からず、「は? なんで俺が」と再度問い返すトーマ。しかし、アイシスの方はというと、彼のそんな様子に呆れたようにため息一つ。
「……わかってないなぁ……。ま、いいけどね。
分かってないなら、それはそれでいいよ。あたしも今のままが楽しいし」
「…………わっかんねぇ」
怪訝な顔のトーマをよそに、アイシスはさっさと立ち上がり歩き出す。トーマもそのあとを追うが、アイシスは楽しそうな、けれどちょっと寂しそうな顔で、小さくつぶやく。
「……トーマのばーか」
が、こういう時ばかりは聞き逃さないらしく、トーマは鈍さをリセットした聴覚でそれをとらえる。
「なぁッ⁉ 誰がバカだ!」
「んー? 末っ子でおねーさんたちに頭の上がらないトーマくんのことですが、なにかぁ~?」
「こ……の、やろ……」
「あはは~、あたし女だから野郎じゃないよー」
「人の上げ揚げ足取んなよ! ……ったく、だれがバカだよ。自分だって万年成長率最下位のくせに」
「が───、い……言っちゃいけないこと言ったなぁ⁉ 大体最下位じゃないもん! キャロちゃんよりは育ってるんだからぁ‼‼」
「あー、そうですねー。きっとそうだといいねー」
「こらーっ! 適当にあしらうなぁ~ッ‼」
こうして、穏やかに進んでいく夜の中。
お姫様抱っこで連れていかれたアリサとは裏腹に、自分から追いかけていくアイシスの姿があったということを、それぞれのお相手以外知る由もなかったという。
(…………ふん、ほんとにバカでしょ。———フツー、こんな時間にこんな場所に一緒に来てほしいなんて、何にもないわけないじゃん。馬鹿トーマ)
そうして、少年たちはちょっとだけ歯車を進めつつ。
また少女たちもその流れに乗りながら、この旅行を過ごしていくのだった。
さあ、前書きでもかなり書いておいてあとがきでもずらずら書いていってしまいます(いつもの
今回に関しては色々ありますが、まずは今回のヒロインがアリサちゃんだった理由からかなと思うので、その辺から語って行こうかと思います。
アリサちゃんを取り上げた理由としては、ここまで描いて来た間にアリサちゃんメインの回がなかったのが理由ですね。
ぶっちゃけもっと早く出しててもよかった気がしますが、最初の頃からアンケでヒロイン決めて短編の流れで、何時も何故か周りに阻まれてしまい、絡みの少ないままに合同イベントに突入してしまったので、いっそ今回ガッツリ間攻めてみようかなとこんな感じに。
なのはシリーズのキャラは早熟というか、良い子ばっかりなので物分かりの良く前回の混浴を流してしまったのですが……流石にあっさりしすぎだったかなぁと思ったので、激怒するとかではなくてもモヤモヤしたのを感じてる子いてもいいだろうと思いましたのでこうしてみました。
アリサちゃん本人の度量は広いですが、かといって混浴直後でも落ち着いてるユーノくん(考えないようにしてるだけ)を見てたら面白くないでしょうし……本人も自分の見た目に自信ありそうですから、揶揄いたくなっても良いかなと。
なお、この話には元ネタがありまして、ちょっと展開を対ツンデレ用にしてクロスカウンターオチに持って行きましたが、結構露骨なのできっと分かる人は分かると思います(笑)
しかし、アリサちゃんって不思議なキャラですよね。
通常ではくぎゅみに引きずられてツンデレ特化にしちゃいがちなんですが、性格を顧みてると割とこうした静かな展開もすんなり行けるというか。トロトロに甘く静かに忍び寄る感じになっちゃいそうでした。このヴァイオレットヒロイン的な感覚は、本人の元になったキャラ故か……。
でも、今回に関してはホントに筆が滑ってしまいました。ツイッターの方ではちょっと呟いてたんですが、書いてたら勢い余ってなんかR‐18に突入しちゃいそうなくらいだったり(笑)
マジでここまでの全部かっさらってそのままこの一話でアリサENDしちゃいそうな気さえしました。……これがローウェルの御導きか(アリサキーック!>)゚Д゚):∵ゲフゥッ!?
ごめんなさいちょっと迷走しました。とまぁ、そんな感じで寒いギャグかますくらいの色々があって今回はこんな感じになりました。
ただ、ぶっちゃけ今回はリハビリがてらという事で短め、且つヒロインはアリサちゃん一人の登場となるのですが、その他にもちょっと新しい流れに挑戦していたつもりだったりします。
かなり前でしたが、スピンアウト√というか、今回の最後のトーマくんみたいな感じで、ユーノくんの話とは別のところでの√作ってみたいなぁと思ってまして。
ですけど、ただ別に書くだけじゃ面白くない気がしたので、じゃあ未来組は過去組に興味津々なわけだし、覗き見してたりしたらどうか! なんて馬鹿なこと考えて今回の話の展開になりました(;^_^A
覗き見無粋だとか同じトコいるとかご都合主義すぎんだろ等々ツッコミどころは満載ですが、むしろ同じ場所で似たようなこと起こってたら裏を想像するだけで個人的に二度おいしいとか思ったんですが……いかがだったでしょうか?
ちなみに今回トーマくん出したので、次回はエリオくん、そしてその先ではクロノくん辺りもぶっこんでいきたいなぁと思ってます。
尤も、毎度毎度鉢合わせだけだと添え物みたいな感じがして嫌なので、ガチのスピンアウトも書きたいとか思ってるんですが。
……思ったより長くなってしまい、いったい温泉編を抜けるのは何時になるのか最近分かんなくなってきます。フェレットの方の『ゆーのくん』とか、神社に住んでる狐さんとか、セブンフィールドちゃんなイリス様とか、偶々ユーリかマテ娘がたまたま拾って来た子猫三匹とか早く出したいんですけどね……。
と、弱音言ってみたりもしますが、忙しかったごたごたも終わり執筆の時間には事欠かなくなったので、エンジン掛けなおしてバリバリ書いて行こうと思います!
大まかな流れとしてはこんな感じでしょうか。
そんなわけで、今回はこの辺りで筆を置かせて頂こうかと思います。この先も皆様に楽しんで読んで頂けるように頑張っていきますので、よろしくお願い致しますね^^