「・・・ふう」
ゆっくりと酒を口に通し、吐息。
八雲紫と西行寺幽々子はいつも通りサシ飲みであった。
静かな白玉楼で、庭を掃く妖夢を遠目に語らう。生きた年数が年数だけに話題は尽きないのだ。
ふと幽々子が昔の写真を取り出す。
「あら、それって・・・春雪異変の後の・・・」
ぼんやりと幽々子が眺めるそれを、紫が覗き込む。そして、ため息。
「時間も結構早く過ぎるものねえ」
「そうね・・・この頃の妖夢はまだ少女っぽいわねえ」
「あんな立派になって・・・そういえば霊夢。あの子はここに来たりするのかしら?」
「結構来るわ。たまたまあなたが来るときにはズレちゃうけど」
「ま、天界なんて行こうと思えばいつでも行けるわ」
「そうね・・・」
無言ののち、再び酒とため息。静かなそこで、突然紫が涙をこぼし始める。
「お酒のせい?どうしたのよ」
「あの頃は楽しかったわね・・・なんて・・・今も楽しいけど、昔のあの子たちは居なくなちゃったから・・・」
「そうね・・・霊夢も魔理沙も咲夜も早苗も菫子も・・・死んじゃって。あの二柱は諏訪に帰って・・・最早命蓮寺や神霊廟の人たちは古参・・・幻想郷も変わったものねえ」
「200年ですもの・・・そういえばあの子のことなのだけれど・・・」
懐かしみに浸る中、紫が昔話を語り始める。
昔も昔。懐かしき来魔異変。完全憑依直前の話だ。
東方projectの読者参加型2次創作作品です!
現在募集もしております。それについては活動報告をご覧くださいな。
ゆっくりと酒を口に通し、吐息。
八雲紫と西行寺幽々子はいつも通りサシ飲みであった。
静かな白玉楼で、庭を掃く妖夢を遠目に語らう。生きた年数が年数だけに話題は尽きないのだ。
ふと幽々子が昔の写真を取り出す。
「あら、それって・・・春雪異変の後の・・・」
ぼんやりと幽々子が眺めるそれを、紫が覗き込む。そして、ため息。
「時間も結構早く過ぎるものねえ」
「そうね・・・この頃の妖夢はまだ少女っぽいわねえ」
「あんな立派になって・・・そういえば霊夢。あの子はここに来たりするのかしら?」
「結構来るわ。たまたまあなたが来るときにはズレちゃうけど」
「ま、天界なんて行こうと思えばいつでも行けるわ」
「そうね・・・」
無言ののち、再び酒とため息。静かなそこで、突然紫が涙をこぼし始める。
「お酒のせい?どうしたのよ」
「あの頃は楽しかったわね・・・なんて・・・今も楽しいけど、昔のあの子たちは居なくなちゃったから・・・」
「そうね・・・霊夢も魔理沙も咲夜も早苗も菫子も・・・死んじゃって。あの二柱は諏訪に帰って・・・最早命蓮寺や神霊廟の人たちは古参・・・幻想郷も変わったものねえ」
「200年ですもの・・・そういえばあの子のことなのだけれど・・・」
懐かしみに浸る中、紫が昔話を語り始める。
昔も昔。懐かしき来魔異変。完全憑依直前の話だ。
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外伝作品 | |
幻想郷縁起より一部抜粋 | |
東方魔色夜 〜 Black wind and White stream | |
music room | |
一面:魔法の森『呑気に歌う精霊たち』 | |
二面:霧の湖麓紅魔館付近『デュラハンと妖しさの森』 | |
三面:妖怪の山旧都入り口付近『遠いどこかからの導き』 | |
四面:再思の道『彼岸花と純白の執行』 | |
五面:白玉楼『亡霊の集う獄炎少女』 | |
六面:無縁塚『悦楽魔少女と霊たちの迎撃』 | |
EX面:人里上空『衆目と神霊と少女』 |