東方八百語   作:さわたり

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うめたろー!


二面:霧の湖麓紅魔館付近『デュラハンと妖しさの森』

「魔女・・・じゃと?」

 

「そう。華仙がそう言ってたのよ。異界に住む魔女・・・ってね」

 

魔法の森を抜けた冥界の入り口付近にて霊夢、魔理沙、梅太郎の三人は合流していた。

 

「しかしこれ・・・ずいぶん厳重ね」

 

入り口、と人は呼ぶが、実際は境界の切れ目である。言うなれば開きっぱなしである穴なのだが、今回は塞がれていた。内側から術によって一時的な結界がかかっているのだ。

 

「うーん・・・すでに入り込んだ侵入者を幻想郷で叩くための措置なのかむしろ白玉楼で妖夢とか幽々子が迎え撃つためなのか・・・」

 

「どっちにせよ問題ありそうだな・・・」

 

「アレで行くか・・・あんたたち、異変解決したいんでしょ?」

 

「もちろんぜよ!」

 

「私もだぜ」

 

「なら決まりね。付いて来なさい」

 

そう言って2人を招くと空へ飛び、引き返すように移動を始めた。

 

 

 

「三色妖精と亀が暴れたせいか・・・」

 

どうも森周辺は妖精が活性化しており、喧嘩をふっかけて来る攻撃が激しい。

 

軽く放ってくる弾幕とともに妖精を撃ち落とし、先へと進んでいく。

 

「そこの君達、武道に興味は?」

 

そうして霧の湖まで引き返した時、突如三人の背中に声がかかる。

 

「は?」

 

「そんな冷たい顔をしないでくれたまえ。私はただ話を聞いて欲しいんだ」

 

首がなく、頭が浮いた亜麻色の髪とシアンの目の少女である。

 

「・・・どう思う、霊夢」

 

「怪しいわね。・・・妖怪の協力者ってのもありえるわ」

 

霊夢と魔理沙がヒソヒソと話す。対し一歩前に出た梅太郎は興味深げに話を聞いていた。

 

「武術か・・・わしも昔は習っとったぜよ」

 

「へー、それは興味深いね」

「えっと、青蛮奇」

 

「須河内亞麻音よ」

 

「え、ああ、亞麻音。あなたは何で私たちに話しかけたのかしら?」

 

「それはもちろん武道を知ってもらいたいのさ。いや、むしろ私が稽古をつけてあげよう!」

 

「・・・やっぱ怪しいわね」

 

「確かにな・・・」

 

再び耳打ち。懐疑的姿勢は変わらずである。

 

 

「わざわざお食事まで出してくれて」

「感謝していただくことでもありませんよ。お疲れでしょうし」

 

幻想郷の地下、旧地獄。地霊伝にて少女が食事をしていた。向かいに座るのはさとり妖怪。

 

「しかし魔界の地獄から旧連絡通路をこじ開けてまで幻想郷に・・・ご苦労でしたね。まあ、そう言う目的があるなら仕方ないけれど」

 

「変な気分だね、心を読まれると言うのは。僕は幻想郷の人を導かなきゃいけないからね。ここを通ってでも」

 

「言うなれば導く程度の能力・・・ですね。白玉楼側は確かに通れないでしょうけど・・・神綺様に結界干渉を頼んでもよかったのでは?」

 

「それでは・・・」

 

「なるほど。大事になるとその魔女、夜界が感づいてしまうと・・・。とにかくお気をつけて向かってください。ここらにはタチの悪い妖怪も多いですから。鬼とか土蜘蛛とかつるべ落としとか」

 

「分かった。気をつけるとするよ」

 

そう言って皿を重ね、頭を下げて部屋を出た。

 

「使い魔の子達は庭にいるはずです。途中で火車か地底鴉に会ったら・・・適当に労いの言葉を伝えておいてくださいな。では、お会いしましょう、エディアさん」

 

「うん、じゃあね」

 

再びさとりへ深々と頭を下げると、少女、エディア・アンブロシウスは地上を目指して上方へと発った。

 

 

 

「私が予想するに・・・この子、私達を稽古するフリして隙をついて始末する気だわ」

 

「うーん・・・突飛な話だが霊夢の勘はよく当たるからな」

 

「なるほど。わしも騙されとったぜよ」

 

「以後気をつけなさい。ここは退治でいいわね?とりあえず任せたわよ梅太郎」

 

「・・・話はついたぜよ。わしに勝てば稽古の話を聞いちゃろう」

 

3人での会議の末、奴も魔女の仲間に違いないと言う結果に。梅太郎が勝負に出ることに。まあ、勝つこと前提なのだろうが。

 

「ただ武道を教えたいってだけなのに」

 

「しらばっくれるのは感心せんの。来るなら来ぃや!」

 

「仕方ないねっ!」

 

若干呆れ気味に弾幕展開。細長い棒のようなビーム弾幕が高速で通過する。

 

「ほうほう。そう来るか!」

 

避けながら拳銃で弾幕を放つ。亞麻音は危なくかわすのに対し、梅太郎は悠々とした様子。

 

「くっ・・・!」

 

焦りか、亞麻音の弾幕が早まる。しかしパターンが解ってる以上あまり梅太郎の様子は変わらない。

 

「ならっ!『心技体』!」

 

亞麻音がスペル発動。五本の竹刀型弾幕が生成され、梅太郎の正中線を狙う。

 

「おっと、あぶないのう」

 

スレスレでかわすが、どうやら今ので追跡する特性を見破った模様。2波、3波は悠々とかわす。

 

「当たらないな・・・」

 

亞麻音に焦りが見える。弾幕のスピードを加速させ、的確に狙う。が、スピードに関しては先程の通常弾幕と同じく、パターン化されたものを避けるのはたやすいこと。梅太郎は一切様子を変えない。隙を見て亞麻音に攻撃するほどだ。

 

「駄目か・・・」

 

倒せないと悟った亞麻音は残念そうな様子で逃げ始めた。

 

「な、逃げてるぜ霊夢!」

 

「ほら、追って梅太郎!」

 

「仕方ないぜよ!まちぃや!」

 

亞麻音を追う3人だが、やはり相手の方が森に慣れているスルスルと奥に消える。亞麻音を追う。

 

途中では野良の妖怪やら妖精も多く、邪魔で仕方がない。叩き落としながら先へ進んだ。

 

「まだ追って来るのか・・・」

 

相変わらず鬱陶しい様子で逃げていた・・・が、開けたところに出た瞬間梅太郎が加速。射程内まで近づいた。

 

「嘘だろ・・・」

 

「さ、企みは良くないぜよ」

 

観念しろとでもいうように射撃。スレスレでかわす亞麻音だが、焦りがあるのは確実だ。

 

「『正射必中』!」

 

スペル宣言。弓と矢を構え、溜め。梅太郎を引きつけてから放った。5本の矢が梅太郎を狙うが、隙間を抜け、接近。焦ってもう一度放つが当たらない。

 

何度攻撃しても当たる様子はなく、梅太郎は軽く回避していく。

 

「こうなれば・・・!『一期一会』!」

 

耐えきれずラストスペル。取り出した縄が蛇を模す様にうねって飛びながら、弾幕を放つ。

 

「弾が薄すぎるきー、当たりゃせんぜよ!」

 

だがそれもかわす。だんだん濃くなるが、それさえ効果はない。ワンパターン的に増え続けても当たりはしないのだ。

 

「拳銃『すみすとうえそん あみぃ』!」

 

そして真ん中に安置を発見。しっかりと拳銃を構え、亞麻音を狙う。焦った亞麻音は蛇の突撃に攻撃法を変える。しかし、拳銃から放たれた数発の弾丸に撃ち落とされる。そのまま真っ直ぐと亞麻音を狙う。

 

「2発で蛇を落としたから残るは・・・」

 

「河童の特別製じゃきー。弾数の考えはきかん!」

 

4発だけだと安堵する間も無く大量に弾幕。避けきれず頭に被弾。フラフラとしながら頭を抑える。

 

「こうまでして武道を嫌がるか。幻想郷の人間は」

 

ぶつくさ文句を言いながら逃げ去っていった。




土佐弁大変だぜぇ!
ってなわけで今日は。幕末を微塵も知らない男!サードニクッ!です。最近の子ってダーマ知ってるのかな。
いやまあ私こそ最近の子なんだが。今回は中ボスがないステージです。二回ボス戦仕様だから一応中ボスおるんかね?
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