それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!   作:焔薙

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オリジナルMOD化めっちゃ打ち込んだよ!!


魔改造AR小隊

M4A1のMOD化作業から翌日、AR小隊の面々はラボに集合していた、そこには昨日と同じくアーキテクトとペルシカ、そして真剣な面持ちのM4も居る。

 

一応今回集められたことの理由はユノから聞いても居るし、M4が見たという記憶の内容に関しても昨日のうちに話されている、自分達のMOD化が終わればその地点に再び向かうということも。

 

「改造!ねぇねぇペルシカ、どんな改造してくれるの?腕飛ぶ!?」

 

「おっとと、よしよし、そうだね、君たちの改装内容は一度話しておこうか、M4みたいに頭を抱えないとは思うけど」

 

「待って、これから何をされるの私達!?」

 

何ってMOD化だけどとアーキテクトが答えるがAR-15は寧ろ不安になるんだけどと叫べばM4が真剣な面持ちのまま何度も頷く、普段、特にユノが絡むと非常に色々と残念になってしまう彼女だがそれ以外はどちらかと言うと常識人ポジの人形である。こういう時にそういう反応が自分以外にしてくれるのはM4としても嬉しいのだ、未来は変わらないが。

 

それに反してSOPは本当にノリノリでペルシカが説明を始めるから座ってと言えば行儀よく椅子に座りまだかまだかとソワソワし始める、M16は曖昧な表情を浮かべているがM4が自分達の強化の話を出した時に彼女は

 

『つっても、私は改造するだけの余裕があるかねぇ』

 

そんな感じに彼女らしからぬ不安げなことも言っていたので今回自分も無事にMOD化が出来るという話には嬉しさもあったりする。RO635はと言うと彼女もまさか自分も対象だとは思ってなかったというのが素直な感想だったりするのでMOD化でどんな自分になるのか楽しみだと言う表情をしているのが見える。

 

尚、M4は昨日聞いているのでそれぞれの反応を見て楽しんでるだけである、真剣な面持ちなのはそれを悟らせないためだけで、それ以上のことは今は考えていない、彼女も疲れる時は疲れてしまうのだ。

 

「さて、じゃあざっくりとなるけど解説を始めようか。モニターに注目してくれ、先に共通部分だけを話してしまおう」

 

「ボディ関連だね、これにはアナからの実戦データを元に改良を加えることに成功したIOPと鉄血、二つのハイエンドモデルを合わせた技術を使うことで大幅な能力の向上に成功させてる、まぁ一応細かく言うとそれぞれに違いはあるんだけどね」

 

「その違いというのは?」

 

「合わせたハイエンドモデルさ、M4とM16には【エージェント】の物が使われているしAR-15には【ハンター】、SOPには【エクスキューショナー】、ROには【ゲーガー】といった感じにね」

 

なので細かく数値を上げると特化されている部分があったり、バランス型に全体的に上がっていたりと違いは多々出てくる、が今回の目玉はそこではない、次それぞれがモニターに表示され、そこには追加武装だったり、追加機能だったりが表示される。

 

「まずはAR-15からにしようか、ん?嫌だなそんな不安そうな目をしなくても大丈夫さ」

 

「えぇそうね、その既に映っている銃に不安しか無いのだけど?」

 

彼女が指差す先にあるのは二丁のアサルトライフル、見てくれは愛銃の別カスタムとも言えるのだが使用弾丸がMGが使う徹甲榴弾と表示されていることだ、AR-15とてそれについてのコンセプトはなんとなしに理解できる、出来るのだが、なぜそれをARに適応される銃を作ろうと考えたのか、そんな事を思わざるを得ないAR-15は二人を見るが

 

「まぁ、概ね考えてる通りだよ、コレならどんな相手でもぶち貫けるね!あ、安心して、銃弾は普通のもきちんと使えるから!」

 

「違うそうじゃない!」

 

「んじゃ次行くよ~、そうだなソプソプにしようか!」

 

話を聞いて!?AR-15の叫びは残念ながら時間がないからという理由で黙殺されるし、SOPの待ってましたという声にかき消されスルーされる模様、そしてSOPにはと言うと出てきたのは義手のデータ、そう彼女からのリクエストをこの天災二人は完璧以上に答えてしまったのである

 

「この義手はSOPからの要望で、彼女の意思一つで拳部分が変形、クローが展開されてアンカー射出される代物さ、しかも飛ばされるクローには高周波振動が付与されてるから決して侮れるものではないよ」

 

「おおおお!!!」

 

「更に追加するなら飛ばしている最中でも拳とクローは操作できるから遠くの場所や高所に移動したときなんかにもフックショットみたいな形で使えるって考えさ、あ、ソプソプ自身の力もあるからイムっちを抱えても移動できるんじゃないかな」

 

「そう聞くと戦略の幅が広がるのでありかもしれませんね……」

 

その部分は昨日聞いてなかったとM4が思わずそう呟く、しかしすぐに細かく考えるのは後で良いかと残り二人、M16とRO635の説明を聞くために意識を変える。

 

「M16はあのコンテナだね、M4と同じ様に耐久を付与し、正し展開する武装はかなり違いが出ている、今回のMOD化で君にはノアの技術も入れることにした、勿論まんま彼女のレベルじゃないけどね」

 

「へぇ、思い切ったじゃねぇか。まぁそれくらいしないと改造の余地がなかったってことか、だが大丈夫なのか?コーラップス関連は結構デリケートだろ」

 

「フフン、その辺りはこのアーキテクト様が考えてないわけじゃないのさ、だから安心してくれていいよ。それよりもコンテナの話に戻ろうか、まぁノアっちの技術が使われるってところから予想できると思うけど、これは状況によって形状が変化、射出される弾が変わるマルチロールなものになってる」

 

具体的にはM16の意思でこの武装コンテナはガトリング、小型マルチプルミサイル、グレネードランチャー、バズーカになり、またアーキテクト曰く必殺は必要でしょと追加されたのが【輻射波動砲弾】を撃つことが可能となっている。

 

この輻射波動砲弾とは、79式の輻射波動機構の技術改良で近距離、もしくは広範囲だけだったそれをグラビティブラストの技術応用で収束させたものを直線状に発射するというもの、無論当たれば溶ける、そこに敵も味方もない、なので

 

「うーむ、それを使うのは決戦とかそういうときだな、味方への誤射とか怖すぎるし」

 

「そこはまぁ仕方ないけどさ、でもグラビティブラストと同時発射とかロマンじゃね?」

 

「なんで戦場にロマンを求めるのよ、と言うかグラビティブラストって何よ……」

 

ハァと疲れた溜息を吐くAR-15、見ればM4も一度は聞いた話だと言うのに同じ様に溜息を吐いて額を軽く押さえていた、どうやら昨日の頭痛を思い出したらしい。

 

そして最後になったRO635はと言うと、コレまた何故そんな改造を?とM4は真顔で聞いた、その内容とは内部機構に10秒だけだが自身の能力を更に大幅に上昇させる物を追加するというものだった。

 

「通称【オルギア】見ての通り、発動中の能力はAR小隊でも群を抜くレベルになる、だけど欠点としては発動時間の短さとオルギア中は思考という部分も身体能力などに回してしまうから相手をただ殺すという考えが強くなり生け捕りが必要な時とかは向かないという点、それと発動後は大幅に機能が落ちてしまうのも注意して欲しい」

 

「ですが、もしもの切り札としてはコレ以上無いですねあとデメリットありの強化ってカッコいい

 

「RO、何か言いましたか?」

 

「え、いえ何も?」

 

だがM4には確かに聞こえた、しかし本人がすっとぼけるならば別に良いかと思い視線を外せばROはホッと息を吐く、ともかく彼女達への説明は終わった、流石に一日で四人は難しいので今日と明日で二人づつ行い、M4から始まったMOD化作業は無事に終わりを告げる、それはつまり……

 

「こちらAR小隊、座標【V6J69-HJYRV】に到着、これより【ディープダイブ】作戦を開始します」

 

潜った先に彼女達が見るのは何なのだろうか……




何だこれはたまげたなぁ(白目)

あ、次回からシリアスになると思います、あと作戦名はほんへのあれとは無関係ぞ!

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