瘴気の底で死に愛でられる   作:箱入蛇猫

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色々な裏設定

リィン・フォートレイ

 身長は160ほど、慎ましやかな体型。シルバーブロンドに紫翠の瞳を持つ。龍になったことで容姿が変化することは無かったが、人間ではなくなったことだけは確かであり、二十年を過ごしても容姿が全く変わらなかった。ちなみにミアス曰く、いい匂いがするらしい。

 竜災孤児で、幼い頃に飢餓状態のイビルジョーに村を襲われ、全てを失ってしまった。彼女が助かったのはたまたま村を離れていたから、ただそれだけの理由だった。その後、ハンターになるまでの足取りは不明。

 ハンターになってからはクエストのほとんどをソロでこなし、G級ハンターになる直前で新大陸行きのメンバーに推薦され、これを承諾した。

 第三期調査団の中ではずば抜けて優秀なハンターだったが、ソロ専門故に護衛任務の経験が浅く、オドガロンにはそこを突かれて倒された。

 

 自己評価が低い、というより他者からの評価を受け止めるのが下手くそ。結果として自己評価が低くなってしまっているが、第一期〜第三期まで満遍なく彼女は大切に思われていた。それ故に死亡の報告が届いた時には、多くの人が悲しんだ。

 ただ、肝心のリィンの方は調査団に対してはそれほど思い入れがなく、仕事仲間的な意識しか持っていなかった。なんとも皮肉な話である。

 

 幼い頃から気を張って一人で生きてきたことで、誰かに頼ったり甘えたりという事を無意識に嫌っていた。元々の性格は周囲にからかわれるくらいの甘えん坊だったらしい。

 龍に変わり、ミアスが共に居てくれるようになってから、徐々にそちらの性格に戻りつつある。これを退行と取るか軟化と取るかはその人次第だろうが、当のミアスが受け入れているので野暮な話ではある。

 

 甘えたがりでありながら甘えるのが苦手なのは、歪な人生を送ってきた弊害なのかもしれない。

 

 

 名前の由来は「リインカーネーション(転生、輪廻)」

 

 

 

ミアス

 身長175。身長に見合った非常に女らしい体つきをしている。透き通るような銀髪と黄色い瞳が特徴だが、リィン曰く瞳は赤くなる時があるらしい。

 

 遥か太古の昔、瘴気の谷に瘴気が発生するよりさらに前に現れ、長い時間をかけて変わりゆく環境に適応していった古龍。

 後にヴァルハザクと名付けられたが、彼女は単一個体しか存在しないため、あくまでも個体名に近い。現在はリィンも同一の存在になっている。

 秘めている力は途方もなく莫大で、瘴気の谷の全域どころか陸珊瑚の台地の下層までもが彼女の力の及ぶ範囲である。環境の主という意味ではこれ以上ない存在だろう。

 また、こと瘴気の谷でという条件であれば、あらゆるモンスターを一蹴できる。

 瘴気の谷からミアスが出てしまうということ自体が問題であり、それ故にゼノジーヴァの誘引で谷を離れそうになった時は眠りに落ちることで凌いでいた。

 

 リィンと出会う前に一人の女ハンターに出会っていて、人の言葉はその時に覚えた。話せるようになったのは、リィンと出会った後である。

 その女ハンターが自らの死を叶えた後、遺体を食らったことで人間の姿を取れるようになった。ミアスの容姿はその人間を模している。

 女ハンターとの出会いで「人間」を知り、それがすぐに死んでしまったせいで、「人間」という生物に興味を抱いたまま10数年の時を過ごしていた。

 

 リィンが瘴気の谷に現れた時、同じ悲劇は繰り返さないようにと、「瘴気」に侵してリィンを己の支配下に置くことで死から遠ざけようとする。それは一部分においては成功したが、人間としてのリィンは徐々に死んでいき、最後には瘴気に侵された肉塊と変わらないものになりかけてしまっていた。

 最終的には己の力の結晶たる宝玉によって存在そのものを塗り潰し、龍に作り替えることで命を救ったが、「人間」としてのリィンを殺したということでもある。「人間」に興味を持ってそれを救おうとしていたミアスは、最後には「リィン」を救うために「人間」を殺したのだ。

 

 ちなみに、ミアスがリィンに対して明確な愛情を抱いたのは名前を貰ったあとではあるが、人肌同士の触れ合いが想像以上に心地よく、同格の存在がいないミアスの孤独を初めて同じ目線で埋めてくれたのがリィンだった。

 実際の話をすると、最初に瘴気で侵した時と最後の方の体内に瘴気を送り込んでいたキスの時を除いて、リィンの生命を維持するためにエネルギーを送るだけなら接触は不要。先にデレてたのはやっぱりミアスの方だったのだろう。

 

名前の由来は「ミアスマ(瘴気)」

 

 

 

アリア・マグノリア

 身長は170ほど。燃えるような赤髪に黄金の瞳を持つ、凛々しい女性。スレンダーな体型をしている。

 

 いわゆるモンハンワールドの主人公にあたる超エリートハンターさん。ネルギガンテを含む古龍三連戦を事も無げに制し、ラスボスさんを真正面からぶち破るあたりガチ強キャラである。

 

 新大陸に来る前の実力は、モンハンXX的に言うと「HR解放済ハンター」。G級の中でも極めて優秀な、危険度7以上のモンスターと対等に渡り合える数少ないハンターの一人であった。

 新大陸に派遣されたのも、「こいつを送り込めばなんとかなるだろう」という最終兵器的な扱いであり、事実そのくらいの成果は残している。

 

 目上に対して敬語を使えるくらいには教養もあるが、本来の口調はかなり固く、女らしさは皆無。生娘であるが、実はまだ19歳なので未来はある。

 初めてリィンを見た時は痴女だと思った。そりゃあ乳と股しか隠してない女がいたらそう思う。キリン装備? あっはい。

 

 ちなみにハンティングスタイルは極めてシンプルなゴリ押しで、当たらなければどうということはないとか言いながらガンガン攻めるタイプ。

 受付嬢の破天荒さにはほとほと呆れ果ててはいるものの、自分が共にいれば何があっても問題は無いと自負しているため、しばらくはコンビが解消される気配はない。

 

 名前の由来は特にない。たまたま見かけたアニメからとった。この世界ではよくある名前である。

 

 

 

臆病な女ハンターさん(ティナ・シール)

 割と可哀相な第一期のハンター。調査団の始まりの頃は完全なる未知の新大陸であるということも相まってそこそこの人数が亡くなっている(というオリジナル設定)があるため、彼女一人だけが死んだ訳では無い。

 ただ、コミュ障気味で、あまり仲のいいハンターもいなかったので、いつの間にか消息を絶っていたことにされてしまった。悲しい。

 

 ミアスを見ればわかるように女性としては恵体で、ハンターの女性としてはなかなか才能はあったのだと思われる。なお性格が向いてなかった。

 

 本を読むのが大好きで、色々な物語を知っていた。臆病なのにわざわざ新大陸に来たのも、「五匹の竜の話」を知っていて興味があったからである。

 知りうる限りのお伽噺や自身の境遇、人間の言葉など、とにかく多くのことをミアスに語った。興味を満たすためだったとはいえ、自分を殺すこともなく、ある意味で守ってくれていたミアスには死の間際まで感謝していた。

 悲劇ではあるが、瘴気の谷にたどり着いてしまった時点で死ぬつもりであったので、最後には満足して死んでいった幸せな人だったのかもしれない。

 

 名前の由来はない。というか元々は名前もなかった。

 

 

おまけ設定公開

【腐肉の山】

 リィンが腐肉の山と形容する場所は、ご想像の通り瘴気の谷のエリア16。本来ならば深いツタによって塞がれていて、後に開通するのだが、今作ではミアスの手によって完全に崩落させられており、酸の湖を通らなければたどり着けない閉じられた空間になっている。

 腐肉自体も食料と言うよりはミアスが寝心地のいいベッドを作ったくらいの感覚が強く、匂いに慣れれば意外と柔らかくて寝やすいらしい。

 臆病な女ハンターがたどり着いた最初期はまだツタに覆われた道があったので、彼女がミアスと出会った時には侵入可能なエリアであったらしい。

 ぶっちゃけた話、この空間はリィンを逃がしたくなかったミアスのちょっとした独占欲による賜物である。

 

 

【屍套龍の瘴玉】

 ミアスの髪を思わせる、美しい白銀の宝玉。そのサイズは大きめのビー玉程だが、秘めた力は死者さえも甦らせうる。

 強力なモンスターが体内で形成する宝玉の類は珍しくもないが、瘴気という極めて特異な属性エネルギーを秘めたこの宝玉は一定条件下で取り込むことで奇跡さえも起こしうる。

 ミアスをして一つしか生成できていないものであり、宿る力は莫大ではあるが、ミアスが本来持つ力とは全くの無干渉であり、なくなったからと言ってミアスが弱体化されるようなことは無い。

 リィンはこれを取り込んだことで龍と成ったが、二十年たった今でも体内に残り続けており、彼女に完全に同化するまでには百年は必要であろうとミアスは予想している。

 

 

【瘴気共生状態】

 ミアスが直接体内に送り込んだ瘴気によって引き起こされる共生状態。この状態に陥った生物は、瘴気を媒介した生命エネルギーの供給以外で栄養を取ることが出来なくなるのだが、生命エネルギーの与奪権はミアスしか持ち得ていないため、実質的にミアスに命を握られている状態ということになる。

 また、初期状態では瘴気に頼らずとも生きられるため一見すると何も変わらない。徐々に徐々に瘴気以外ではエネルギーを集められなくなり、ミアスによる贈与がなければまず間違いなく死に至る他、体内の機能が制限されていき、瘴気からエネルギーを取り込む以外の機能がどんどん削られていく。

 瘴気侵食の状態異常との違いは、それが永続的なものであるか、否かである。直接肉体に瘴気を埋め込むので、傷口など、体内に直に触れるようにする必要がある。

 

 リィンの場合は食欲の減衰から始まり、エネルギー不足から体力が落ち、臓器の機能不全も起こっていた。最後には実は呼吸さえも「声を出すため」以外にはする必要がなくなっており、瘴気に生かされているだけの肉塊という表現は決して比喩ではない。

 解消する方法は死ぬか瘴玉に適応するかの二択。

 

 

【受付嬢】

 トアという名前は公式イベントで彼女のコスプレをしていた人物から。ちなみに作者は受付嬢の事が結構好き。トラブルメーカーは嫌われやすいというのも、真理だとは思う。

 

 

【龍】

 つまるところ「どう頑張っても分類できない超常現象の化身」みたいなもの。=古龍と思ってもらって差支えはない。日本人的には蛇みたいな神獣を連想するが、モンハン世界ではあくまで「分類不能」的な意味で使われている。

 

 

【人になった龍の物語】

 人魚姫みたいな話。その古龍は人になりたいと望み、人を喰らうことで人になった。

 

 

【擬人化】

 モンハンあるある。今作ではお伽噺を利用したが、ミアスが極まった強さを持っていたからこその奇跡である。

 禁忌のモンスターは割と自力で擬人化しているような印象があるし、古龍ならOKみたいな緩さも感じる。作者の匙加減だろう。

 ちなみに作者的に一番好きなのはモドリ玉をぶつける方法。ドキドキノコ万能説。某所で読んだ、クイーンランゴスタを嫁にする話が作者の擬人化性癖を作り上げた最初の作品だったりする。

 

【大龍災】

 モンスターが原因となって発生した災害の中でも、飛び抜けて大きな被害を産んだものの総称。いわゆるゲーム本編のラスボスたちが引き起こした被害である。

 直近の数十年では、黒龍災、大崩落、厄海噴蒸、嵐龍騒乱、狂竜事変の五つが発生している。

 

【黒龍災】

 ドンドルマの街を黒龍が襲撃した事件。わずかな時間で数千という尊い命が奪われ、応戦したハンターは一人を除いて壊滅した。「英雄」ラストの手に寄って黒龍は撤退し、シュレイド城跡地にて壮絶な決戦があったとされる。

 なお、この事件は禁忌に関わる内容のため、ギルドによって秘匿されている。そのため、一般には黒龍ではなく別のモンスターによる襲撃であったと思われている。

 

【大崩落】

 フラヒヤ山脈の一角、雪山深奥にて目覚めた白き神により、超広範囲に発生した大雪崩。多くの村が雪崩に飲み込まれたものの、迅速な対応により奇跡的な程に人的被害は生まれなかった。

 ポッケ村の村付きハンター、「守護神」と呼ばれた男が一人雪山深奥に出立し、最期はモンスターと共にクレバスへと沈んでいったとされている。

 

【厄海噴蒸】

 かつて人類を襲った煉黒龍の再来。タンジア周辺の港を中心に被害が発生した。一人のハンターを中心に、水中戦が得意な多くのハンターが協力することで、奇跡的に煉黒龍の討伐に成功したことで事態は終息した。

 

【嵐龍騒乱】

 霊峰に帰還した嵐龍による大規模な環境破壊、及びそれに付随する生態系崩壊から復興までの過程を包括した呼称。ユクモ地方と孤島地方を一時壊滅させるまでに至り、全ての生物が例外なく大きな被害を受けた。嵐龍は二人のハンターによって霊峰から退けられ、その後の生態系崩壊による地獄は旧大陸全土のハンターを総動員し、3年近い時間をかけて騒乱はようやく終息した。

 

【狂竜事変】

 天廻龍によってばら撒かれた狂竜ウイルスを巡り、大陸中に大きな被害をもたらした事件を一纏めにした龍災。狂竜症の調査、黒蝕竜の討伐、天廻龍との決戦、そしてドンドルマを襲う鋼龍の撃退、極限化現象の解明及び極限化個体の討伐までを含めた一連の事件を、我らの団と呼ばれる旅団の新人ハンターが解決した。凶暴化したモンスターによる被害は大きかったが、調査の過程で多くの技術が発展したとされる。




多くの評価、お気に入りなど、ありがとうございました。
番外編の後日談という形にはなりましたが、皆様のおかげで初期プロットで書く予定だった内容までは書けて満足です。
ストーリーとしてはこれで一区切りとさせていただきます。
今後も不定期に番外編を書いていけたら、と思ってはいます。
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