ダンジョンマスター ~俺はダンジョン経営者~ 作:ぼいどれげぬん
■ これは筆者自らが邂逅した魔物および生物についての記録である。
我が使命の完遂のため、今後円滑に事を運ぶことを目的に記される書である。
■ 『あかさたな』順で記録するため項目順位は不定である。
■ 更新は不定期だが、新しい情報を入手し次第記録していく所存である。
■ 現状未確認の種族においてはその旨を記す。
筆者 リカウス・ゲインズ
【魔物図鑑】
■ 悪魔
種族:
不明
魔物系統:
悪魔?(不明)
容姿:
一般的に語られる悪魔の容姿は、青黒い肌、山羊または羊のような角、コウモリのような形状の羽、先が矢印上に尖った尾を持つと言われている。
実際にその目撃例は少ないためはっきりとした証言は未だない。
他にも人間のような血色の良い肌、全身を覆う獣のような黒い体毛、竜のような翼爪を持つものがいるとされるが出自は不明である。
その他特徴:
悪魔は魔術を使う。その仕組みは未だかつて謎であるが、はっきりと言える特徴として人間が用いる魔術と酷似していることが挙げられる。
膂力においても他の生物とは比較にならぬほど強くその強さはドラゴンと比べられることもある。
高度な知能を有しており言語を解する。しばし人間のおとぎ話に、人間の弱みに付け込みたぶらかす者、として悪魔の名が用いられる。
筆者による主観:
悪魔はとても恐ろしく下位の魔物であれば悉くが平伏せざるを得ない威圧感を有している。しかし敵意のない魔物には寛容な一面を見せる事もあり、無駄な争いを拒む傾向にあるように思われる。
悪魔は同種で群れるとされ多種族と関わりを持つことが少ない。そのため魔物の中でもひと際異質で謎めいた存在である。
筆者の出会った個体は麗しい女性の姿をしており、赤い瞳、赤い頭髪、コウモリ状の羽、蛇腹状の尾を有していた。また衣服を着用しておりかつ高貴な立ち振る舞いを見せた。
また悪魔は知能の高さから自身の識別名を持つ。
筆者の出会った個体:
ウィルオール・スカーズ・ブラッド・リビアン(♀)
・リリスとの混血。詳細についてはリリスの項を参考。
■ ウェアリーフ
種族:
ウェアリーフ
魔物系統:
植物系(ドリュアス系)
容姿:
茶色い毛を生やした、人間の成人の腰当たりまでの大きさを有するネズミ。
頭の先に複葉の草本植物を宿している。植物の根は背中の方まで巡っており分厚い毛皮と同化している。見方によっては頭上から生えているのではなく背中から根を伸ばしているようでもある。
牙は持たずげっ歯類のような大きめの前歯が生えている。
前後足の長さ、大きさはネズミと同じ比率であり短足。爪は細いが殺傷能力は低い。
その他の特徴:
植物をベースとした獣との融合体。通常は屋外で根を張り、一般的な植物と同じく日光を浴びて光合成を行い生命活動に必要なエネルギーを得る。
草食性でもあり他の植物を食べることで栄養を補給する事も出来る。食した植物の特徴を得ることができ、果実を摂取した際などは全く同じ物を頭上の植物に実らせることが可能である。これはその地に自生する植物を模倣する事により効果的な繁殖を行えるためとされる。
果実が作られるのは生命活動に必要な栄養が余った場合および繁殖の場合である。
生った果実には元となった植物の種子は作られずウェアリーフの種が生まれる。なお受粉せずに実った果実には種子が作られない。
生態としては普遍的な植物と変わらないが、成熟した個体は時に種の生息範囲を広げるため自らの体躯で旅をする事もある。
筆者による主観:
見た目に反し知能が高い。言葉を交わす事はできないが文化的な面も見られる点も魔獣とは異なることがうかがえる。
確認した中では木の葉で衣服を作る、他の植物の知識を有し活用する、また植物から成分を抽出し生活に役立てることなどがある。
多種族に対する自らの種族の地位の低さを理解し、自らを保護する種族に従属する姿も見受けられる。しかし時として利害関係なく身を挺する事がある。
■ ダーキス
種族:
ダーキス?(不明)
魔物系統:
魔人?(不明)
容姿:
姿形が人間に酷似しており、その違いは主に肌の色および耳の形である。肌は黒く煤けたような色合いであり、耳は先が尖り外側を剥いている。肌の色を除きこの容姿は俗にエルフと呼ばれる者たちとも酷似している。
身長は人間とほぼ変わりない。体重等、筋力等も概ね同程度である。
その他の特徴:
人間の言葉を解する事ができるが性質は人間よりも魔物に近い。魔物もそれを理解しているため突然敵意を向けて接してくることは少ない。
魔物の意志を読み取る事ができ、魔物の考えている事を自動的に言葉として翻訳する事ができる。
暗所を好み日光を苦手とする。活動は可能だが長い時間直射日光にさらされると体調不良に陥り、やがては死に至る。
光の届かない暗闇の中でも活動する事が可能であるが光源がある空間に比べると認識能力は低下する。
知能は人間と同程度であり、文化的な生活をすると言われている。
筆者による主観:
魔物たちにとっては馴染みのある種族らしいが、筆者はこの種族について知ることは少ない。
自身はこの種族に属する魔物であるそうだが、特殊な生誕故に同種族の文化に対する情報は皆無である。おそらくは人間同様集団生活を営む物と思われるが、通貨や生活レベルがどの程度人間に近いかはやはり不明。
また、魔物たちの中では立場が低いそうだ……。
■ ドラゴン(未確認種)
魔物系統:
ドラゴン系
容姿:
ドラゴンの種類は多種多様に渡るため、ここでは多くの個体に共通する容姿を挙げる。
ドラゴンは口先が嘴のように前方に出っ張った形状をしており、眼は周囲をより探りやすいよう顔の左右に設けられている。これは派生種族であるリザード等にも共通する特徴である。
全身を硬い鱗が覆う者が多く、その強度は個体によっては鋼以上であると言われる。
全長は最小の物でも人間大と定義されており、人間の伝説では山より巨大な個体も存在したと言われている。
四肢は強靭でもっぱら鉤爪を有している。肉食のため容易く噛み切る鋭い歯を持ち、戦闘ではより攻撃的に進化した犬歯を使用する。
その他の特徴:
嗅覚及び聴覚に優れ視力はあまり良くない。獲物を探す場合は主に嗅覚を用いるとされる。
個体によっては体内に特殊なガス機関を備えており、これらのガスは体外に排出されると燃焼、凍結などの特徴がある。
魔物の中では比較的知能が高く判断力に優れるものもいる。しかし気性が荒く攻撃的であり、知能が高いがゆえに興奮時には特定の個体に執着する事がある。
縄張りに入った侵入者には容赦しない。しかし敵ではないもの及び満腹の場合は大人しい面を見せることがある。
筆者による主観:
でかくて強い。とっても怖い。以上。
■ トロル(未確認種)
魔物系統:
魔獣種
容姿:
人間の成人二人分程度の身長と筋肉の詰まった丸く厚い腹が特徴である。顔は人間に近いが人間の美的感覚から言うと醜悪と形容するのが相応しい。
全身が筋肉で出来ており脚は巨体を支えるために発達している。
低度の知能を有しており棍棒を扱う個体もみられる。棍棒は自作ではなく、握りやすい形状の倒木から選別したものを使用しているようだ。
その他の特徴:
低度ながら知能を有しているため簡単な命令であれば従うことが出来る。またボスを中心とした群れを作り、時折食料を求めて人里を襲うことがある。
食料を探していない時は巣穴で寝ていることが多い。
光り物を好み、巣穴からはどこからか入手した宝石や金を隠し持っていることがある。
治癒能力が高く、大怪我を負っても数日で完治してしまう。
大食漢であり一日で自重の倍以上の量を食べると言われている。
ゴブリンの亜種ではないかと噂されるが相違点が多く、トロルは魔獣に近いことが判明している。
筆者による主観:
でかくて強い。ブサイク。以上。
■リリス
種族:
リリス
種族系統:
魔人種
容姿:
一般的には人間の女性の姿を模し、中でも美女と形容される容姿を持つ。
頭部に小さな角と尾、羽を有しておりしばし悪魔と同一視される。しかし悪魔と言われる種族とは完全に異なり魔人の一種であることが判明している。
対象となる生物にとって最も魅力的に感じるよう自由に身体的特徴を変化させることが出来る。そのためリリスの本当の姿を知るものはいないと言われている。
その他の特徴:
リリスは主に群れで生活し、一体のオスを複数のリリスで囲むハーレムを形成する。
性別が雌しか存在しない種族であり、そのため他の生物から精子を取り込まなくては繁殖が出来ない。
リリスが生む子供は必ずリリスとなるが、稀に血統の特徴が色濃く出た混血種が誕生する事がある。
また必ずしも人型の生物と交わらなければいけないことは無く、獣や虫といった人外とまぐわうことでも子を成すことが出来る。その場合は相手の生物に適した容姿に姿を変える。
知能がかなり高く人語を解する。平均水準は人間よりも遥かに上だが、人間のような文化的な生活はあまりしない。
筆者による主観:
リリスは魔物とされているが、その血筋はかつて存在した種族リリトゥに通ずると言われる。
筆者の初めて見た個体は非常に珍しい悪魔との混血であった。しかしその身体的特徴は通常のリリスと然程変わることは無いように思われる。
リリスはリリトゥの子孫であることに誇りを感じ、また重要視しているようである。
数多く存在する魔人と呼ばれる存在の中でも、どうもリリスは少々異質に思われる。今後の調査で詳細を明らかにしたい。
……それにしても、彼女はおっぱいがでかい。一度でいいからあの胸にはさまれ【閲覧規制】
■ ロングイヤーウルフ
種族:
ワイルドウルフ
種族系統:
魔獣系
容姿:
ロングイヤーウルフはワイルドウルフの亜種であり、ワイルドウルフに比べ小型である。
大きさは普遍的な成犬程度でありウサギのような長く先が丸みを帯びた耳を持つ。
小さいが鋭利な牙を持ち犬とは比較にならないほど顎の力が強い。歯の先は鋸のような細かな溝がついており、一度噛みつかれるだけでも重症は免れず、無理に引き離そうとすれば肉が裂ける。
毛は硬く厚い。冬は防寒具の材料として利用されることもあり、また防御性も高いため冒険者の防具にも用いられることがある。
その他の特徴:
走る速度は犬と同程度だが知能が高く、群れをなし複数で獲物を追い詰め、疲れ果てた所で同時に襲い掛かるチームプレーを得意とする。
聴力と嗅覚に優れ、縄張りに侵入した外敵をすぐさま察知することが出来る。
昼行性だが明るい夜に狩りを行うこともある。
森や草原、洞くつなどにも巣を作り適応能力が高い。
視力に頼る事も多いため光の届かない暗所は苦手である。
筆者による主観:
かなりの知能を有しており自分よりも弱い個体を小馬鹿にする事がある。
狡猾であり反抗心、警戒心が強い。しかし自分たちより強い個体に出くわすと一目散に撤退する臆病さ(決断力?)も見受けられる。
筆者が出会った個体は野ウサギのような茶色の毛を有していた。
とにかく性格の悪い奴ら。犬畜生ども。ムカツク!