1
夜が明けて間もない時刻。金属と金属がたたき合う音が私に目覚めることを強制させた。窓掛けの隙間から太陽の光が差し込んでいた。
あれ?目覚ましなんて使っていただろうか?それに私の寝室に太陽の光は差し込んできただろうか?
不思議に思いながら体を起こし、目をこする。体が軽い。いつも布団から出ることを悩ませる突起もなかった。
時計を少し前時代的な目覚まし時計を見ると時刻は午前五時半を指していた。これは太原が起床する時間である。そして、三十分で朝食その他の支度を済ませるらしい。
何故私はこの時間に起きているのだろうか?
天井を見て一呼吸。目覚まし時計を持つ手を眺めてみた。いつも見る少し血管の浮き出た手ではなかった。少女のように白く美しい手になっていた。昔、自ら付けた左手の切り傷もない。
目覚まし時計を元に戻し、両手を胸部に持っていく。
何故私の胸部にふくらみがあるのだろうか?
2
夜が明けたはずだった。いつもの騒音は耳を貫くことはなかった。窓掛けの隙間からひかりは差し込まなかった。
天井の電灯は小さく光を発していた。就寝前にきちんと消したはずである。
不思議だった。体を起こすとやけに重く感じた。下半身─特に足の付け根あたり─が熱かった。
壁に時計を探し、それを見た。針が動き、時刻はちょうど午前六時を指した。
部屋に見覚えが少しあった。そうだ。数日前に来た記憶がある。
私は何故指揮官の部屋で寝ているのでしょうか?
3
事態を把握することは容易ではなかった。しかし、いつもの行動を変更して問題を起こすわけにもいかなかった。とりあえずいつも太原がしてくれるようにやってみるとしよう。
着替えをすることを優先してみた。壁に整えて掛けられた制服を手に取り、寝間着を脱ぎ始めた。私はこんなことをしていいのだろうか?
シャツを脱ぐと白い肌があらわとなった。必死に目を向けないように、制服を着始めた。ズボンを脱ぐと面積の小さい下着が目に入った。数日前に行った自らの行いを思い出して赤面した。それを忘れられぬままに制服を身に着けた。
スカートはこんなにも興奮するのにモノを大きくすることも出来ないのか。なんだか辛いな。
台所に行く頃には時刻は午前五時四十五分を指していた。正直料理は大したものが出来ないので、食パンを卵につけてそれを焼いた。それにシナモンを少しまぶした。果たしてこれは食べ物と呼んでいいのか心配になった。
単品だと寂しいので珈琲を淹れたが、あとは短時間で作れるようなレシピが私の頭に入っていないのだ。
時計の針は午前六時を目指し、必死には時を刻んでいた。仕方ないのでこの二つをお盆に乗せて運ぶことにした。小さな体を操りながら珈琲を運ぶのも少し難しかった。
執務室の扉を開き、朝食を運ぶ。後は寝室にいるはずの誰かを起こすだけ。
願わくばそこで眠る者がこの体の持ち主でありますように。
4
扉が開かれた時、事態を全く把握出来ていなかった。
寝室に入って来た人物をなんと呼べばいいのか分からなかったが、それは相手も同様であった。
寝室で目覚めたばかりの一人と寝室に入って来た一人は目を合わせた。
「おはようございます。指揮官と呼べばいいのでしょうか、、、?」
「周りの混乱を防ぐためにも見た目で呼ぶようにしよう」
「そうですね。ええと、太原、、、?」
布団から出た指揮官の体はとても執務を遂行できるようではなかった
「今日は休もうか、、、」
自分の体でありながら少し恥ずかしくなってきた。
今度はきちんと太原ちゃんのスケベ小説書こうと思います(私が童貞の時点できちんとしていないのできないのですが)。