宇宙艦これヤマト2199 人類最後の希望の艦隊の物語   作:コスモゼロ

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何処からか飛来した熱源体、発射場所が分からぬまま死角と思われる場所に隠れるヤマト。しかし、再び命中する。
ヤマトは慣性制御を失い冥王星へと落ちて行く。そんな中、ヤマト、イセ、ソウリュウから発艦した航空隊は、敵基地の捜索を続けていた……


発令!メ二号作戦〔中編2〕[ヤマト、冥王星の海に沈む]

「反射衛星砲、発射ーー!」

 

「デブリの数が多いですね……」

 

すると、警報が鳴り響く

 

「まさか!」

 

そのまさかであった。ヤマトに再び着弾し、バランスを崩す。

 

「きゃあああああああああああああ!」

 

(舵が効きません!操舵不能!操舵不能!)

 

「破損箇所から波動流体が漏れてるようです!艦長、冥王星の海へ着水をさせて下さい!」

 

(君に任せる)

 

「了解!艤装結合!スラスター、姿勢制御始め!艦首起こせーーー!」

 

スラスターが噴射され、冥王星の海に対してヤマトの艦底部が会う形となった。

 

「着水体制に入ります。総員、衝撃に備え!」

 

ヤマトの艦尾底部が着氷し、そのまま氷を割って全体が水に浸かる。

 

「ふぅ、着水完了。………って、気を抜いちゃダメ!」

 

「もうすぐ波動防壁の展開限界時間。次同じ攻撃を受けたら…」

 

冥王星基地

「ヤマト、お前は良く戦った。しかしこれで終りだ。さらば、ヤマト!反射衛星砲、発射ーーー!」

 

ヤマト

「高エネルギー反応!?真上!」

 

ヤマトの第二副砲に命中する。

 

「きゃあああああああああああああ!」

 

其所から爆発を起こし、艦首が浮き上がり左に回転し、逆さに成った状態で艦首が持ち上がり、ほぼ垂直に冥王星の海へと沈んで行った。

 

冥王星基地

「おめでとうございます。シュルツ司令。これで、帝星司令部に報告できます。ゲール司令に報告は」

「あの男に報告してみろ、さも自分の功績の様に報告するに決まっている。直接本星に連絡する。」

 

ガミラス本星

 

指導者であるアベルト・デスラーは総統府の浴場にいた

 

「総統、シュルツから連絡が入っております。」

「シュルツ?」

「はい、何でも、テロンの宇宙船を撃破したとかで」

「あぁ、確か、テロン攻略を任せたんだったな」

 

総統府内

 

 

『テロン侵攻軍プラート前線基地司令、シュルツであります、総統。』

 

すると、ヒス副総統が怒鳴る

 

「シュルツ!直属上官のゲールを差し置いて直接連絡とは、本来ならばあり得ない事だ!」

「まぁまぁ、いいじゃないか、ヒス君。報告を続けたまえ」

 

『はっ!我々プラート前線基地は、テロンの光速宇宙船ヤマトを勇戦の末に撃破いたしました!』

 

「…君は、そんな当たり前の報告をするためだけに私を呼び出したのか?」

 

『間も無く行われる建国記念祭に、細やかな花向けをと思いまして…』

 

「まぁ、耳に留めておこう。」

 

『ほ、ガーレデスラー、総統万歳!』

 

冥王星基地

「それで、総統は何と」

「耳に留めておくと言っていた。」

 

 

ブラボー

『ガミラス基地と思われる建造物を確認』

(加藤よりブラボー各機へ、電波管制解除)

 

ヤマト

『こちら加藤、敵基地を確認!』

 

「艦の修復は!」

 

(後少しだ!)

 

「っ、偽装爆発ももうすぐばれる。早く…」




次回、宇宙艦これヤマト2199 第二章最終話「発令!メ二号作戦〔後編〕[ヤマト浮上!反撃開始!]」
次回、冥王星基地、陥落

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