宇宙艦これヤマト2199 人類最後の希望の艦隊の物語   作:コスモゼロ

13 / 49
冥王星の海へ沈んだヤマト、しかし、ヤマトは生きていた。偽装爆発によって、身を隠し、修復を行っていた。
加藤率いるブラボー隊からの敵基地発見の報により、動き出すヤマト。

第二章最終話、始まります。


発令!メ二号作戦〔後編〕[ヤマト浮上!反撃開始!]

アルファ

(綺麗、オーロラかぁ。…ん?あれは)

 

『古代さん、オーロラから』

 

(あれは!まさか……、何処からか入れる場所を探すぞ!)

(ラジャー)

 

数分後、クレーターの亀裂を発見した。

 

(古代さん、あそこから入れそうです。)

(良し、全機続け!)

 

ブラボー

 

『ブラボー2ロスト』

(くっ、)

 

冥王星基地

 

「第三環境プラントに、ヤマト艦載機とおぼしき機体が侵入」

「何だと?撃ち落とせ!」

 

アルファ

 

『警告、警告、この先、未知のエネルギーを感知。警告、警告』

(なっ!)

 

オーロラの中を進むと、その先には

 

(これは、古代さん!)

(間違いない、此方が基地だったんだ!)

 

冥王星海中

 

「艦長、冥王星の周辺に浮かぶデブリですが、敵の反射衛星と思われます。恐らくこの反射衛星を使って攻撃してきたものと思われます。」

 

(艦体の補修が終わり次第迎撃を開始する。敵のビームの接近を確認し次第迎撃するため、タイミングを違えるな)

 

「了解。榎本さん。修復はどんな感じですか?」

 

(各部の応急修理完了、ヤマト、これで地べたに足をつけて戦えますぜ)

 

「ありがとうございます。ツリム反転、メインタンクブロー、上げ舵35°ヤマト浮上!」

 

ヤマトの指示が有った直後に、ヤマトの沈んだ付近から氷を割って第三艦橋と艦底部が露出する。

 

冥王星基地

「ヤマト沈没地点に、浮上する物体有り!」

「何だと!?」

「この潜水艦は、一体……」

「見て分からぬか!ヤマトだ!」

「なっ」

「まだだ、ただ報告が早すぎたというだけだ。反射衛星砲、次弾装填!」

 

ヤマト(潜水艦)

『こちらアルファリーダー、敵の基地を確認、アルファはこれより、半数に分かれ捕虜の捜索、遮蔽フィールドの破壊を開始します。』

 

「古代君、その近くに敵のビーム砲台らしいものは有りませんか?」

 

『確認出来ません。』

 

「分かりました。二機だけ捜索に回してください。」

 

『了解』

 

「本艦の直上に位置する反射衛星を狙います。対空迎撃ミサイル、発射用意」

 

アルファ

(山本は俺と共に砲台の捜索に向かう。それ以外は半数に分かれ捕虜の捜索と遮蔽フィールドの制御装置を破壊せよ)

 

『『ラジャー』』

 

(行くぞ、山本)

(了解)

 

(敵基地の侵入口を確認、全機突撃!)

 

(遮蔽フィールド制御装置は基地外周部だ!ミサイルを撃ち込め!)

 

「ヤマトの艦載機と思われる機体が侵入!」

「遮蔽フィールドはどうした!」

「健在です」

「どういう事だ…」

 

(こちらアルファ三番機、遮蔽フィールドの破壊完了。又、捕虜を一名確認。容姿からして、巡洋艦イスズ)

 

「今度こそ、これで最後だ、ヤマト!反射衛星砲、発射ーー!」

 

ヤマト(潜水艦)

 

「ヤハギ、オオヨド!五分だけよ!急いで!」

 

(とらえました!)

 

「対空迎撃ミサイル、発射始め!」

 

ヤマトの艦底部のVLSからミサイルが発射され、凡そ30秒後、命中した。

 

「命中確認。敵ビームは明後日の方向へ飛んでいったわ」

 

冥王星基地

「反射衛星27号、迎撃されました。」

「ヤマトめ、反射衛星に気付いたな。今度は奴の射程圏外から撃つ、次弾装填!」

 

「こちらオオヨド、侵入完了!」

「ヤハギだ、救出も完了した。」

 

『了解、イスズを連れて離脱せよ。』

 

「「了解」」

 

ヤマト

 

『こちら山本、敵ビーム砲台を特定。場所、氷結した湾内』

 

「了解、直ぐにデータを」

 

『ラジャー』

 

「艦長」

 

(うむ。これより本艦は、冥王星基地と、敵のビーム砲台を攻撃する。艦体復元!戻ーせー!)

 

(艦内慣性制御良し!)

 

「空間ジャイロ反転、右舷バラスト放出、戻ーせー!」

 

ヤマトの右舷側のバラストが放出され、艦橋が氷を割って回転して現れる。

 

(各部点検異常無し)

 

「三式弾、時限信管セット完了。照準合わせ!撃ちー方ー始め!」

 

冥王星基地

 

「ヤマト浮上!」

「反射衛星砲、次弾装填!」

 

三発の弾丸が飛翔する。

 

「発射準備完了」

「反射衛星砲、発射ーー!」

 

その直後、敵のビーム砲台に着弾し、タイマーが動く、発射完了と同時に爆発を起こし二度と使えなくなる。

 

「反射衛星砲台の反応無し!」

「そんな!」

 

『こちら山本、敵のビーム砲台消失、破壊しました。』

 

「了解。これより、敵基地殲滅のため出撃します。上げ舵20、ヤマト、発進!」

 

波動エンジンを点火し、海から離れて行く。その直後、放たれていたビームが、氷へ着弾する。

 

冥王星基地

「ヤマト、急速接近中」

「司令!ここは脱出を」

「脱出だと!?」

「生きていれば、汚名を雪ぐ機会も有ります。」

 

ヤマト

「測的良し、照準良し、空対地ミサイル、発射準備良し」

(撃ち方始め!)

 

ヤマトの主砲から三式弾が撃たれ、煙突からはSAMが発射され、敵の基地に命中する。

 

脱出するために展開していた敵艦の半数が殺られ、地下に有った惑星間弾道弾に直撃し大爆発を起こし、敵の基地は壊滅した。

 

(敵艦四隻、離脱していきます。)

「追撃します。主砲、ショックカノンに切り替え」

 

敵は最後の抵抗をするために発砲するが、全てが外れる。

 

「二番、照準合わせ、ってーー!」

 

二隻が撃沈され、残りが二隻に成ったとき

 

(ここは我らが盾に成ります。どうか御無事で)

 

(っ、)

(ゲシュタム航法に移行準備)

 

(いかせはせん!)

 

(敵艦一隻、突っ込んできます!)

 

「ってーー!」

 

最後の一隻を撃破し、残る一隻はワープで脱出した。

 

(デストリア轟沈!)

(っ、ゲシュタムジャンプ!)

 

(敵艦、ワープしました。)

 

「冥王星基地はこれでおしまいです。地球に遊星爆弾が落ちることは無いでしょう。」

 

(こちら古代、これより、ヤマトへ帰還します)

 

「アルファ、ブラボーを収容次第、各艦と合流、イスズには自力で戻ってもらいます。合流次第、予定航路にて太陽系を離脱します!」

 

((了解))

 

ガミラス本星

「プラードが落ちた?私は夢でも見ていたのかね?ヒス君」

「いえ、全て私も聞きました。」

「そうか…」

 

「艦隊、冥王星軌道を離脱、これより、予定航路に戻ります。機関、第一戦速」

(第一戦速)

 

〔有り難う、ヤマト、地球へ帰してくれて…〕

 

「ヤマト、401、艦隊に加わります!」

 

「これから宜しくお願いします。シオイさん」




これにて、第二章は終了です。次回からは、第三章「銀河系」です。

次回、第三章第一話「赤道祭」人類滅亡まで、後、339日

※次回、サイレント・レイさんから許可を得まして、少し、向こうのヤマトが出てきます。(ネタですが)本人から許可を得ているので、違反報告は御遠慮ください。

※三章からは後書きに裏話とかを書いていきます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。