宇宙艦これヤマト2199 人類最後の希望の艦隊の物語 作:コスモゼロ
ガミラス本星
「総統、これは一体…」
「何、ある惑星のガス生命体を魚雷に組み込んだだけだよ。さぁヤマト、どう切り抜けるのか見せてもらおうか…」
ヤマト
「や、ヤマトさん、あ、あれ、何ですか?」
ハルナが言った方向を向くと、黒いガス状の生命体が迫ってきていた。
「な、何あれ、ガス?……」
皆が狼狽える中、ヤマトとイセは落ち着いていた。
「皆さん落ち着いてください。あのガス生命体は、イセさんの解析でエネルギーを吸収して成長する事が判明しました。すぐに離脱します。イセさん、プラズマ波の隙間を探してください。」
「わかったわ」
ガミラス本星
「諸君、私は、ヤマト達に一つの逃げ道を用意したのだよ」
デスラーの言った逃げ道が表示される。
「これは…」
「例えヤマトが逃げ道を見つけても、赤々と輝く熔解炉が口を開けて待っているのだよ。」
一拍置いてからデスラーが言った。
「諸君、ヤマト達が選択した道は、我々が拍手で健闘を祈ろうじゃないか」
「がはははは、罠に引き入れた敵に健闘を祈るとは、総統も『相当』冗談がお好きですな。」
その男は再び笑い出すが、それを不快に思ったデスラーは、椅子の隠しスイッチを弾きその男を落とした。
「ガミラスに下品な男は不要だ。、では諸君、ヤマト達がどの選択をするのか、じっくりと観察しようではないか。」
ヤマト
「イセ、解析は!?」
「出来た、けど……」
「けど?」
「これ、見て」
イセがそう言って全員に見せてきたのは、プラズマ波が出ている空間図だった。
「嘘、でしょ?」
「残念ながら、真実よ」
ソウリュウが嘆く。
「そんな……」
すると、ヤマトが口を開く。
「前門の虎、後門の狼、ですか…」
pipipi pipipi pipipi pipipi
カチャ
『ヤマト』
「何でしょうか、艦長」
〔(小声状態)あれ、何?アカシ〕
〔新開発の妖精間無線通信機です。〕
〔なんだか右肩の方に追加されたと思ったら、それだったのか〕
〔はい、何でも、あのゲームを模してほしいとか〕
〔あのゲーム?〕
〔え!?ソウリュウさん知らないんですか?20世紀から21世紀前半に販売されていた、coma〇〇製作のあの名ゲームを〕
〔わかんない〕
〔そんな~、メタ〇ギアですよ、メタ〇ギア〕
〔いや、わかんない〕
〔そんな~〕
一方ヤマト
『艦隊を率いてこのままグリーゼ581に向かえ』
「で、ですが艦長!」
『入り次第私からの指示に従え』
「ですが…」
『いいな?』
「わ、分かりました。」
「皆さん、艦長には、何か策が有るようなので、命令に従い、グリーゼ581に向かいます。どちらにせよ、出口は其所しかありません。全艦、両舷増速!最大戦速!機関一杯!」
「「「了解!」」」
ガミラス本星
「諸君、テロン人達は、どうやら焼身自殺の道を選んだようだ」
デスラーがゆっくりと拍手を始め、それに続いてその場の官僚達も拍手をし、拍手の音が響き渡った。
ヤマト
ヤマト達は、グリーゼ581の真上に来ているために、物凄い熱気や熱な襲ってくる。
「艦内の冷却が間に合わない。しかも耐熱限界が近い。」
『ヤマト、艦内の全員は船外服を着用した。全シャッターを下ろし、波動防壁を展開しろ。』
「分かりました。全艦、シャッター下ろせ、波動防壁展開」
「「「了解」」」
すると、ソウリュウが異変に気付く
「こ、これは…、後方のガス生命体が消失しました!」
イセが仮説を説明する。
「成る程、我々よりもエネルギーの多い恒星を呑み込もうとして、逆に吸収されたというわけね。艦長はこれを狙っていたのか」
ヤマトが口を開くがとんでもないことを言う
「いやぁ~、この艦隊に瑞鶴さんとか加賀さんが居なくてよかったです。うっかり口を滑らして『焼き鳥』とか『七面鳥』とか言っていたら、確実にリンチですね。」
「ちょぉ、ちょぉ、ちょぉ、何言ってんの!ほんとだよ危ないなぁ」
「「「ハハハ」」」
「前方にフレア」
「全艦取り舵回避!」
「回避完了」
「ふぅ」
「気を抜かないで!」
「「「はい」」」
「前方に巨大フレア!」
「回避!」
「大きすぎて回避できない!」
「どうすれば…」
pipipi pipipi pipipi pipipi
カチャ
「はい、艦長」
『ヤマト、波動砲でフレアを撃て!』
「は、フレアをで、ありますか?」
『復唱はどうした!』
「は、はい!宇宙戦艦ヤマト、波動砲でフレアを撃ちます!」
「「「………」」」
全員が固唾を飲んで見守るなか、ソウリュウが叫ぶ
「ヤマト!艦隊後方に戦艦ル級、いえ、ガイデロール級戦艦接近!」
「構わないで!応戦する暇はありません!」
「敵戦艦発砲!」
ガイデロールの放った主砲がヤマトに当たる
「くっ、まだ、もう少し」
「ヤマト!」
「電影クロスゲージ、メイド9、波動砲エネルギー充填120%、発射10秒前!9,8,7,6,5,4、対ショック対閃光防御!2,1、発射ーーーー!!」
ヤマトから発射された蒼白い閃光は、フレアを引き裂いて通っていった。
「今です!突破口はすぐに閉じます!最大戦速で突っ切ります!」
「「「了解!」」」
後方のガイデロール
「司令、追ウカ?」
(もちろんだ!急げ!)
(艦内温度急上昇れ艦、耐えきれません!)
「グ、グア、ト、溶ケル……」
(シュルツ司令万歳!)
((シュルツ司令万歳!))
轟音を響かせガイデロールが沈む
ガミラス本星
「映像、途絶しました。」
「「「」」」
全員が途切れた画面を見ていた。
「……」
『あ、あの、総統、これは全てあのシュルツめが』
「…」
デスラーは無言で強制的に連絡を切る
『あ、あら?』
「諸君、テロン人達は、悪運が強いようだな、それでは、お休み、諸君」
「「「お休みなさい」」」
「そうそうセレステラ、あのテロンの船、何といったかな」
「ヤマトです。」
「ヤマト、覚えておこう。」
「…」
「どうしたのですか?タラン」
「あの最後に放った兵器、兵器開発局で制作中の武器に似ているような……」
「気のせいでしょう。」
次回、宇宙艦これヤマト2199第三章第四話「ワープ失敗、全てが逆の世界、次元境界面」人類滅亡まで、後324日
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ヤマト「作者さん、久々に2000文字越えましたね。」
そうだな。
ヤマト「ところで、」
はい、
ヤマト「後二話で三章終了は早くないですか?」
オルタの話は艦娘が全くといっていいほど出てこないから。2199第四章の最終話の『魔女は囁く』でもおんなじだね。
ヤマト「でも、そうすると2199最終話一話前のデスラー戦ではオルタのウイルスがキーじゃないですか!」
だから、飛ばした話の次の話は、前の話の内容が、艦娘の間で出てくるよ。
ヤマト「無茶苦茶じゃぁ」
言わないでくれ……
ヤマト「次の話はいつですか?」
来月の7日位かな。宇宙戦艦道の方に力を注ぐから。
ヤマト「そうですか」
うん。それでは、待っていてくれる皆様、12/7までしばしお待ちを。さようなら
ヤマト「さようなら」