宇宙艦これヤマト2199 人類最後の希望の艦隊の物語   作:コスモゼロ

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ワープアウトと同時にガミラスが仕掛けてきた。その影響で、ヤマト以外の艦が多大な被害を受けてしまう。


猛将、ドメルとの戦い〔後編〕

『此方ヤハギ!ムツの三番主砲が爆発した!』

 

『ハルナ、大丈夫じゃ、なさそう、です……』

 

『ハルナ、しっかりしなさいよ!ハルナーーーーー!!!!っがは!!』

 

無線からは、味方の悲鳴や、血を吐く様な声が聞こえた。

 

「二番、発射ーーーー!!」

 

しかし、ヤマトの放ったショックカノンは、敵艦首で、むなしく弾かれた。

 

「そんな………。だったら!」

 

ヤマトが前進し、敵の真横にぶつける形で進んでいた!

 

ガキン!!という、金属同士がぶつかり合い、擦れ会うような音がする。

 

「ってーーー!!!!」

 

超至近距離でヤマトが主砲を発射する。

すると、敵の主砲が火を吹き、使い物にならなくなった。

 

ヤマトと、敵旗艦は互いに睨み会うような行動をとった。

 

『イセ!!甲板が!!』

 

『大丈夫よ、ソウリュウ……』

 

『アカシからの反応が無いが、どうしたんだ?』

 

『あぁ、アカシ』

 

『ヤハギ』

 

『アカシは、いい奴だったよ………』

 

『ぐっ、ゴホ!ま、まだ生きてるよ………か、勝手に、殺さないで、貰いたいなぁ………』

 

『誰か!ハマカゼちゃんとアマツカゼちゃんが目を覚まさないんです!きゃぁ!!』

 

『どうした?フブキ、応答しろ!!フブキ!!フブキーーーー!!』

 

「ソウリュウ、まだ動けますか?敵は私が何とかします。まだ動けるのなら直ぐに駆逐艦の救助を、オオヨドは、気絶しているハルナと、アカシを曳航して戦線を一時離脱してください。イセはまだ戦えますか?」

 

『主砲は無事だよ』

 

「わかりました。では、合流してください。ヤハギはムツを曳航、オオヨドと共に戦線の一時離脱を」

 

『了解』

 

『此方も了解』

 

『同じく』

 

 

「ヤマト」

「イセ、その格好は……」

「大丈夫だよ。主砲は全て問題ないから。」

「なら良いけど………」

「それよりも、”アレ”をやらないと、でしょ?」

「えぇ、」

 

 

『二人とも!死ににいくわけじゃないよね!?ちゃんと帰ってくるよね!?』

 

「死にに行く分けないじゃないですか、私は、国連宇宙軍の旗艦です。まだ目的も達せられていませんから。」

 

『本当だね!信じるからね!』

 

「はい、帰ったときの約束もありますから。ソウリュウは負傷した娘達を庇いつつ戦線を離れて下さい。その時間だけでも稼げれば、後はワープでどうとでもなるはずですから。」

 

「ヤマト、行こう。議論より行動。残った敵を切った張ったすればいいだけ。戦艦としてこれほど嬉しいことはない。」

 

「そうね。行きましょう。待っててくださいね。ソウリュウ」

 

 

ソウリュウ

 

「ヤマト…………」

〔必ず戻ってきてくれるって、信じてるから……〕

 

「んぅ、あ、あれ?フブキ?」

「アマツカゼちゃん!良かった、目が覚めたんだね!!」

「えぇ、まぁ。」

 

ヤマト

 

「艦尾一番カタパルト損傷!!」

「右舷対空砲、応答しろ!!」

「一番副砲大破!!右舷レーダー破損!!第二環境被弾!応答して!」

「二番、三番、砲塔大破!一番、四番、撃ち続けろ!」

 

「あれは、ソウリュウ航空隊!?」

 

『時間が稼げればいいんでしょ?航空隊だけなら独立して行動できる!あの子達が引き付けている内に早く!』

 

「ソウリュウ………。有り難う」

 

『何か手伝えることが無いかって探してて見つけたことだから。今は、そっちの役目に集中して。一緒に生きよう?』

 

「勿論です!簡単には死ねませんよ!ボスもきっと見てますから!」

 

『ボ、ボス?』

 

『そうですヤマトさん!きっと大佐やオタコンも見てるますよ!』

 

「はい!」

 

イセ・ソウリュウ〔〔なんの話だろう??〕〕

 

ガミラス

 

『Domerazu La tua nave e Generale Dom a Quartier generale dell'imperatore da Ordine di ritorno di emergenza Lo è(ドメラーズ、貴艦とドメル将軍に、帝星司令部から、緊急帰還命令だ。)』

 

「Perché. Vicepresidente! Avevamo Yamato detenuto in un altro passo!(何故です。副総統!我々は、あと一歩でヤマトを仕留められたのです!)」

 

『Non ascolto obiezioni. Ritorna immediatamente(反論は聞き入れない。直ちに帰還せよ。)』

 

「accidenti(くっ)」

 

ヤマト

 

「何……」

「敵が、撤退していく……」

 

『全敵艦ノワープヲ確認シマシタ』

 

「見逃してくれた…の?」

 

〔敵に何かが有ったのでしょう。それだけは解りました。〕

 

『ヤーーマーートーーーー!!!!」

 

ヤマトの名前を叫びながら抱きついてきたソウリュウを、全員が困惑の目で見つめる。

 

「良かった~~~!!ヤマト、もう絶対危険な真似はしないでね!」

 

「戦闘が発生する以上確約はできません...ですが、他ならぬソウリュウの頼みですから、可能な限り最大限の努力は捺せれもらいますね。各員の損害を報告。ワープ不能な艦の機関の修理が完了し次第、現宙域を離れます」

 

「「「了解!!」」」




次回、宇宙艦これヤマト2199第五章第三話「亜空間ゲートを越えて」
人類滅亡まで、後、278日

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おまけ

ヤマト「そういえば、今日は、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士達』と『ヤマトよ永遠に』の連続放送って聞いたなぁ~。見たことないし、見てみよう。」

『本日放送予定だった、宇宙戦艦ヤマトですが、予定を変更して、[去らば作者よ 永遠に]をお送りいたします。』

ヤマト「え?」

その映画は酷いものだった。何かの作者(名はコスモゼロと言うらしい。)が、長門に投げ飛ばされ、地面に叩きつけられ、何かよくわかんないけど、宇宙に飛ばされてガトランティスに当てられて終わるという話だった。

ヤマト「よ、良くわかんない映画だったな………」

御仕舞い

このおまけに出てくる人物、団体はフィクションです。実際のものとは関係はありません。

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