宇宙艦これヤマト2199 人類最後の希望の艦隊の物語   作:コスモゼロ

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三人の究極兵器、「波動砲」。その力とは


波動砲

「こ、ここは」

「うそ…」

「木星!?」

 

ヤマト達がワープアウトした先は、天王星ではなく、木星だった。

 

「あ、あれ?おかしい、舵が、効かない!」

「ほんとだ、これじゃあ木星に引き込まれるよ!」

 

二人が狼狽えているとき、イセが、提案する。

 

「落ち着いて、二人とも。補助エンジンに切り替えてやってみましょう。」

「分かったわ。」

「主エンジンから、補助エンジンに動力伝達!安定翼展開!」

 

(補助エンジンに切り替える!)

(頼むぞ、島)

(分かってる!)

 

「ん?何だ?これ」

「どうしたの?ソウリュウ」

「レーダに感有り。前方6万5000km、これは船じゃないよ!大きすぎる!」

 

(ヤマト、艦内パネルに写してくれ)

 

「了解、写します」

 

そう言って写されたパネルには、ガス雲しか写っていなかった。

 

(ヤマト、赤外線映像に切り替えてくれ)

 

「了解」

 

(これは)

 

「大陸?」

 

「ヤマト」

「何?イセ」

「あの大陸に軟着陸しよう」

「どういうことです?」

「私達の主エンジンが使えないのには、恐らくだけど、機関に何らかの損傷が発生している可能性がある。」

「だからその確認と修理の為に、と」

「うん。それと同時に、甲板部に調査を」

「分かったわ」

 

「沖田艦長、大陸に軟着陸し、機関の確認をしたいと思います。」

 

(分かった。)

 

浮遊大陸

「浮遊大陸に接近、軟着陸を行います。艦首低部スラスター噴射、艦首上げ!」

 

(艦首上げ!)

 

「くっ、あと、少し」

「ヤマト!」

「了解!全艦!錨打ち込め!」

 

(てっ!)

 

ヤマト、イセ、ソウリュウの三人からロケットアンカーが射出され、付近の崖に当たり、三人が止まる。

 

「ふぅ」

(ヤマトさん、艦長、エネルギー漏れの原因が分かりました。ワープの影響で主エンジンの冷却機がオーバーヒートしとります。)

「分かりました、至急修理をお願いします。それと、古代さん、甲板部から採集班を編成して、周辺の採集をお願いします。」

(了解)

 

ヤマト艦内

(AUO9、出番よ)

『番号なんかで呼ぶな、私は自由なユニットだ』

(こいつ、自立型だったのか)

『アナライザーとお呼び下さい』

 

冥王星

『お父さん、お仕事、早く終えて帰ってきてね。お母さんもお父さんの事』

『シュルツ司令』

「どうした、ガンツ」

『例のテロン艦の事で、浮遊大陸基地のラーレタから連絡が』

「第5惑星ズーピストのか?」

『はい、例のテロン艦が不時着したと…』

「まさか、奴はまだ内惑星系をうろついているはずだ。」

『それが、ゲシタムジャンプの空間航跡も確認されておりまして…』

「馬鹿な!奴がジャンプしたとでも言うのか!」

『はい、』

「浮遊大陸基地の艦艇は」

『補給基地ですので、八隻程度です。』

「それでいい、その戦力でラーレタに叩かせろ」

『ザーベルク』

 

浮遊大陸基地

「分かりました。テロンの武器では、我々の装甲を貫通出来ません。八隻でも多い位です」

 

ヤマト解析室

『地球に繁殖している、未知の植物とのDNA適合率、99,98%』

 

(要するに、この浮遊大陸は恐らく、地球をガミラスフォーミングするために大陸ごと持ってきたものと思われます。)

(と言うとつまり)

 

「ここには…」

「レーダーに感有り!」

「ソウリュウは解析を!イセは本艦と戦闘準備」

「解析完了!駆逐イ級5、軽巡ツ級2、戦艦ル級1!」

「ありがとう。全艦、主砲発射準備!」

「でもヤマト、エンジンが使えなければ、主砲にエネルギーが廻せないわ!」

「くっ!」

「三式弾なら、実体弾だから射撃可能だけど?」

「三式は、威力は高いけど射程が短い。艦長、ショックカノンなら、ロングレンジでも叩けるのに……」

 

(艦長、バイパスを通してはどうでしょう。)

「バイパス?」

(えぇ、バイパスを通せば、数発ですが、ショックカノンも撃てるでしょう)

(『修理は後五分程で終わります。それまで何とかなりませんか』)

(…事態は一刻を争うのだ、バイパスを繋げ!)

 

「バイパスの接続を確認、主砲へのエネルギー、来ます。全艦、砲戦準備!一番二番は、先行する駆逐イ級を、三番は、後方から回り込む軽巡ツ級を叩きます。副砲は三式を装填して待機!イセは、右舷から回り込むイ級と、後方から回り込むル級を叩いて!」

「了解!」

 

(敵駆逐、射程に入った。偏差、照準良し!)

「主砲!撃ちー方ー始め!」

 

ヤマトとイセの主砲から、青白い光が放たれる

 

(イセ、初弾命中。本艦、初弾外れました)

「次弾、発射用意!良く狙って、ってーー!」

 

イ級に命中し、爆発が起こる。

 

(命中、イ級一隻撃沈)

(ツ級への照準、良し)

「三番!ってーー!」

 

一撃でツ級が沈む。

 

「ヤマト、イセ!両舷から敵空間魚雷接近!」

 

「左舷対空砲、迎撃始め!」

「右舷対空砲、迎撃始め!」

 

「敵空間魚雷の排除を確認」

 

「ヤマト、敵が三式の射程に入った!」

「了解!副砲、撃ち方始め!って!」

 

「敵ツ級撃沈、ツ級殲滅!イセ!敵戦艦の射程に入ったわよ!」

「撃たれる前に撃つ!ってーー!」

 

「ル級に命中!ル級大破、敵イ級と共に撤退します」

(『こちら機関室、修理、完了しました』)

 

「了解、機関始動、錨上げ!最大戦速!」

「了解!最大戦そーく」

 

「間も無く大陸外苑部に到達する」

 

「…ヤマト、波動砲を使って浮遊大陸を撃って。」

「え?」

「波動砲の試射も兼ねて、敵基地をここで叩くの」

「貴方達は?」

「私達は別の所で試射するから。早く。反撃が来るかも知れない。」

「分かった。やってみよう。」

「危なくないかな?」

「ソウリュウ、ここでダメなら、先に行ってもダメなの。だからこそ、危険でも使うのよ」

「分かったわ」

「取り舵反転、艦首を浮遊大陸へ。艦内の電源を再起動時に備え非常用に切り替え」

 

「ソウリュウ、大陸の熱源は」

「大陸中心部の盆地に集中してる」

「イセ、ソウリュウは、念のため、波動防壁を展開」

「展開完了」

 

ヤマトの左右の艤装がくっつき、発射装置が出てくる。

 

「波動砲への回路開きます。非常弁全閉鎖。強制注入器作動。セーフティーロック解除、強制注入器作動を確認、最終セーフティ解除。ターゲットスコープ、オープン」

 

発射装置の前にターゲットスコープが現れる。

 

(薬室内、タキオン粒子圧力上昇。86,97,100、エネルギー充填120%)

(浮遊大陸、艦首方向2万3000キロ、相対速度36)

 

「艦首、軸線に乗りました。照準、誤差修正プラス2度」

 

ヤマトの艦首が左に2度動く。

 

「波動砲発射用意。総員、対ショック、対閃光防御」

 

ヤマト、ソウリュウ、イセ、妖精達は、事前配布されていたゴーグルを装着する。

 

ヤマトの波動砲口に、粒子の塊の光が集まり、発射準備が進む

 

「電影クロスゲージ、明度20、照準固定!」

 

「発射10秒前、9,8,7,6,5,4,3,2,1」

 

「発射!!」

 

ヤマトが引き金を引くと、強制注入器が前に伸び、タキオン粒子の塊である、波動砲が発射される。その勢いは凄まじいものだった。

発射から僅か30秒程で、大陸そのものがなくなってしまったのだ。

 

「な、なに?何がおきているのぉ!?」

 

イセが呟く

 

「これが、波動砲」

 

「凄い、大陸が、崩壊した。」

 

イセが一言、呟くように言った

 

「波動砲が、こんなに強いなんて、思ってもなかった。私達はただ、敵の基地を殲滅することが目的だったと言うのに、大陸まるごと…………」

 

撃った本人のヤマトは浮かれずに、波動砲の強さを理解していた。

 

「波動砲は強すぎる。それは良く分かったわ」

 

すると、ソウリュウが

 

「でも、この武器さえあれば、ガミラスと対等、いや、それ以上に戦えるよ!」

 

イセが反論する

 

「私達の目的は、敵の殲滅ではないの。イスカンダルへ行き、コスモリバースシステムを受領して、地球に帰ることなの。」

 

「でも、今後どうなるか分からないじゃない」

 

「わからないの?ソウリュウ、これは、一つだけで星を破壊しかねない危険な兵器なの!そんなものをたくさん使っていては……」

 

ヤマトが止める

 

「イセ、貴方の気持ちも、ソウリュウの気持ちも分かるわ。この武器はあくまでも身を守るためのもの。最大限使わない努力はする。それと、ソウリュウ。」

「なに?」

「己の手にした力の強大さに酔いしれ、己の力を過信する者は、いつか、自分自身の身を滅ぼす事になるの。嘗ての海軍がそうであったように。だから、これだけは覚えておいて。」

「わ、分かったわ」

「二人の波動砲の試射は、惑星の存在しない宙域で行います。それまでは使用禁止です」

 

「「了解」」

 

「では、行きましょうか。目的の星に向けて。全艦!両舷増速!予定の航路に復帰します!」

 

「「了解!」」




次回、宇宙艦これヤマト2199第二章第三話
「救出!国連宇宙軍残存艦!」

※次回の話は、サイレント・レイ様より許可を頂いた、土星コロニーの話です。内容や、登場する艦娘は違います。また、サイレント・レイ様から正式に許可を得たものなので、違反報告等は遠慮願います。

サイレント・レイ様、本当にありがとうございます。
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