宇宙艦これヤマト2199 人類最後の希望の艦隊の物語 作:コスモゼロ
「フブキ!後ろ!」
「へ?きゃあ!」
フブキが気付いた時には既に遅く、敵に拉致され、連れていかれた。
「ヤマト!ヤマト聞こえるか!」
「ヤマトさん!フブキが、フブキが!拐われました!』
「…そ、そんな…、………くっ!」
「何を考えているの!ヤマト!」
「イセ!止めないで!私はもう、吹雪ちゃんを二度と、失いたく無いんです!」
「どういう、事…」
「2031年5月24日、日本艦娘で初の轟沈者が出てしまいました。その艦娘は、私が一番愛した娘でした。」
「それが、フブキの初代だと…」
「えぇ。その時私は、資材を消費し過ぎると言うことで、出撃できず、鎮守府で、ただ、指を咥えていることぐらいしか、出来なかった……」
「だから、助けたいと」
「えぇ、その通りです!だから、だから私を止めないで下さい!」
「それは無理よ、私達はまだ、機関の修理が終わっていないの…」
「いえ、動ける分には修理が終わっています。イセ、戻ってきた娘達を、お願いしますね。」
「ヤマト……」
「ヤマト、発進!」
〔フブキちゃん、待っていて下さい。今度こそ、私が助けてみせます!〕
「本艦の全機能を使ってフブキを捜索します!発見し次第航空隊は発艦、その他にも移送されている艦娘を確認し次第攻撃、救出します!両舷増速、黒二十!」
冥王星
「シュルツ司令」
「どうした、ヤレトラ」
「は、偵察揚陸艦36号が、敵の駆逐艦を捕縛に成功し、現在、ゼダン付近を航行中との事です」
「そうか、直ちに基地へ輸送せよ。」
「はっ!」
「あ、あれ?私、何があったんだっけ?……………………………っ!そうだ、私、ガミラスに…」
フブキが居たのは、エンケラドゥスではなく、土星のリングの、カッシーニの隙間と呼ばれる場所だった。
「こ、ここは…カッシーニの隙間?一体、どうやってここまで………」
〔そう言えば、ガミラス艦が見えないけど、何だか後ろ向きに進んでる様な感じもするし…〕
そう思い前を向くと、二本の黄色い線が伸びていた。
「こ、これは、、牽引ビーム!?それに、揚陸ネ級eliteが二人!!、こちらフブキ、こちらフブキ!応答願います!応答願います!!」
しかし、通信には、かなりのノイズが在り、通信は困難だった。
どうやら、フブキの気絶中に、通信機の細工を仕掛けた様だった
「もう、駄目だ…、誰か…誰か、助けて……、ヤマトさん、助けて……助けて!ヤマトさん!」
土星の輪(カッシーニ付近)
「!、レーダーに感在り!捉えた!フブキちゃん、待っててね。航空隊、発艦準備!ゼロは指示あるまでカタパルトで待機!」
そう指示を出したヤマトが左腰から、『九九式戦』と書いてあるマガジンを一つ取り出す。そして、右腰から、2145年迄日本に在り、それ以降は、国防軍として纏められた、旧陸上自衛隊の主装備の一つ、9mm拳銃を取り出し、マガジンを装填した。
「発艦用意!」
そう言ってヤマトが9mmを構える。
「隼、発艦!」
ヤマトが八回引き金を引き、再びマガジンを装填、又八回引き金を引き、同じ動作を繰り返す。そして、三個目のマガジンを装填した後
「ゼロ、発艦!」
そう言って、後ろのカタパルトからコスモゼロが発進する。そして、再び八回引き金を引き、最後の四個目のマガジンを取り出し、装填、八回引き金を引き、コスモファルコン32機が発艦する。
「各機、目標にターゲティングを開始。完了と同時に離脱、本艦が主砲を発射する。逃した敵艦は各機撃沈せよ。又、敵は揚陸艦と推測される為、敵の航宙機に注意されたし。…、全機、攻撃、ターゲティング開始!」
ヤマトの合図と共にファルコン、ゼロが行動を開始する。
(まもなくターゲティング完了)
「了解、完了と同時に待避せよ。」
(ラジャ、これより離脱する。)
航宙隊が離脱したのを確認してから、ヤマトが主砲(1,2番)を構える。
「発射よーい!、ってーーー!」
(こちら加藤、敵一隻撃沈、もう一隻はビームを離し離脱。)
「航宙隊はしっぽを見せた奴を撃沈せよ。フブキは私が救助します」
(ラジャー)
「フブキちゃん!」
そう言ってヤマトがフブキに近付き、抱きつく。
「や、ヤマト、さん?」
「はい、ヤマトです。フブキちゃんのヤマトです!」
「え?ちょ、え、えええ!ちょ、ヤマトさん、それは、えっと、その、そう言う事ですか?」
「私は昔、貴女を守ると約束したんです。ある人と…」
「あ、成る程」〔な、なんだ~、ビックリした~。てっきり私とヤマトさんが両思いなのかと思った〕
「さぁ、帰りましょう。皆さんの所に」〔あ、危なかった~、ついつい『フブキちゃんの』、とか言っちゃったよ~、ばれてないよね?ばれてないよね?〕
(こちら加藤、舞踏会は終了した。これより帰投する)
「りょ、了解、左舷着艦口を開きます。八機ずつ進入せよ」
(ラジャー)
数分後、八機が着艦口に進入し、八機の固まりでマガジンが生成され、ヤマトの腰に装着されていく。
[ゼロは艦尾の収容される]
「行きますよ、フブキちゃん。手をしっかり握って下さい」
「え?あ、は、はい!って、ヤマトさん!これ、こ、これって、こ、こここ、ここ」
「へ?…あ、す、すみません!わざとじゃないんです。」
「あ、い、いえ、別に」
「コホン、それでは気を取り直して、行きましょうか、フブキちゃん」
「はい」
エンケラドゥス上空
全員が採掘終了し、ヤマトの帰還を待っていた。
「イセ、ヤマト、帰ってくるかな」
「来るわよ。フブキと一緒にね」
「でもまあ、不安になる気持ちもわかるけどね」
「ムツ……」
「でもね、信じましょうよ。ヤマトの事を」
「はい」
「!レーダーに感在り。二です!」
「こちらでも捉えた。解析完了……ヤマトとフブキ!」
「やった」
「やっぱりか」
『皆さん、お待たせして申し訳ありません。採掘の方はどうなっていますか?』
「見てわかりなさいよ。無事に終わったわ。機関の修復も完了。後はあんただけよ」
『イセ、ありがとう」
「任された事をやっただけよ。それより、これからどうするの?」
「一旦予定の航路に戻りますが、状況によっては[メ二号作戦]を発令するかもしれません。」
「分かったわ。」
「全艦、進路反転120、予定の航路に戻りますが、冥王星戦も考え、常に第一種戦闘配置のままでお願いします。両舷増速、第三戦速!ヨーソロー」
「「「了解!」」」
冥王星
「???砲、発射ーーー!」
「???砲、命中まで、3,2,1、命中、小惑星グリゴーリ、テロンへの予定軌道に入ります。」
「愚かなりテロン人、我々の様に共存を望めば生きることも出来たのになぁ」
次回、宇宙艦これヤマト2199第二章第六話「発令!メ二号作戦〔前編〕」
人類滅亡まで、後349日
※次回、地球side出ます。