問題児たちと元殺し屋が異世界からやってくるそうですよ?   作:unworld

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更新おくれちまいました。
眠気やばい


『黒百合の花は呪いの花なのでございますよ?…だったら、呪ってやるよ。』

 

影法師と会うと、百合人は予定を変更してノーネームの本拠へと戻った。

しかし、空は黒く星がまたたいていた。

だが、その星も娯楽のために作られたものだと考えるとくだらなさが増してくる。

 

本機は静まり帰っており、皆寝ていることが伺えた。

百合人は静かにドアを開けて本拠へと入る。

そこには暗闇を照らしていたキャンドルの火が揺れていて、そこでは飛鳥が本を読んでいた。

 

百合人は気配を消して飛鳥の後ろへ回る。

飛鳥が読んでいるのは童話。

それも、グリム童話である。

 

「グリム童話ねぇ…」

「えっ?きゃぁぁ!!」

 

百合人のつぶやきに気づいたのか、飛鳥は後ろを振り向き、悲鳴をあげた。

百合人は耳を指で塞ぎ、不機嫌な顔で、うるさいと言った。

 

「大声をあげるんじゃないよ。近所迷惑も考えやがれ久遠」

「うるさいわね!仕方ないでしょう!驚いたのだから」

 

飛鳥にとって百合人はそんなに恐怖に値する存在だったのだろうか。まぁ、初対面で強大な殺意を向けられたのだ。

仕方のないことだろう。

 

「朝の事はすまなかった。

しかし、わけがあるんだなぁ。」

「えっ!?何よ、そのわけというのは」

 

飛鳥は切り替えが速い。良い意味でも悪い意味でもあるのだが。

百合人は空いていた席に腰掛けると話を始めた。

 

「俺は最初。お前らと初対面だった。

しかし、俺は何かの違和感を感じ取ったんだよ。

それがお前だ。久遠」

「私?」

 

一拍おいて百合人は続けた。

 

「そう。お前だ。

俺の知り合いに…いつか、お前らの敵となるだろう魔王がいる。

そいつに、お前はすれ違うか何かをしたはずだ。

そいつに、お前は『病』をつけられたんだ。」

「ちょっと待って。話についていけないのだけれど。」

 

飛鳥は理解出来ないと言わんばかり話を止める。

その動作に百合人は嘆息し、話を続けた。

 

「まぁ、簡単に言えばお前は敵の妨害を受けたと言っていい。続けるぞ。

 

お前が『病』を受けたのは偶然が必然かわからないが、その病はお前のギフトに憑依したんだ。

 

その病は『暴走』」

「暴…走?」

 

百合人は手でジェスチャーを加えつつ話を続けた。

 

「そうだ。暴走の病。それをつけられたお前のギフトは暴走を始めていたんだろうな。」

「どういうこと?」

「まぁ、お前の些細な言葉にギフトは意思に関係なく発動し、その霊格を付与してしまうんだ。

 

だが、俺がお前に大きな恐怖を与えたことにより、それは収まった。

はい、これでお話し終了。

もう寝ろ」

「いや、あの…」

 

その時、飛鳥の瞼は急激に重みを増し視界は黒く染まっていった。

…………

 

次の日、朝

 

黒ウサギは定刻通りに起床し、ダイニングへと姿を現す。

しかし、寝起きの黒ウサギの鼻を刺激する美味しそうな匂いがキッチンの方からしてきた。

 

「??」

 

黒ウサギは頭の中に疑問符を浮かべながら、ダイニングへと向かう。

しかし、寝起きの目は一瞬にして冷めることになる。

 

その理由は、長いテーブルの上にきちんと料理が並べられているのだ、しかも洋食を貴重とした料理である。

それも、並べられている料理は、なかなか手がかかる料理もあり、色彩も考えられていた。

 

「こ、これは」

 

黒ウサギの顔は驚愕の色で染まっている。そこへ、キッチンから声がかけられた。

 

「おお、黒ウサギ。起きたな。」

 

そこにいたのは、黒いエプロンをつけた百合人である。

百合人は凄まじいスピードで料理を作り続けている。

 

「百合人さん!?これを全て百合人さんが作られたのですか!?」

「この状況下で俺以外の誰が作ってんだよ。まぁ、味は保証出来んが食ってみろよ。」

「わ、わかりました」

 

訝しげに黒ウサギは席に座り、料理に恐る恐るに口をつける

 

「あ、美味しい…美味しいですっ!」

「お口にあってなによりだ。

さぁ、みんなを起こしてこい、朝食にしようか。」

「は、はい!」

 

黒ウサギはひょこんと耳を伸ばし、目にも止まらぬ早さでコミュニティメンバーを起こしに行く。

百合人はその姿を見て苦笑し、使ったフライパンなどを洗い始める。

どこまでも器用な男であった。

 

黒ウサギがメンバーを半ば強制的に起床させ、椅子に座らせる。

 

「こ、これは!」

「…美味しそう…ジュル…」

「どれだけ手がこんでいるんだ。」

 

新生の三人も驚愕している様子だ。まぁ、燿に至っては瞬間的に椅子に座ったのであるが…

 

百合人は手拭きで手を拭きつつ、椅子に座った。

 

「「それでは、いただきまーす!」」

 

それぞれの声がかけられ、皆が食事を始める。

しかし、一口食べると、手が止まった。

 

「お、美味しいっ!美味しいわ!」

「…………」(美味しそうな表情で食べ続ける)

「これは、かなり手がコんでるな…完璧だ」

「白夜叉様は毎日こんな料理を食べられるのでございますか…羨ましいのでございます。」

 

百合人の料理はノーネームにも大絶賛。

まぁ、百合人の世界では一人一人がこのような技術を持っていなければ生き残っていけなかったのだが…

 

全員が食べ終わると、百合人は席を立ちこう言った。

 

「腹ごしらえが終わったら、ペルセウス戦だ。

しっかり準備しとけよ」

 

百合人の言葉に誰かが唾を飲む音がした。

緊張しているのだ。

いくら、最強とも言える百合人がいるとはいえ、五桁コミュニティとのギフトゲームだ。敗北は許されない。

 

しかし、百合人はこう続けた。

 

「まぁ、余裕で勝てる相手だ。

緊張するなとは、言わん。今、緊張しとけ。現場でするなよ?動きも鈍くなるし、ミスる可能性も跳ね上がる。

だが、俺らは勝てる。なんたって」

「?」

 

百合人がそこで、言葉を切ると皆が疑問符を浮かべる。

だが、百合人は言葉を続けた。

 

「俺がいるんだからな。」

「!」

 

百合人が瞬間的に出した覇気は凄まじいものだった。

『黒き覇王』と呼ばれるにふさわしい覇王であった。

 

その瞬間、皆は悟った。特に200年を生きる黒ウサギは察した。

 

…あぁ…ダメだ。この人は次元が違う…敵に回したら…確実に

『殺される』…

 

その一時間後、ノーネーム一同は白亜の宮殿へと到着していた。

 

 

………

 

白亜の宮殿へとつき、久遠飛鳥はやっとこの舞台に立てたと高揚していた。

そこへ百合人が来た。

 

「よく眠れたか?」

「…あんまり、覚えがないわ。…そうね。多分ゆっくり眠れたんだわ」

「そっか…」

 

飛鳥は前日の夜の記憶が消えていた。それも『影法師』の仕掛けなのだろう。

百合人は嘆息し、白亜の宮殿の扉へと近づく、

 

「さて、みんなどう開ける?ドアノブついてないから引き戸か、押し戸か分からんが」

「何言ってんだ?達皆上、もちろん…わかるよな?」

「……そうだな。もちろん」

 

「「こうやって開けるに決まってんだろ!!!」」

 

二人の無慈悲な蹴りと拳が扉へと加えられ重厚な作りの扉はあっさりと、そして無残にも破砕されたのであった。

 

………

 

百合人達は二人を三分割し、それぞれの役割を果たすことにした。

まず、燿、飛鳥のチームは囮。

そして、黒ウサギ、十六夜のチームはペルセウスリーダーの打倒

最後に百合人、ジンのレティシア救出組。

 

なぜこのチームなのかは、戦力的に見て、これが妥当だとジンが判断したためであった。

しかし、当のジンは

 

「うぁぁぁぁ!!!!」

 

百合人の小脇に抱えられ、空中を飛んでいた。

このギフトゲームは見つかったらアウト。しかし、百合人は。

 

『見つからずに倒すなんて簡単だ。』と公言し、黒ウサギ達を驚愕させた。

 

しかし、百合人はやはり『強者』であった。

 

百合人はペルセウス側の分隊を罠に羽目させたり、出てくるところを爆破させるなどものの見事に見つからずに敵戦力を削っていた。

 

…しかし、

 

「さぁ、行け『天使』」

 

百合人の思わぬ方向に物語は進んで行く

 

……………

 

 

 

 




どうもunworldです。遅くなって申し訳ない。
お疲れで書いたのでかなり駄作ではございますが、楽しんでいただければ幸いですございます。
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