問題児たちと元殺し屋が異世界からやってくるそうですよ?   作:unworld

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元旦ですね。2013年もあと少し。




『ペルセウス編最終話なのでございますよ?これが俺の勝利の方程式だ!』

『ペルセウス編最終話なのでございますよ?これが俺の勝利の方程式だ!』

 

ルイオスは勝ち誇ったようにステージを見つめる。

ルイオスの策は完璧。

 

「勝った!!勝ったぞ!!

俺はあの『覇王』に勝ったんだ!!」

 

ルイオスは狂ったように高笑いをして、勝ちを確信した。

生きてるにしろこの矢の中では無事ではすまない。

 

「はっはっはっ!!!」

 

ルイオスは勝ち誇り舞台を去ろうとする。

だが、

 

「…待てよ。ルイオス」

「…は?」

 

ルイオスは素っ頓狂な声をあげ、振り向いた。

声の主は…

 

倒したはずの百合人であった。

その姿は煙で見えないが、声は確実に百合人であった。

 

「はっ?はっ???

はぁぁ!!!!????」

「よぉ、ルイオスぅ…

お前は勝ったように思ってんだろうが…甘ぇなぁ…

死体を確認してから勝ちを確信しろよ。」

 

ルイオスは意味が分からないと言わんばかりに声を荒げた。

「なんで!なんでぇ!!

てめぇが無事なんだよ!!

あの矢だぞ!!!光の矢だぞ!!

 

ふざけんな!!!」

「無事?ほざけよ。

無事なわけねーし。」

 

煙がはれ、そこには。

体中に矢が刺さり、体中から血が流れている百合人がいた。

 

「な、なんだと…なんでそんなんで生きていやがる!!」

 

しかし、ルイオスは気付いた。ノーネームの連中には傷一つついておらず、ましてや、その近辺には矢が刺さっていない。

 

「…っお前!」

「うっせぇな…体中痛ぇし、もう動きたくないんだよ。

 

だけどよ。

 

お前、黒ウサギを『陵辱』するとか言いやがったな?

レティシアを『売買』しようとしやがったな?」

 

「だからなんだよ!!」

 

「はぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

「ふざけるな貴様ァァァァ!!!!!

 

ぶっ殺すぞ!!」

 

百合人は咆哮した。

その咆哮は大気を響かせ、あらゆるモノを薙ぎ払い大地を削り取り轟いた。

 

「…っっ!!」

 

ルイオスもさすがに驚いたのか、後ろに下がった

そこに、百合人はゆっくりと歩みを始めた。

 

「ルイオス、貴様は俺の地雷を踏んだな?

 

ルイオス、貴様は陵辱などと鬱つを抜かしたな?

 

ルイオス、貴様は人の権利を無視し嘲笑ったな?

 

俺はお前を潰す。

 

跡形も存在も残らず消し去ってやる。

 

許しを乞え、ルイオス。

それでも許す気はないがな」

「ふざけるなぁ!!!

天使達放てぇ!!!!」

 

ルイオスは怒り、天使達に命令した。天使達は弓を構え放った。

 

「くだらない…

 

 

打ち砕け。『空亡』」

 

百合人がそういうと大きな漆黒の球体が姿を表した。

 

「なっ…なんだこれは…」

「…百合人さん…」

 

黒ウサギとルイオスは驚愕し空を見上げた。

だが、天使達の矢が空亡へと突き刺さり空亡を潰す。

 

はずであった。

 

空亡は光の矢を吸収し、大きく膨れ上がる。

そして、

 

空亡から黒い腕が出現し天使達へと襲いかかる。

天使達は避けようとするが、無駄。

 

空亡は最強の常闇の妖怪。

あらゆる希望を打ち砕き、何もかもを喰いつくす。

闇だ。

 

例え、敵が神の使い天使であろうと空亡はそれを喰いつくす。

 

「…嘘…だろ…俺は…俺は夢でも…見てる…のか…」

 

ルイオスは膝から崩れ落ち、愕然とした。

あまりにも不条理過ぎた。

 

圧倒的に不条理で最悪過ぎた。

 

自分の策など『この化け物』にとっては塵芥も同然だったと言うのだろうか。

 

「あぁぁ…ぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

空亡は天使達全てを喰いつくし、大空へと浮上した。

そして、降りて来る。

ゆっくりゆっくりと

 

「貴様は………化物かぁぁ!!!

 

鬼か!

 

悪魔か!!

 

神なのか!!!

 

お前は人間じゃない!!!

 

この『不条理』めぇぇぇ!!!!」

 

ルイオスは百合人へと罵声を浴びせる。

だが、百合人は意にも介さず告げた

 

「あぁ、その通り。

俺が不条理?

 

鬼だ?

 

悪魔だ?

 

最悪だ?

 

いいや、俺は人間だ。

 

悪いな。

 

 

褒め言葉だよ。」

「ぁぁぁぁ!!!」

 

ルイオスは絶望し、思った。

 

なぜ、俺はこんな奴を敵に回したんだ!!

 

百合人はにこりとして手を振り下ろした。

 

「さよなら。伝説の勇者の末英。

 

対したことはなかったよ」

 

ルイオスの上に空亡が落ちてきて白亜の宮殿ごと喰らいつくしたのであった。

 

 

…………

 

ノーネーム一同と百合人はノーネーム本拠でバーベキューをしていた。

百合人の横にはレティシアの姿があり、その姿はメイドそのもので、青と白のドレスに身を包んでいた。

 

黒ウサギと十六夜。飛鳥と燿。

この四人も笑顔でジュースをのんでいた。

 

百合人は設置してあった木製の長イスに腰掛けグラスを煽る。

 

「失礼するぞ。百合人」

 

レティシアが近づいてきて、百合人にそう言う。

百合人は、肩を竦め、ジェスチャーした。

 

「どうぞ。レティシア」

「ありがとう。」

 

レティシアはクスリと笑い、ドレスの両裾を軽く持ち上げ、お辞儀をした。

百合人はびっくりすると、クスクスと笑った。

 

「なんですか?そんなことしなくても良いんですよ?レティシアさん」

 

百合人は笑いながら口調を正した。

しかし、その口調に渋い顔をし、意見を述べたのはレティシアだった。

 

「む、その口調はやめてくれと最初に言ったじゃないか。

百合人。変わりないようだな。」

「そりゃあそうですよ。

達皆上百合人はそう簡単に変わらないですよ。」

 

百合人は空を見上げそう言った。

そして、百合人はペルセウス座があった場所を見上げ仰いだ。

 

ペルセウスは今回の敗北により星座から降ろされることになった。

その後のペルセウスの処遇は、あるコミュニティに任せた。

百合人がよく行くコミュニティでペルセウスのことを悪くしないだろう。

 

「なぁ、百合人。お前の膝の上に乗ってもいいだろうか…」

 

そんな声を聞き、声の主の方に向く。

そこにはレティシアがいた。

レティシアの頬はほのかに赤みを帯びていて、瞳はすこし潤んでいるようにも見える。

 

「…別にお好きにどうぞ。」

「失礼するよ。」

 

レティシアはなぜか百合人の膝にちょこんと座った。

 

うーんと百合人は頬をかきつつ、問いた。

 

「どうしたんですか?レティシアさん、貴女にしては珍しく積極的ですね。」

「酒が回っているのかもしれないな…うむ、きっとそうだ」

「…でしょうねぇ………」

 

百合人はレティシアの頭に手をおき、サラサラと撫でる。

レティシアは気持ち良さそうにしていて、抵抗しない。

 

だが、撫でている左手には包帯が巻かれており傷も浅くはないだろう。

レティシアはそれに気づいたのか、ふと、百合人の手をとって、さすり始めた。

 

「私のためなんかに…こんなになるまで戦ってくれたんだな…

心からお礼を言わなければいけないな。」

「お礼なんてよして下さい。

俺はレティシアさんを救えたならそれでいいですよ。

それに、そもそも俺はお礼を期待なんてこのギフトゲームに参加してませんから。

 

だって、俺は

レティシアさんを救いに行ってたんですから、救えただけで満足です。

それで、お礼を貰うなんて勿体無いですから。」

 

レティシアはキョトンとすると、急にクスクスと笑う。

百合人は少しムッとして、言った。

 

「ちょっと…珍しく結構真面目だったのに、笑わないで下さいよ。」

「ふふっ…すまない。

つい、な。

本当に百合人は優しいな。

 

私はそんな優しい百合人が

 

 

好きだ」

「え?…んっ…」

 

レティシアはそう言うと百合人に向き直った。

百合人は言葉を紡ごうとして止めた。

否、止めさせられた。

 

レティシアは百合人に向き直ると、

 

百合人にキスをした。

 

頬ではなく唇にだ。

 

静寂が二人を包み込み、少ししてからレティシアは唇を離し、ほぅと呟いた。

百合人の方は何故か落ち着き払っている。これも経験が成せる技なのであろう。

 

「ふふっ…どうだったかね?」

「まさかキスされるなんて思っても見ませんでしたから、

 

ま、でも。緊張くらいはしましたよ?」

「少し酒臭かったぞ?」

「それはお互い様ですよ。

レティシアさん。

 

とりあえず、ありがとうございました。」

「こちらこそ。

ではな。百合人、また明日」

「はい。おやすみなさい。」

 

レティシアは百合人の膝から下りると本拠に帰ってゆく。

いつの間にか、黒ウサギ達もいなくなっており、百合人一人だ。

 

百合人は星を見上げ、ため息をつく。

それでも、その顔は少し微笑んで見えた。

 

「さてと、明日はどんな日々になるのかな?」

 

百合人はそう言うと、本拠に帰って行く。

 

さぁ、紡いで行こう。

百合人とノーネーム達との物語は始まったばかりなのだから…

 

…………

 

 




さてさて、どうもunworldでございます。
さぁ、どうだったでしょうか、
『問題児達と元殺し屋が異世界から来るそうですよ?』
これにて終わ「何を言ってるんでございますかー!!この作者様!!」
バチコーン!!

痛いんですが、黒ウサギさん。

黒ウサギ「なに勝手に最終回的なノリにもっていってるんでございますか!!
まだ全然終わらないですよ!
終わらせないのでございますよ!!」

いや、だってね。
ちょーど良かった感じだったよね。
ほら、アレだよ。
レティシア√完結!的な?

黒ウサギ「何を言ってるんでございますか!!
本来の目的はそんなんじゃないでしょう!!
しっかりしてください!!」

うるへー。こちとら忙しんだよ。
いろいろあるんだよ。

結構忙しかったり忙しかったりするんだよ?
現代をなめちゃいけないよ?

黒ウサギ「全く関係ないですよね!?
関係性を見出せないんですが!?」

わったよー。仕方ねーな。
ってな、訳で茶番はこれくらいにして…

まぁ、連載は続けますよ。
上のはタダのネタです。
気にせずどーぞ。

さて、次回からはペスト編。
いろいろ頑張ってやってみます。

みなさんそれではよいお年を!!
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