問題児たちと元殺し屋が異世界からやってくるそうですよ? 作:unworld
男爵と百合人の戦いは始まったのだが、男爵は自分からは攻撃をしてこない。
主に百合人が攻めるばかり。
「ねちねちとうぜぇな…」
「これが私の性分だからね。」
しかし、男爵の攻撃妨害はさすがなモノだ。
的確に百合人の攻撃や足場を崩してくる。
上手い妨害。
それが百合人のイラつきを加速させていた。
百合人は妨害してきたモノを妨害し返すという姑息な手に出てみたがまるで効果はない。
むしろ妨害してきたモノを妨害し返したモノを妨害するということをされたのだ。
百合人の思考は男爵に完全に読まれている。
あたり前に百合人にとってはとてつもなく気持ちが悪い。
しかし、百合人は男爵の思考が全く読めない。
百合人をこんなにも焦らせているのは、恐怖か直感か…
仮に恐怖だとしたら、何に怯え、何を恐れていると言うのだろう。
男爵の底知れぬ実力だろうか、いや、違うのだろう。
もし、仮にだ。百合人が男爵に恐怖を抱いているならきっとそれは…
男爵の微笑の裏に隠された怨嗟に恐怖しているのだ。
百合人は感じていた、彼が男爵が並の怨嗟を宿していない。
少なく見積もっても、大悪魔ほど神と同等の存在であることは一目瞭然であった。
百合人は微笑をすると、言った
「けっ!!面白れぇ…
俺の『不条理』でその微笑崩してやるよ!!
おらぁ!!こいやぁ!!」
男爵は素っ頓狂な顔をしたかと思うと、虚空から剣を取り出した。
その剣は禍々しくも、破壊的な印象を持てた。
「挑発には乗る気はあまりないですが、いいだろう。
その挑発買わせてもらいます。」
男爵はそう言うと
刹那、百合人の前に出現した。
「なっ…」
そして、男爵は振り下ろす。
優雅に可憐に荒々しく破壊的にその剣を
「喰らいなさい。『カラドボルク』」
「!?あぶっ!!」
男爵はカラドボルクを振り下ろし、軌跡の線上の物を真っ二つに斬り裂いた。
百合人の反応が少しでも遅れていたら、今頃彼の命はなかっただろう。
しかし、それでも彼の頬から血が流れた。
「ふむ、これは私の友人から借りているものですが、なかなか斬れ味がいいようだ。
それにしても、覇王殿はよくよけましたな。
確実に反応できないと思ったのですがね。」
百合人は頬の血を腕で拭い、言った。
「舐めてんじゃねぇよ。これでも、一応覇王だぞ。
さて、次は俺のターンと行こうかねぇ…」
そう言うと百合人はギフトカードを取り出す。
そして、それは淡く紫色に発光し、彼の手に集まり、形を成した。
「到来せよ。『ラブリュス』」
その形は両刃斧。
ラブリュスは天災を操る武器の原型ともされているのである。
例としては、雷神 トールの武器『ニョルニル』
その原型ともされているのが、両刃斧、ラブリュスである。
そのギフトの効力は言うまでもない。
【天災を操るギフト】である。
そんな武器が百合人の手に形を成した。
神鳴が鳴り響き、ありとあらゆるものに放電を始め。
大気は荒れ狂い暴風が吹き荒れる。
地面は揺れに揺れ、足場を崩す。
そして、彼は横暴に残虐に無慈悲に不条理にその武器を振り下ろした。
「ぶっ飛べ」
その一撃は男爵が咄嗟にとった防御を意味のないものにし、その暴風で男爵を吹き飛ばした。
男爵はその一撃に苦悶の表情を浮かべた。
しかし、その口元にはうっすらと微笑が浮かんでいた。
「なかなか辛い一撃ですね…しかし、まだですよ」
「何言ってんだ?一撃な訳ねーだろ」
百合人がそういった瞬間。
バチィ!
何処からか放電をするような音がした。その音がしたのは男爵の体からである。
そして、男爵の体を雷が焼いた。
「がっ!」
それは刹那の出来事であった。
男爵は反応することも出来ず、雷に焼かれた。
体からは煙が立ち込め、服も所々燃えていた。
しかし、百合人は男爵が死んだとは微塵も思わない。
こんなので死ぬようじゃ2.3流の魔王ということになってしまう。
だが、この男爵という魔王はきっと1流いや、超一流。
世間に名の通った魔王なのだろうということは神話などに精通していない百合人にでさえわかった。
「これは…なかなか効きましたよ…」
あたりから立ち込める煙から男爵の声がした。
百合人は嘆息し言った。
「そのわりには、ピンピンしてんじゃねぇか。まぁ、こんくらいで死なれちゃぁ、俺の楽しみが減るってだけだがな。」
百合人はラブリュスを構え直す、なぜなら、男爵の力が凄まじく跳ね上がったからだ。
男爵は笑っていた。心底、楽しむように、不気味に笑っている。
「あぁ、何年、いや、何十年、いや、もっと!何百年ぶりでしょう!!
こんなに心躍る戦いは、戦神と戦ったときか?
世界の豪傑達と手合わせをした時か!?
それともあやつらと『金糸雀』達と戦ったときであろうか!?
いやいや、まことに楽しみだ。
さぁ、人間よ名乗れ。
貴様の名前新たに我が記憶に残そうではないか!!」
男爵は笑い、百合人に問うた。
そんな男爵とは裏腹に百合人は心底不快そうな表情を浮かべた。
「それが、お前の本性か…
俺の名前は『達皆上百合人』
巷じゃあ、『黒き覇王』なんてよばれちゃあ、いるが覇王とか呼ばれる実力は無いわなぁ。
まぁ、でも今面白いことを聞いた。
なぁ、男爵。
今お前『金糸雀』とか言わなかったか?」
男爵は会釈する。
「ふむ、言うたな。
お前がいう『金糸雀』とはまた違う者かもしれぬがな。
あやつがどうかしたのか?」
その言葉に百合人は固まった。
どうかしたのか?
それはこちらのセリフであった。
百合人は空中に浮遊する男爵にラブリュスの刃を向け問うた
「お前は俺の質問にしっかり答えろ。
そしたら、俺は全力でお前と戦ってやるよ。
なぁ、男爵答えろ。
500年ほど前
俺のいた世界
『マザー』を
攻撃したのは…
お前らか?」
百合人は問うた。
この世界に、復讐をするために。
そして、この箱庭を殺すために…
「次回、ついに百合人の過去が!
えっ?説明回の間違いなのでは?そんなばかな。」
もうこれサブタイ決定。
どうもサブタイ決めても内容はまだ決めてないunworldです。
嬉しいことにこの『元殺し屋と問題児ry』
がですね。1万アクセスを超えましたー!8888
いやー13話くらいなのに1万アクセスって一つ1000アクセスも行ってないじゃないかーなんてツッコミはご遠慮ください。キットワタシキズツキマス
まぁ、そんなわけでこれからもよろしくお願いします!!