問題児たちと元殺し屋が異世界からやってくるそうですよ?   作:unworld

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疲れって変なテンション生み出すよね。


『覇王様がペルセウスに乗り込むらしいですよ? ん?圧倒的な予感だ。』

百合人はサウザンドアイズの支店から身支度を整え、出立する。

こなしたいクエがあるなどと言って出てきたわけだが…

 

「とりあえずグライアイ クラーケンでもぶっ倒しに行きますかな…」

 

今、下層に出されているペルセウスの挑戦権をかけたギフトゲーム。

名前は知らない。

 

百合人はこの日中にギフトゲームをクリアしペルセウスにゲームを挑むと決めていた。

しかし、百合人の目的は白夜叉にはああいう風に言ったがコミュニティを潰すつもりはない。

 

むしろ残しておきたいのだ。

サウザンドアイズの精鋭でもあるペルセウスは錬金や武器製造に大きく関わることが出来る。

特に、ペルセウスのリーダールイオスだ。

ルイオスには鍛治神の権能というより加護がある。

それを使えば、神のギフトのレプリカを製造することが可能だ。

 

サウザンドアイズが資金的にも多方面に顔が効いているもの、この影響が少しはあるのだろう。

 

あくまでも百合人の立場はサウザンドアイズ内部での争いを防ぐという立場だ。

レティシアは魔王連盟から買い付けたものらしいから、糾弾せずとも無理やりにでも奪い返せる。

 

百合人は紫のギフトカードから大きな両刃斧を取り出す。

その大きさは圧巻。

 

150cmを超える丈

刃の大きさも凄まじいものだ。50cmはあるだろう。

そして重量。

その重さも伊達ではなく、軽く100kg以上はあるだろう。

 

百合人はそれを背中に背負い歩きだす。

 

百合人のその重量を何の苦もなく背負う姿はまるで勇者のようだったが…

狩られる側の人間だ。

 

そして、時は少し過ぎ去り、百合人とグライアイ クラーケンのギフトゲームが始まっていた。

しかし、状況はグライアイクラーケンの劣勢で…

まさに圧巻の一言

 

幾重にも交差して襲いかかるタコの触手を両刃斧で切り倒し、

グライアイが放つ弾を全てかわし、あまつさえ反撃さえ、さも余裕だと言わんばかりの勢いでしてくる。

 

そして、

 

百合人が両刃斧を振るいクラーケンが真っ二つに切り開かれる。

グライアイは焦ったような顔をして攻撃を溜めている。

察するに自分の全力の一撃を叩き込むつもりであろう。

グライアイは伝承で語り継がれる化け物だ。

それゆえ、その霊格も強い。

その全力の一撃が百合人へと放たれた。

だが…

 

「なっ…」

 

相手が悪過ぎた。

百合人が行ったことは単純。

斧を無造作に振るい、グライアイの一撃を打ち消したのだ。

 

「はぁ…さてと…終わりにするかな…」

 

百合人の声音はまるで退屈だと言わんばかりに低かった。

グライアイはその瞬間最低限の防御を…とろうとした。

 

しかし、百合人の両刃斧の刃がグライアイが防御をとるより速く、身体を両断していた。

 

…………

 

ギフトゲームの戦利品を手に入れた百合人はいつものごとくベンチに腰掛けた。

 

百合人自身さして疲れていなかったが、大きくため息をついた。

 

これから百合人はペルセウスに行かなければいけない。

面倒ごとは先にすませておくほうが楽だ。

 

しかし、百合人はサウザンドアイズの使者として行くのだ。

それ以上でもそれ以下でもない。

 

なぜ、百合人がペルセウスへ使者として行くのか。

それは、百合人が白夜叉に可愛がられているというのも理由の一端ではあるが、真相は違う。

 

それは百合人の待遇だ。

百合人はこの箱庭においてとても微妙な立場にいる。

百合人は異世界から召喚された人。

規格外ともいえる『あらゆるものをあらゆるものに変えられるギフト』を持った人間である。

 

しかし、問題なのはそこではない。

問題は召喚した人。召喚したコミュニティが不明という事だ。

 

今回問題を起こしたのは『ノーネーム』と『ペルセウス』。

ほとんどの場合、コミュニティ同士の争いなのでコミュニティ内で解決するのがルールだ。

 

しかし、今回の場合は特殊だ。

サウザンドアイズの中でペルセウスの行為は問題視されていたため、近々対処をとることになっていた。

そこにノーネームがペルセウスと問題を起こした。

 

サウザンドアイズ側としては「自分達が対処しようとしてたのに勝手に割り込んでくんじゃねぇ」

とも主張出来なくも無い。

 

だが、そんなことをしては問題視されるのは自分達だ。

そんなことは百合人も百も承知である。

 

しかし、挑戦権を奪取したのは百合人だ。

 

問題視されるからなんだ

 

だったら個人で挑戦すれば問題をないんだよ!

 

などと横暴極まりない事を考えていた百合人ではあったがそれはとてつもやくつまらない、

楽しくないのだ。

 

「さてと…じゃあ…行きますかな!」

 

ベンチから勢いよく立ち上がり、ある本拠へと向かっていった。

 




どうもでございます。unworldでございます。
ありがたいことにお気に入り件数が40を超えました。
まだ、五話くらいなはずなんですがね。

いやはや、ありがたい話です。
これからもよろしくお願いします。
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