短編集第6弾、ラブライブがメインとなる本作の短編集。

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【短編集】蔓桔梗ノ溝隠

1.破天荒の極み(ラブライブ!)

 

 

――部室――

 

 

穂乃果「凛ちゃんたちまだかな?」

 

 

海未「遅いですね、今日は大切なミーティングだというのに」

 

 

ことり「うーん、欠席って訳じゃ無さそうだけど」

 

 

ガチャッ

 

 

真姫「みんなお待たせ……」

 

 

凛「遅くなってごめんなさい……」

 

 

にこ「二人だけ?花陽はどうしたのよ?」

 

 

まきりん「……………………」

 

 

 

希「…………うん?」

 

 

絵里「……なんだか嫌な予感がするわ……」

 

 

真姫「花陽、今日は学校に来てないの……」

 

 

凛「勉強なんかしなくても生きていけるって言ってたにゃ……」

 

 

μ’s「!」

 

 

穂乃果「なんでそんなこと……花陽ちゃんらしくないよ!」

 

 

ことり「勉強はちゃんとしないと……」

 

 

海未「……これは、まさか」

 

 

にこ「ええ……恐らく例の破天荒モードね」

 

 

希「以前も二度ほどあったやんね」

 

絵里「ハラショー……今度はどうしたのかしら」

 

 

にこ「それで、またあんたたちが話を聞きに行ったの?」

 

 

真姫「いえ、今回は…………」

 

 

μ’s「……?」

 

 

凛「……かよちん、今から学校に来るって」

 

 

μ’s「!」

 

 

真姫「勉強はしないけど、μ’sの一員として部活動はサボらないって言ってたわ……」

 

 

海未「真面目なのか不真面目なのか分かりませんね」

 

 

希「花陽ちゃんらしいというか、らしくないというか……」

 

 

穂乃果「気持ちは嬉しいけど……」

 

 

にこ「そうね、あの花陽は少し……ね」

 

 

ドンドン!

 

 

μ’s「!」ビクッ

 

 

凛「あ…………」ブルブル

 

 

真姫「き、来たわ……」

 

 

ドンドン!

 

 

にこ「あ、開いてるわよ」

 

 

ドンドン! ガチャガチャッ!

 

 

絵里「は、花陽……?」

 

 

ガチャガチャッ! バンッ!

 

 

ことり「ひっ!」

 

 

花陽「みんなごめんね、遅くなって」ニコッ

 

 

穂乃果「ドアノブが…………」

 

 

花陽「このドアたてつけ悪いね、そろそろ新しくしてもらわないと」

 

 

希「」

 

 

海未「た、たてつけって……押し戸を引けば壊れるに決まってるじゃないですか!」

 

 

花陽「え……」

 

 

海未「!」ビクッ

 

 

花陽「海未ちゃん、どういうことかな。それってわたしが悪いってこと?」

 

 

海未「そ、それは…………」

 

 

花陽「そっか、海未ちゃんまでわたしをバカにするんだ……ふふ、みんなして私を見下して、許さない許さないゆるさないゆるなさい――――」フラァ

 

 

海未「いやぁぁああ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」ブルブル

 

 

花陽「あはは、わかってくれればいいんだよ」

 

 

花陽「さてと、みんな揃ったしミーティングしよっか」

 

 

海未「」グスッ

 

 

μ’s「…………」ブルブル

 

 

 

絵里「――ということで、センターはことりに決まったわ」

 

 

ことり「えへへ、精一杯頑張るね」

 

 

にこ「真姫ちゃん、作曲のほうは順調?」

 

 

真姫「ええ、あと1週間もあれば完成するわ」

 

 

穂乃果「場所だけど、今度のライブは――――」

 

 

花陽「」ダンダン!

 

 

海未「ひっ!」ビクッ

 

 

凛「か、かよちん……?」ブルブル

 

 

花陽「なんだかイライラするなぁ……」

 

 

μ’s「…………」ビクビク

 

 

希「な、なにか気に入らないことがあった?」

 

 

花陽「うーん、喉が渇いてるからかも……」

 

 

花陽「あっ、そうだ、絵里ちゃん買ってきてくれない?」

 

 

絵里「へっ?」

 

 

 

『2年上の先輩である絵里をパシろうとする花陽』

 

 

 

花陽「はいお金、みんなはコーラ、わたしはファンタグレープがいいな」

 

 

絵里「………………」

 

 

真姫「……わ、わたしが行くわ、エリーはここで待ってて――」

 

 

花陽「」ダン!

 

 

真姫「ひぃ!」

 

 

花陽「真姫ちゃん……わたしは絵里ちゃんに頼んでるんだよ?」

 

 

花陽「どうして邪魔するのかな?」

 

 

真姫「ご、ごめんなさい……」

 

 

花陽「真姫ちゃんの瞳って綺麗だよね……わたし、綺麗なものって壊したくなるんだ」フフフ

 

 

真姫「」ガクガク

 

 

花陽「……二度としちゃだめだよ」ニコッ

 

 

花陽「絵里ちゃん……早く……」

 

 

絵里「え、ええ……行って来るわ」ダダッ

 

 

花陽「ごめんねみんな、ミーティング止めちゃって」

 

 

凛「……か、かよちん?」

 

 

花陽「んっ、凛ちゃんどうしたの?」

 

 

凛「最近……なにかあった?」

 

 

花陽「ううん、別に……どうして?」

 

 

凛「なんだか最近のかよちん、様子がおかしい気がして……」

 

 

凛「あっ、凛の気のせいだったらごめんね!」

 

 

花陽「……わたしね、気付いちゃったんだ」

 

 

μ’s「……?」

 

 

花陽「ほら、μ’sってカップリングとかあるじゃない?」

 

 

にこ「ええ、グループにカップリングは付き物だし」

 

 

花陽「『りんぱな』に『ほのぱな』、『にこぱな』……たくさんあるけど、『えりぱな』は少ないって」

 

 

μ’s「!」

 

 

花陽「SSも他のカップリングに比べて少ないし……ネットに転がってるのはもう全部読み終えちゃったよ」

 

 

 

『えりぱなSSが少ないことに苛立ちを覚えている花陽』

 

 

 

ことり「言われて見れば、確かに他のカップリングに比べたら少ない気もするけど……」

 

 

穂乃果「SSってなに?」キョトン

 

 

海未「穂乃果は知らなくていいんですよ」

 

 

海未(わたしのほのキチがばれてしまいます……)

 

 

花陽「もしかしたら世間ではわたしと絵里ちゃんが不仲みたいに思われてるんじゃないかなって」

 

 

 

『えりぱな不仲説が浮上することを危惧する花陽』

 

 

 

希「えりちと花陽ちゃんが……そんなことないと思うけど」

 

 

凛「凛も聞いたこと無いよ」

 

 

花陽「でも、火のないところに煙は立たないよね」

 

 

花陽「たぶん絵里ちゃんはわたしのことが嫌いなんだ」

 

 

穂乃果「そんな!絵里ちゃんは花陽ちゃんのこと大好きだよ」

 

 

真姫「エリーは練習のあと花陽のことをいつも褒めてるわ」

 

 

にこ「ほら、クリスマスガールでも共演してたし……」

 

 

花陽「あんなの共演っていうのかな?わたし小さく写ってただけだし」

 

 

ことり「あれはペア企画じゃなかったし仕方ないような気が……」

 

 

花陽「だからね、考えたんだ」

 

 

花陽「わたしがこうやって悪いことしていれば絵里ちゃんが気にかけてくれるかもって」

 

 

 

花陽が破天荒になった原因『絵里を振り向かせるため』

 

 

 

希「少し歪みすぎやないかな……」

 

 

凛「そうだよ。かよちん、そんなことしなくても凛が――」

 

 

花陽「あっ、そうだ。凛ちゃんに言いたいことがあったんだった」スッ

 

 

凛「!」ビクッ

 

 

花陽「わたしね、えりぱなが少ない原因は凛ちゃんにも問題があると思うんだ」

 

 

凛「え……」

 

 

花陽「えりりんがあるから凛ちゃんの幼馴染ポジジョンのわたしが少ないんじゃないかなぁ」

 

 

凛「か、かよちん……恐いよ」ブルブル

 

 

花陽「凛ちゃんはわたしより絵里ちゃんと接点が無いはずなのにどうして、ねぇどうしてなの!」ガシッ

 

 

凛「いたっ!かよちん離して…いたいよ……!」グスッ

 

 

穂乃果「花陽ちゃん落ち着いて!」ガシッ

 

 

花陽「穂乃果ちゃんのせいでもあるんだよ」クルリ

 

 

穂乃果「へっ?」

 

 

花陽「ほのうみやほのことがあるのにどうしてほのえりが有名なの、ねぇ!」ガシッ

 

 

穂乃果「きゃっ!」

 

 

海未「同感です」

 

 

ことり「チュンチュン」・8・

 

 

にこ「花陽、落ち着きなさい!」

 

 

花陽「にこちゃんは…………」

 

 

花陽「………………」

 

 

花陽「……うん、わかった」ニコッ

 

 

にこ「今の間が妙にひっかかるけどまぁいいわ……」

 

 

にこ「とにかく、わたしと希が上手いこと絵里に言っておいてあげるから、いつもの花陽に戻りなさい」

 

 

花陽「でもSSは?」

 

 

にこ「近いうちに『えりぱな』が出るはずだから大丈夫よ」

 

 

花陽「そうなんだ、それなら解決だね」ホッ

 

 

花陽「みんなごめんね、『えりぱな』が少ないのが悲しくてつい……」

 

 

真姫「よかった……これでいつもの花陽に――」

 

 

花陽「さぁてと、かえろっと」

 

 

μ’s「えっ!」

 

 

希「ちょっと待って花陽ちゃん」

 

 

にこ「いま解決したわよね?そういう流れだったわよね?」

 

 

花陽「うーん、でもまだえりぱなSSが出てないよね」

 

 

花陽「出たらちゃんと戻ってくるから、またね」

 

 

穂乃果「花陽ちゃん!」

 

 

花陽「あっ、コーラはわたしの奢りだからみんなで飲んでね」

 

 

真姫「ファンタはどうするのよ!」

 

 

ガチャッ バタン!

 

 

μ’s「……………………」

 

 

ことり「……どうしよう」

 

 

海未「わたしは炭酸飲めません……」

 

 

にこ「いや、そっちじゃないわよ」

 

 

ガチャッ

 

 

絵里「花陽、おまたせ――あら?」

 

 

凛「かよちんは帰ったにゃ……」

 

 

絵里「えっ……どうして!?」

 

 

穂乃果「それは……って、絵里ちゃん、そのジュースって――」

 

 

絵里「えっ、ああ、これね。コーラが4本しか買えなかったから代わりにりんごジュースにしたんだけど……」

 

 

海未「あなたは最高です!」

 

 

絵里「えっ!」

 

 

μ’s「」

 

 

II.

――部室――

 

 

海未「凛たち、ずいぶん遅いですね」

 

 

穂乃果「なにかあったのかな?」

 

 

ガチャッ!

 

 

凛「みんな、大変にゃ!」

 

 

μ’s「!?」

 

 

真姫「床は……汚れてないわね。後は飲み物とお菓子を……!」

 

 

ことり「真姫ちゃん凛ちゃん、落ち着いて」

 

 

絵里「どうしたの、まさか抜き打ちで部室検査とか?」

 

 

 

真姫「違うわ、もっと恐ろしいものよ……」

 

 

μ’s「?」

 

 

凛「……例の、かよちんが」

 

 

μ’s「!!」

 

 

にこ「……まずいわ」

 

 

希「破天荒モードの花陽ちゃんやね……」

 

 

海未「し、しかし、どうしてまた……!」

 

 

凛「それが……」

 

 

真姫「さっき電話で、『μ’sのみんなに言いたいことがある』って……かなり不機嫌そうだったわ……」ブルブル

 

 

穂乃果「今回はどうしたんだろう?」

 

 

にこ「前回の悩みはもう解決したはずよね?」

 

 

『えりぱなSSが少ないせいで花陽が破天荒に』

 

 

ことり「えりぱなの百合SSが出たってご機嫌だったのに……」

 

 

絵里「?」

 

 

凛「またあのかよちんが……しかも、今回はμ’s全員に怒って……」

 

 

μ’s「」ブルブル

 

 

真姫「花陽が欠席している時点で警戒しておくべきだったわ……」

 

 

凛「かよちん…………」

 

 

希「こうならないように、ウチら上級生ももっと日ごろから花陽ちゃんのことを気にかけてあげるべきかも……」

 

 

海未「しかし、以前の出来事から私たちなりに花陽の良い子扱いをひかえていたはずです」

 

 

にこ「その話は後よ、とりあえず今は花陽対策にお菓子を買って――――」

 

 

ドンドン!

 

 

μ’s「!」

 

 

ドンドン!

 

 

穂乃果「もう来たの……!?」

 

 

凛「あ…………」ガクガク

 

 

海未「うっ……と、トラウマが……」ブルブル

 

 

ことり「凛ちゃん海未ちゃん、しっかりして!」

 

 

真姫「…………」ゴクリ

 

 

絵里「あ、開いてるわよ?」

 

 

ドンドン! ガチャガチャ!

 

 

希「ドアが…………」

 

 

にこ「ちょっと待って、今開けるわ」アセアセ

 

 

カチャッ

 

 

花陽「みんなお待たせ、遅くなってごめんね」

 

 

穂乃果「ううん、そんなことないよ!むしろ早過ぎて――」

 

 

ことり「穂乃果ちゃん……!」シッ

 

 

花陽「座ってもいいかな?」

 

 

絵里「ええ、もちろん……」

 

 

花陽「」スッ

 

 

真姫「…………」

 

 

凛「あ……あの、かよちん……」

 

 

花陽「んっ、どうしたの凛ちゃん?」

 

 

凛「…そこ……真姫ちゃんの席だよ……?」

 

 

花陽「え…………」ピクッ

 

 

凛「っ!」

 

 

花陽「どういうことかな凛ちゃん?わたしはどこにも座ったらいけないってこと?」

 

 

凛「ち、違うよ!ただ、かよちんの席はいつも――」

 

 

花陽「それなら凛ちゃんにイスになってもらおうかな」

 

 

凛「!……か、かよちん……?」ガクガク

 

 

花陽「わたし、凛ちゃんみたいにかわいいイスなら一生座ってたいなぁ……あはは」

 

 

凛「ひぃっ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……!」ポロポロ

 

 

花陽「ふふ、ごめんね凛ちゃん、ちょっとした冗談だよ」

 

 

花陽「だからそんなに震えないで……ね?」スッ

 

 

凛「ひっ……!」ビクッ

 

 

花陽「はい、真姫ちゃんの席返すね」

 

 

真姫「…………」ビクビク

 

 

花陽「みんなも座って」

 

 

μ’s「…………」ブルブル

 

 

凛「」グスッ

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

花陽「ここのおにぎりおいしいなぁ」モグモグ

 

 

μ’s「……………………」

 

 

『コンビニで買ったおにぎりを頬張る花陽』

 

 

海未「…………花陽?」

 

 

にこ「えっと……わたしたちに言いたいことがあるのよね?」

 

 

花陽「…………」モグモグ

 

 

希「ウチら、また花陽ちゃんを傷つけるようなことしちゃったん?」

 

 

花陽「…………」モグモグ

 

 

絵里「花陽、食べ終わったらでいいから、理由だけでも教えて?」

 

 

花陽「…………」ゴクン

 

 

μ’s「…………」

 

 

花陽「……この前100回記念SSが終わったよね」

 

 

μ’s「?」

 

 

『ラブライブSS100話目を記念してことりがローラー作戦に挑戦』

 

 

花陽「せっかくの節目だから今までのSSとかネットに転がっているSSを調査してみたんだ」

 

 

花陽「そしたら気付いちゃったの」

 

 

 

花陽「わたしのいじめSSがほとんど無いことに」

 

 

 

μ’s「!」

 

 

花陽が破天荒になった原因『自分がいじめられているSSが無い』

 

 

花陽「あるのはヤンデレとかちょっと怒って不機嫌になるとか、どちらかというと攻めのSSばかり……わたしが受けのSSが全然無いの」

 

 

花陽「きっとわたしはみんなにそんなキャラだと思われてるんだ」

 

 

『自身が勘違いされていることに苛立ちを覚えている花陽』

 

 

花陽「穂乃果ちゃんと凛ちゃんはもちろんのこと、にこちゃんや希ちゃん、果ては絵里ちゃんや海未ちゃんのいじめSSまであるのに、わたしだけ……」

 

 

にこ「な、なるほどね、花陽の言い分は分かったわ。……でも」

 

 

穂乃果「う、うん……いじめがほんとはダメなことくらい、花陽ちゃんもわかってるよね……?」

 

 

凛「いじめられたら辛いよ?……悲しくて、泣きたくなっちゃうもん」

 

 

花陽「……そこだよ」

 

 

μ’s「?」

 

 

花陽「現実のいじめなら痛々しくて悲惨で、心苦しいことこの上無いけど……」

 

 

花陽「SSは二次創作……二次創作というのはフィクション、すなわち原作ではありえないことを演出しつつ、往来では見えにくいそのキャラクターの魅力を引き出してこそだよ」

 

 

花陽「つまり、嗜虐性を煽りつつそのキャラの魅力を最大限に引き立たせる……」

 

 

花陽「いじめSSの需要があるのはそのせいだと思うなぁ」

 

 

『いじめSSの魅力に一石を投じる花陽』

 

 

μ’s「」

 

 

花陽「もちろんキャラクター愛が無いような、ほんとのいじめSSはわたしも反対だけど……」

 

 

花陽「読み手の庇護欲や保護欲を適度に刺激して、守りたいと思わせる演出をたくみに使えば……」

 

 

花陽「そのキャラの新しい魅力の誕生だよ!!」バン!

 

 

真姫「ひっ!」

 

 

花陽「はぁ……はぁ…………!」

 

 

穂乃果「花陽ちゃん落ち着いて、どうどう」

 

 

ことり「ほうら、マカロンだよ~」

 

 

希「花陽ちゃんの主張はよく分かったよ、うん」

 

 

絵里「で、でも、やっぱりあんまりひどいのは良くないと思うわ」

 

 

花陽「……ほんとにそう思う?」

 

 

絵里「……」コクコク

 

 

花陽「……絵里ちゃん、凛ちゃん、ちょっとこっちに来て?」

 

 

絵里「?」

 

 

凛「えっ……凛も?」

 

 

花陽「……えい!」

 

 

えりりん「!?」

 

 

ホッペ ギュゥッ~

 

 

絵里「いた!いたたたたっ!」

 

 

凛「かよちん離してぇ!痛いよ!」

 

 

花陽「ダメだよ、もっともっと」ギュゥッ

 

 

絵里「ほっぺた取れちゃう……痛い……!」グスッ

 

 

凛「なんでこんなこと……!」グスッ

 

 

花陽「そろそろかな」

 

 

スッ

 

 

絵里「ひっく……ぐすっ……」ポロポロ

 

 

凛「かよちん……どうして…………」ポロポロ

 

 

のぞえり「…………!」

 

 

絵里「もうやだ……エリチカおうちかえる…………のぞみぃ……」ウルウル

 

 

凛「真姫ちゃん……ぐすっ……」ウルウル

 

 

希「よしよしえりち、痛かったね」ナデナデ

 

 

真姫「大丈夫、わたしが直してあげるわ」ナデナデ

 

 

えりりん「うぅ…………」ウルウル

 

 

のぞまき「」ゾクゾク

 

 

ことうみ「!」

 

 

ことうみ(……ウルウル目の穂乃果(ちゃん)……見てみたい……)ゾクゾク

 

 

花陽「……どうかな」

 

 

にこ「どうかなって……特に何も感じなかったけど」

 

 

穂乃果「う、うん……みんなもそうだよね?」

 

 

のぞまきことうみ「!」

 

 

のぞまきことうみ「………………」

 

 

穂乃果「あ、あれ…………?」

 

 

にこ「ちょっと……ことりと海未はまだしも、真姫ちゃんと希まで!?」

 

 

海未「わたしたちってそういうイメージですか!?」

 

 

花陽「そう、これがキャライメージだよ」

 

 

ことうみ「」

 

 

ことり「キャライメージ……恐ろしい子……」ゴクリ

 

 

花陽「わたしがいじめSSが増えて欲しい理由を分かってもらえたかな?」

 

 

絵里「……こほん、そ、そうね、確かにあなたの言い分は筋が通ってるわ。……でもその、なんていうか……」

 

 

にこ「ええ、キャラクターそれぞれのポジションがあるっていうか」

 

 

にこ「別にいじめSSを書かれやすい穂乃果や凛が魅力的とか、いじめSSが極端に少ない真姫ちゃんや花陽に魅力が無いとか、そういうんじゃなくて……」

 

 

にこ「真姫ちゃんや花陽が泣いていると、保護欲以上に罪悪感が勝るのよね」

 

 

希「良い子がいじめられてても、ギャップが生じにくいというか……」

 

 

花陽「え……」ピクッ

 

 

希「あっ……!」クチオサエ

 

 

にこ「の、希……!」

 

 

凛「それは禁句だにゃ……!」

 

 

花陽「……そっか、やっぱりそうなんだ」

 

 

花陽「やっぱりわたしが良い子だから、いじめSSも無いんだ……」

 

 

希「ち、違うよ花陽ちゃん!」

 

 

穂乃果「今のは言葉のあやで……!」

 

 

花陽「」ガタッ

 

 

μ’s「ひっ!」

 

 

花陽「ポジションかぁ……なら手始めにみんなの奥底に眠っているイメージから払拭しないとね」

 

 

花陽「まずはμ’sからかな……わたしの性格を先入観で決め付けるなんて許さない許さない許さない許さない許さない……」

 

 

海未「いやあぁぁ!」ブルブル

 

 

希「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」ブルブル

 

 

にこ「ま、待って!分かったわ!」

 

 

花陽「」ピタッ

 

 

にこ「花陽のいじめSSね、一度だけでいいならなんとかするわ!」

 

 

花陽「……ほんと?」

 

 

にこ「ええ、ほんとよ。どういう反応が返ってくるかはわからないけど……」

 

 

花陽「……わかった、にこちゃんのその言葉、信じるね」

 

 

μ’s「」ホッ……

 

 

凛「それじゃあ今日は帰ろうかな」

 

 

μ’s「!」

 

 

凛「か、かよちん……!」

 

 

真姫「μ’sの練習は……?」

 

 

花陽「うーんと、わたしのいじめSSが出てから参加するよ」

 

 

花陽「それじゃあみんな、今日はお騒がせしてごめんね」

 

 

穂乃果「花陽ちゃん待って!」

 

 

海未「そうです!μ’sは9人揃ってやっと――」

 

 

ガチャッ バタン!

 

 

μ’s「………………」

 

 

凛「ほ、ほっぺたつねられたけど……それでも凛はかよちんのこと好きにゃ~」

 

 

真姫「ええ、私もよ。……でも」

 

 

にこ「破天荒花陽は、もう勘弁して欲しいわね……」

 

 

μ’s「」ガクッ

 

 

III.

――放課後 部室――

 

 

穂乃果「もうちょっとで中間テストだね」

 

 

海未「穂乃果、赤点だけは免れてくださいよ」

 

 

ことり「あはは……―――んっ?」

 

 

ガチャッ

 

 

まきりん「……………………」

 

 

希「凛ちゃん真姫ちゃん……なんか顔色悪いね?」

 

 

絵里「二人とも、なにかあったの?」

 

 

まきりん「……………………」

 

 

 

にこ「ところで花陽は?」

 

 

まきりん「!」ビクッ

 

 

まきりん「…………」ウツムキ

 

 

希「……んっ?」

 

 

μ’s「………………」

 

 

海未「……まさか」ゴクリ

 

 

凛「……かよちんは今日、おやすみにゃ…」

 

 

μ’s「!」

 

 

真姫「昨日祝日だったから、今日も明後日も祝日だって言ってたわ……」

 

 

μ’s「」

 

 

にこ「なによそのわけ分からない理屈……」

 

 

穂乃果「また出たね、花陽ちゃんの破天荒モード……」ゾクッ

 

 

ことり「うーん、今度は何があったんだろう」

 

 

海未「真姫、凛、花陽からなにか伝言は?」

 

 

凛「……これ」スッ

 

 

絵里「DVD?」

 

 

真姫「昨日花陽に直接会って話を聞いてきたわ……これを見てもらえればはっきりするから」

 

 

にこ「なんか怖いわね……」

 

 

穂乃果「花陽ちゃん、どうして……」

 

 

真姫「始まるわ」ピッ

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

REC

 

凛「真姫ちゃん、これでいいかな?」

 

 

真姫「ええ、大丈夫よ」

 

 

凛「……かよちん、遅いね」

 

 

真姫「まぁ……わたしとしてはなるべくあの花陽とは会いたくないけど……」

 

 

凛「…うん……凛も、あのかよちんはちょっと――」

 

 

花陽「――わたしがどうかした?」

 

 

まきりん「!?」ビクッ

 

 

花陽「ふふ、おはよう真姫ちゃん、凛ちゃん」ニコニコ

 

 

凛「か、かよちん……?」ブルブル

 

 

真姫「いまの話、聞いてたの……?」ガクガク

 

 

花陽「ん~なんのこと?わたし今来たところだから」

 

 

真姫「そ……そう、ならいいの」

 

 

凛「ほっ……」

 

 

花陽「だって……二人がわたしのこと悪く言うはずないもんね」

 

 

まきりん「!!」

 

 

花陽「だから、さっきの話はわたしの聞き間違いだよね」ニコッ

 

 

凛「かよちん……やっぱり聞こえてた…の……?」ガクガク

 

 

真姫「……!」ブルブル

 

 

花陽「わたしの聞き間違いだよね!」ガンッ!

 

 

凛「ひぃ!?はいそうです……!」ビクビク

 

 

真姫「ごめんなさい、ごめんなさい……」ブルブル

 

 

花陽「………………」

 

 

花陽「」ニコッ

 

 

花陽「もう、凛ちゃんも真姫ちゃんも早くそう言ってくれればいいのに」

 

 

花陽「イライラしてついフェンス蹴飛ばしちゃったよ」

 

 

まきりん「………………」グスッ

 

 

花陽「さっ、いこっか」

 

 

まきりん「…………」トボトボ

 

 

 

にこ「今回は初っ端からすごいわね……」

 

 

絵里「ハラショー……フェンス潰れてないかしら」

 

 

希「そこなんえりち?」

 

 

海未「あっ、コンビニについたようですよ」

 

 

 

花陽「へぇ~二人とも歩いてきたんだ」

 

 

凛「うん、荷物もそんなにないし」

 

 

真姫「あっ、あと、このカメラは――」

 

 

花陽「わかってるよ、μ’sのみんなに見せるんだよね」

 

 

凛「!……う、うん」

 

 

真姫(ばれてる………)ゾクッ

 

 

花陽「そっか……μ’sのみんなに」

 

 

花陽「……そうだね、とりあえず二人とも歩きだし、わたしも自転車なんていらないかな」

 

 

真姫「花陽、自転車乗ってきたの?」

 

 

花陽「うん、ちょっと待っててね」

 

 

凛「あっ、かよちん、凛が取りにいくから――」

 

 

スタスタ スタスタ

 

 

花陽「」ドカン!

 

 

まきりん「!?」

 

 

『自転車を蹴飛ばす花陽』

 

 

花陽「さてと、いこっか♪」

 

 

真姫「は、花陽、なにやってるの!」アセアセ

 

 

凛「あれ、かよちんの自転車だよね……?」

 

 

花陽「うん、でも遊ぶのに邪魔だし捨てちゃおうと思って」

 

 

まきりん「」

 

 

花陽「じゃあ、わたしは先に行ってるね」スタスタ

 

 

まきりん「……………………」

 

 

真姫「……と、とりあえず、自転車を押していきましょう」

 

 

凛「鍵は……良かった、あいてるにゃ」

 

 

花陽「凛ちゃん真姫ちゃん、はやくー!」

 

 

真姫「すぐ行くわ!」

 

 

凛「ちょっと待っててー!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

まきりん「……………………」

 

 

花陽「」スタスタ

 

 

真姫「ね、ねぇ、花陽……?」

 

 

花陽「」スタスタ

 

 

凛「かよちん、どこに行くの……?」

 

 

花陽「ついてくればわかるよ」

 

 

花陽「……あ、あった、ここだよ」

 

 

真姫「ここ……料亭?」

 

 

凛「確かにお昼だけど、でもこんな高そうなところ――」

 

 

花陽「大丈夫、もう用意できてるはずだから」ガラッ

 

 

真姫「あっ……」

 

 

まきりん「……………………」

 

 

凛「入っていっちゃった……どうしよう?」

 

 

真姫「……とりあえず入りましょう」ガラッ

 

 

花陽「二人とも、こっちだよ」

 

 

凛「ここってお座敷……」

 

 

真姫「――!?」

 

 

中学生A「あっ、凛さん真姫さん、こんにちは!」

 

 

中学生Y「こんにちは、いつも姉がお世話になっています」

 

 

 

μ’s「えっ!?」

 

 

 

凛「あ、亜○沙ちゃんと雪○ちゃん!どうしてこんなところに……!?」

 

 

花陽「」バン!

 

 

凛「ひっ!」ビクッ

 

 

花陽「凛ちゃん……カメラ回してるんだよね?実名を言われるとこの子達に迷惑がかかるんだけど」

 

 

凛「ご、ごめんなさい……」

 

 

花陽「真姫ちゃん、撮ってもいいけどあとでちゃんと編集しておいてね」

 

 

真姫「わ、わかったわ」

 

 

『プライバシー保護のため、声と顔は公開できません』

 

 

ef-ef

 

 

 

穂乃果「ちょっと凛ちゃん、真姫ちゃん!?」

 

 

絵里「あれわたしの妹よね!?かしこいかわいいアリーチカよね!?」

 

 

穂乃果「さっきあの子、姉がお世話にって言ってたよね!?」

 

 

真姫「……………………」メソラシ

 

 

凛「凛たちからは何も言えないにゃ……」メソラシ

 

 

 

中学生A「今日は花陽会なので集まるように言われました」

 

 

中学生Y「不定期にですが、こうしてみんなで集まったりするんです」

 

 

真姫「花陽会……ファンクラブみたいなものかしら」

 

 

中学生A「いえ、ファンクラブなんてものよりもっと高貴なものです」

 

 

中学生Y「一心同体って言ったらおこがましいんですけど、精神的なカリスマといいますか」

 

 

中学生A「とにかく、花陽さんはすごくハラショーな人なんです」フンス

 

 

 

絵里「完璧にウチの子よ!ハラショーなんて言ってる人他に見たこと無いもの!」

 

 

真姫「知らない、知らないわ……」

 

 

凛「凛たちは何も見てないにゃ……」

 

 

 

真姫「……………………」

 

 

凛「ね、熱烈なファンの集いみたいなものかな」

 

 

真姫「あなたたち以外にここに集まっている子達もそうなの?」

 

 

中学生A「はい、みんな花陽さんを崇拝しています」

 

 

中学生Y「わたしも、μ’sの押しメンはお姉ちゃん――もとい、穂乃果さんから花陽さんにチェンジしました」

 

 

花陽「凛ちゃん真姫ちゃん、いつまでもくだらない話ししてないで一緒に食べよう」

 

 

凛「えっ、凛たちも食べていいの?」

 

 

花陽「もちろんだよ……だって、ここに一度足を踏み入れた以上、二人ももう花陽会の一員だもん」

 

 

まきりん「!?」

 

 

花陽「あっ、大丈夫、会費とかそんなのは無いから安心して」

 

 

花陽「ただ、わたしのことを崇拝してくれるだけでいいの」ニコニコ

 

 

まきりん「…………」ゾクッ

 

 

中学生Y「とりあえず座ってください」

 

 

真姫「え、ええ………」

 

 

凛「お邪魔します……」

 

 

花陽「いただきまーす」

 

 

花陽「」ガシッ

 

 

まきりん「!」

 

 

花陽「」モグモグ

 

 

『手づかみでサラダを食べる花陽』

 

 

凛「か、かよちん………」

 

 

真姫「お箸、あるわよ……?」

 

 

花陽「」ガシッ

 

 

花陽「」モグモグ

 

 

花陽「うん、おいしいね」ニコッ

 

 

まきりん「……………………」

 

 

ナレーター・CV真姫

 

『食欲は旺盛だった……ほとんど一心不乱と言ってもいいわ。二人の中学生を中心にこの会にいるみんなが花陽のことを崇めたてまつり、崇拝していた……。気になったわたしたちは、会の中心人物である中学生AさんとYさんになぜ花陽のことをそこまで崇拝しているのか、インタビューすることにした』

 

 

――

 

――――

 

――――――

 

 

『花陽会に入った理由』Aさんの場合

 

 

中学生A「いつも花陽さんはμ’sメンバーのプライベート写真をくださるんです。わたしの押しメンである海未さんを中心に、時にはあんな写真やこんな写真を……そしたらいつしか、花陽さんの言うことは何でも正しいように思えてきて。とにかく、写真を貰えるので」ニコッ

 

 

 

海未「なんですかそれ!聞いてませんよ!?」ガタッ

 

 

 

『花陽会に入った理由』Yさんの場合

 

 

中学生Y「実はわたし、実家が老舗の饅頭屋なんですか、あれはわたしが店番の日でした。店を閉める直前に花陽さんが来て、売れ残った饅頭を全て大人買いしてくださったんです。お母さんからは褒められてお小遣いアップまでしてもらって。それ以来、花陽さんに少しでも恩返しをと……えへへ」ニコニコ

 

 

 

穂乃果「完全に買収だよねそれ!?戻ってきて雪穂ー!」

 

 

 

ナレーター・CV真姫

 

『その他、理由は多岐にわたったが、全員が心の底から花陽のことを尊敬しているのは間違いなかった。そのカリスマ性に、もはやあの大人しかった花陽の面影はない……まるでいかがわしげな宗教集団の、教祖。……最後に、ダメもとに花陽本人からこの会を作った理由を聞いてみた。すると、思いもよらぬ言葉が――』

 

 

 

『花陽会を結成した理由』小泉花陽

 

 

花陽「……μ’sのみんなもファンの人たちも含め、みんなわたしのことを馬鹿にしてるような気がするんだ」

 

 

真姫「そんなことないわ、わたしたちは花陽のこと、とても優しくて良い子だって――」

 

 

花陽「……それだよ」

 

 

凛「えっ……」

 

 

花陽「みんなわたしのこと、『やさしい』って理由で表面上だけ繕って……要は日陰者って言いたいんだよね?わたしのこと、大人しくて根暗な子だって」

 

 

凛「そんな……かよちん、そんなことない!」

 

 

真姫「ネガティブ過ぎるわ、わたしたちは花陽のことを尊敬してるからこそ――」

 

 

花陽「尊敬……そっか、ふふ……」

 

 

花陽「あはは、人に尊敬されるのっていいよね、一目置かれるのって幸せ……」

 

 

まきりん「…………!」

 

 

花陽「今度はμ’sのみんなも、花陽会に巻き込んで……ふふふ」

 

 

まきりん「……………………」ガクガク

 

 

花陽「真姫ちゃんと凛ちゃんも、花陽会のメンバーである以上、これからもちゃんと来てね」

 

 

まきりん「えっ……!」

 

 

花陽「もし破ったりしたら……分かってるよね?」ジー

 

 

まきりん「………………」ウツムキ

 

 

花陽「」ニコッ

 

 

ナレーター・CV真姫

 

『この後花陽会は夕方まで続き、おひらきと同時に主催者である花陽は、夕焼けの中ひとり姿を消した……』

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

μ’s「……………………」

 

 

にこ「……とりあえず、花陽の誤解を解かないとね」

 

 

希「あの会も、どうにか解散させないとあのままやと……」

 

 

海未「あと、写真のことです!」

 

 

穂乃果「雪穂の説得と!」

 

 

絵里「亜里沙の説得よ!」

 

 

ことり「でも花陽ちゃんが学校に来てくれないとどうしようも――」

 

 

ドンドン!

 

 

まきりん「!?」ビクッ

 

 

ダンダン! ガチャガチャッ

 

 

真姫「い、今あけるわ……」ビクビク

 

 

凛「あ…………」ブルブル

 

 

ガチャッ

 

 

花陽「みんな、おはよう」ニコッ

 

 

ことり「お、おはようかよちゃん、もう放課後だけど……」

 

 

にこ「花陽、落ち着いて聞きなさい」アセアセ

 

 

希「ウチらは花陽ちゃんのことバカになんてしてない、すごく尊敬してるんよ」

 

 

にこ「だからあんな会を結成するのはやめて――」

 

 

花陽「ああ、花陽会のこと?大丈夫、それならもう解散したよ♪」

 

 

μ’s「!」

 

 

凛「か、かよちん、ほんと?」

 

 

真姫「良かった……花陽、元に戻ったのね」ホッ

 

 

花陽「穂乃果ちゃんも絵里ちゃんも、妹さんを巻き込んでごめんね、二人に謝っておいて」

 

 

穂乃果「ううん、そんなのは全然、雪穂も悪いし」

 

 

絵里(やっぱり亜里沙と雪穂ちゃんだったのね)

 

 

海未「とにかく、花陽がμ’sに戻ってきてくれて良かったです」

 

 

花陽「……?なんのこと?」

 

 

μ’s「……え」

 

 

花陽「わたし、μ’sになんて戻らないよ?」

 

 

μ’s「……ええっ!?」

 

 

花陽「今日はね、みんなを勧誘しにきたんだ」

 

 

花陽「えっとね……これだよ」

 

 

穂乃果「我が花陽会……」

 

 

絵里「ハラショー……」

 

 

ことり「『我が』って何かな……以前よりパワーアップしているのはわかるけど」

 

 

花陽「花陽会にスクールアイドル活動を組み込んだ、μ’sに代わるグループ名だよ」

 

 

花陽「まずはみんなも一緒にこっちに移ってもらおうと思って」

 

 

にこ「百歩譲って移るにしても、もうμ’sとしてラブライブに登録しちゃったわけだから……」

 

 

希「そうやね、いまさらグループ名を変更するわけにも……」

 

 

花陽「じゃあ通称がμ’sで、正式名称が我が花陽会でどうかな」

 

 

穂乃果「」

 

 

真姫「でもそれだと花陽の名前ばかりが目立って……」

 

 

凛「かよちんしっかりして!みんなでμ’sで頑張ろうって約束したよね!?」

 

 

花陽「ん~前のわたしはわたしであってわたしじゃないから、あんまり記憶に無いなぁ」

 

 

花陽「まぁ、しばらくはμ’sのままでいいかな、でもあくまで通称ってことだけは忘れないでね」

 

 

花陽「それじゃあ、明日からまたみんなで頑張ろう」

 

 

にこ「ちょっと待って花陽!」

 

 

絵里「話はまだ終わって――」

 

 

バタン!

 

 

μ’s「……………………」

 

 

海未「……はっ!そういえばまだわたしの写真の件が解決してません!」

 

 

海未「亜里沙ーっ!」

−−−−−−−−−−−−−−−−

 

2.甘き日常(ハッピーシュガーライフ)

 

 

I.

さとう『しおちゃん!』

 

しお『さとちゃん!』

 

甘い______。

 

さとう『ふふ、しおちゃん!とっても甘いよ…!』

 

しお『んー?私甘くないよー?』

 

甘い______!

 

さとう『ううん!しおちゃんとっても甘いよ!』

 

しお『甘くないよー!ふふ!あっ、さとちゃん!今日のご飯なーに?』

 

さとう『んー?今日はね、ハンバーグ!』

 

甘い、甘い______。

 

しお『やったー!ハンバーグ!私もお手伝いするよ!』

 

体の中に糖分が染み渡って行く

心が満たされる______。

 

さとう『じゃあ、しおちゃんにはお皿運んでもらおーかなー』

 

しお『うん!私できるよ!』

 

これを守るためなら______。

 

さとう『じゃあ、ごはん作ろっか!』

 

しおちゃんのためなら______。

 

しお『うん!ハンバーグ!ハンバーグー!』

 

 

 

 

 

私、なんだってできるよ__________。

 

 

II.

しお『さとちゃん、さとちゃん!』

 

さとう『んー?なんですかー?しおちゃん!』

 

しお『あのね…はい!これ!』

 

さとう『わっ!紙のお花…?いつの間に作ったの~?』

 

しお『んーとね、さとちゃんがお外行ってる時!テレビでね、お花の作り方やってたの!それでね、折り紙が良かったんだけど…いつもお絵描きしてる紙しかなかったの…。ごめんね…』

 

さとう『ううん、とっても嬉しいよ!ありがとうっ!しおちゃん!!』

 

しお『うんっ!さとちゃんも今度一緒にお花つくろーね!』

 

さとう『もちろん!次は折り紙で作ろうね。』

 

しお『ほんと?やったー!』

 

さとう『うふふ!しおちゃん、大好きっ!』

 

しお『わっ!私も大好きだよ!さとちゃんっ!』

 

 

甘い、甘いをたくさん集めて______。

 

 

III.

さとう『ごめんね…しおちゃん、今日バイト遅くなっちゃうかも…ご飯は先に食べてていいからね!』

 

しお『うん、わかった!行ってらっしゃい!頑張ってね!』

 

さとう『うんっ!行ってきます!』

 

ガチャッ

 

カチャン______。

 

鍵よしっと…

 

しおちゃんのために今日も頑張るよ!

 

しおちゃんのためならなんだってするんだから…。

 

 

*

 

 

さとう『いらっしゃいませ~!がおがお♪』

 

 

*

 

ああっ、遅くなっちゃったな…

 

早く会いたいな…!

 

私の愛しい人…!!

 

カチャン

 

ガチャッ______。

 

さとう『ただいまっ…!』

 

しお『あっ!さとちゃん!!』

 

さとう『しおちゃんっ!もー、また玄関にいたの?』

 

甘い…!

 

しお『だって…さとちゃんに早く会いたかったんだもん…!』

 

甘いっ…!!

 

さとう『しおちゃんっ…!もーっ、大好きっ!!』

 

しお『ふふ!私も!!さとちゃん大好き!』

 

 

大好きだよ、しおちゃん…______!

 

 

IV.

さとう『…おやすみ、しおちゃん』

 

甘い、体の中が、心が糖分でいっぱいになっている。

 

しおちゃんといると疲れも苦いのも全部全部吹き飛んじゃう。

 

魔法みたい______。

 

さとう『ふふ…』

 

…これが私が求めてた愛…。

 

キラキラしていて…

 

輝いてて…

 

今までないくらい心が満たされる…。

 

甘い、体の中が全部甘いに支配される。

 

幸せ______。

 

楽しい、ずっとこのまま______。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて______。

 

無理だってわかってる。

 

どうにかしなくちゃいけない。

 

邪魔者は全て排除する。

 

私達を邪魔するものは…

 

 

 

 

 

 

 

何をしてでも______。

 

 

V.

しお『さとちゃん!見てみて!』

 

さとう『んー?どれどれー?』

 

「~~わぁ!素敵なバラ!ピンク色と水色もあるんですね!とっても素敵です!~~~…」

 

さとう『バラ?しおちゃんバラが欲しいの?』

 

しお『んー、あのね!ピンクと水色!私とさとちゃんみたいだなーって!』

 

さとう『私としおちゃん?』

 

しお『うん!そうだよ!さとちゃん髪の毛ピンクだし、私お洋服水色だし!』

 

さとう『あっ、ほんとだ!そっくりだね!』

 

しお『でしょ!ふふ!』

 

さとう『ほんと…そっくり』

 

 

しお『ふんふふーん♪』

 

 

 

 

 

バラ…ね。

 

そっくり、本当に…

 

しおちゃんの愛は______。

 

 

VI.

苦い、苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い!!!!!

 

汚い…

 

甘いのが、甘いのが欲しいの…。

 

「さとう……あ………す…よ……」

 

さとう『…っ』

 

やめて、そんなこと言わないで。

 

さとう『だから…なんですか?』

 

「………………………………」

 

さとう『…そうですか、だから?…それ以外に何も言えないっていうなら今後関わってこないでください』

 

「………………………!」

 

さとう『…さよなら』

 

 

 

苦い…はやく!はやく甘いのが欲しいのっ!

 

さとう『はっはっ…はっ…!』

 

カチャン

 

ガチャッ______。

 

さとう『しおちゃんっ!』

 

しお『さとちゃん!どうしたの?なにかあった?』

 

さとう『うー…しおちゃん…甘い、甘いのが欲しいの…』

 

しお『甘いの?んー、今日チョコ食べてないよ~、ごめんね…』

 

さとう『ううん、いいの…いいの…』

 

しお『んーと、ぎゅーっ!!いい子いい子!』

 

さとう『しおちゃん…うぅ、ありがとう…!』

 

苦いのが薄れていく

 

甘い、甘い感情がたくさん溢れ出てくる…

 

…ありがとう_______________!

 

 

VII.

さとう『しおちゃん!』

 

しお『なーに?さとちゃん!!』

 

さとう『このお洋服着てみない?』

 

しお『んー?わぁ!すごい!フリフリいっぱい!』

 

さとう『どう?』

 

しお『かわいい!着てみていいの?』

 

さとう『うん!もちろんだよ~!』

 

 

*

 

 

さとう『はぁ~…!しおちゃんかわいいっ!!!!』

 

しお『わっ!さとちゃん!も~いきなり抱きついてこないでよ!ふふ!』

 

 

しおちゃんに着てもらったのはフリフリがいっぱいの水色のミニドレス。

 

しおちゃんのかわいさがさらに倍増されて…

 

もう…かわいい………!!!(語彙力低下)

 

 

しお『えへへ!すっごいかわいい服だね!…でもちょっと動きにくいや』

 

さとう『んー、そうだよね、ドレスだし…』

 

しお『でもかわいいから好きだよ!』

 

さとう『うん!とっても似合ってるよ!写真撮っていいかな?』

 

しお『うん!』

 

 

 

さとう『はい、チーズっ』

 

パシャ

 

しお『ん!…どう?』

 

さとう『んーと…うん!とっても可愛く撮れてるよ!バッチリ!』

 

しお『うん!今度さとちゃんのも撮ろうね!』

 

さとう『えっ、私?ふふ!いいよ、もちろんしおちゃんと一緒にね!』

 

しお『うん!!』

 

 

VIII.

さとう『しーおーちゃんっ!』

 

しお『なーあーに?さとちゃん!』

 

さとう『ふふふ!じゃじゃーんっ!』

 

しお『あっ!折り紙!!』

 

さとう『この前一緒にお花つくろって言ったでしょ?折り紙見つけたからやろっか!』

 

しお『うん!やる!!!』

 

*

 

しお『それでねー!ここをー…こーして、んー、で!ここをおったら…完成!お花!』

 

さとう『わー!すごい!しおちゃん上手!』

 

しお『さとちゃんにもできるよ!私が教えてあげる!』

 

さとう『はーい!しおちゃん先生よろしくお願いしまーす!』

 

しお『うむっ!それじゃあ、まずここを~…』

 

*

 

さとう『で、できた!』

 

しお『やったー!完成!』

 

さとう『ふー、意外と難しいんだね~』

 

しお『うん!でも慣れちゃえばへーきだよ!』

 

さとう『そっか!うん、たくさん作ろうね!』

 

しお『うんっ!!!!たくさんできたらさとちゃんにあげるね!』

 

さとう『うふふ!ありがとう!私も上手にできたらしおちゃんにあげるね?』

 

 

IX.

さとう『しおちゃん!お水遊びしない?』

 

しお『お水遊び?』

 

さとう『そう!お風呂で、どう?』

 

しお『楽しそー!やるやる!!』

 

さとう『うん!それじゃあ、水着、着よっか!』

 

しお『うん!』

 

 

*

 

 

しお『わー!かわいい水着だねー!』

 

さとう『ねー!しおちゃんにぴったり!』

 

しおちゃんの水着は水色がベースでそこに白のアクセントが入っているもの。

フリフリしていてとってもかわいい!

 

しお『さとちゃんのピンクの赤色のりぼんたーっくさんのもかわいいよ!』

 

さとう『ふふ、ありがとう!それじゃ、お風呂行こっか!ぬるま湯にしてあるよ~』

 

しお『うん!』

 

 

*

 

さとう『ん、それじゃあ、水鉄砲どっちがいい?』

 

しお『んー?みずでっぽう…?』

 

さとう『知らない?水鉄砲はね、中身お水を入れて…それでここの押すところを押すと~…』

 

ぴゅーーっ!

 

しお『きゃっ!わー!すごい!お水が出た!』

 

さとう『ふふ!そうなの、お水が出るの!…それじゃ、どっちがいいかな~?』

 

しお『んー…こっち!』

 

そう言ってしおちゃんが手に取ったのは淡いピンク色の水鉄砲。

 

さとう『それじゃあ私はこっちね』

 

私はもう1つの水色の水鉄砲を手に取る。

 

しお『よーし!それじゃあ!いくよー!』

 

さとう『おー!!』

−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

3.Sugar&Salt life(ハッピーシュガーライフ)

 

 

I.

しお「あめ玉が欲しいな!丸くて可愛いの!!」

 

さとう「分かった!あめ玉なら、今ちょうど持ってるんだ!何味が欲しい?」

 

しお「イチゴ味!さとちゃんの髪の毛の色みたいな!」

 

可愛い。

 

さとう「分かった。はい、どうぞ~!」

 

しお「さとちゃん、ありがとう!」

  * * * * *

 

しお「おいしかった~!ありがとさとちゃん!」

 

チュ。

 

しお「さとちゃんの唇も同じくらい甘い~!」

 

さとう「こちらこそありがと、しおちゃん!!」

 

…とっても幸せです!!

 

 

II.

しお「あま~いチョコレートがほしい!!」

 

さとう「わかった~!ちょっと待っててね♪」

 

  * * * * *

 

さとう「はい、しおちゃん!チョコレートだよ!」

 

しお「さとちゃん、ありがと!!」

 

モグモグ。

 

しお「おいし~い!!ありがとさとちゃん!!」

 

チュ。

 

しお「どう?おいしい?チョコ、おいしい?」

 

さとう「おいしいよ。すっごく甘い。私、甘いの大好きなんだ!ありがと、しおちゃん!!」

 

しお「さとちゃんが嬉しいなら私も嬉しい!」

 

…可愛すぎるよ。

 

 

III.

しお「プリンが食べたいな!」

 

さとう「分かった。ちょうどプリンのもとを今日買ってきたの。今、作るね~!ちょっと時間かかるかも。」

 

しお「わかった!!ありがと。さとちゃん!!」

 

  * * * * *

 

さとう「はい、できたよ~!」

 

しお「うわぁ~、すっごいおいしそう!!いただきます!!」

 

モグモグ。

 

しお「おいしい!!」

 

さとう「そう?よかった~!!」

 

しお「あ」

 

さとう「ん?しおちゃん、どうかした?」

 

プニプニ。

 

しお「さとちゃんのほっぺもプリンみたいにプルプルだね!」

 

チュ。

 

さとう「ありがと。でも、しおちゃんのほっぺもプニプニで可愛いよ~♪」

 

チュ。

 

さとう「お返し!」

 

しお「えへへ~♪ありがと、さとちゃん!」

 

 

IV.

しお「マカロンが食べたいな~!!」

 

さとう「あ~、えっと…ごめんね、ちょっとマカロンは作れないから、明日の帰りに買ってくるね。」

 

しお「分かった!ごめんね、さとちゃん…」

 

さとう「全然大丈夫だよ!今はクッキーで我慢してもらってもいい?」

 

しお「うん!クッキー大好き!!」

 

  ~次の日~

 

さとう「ただいまー!マカロン買ってきたよー!」

 

しお「お帰りさとちゃん!!ありがと!!」

 

さとう「フランボワーズっていう味でいい??」

 

しお「うん!ありがとう!!」

 

  * * * * *

 

モグモグ。

 

しお「このフランボラズっていうの、おいしいね!!」

 

さとう「フランポワーズだよ。私もこの味大好きなの。」

 

しお「そなの?じゃあ半分あげる!!」

 

さとう「…」

 

しお「どうしたのさとちゃん?」

 

さとう「嬉しいの。すっごい嬉しいの!!ありがとう、しおちゃん!!!!」

 

しお「えへへ///嬉しい。」

 

…幸せ。

 

 

V.

しお「さとちゃんが欲しいな!!」

 

さとう「え、私?私なんかでいいの…?」

 

しお「うん!さとちゃん大好きだもん!!」

 

さとう「嬉しい。私もしおちゃんのこと、大好きだよ!」

 

しお「本当に!?嬉しい~♪」

 

さとう「1つ、聞いてもいい??」

 

しお「うん!!なぁに~?」

 

さとう「えっと…私のどこが好き??」

 

しお「可愛くて、優しいところ!!」

 

さとう「嬉しすぎる。でも、私もしおちゃんの可愛くて優しくて一生懸命なところ、大好きだよ!!」

 

しお「私も、さとちゃんの可愛くて優しくて一生懸命で…」

 

これがずっと続きました!!

 

 

今日は嬉しくて眠れないかも♪

 

 

VI.

しお「新しいお洋服が欲しいな!さとちゃんとお揃いの!!」

 

さとう「あー、、えっとね…」

 

しお「え…?」

 

さとう「お外には危ないものがたくさんあるから、しおちゃんはお外には出られないの。」

 

しお「うん…」

 

でも欲しい…よね…

 

さとう「じゃあ、明日帰りにお揃いの服買ってくるね!どんなのがいいかな?」

 

しお「さとちゃんとお揃いならなんでもいいよ!!!」

 

可愛いなぁ。しおちゃんは…

 

さとう「うん!!!分かった!」

 

* * * * *

 

さとう「しおちゃん!!ただいま~!」

 

しお「お帰り~!買ってきた??」

 

さとう「もちろん!今見せるね~」

 

買ってきたのは部屋着用の青とピンクのワンピース。あとは…しおちゃんのために青色の可愛いリボン。お金はあんまりないけど…

 

…しおちゃんの笑顔が見たいから。

 

しお「かあいーワンピース!!あれ?このリボンは~?」

 

さとう「それはしおちゃんへのプレゼント!今つけるね!」

 

  * * * * *

 

さとう「はい!どうぞ~!!!」

 

しお「ありがと!さとちゃん!!」

 

…買ってきて良かった。

 

 

VII.

しお「こんぺいとーが欲しい!」

 

さとう「もちろん、いいよ~!!」

 

さとう「よいしょ…はい、どうぞー!」

 

しお「ありがと、さとちゃん!!」

 

モグモグ。

 

しお「おいしい!でも、ちょっと固いね…」

 

さとう「固い?じゃあ…ちょっと貸してね」

 

細かくしよう。おいしょ。

 

さとう「はい!細かくしたよ~!こぼさないように気をつけてね。」

 

しお「うん!」

 

モグモグ。

 

しお「さっきよりは固くない!おいし~よ!」

 

さとう「そう?良かった~」

 

しお「さとちゃんにも食べさせてあげる!!」

 

しお「はい!!!あーん」

 

さとう「あーん」

 

モグモグ。

 

さとう「…おいしい。ありがと、しおちゃん」

 

…幸せってこのことだよね。

−−−−−−−−−−−−−−−−

end.


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