『───父さんッ、母さんッッ!!!!!』




世界は残酷だ。何の予兆も無く、なんの躊躇もなく、いつでも無慈悲に全て奪っていく。



そんな理不尽をその身に受け、大事なものを奪われた少年は、それを憎んで世界に復讐を────





「橙子さーん、ここの宿題の答えってさー」



「そのくらい自分で考えろこの能天気駄目主人」



「橙子さんって僕のメイドさんだよね!!?」





────するわけでもなく、案外平穏に暮らしていた。



これは劣等生の兄と優等生の妹、そして数字落ち(エクストラ)の少年が紡ぐ物語。

  入学編一話
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