開き直ってワンピ世界を楽しむ事にしました   作:歯磨き粉

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海軍の英雄と喧嘩しちゃいました

 あの後、フィッシャータイガーや若い頃のジンベエに会って話をした事にテンションの上がりまくっていた自分は飛行しながら、先程の出来事を振り返っていた。

 

 いやぁ〜若い頃のトゲトゲしてるジンベエもいいなぁ!まだ賞金首になっていないのに思わずジンベエって呼んじゃったから滅茶苦茶警戒されちゃって少しショックだったけれど、それでもやっぱりタイガーと居る時のジンベエはなんだか新鮮だ!

 まだ、コアラと出会っていなかったからなのか、人間に対して結構当たりが強かったけど、白ひげ海賊団やコアラとの関係性を持つ事で自分への警戒心も薄れてるといいなぁ。

 ルフィ達と合流した頃にまた会いに行くのもいいかもしれないな。

 

 個人的にはルフィとハンコックに次いでサンジとブルックが好きなので、今度はその二人と会いに行ってみようかと思考していると、またもや遥か先に数隻の軍艦が浮かんでいるのを視認する。

 タイガー達との距離は大体数十km程度しか離れていないので間違いなく追っ手だろう。タイガー達なら大丈夫だとは思うが念の為どの程度の戦力か視てみようかと、少し目を凝らすとそこには驚くべき人物たちが乗っていた。

 

 なんとあの海軍の英雄ガープ中将と将来大将となるが、現在は中将のボルサリーノだった。

 というか、ボルサリーノが乗っている時点で十中八九タイヨウの海賊団の追撃だ。ボルサリーノだけならともかくガープまで乗っているとなると、流石のタイガー達でも分が悪い。

 

 マズいな、原作じゃそんな描写はなかったが、当然といえば当然の対応だろう。あのマリージョアを襲撃したのだから、その追跡役としてボルサリーノが出張るのは納得だ。

 

 いざとなれば人間には絶対に追うことのできない水中に逃げれるタイガー達ならば捕まる事はないだろうが、危機的状況となる事は明白だ。

 ここは大人しく引き返してもらうべく、眠っておいてもらうとしよう。

 

 今度は盲目と睡眠の効果に絞ったディプラヴィティを放ち、甲板上に居る全ての海兵を狙う。今回は船の無力化が目的なので、睡眠から覚めたり抗っても、盲目状態によって行動不能になることを狙っている。

 寸分違わず、一部を除いて全ての海兵に命中し、その騒ぎを聞きつけて中に居た海兵達が甲板上に出てきたのでそれらも全て眠らせる。

 しかし、一部の海兵には避けられてしまった。それは勿論、ガープとボルサリーノだ。

 

 流石にこの距離じゃあの二人には当たらないか…とはいえ二人だけで軍艦という巨大船を動かす事は不可能だ。目的は無事達成だな。

 この攻撃方法で前から海軍を撃退していた事から、二人には誰の仕業か判明しているようだ。口の動きから、ソーンという単語が出ているのが見て取れた。

 

 更に念には念をと矢で帆を穴だらけにして完全に航行不能にしてから攻撃した理由について話すべく、近付いていく。

 

 当然、近付けば戦闘になるだろうが、逃げる気マンマンの自分を空中戦で追える人物は金獅子シキとトリトリの実を食べた能力者以外に居ないと自負している。

 なぜなら、常に空中を蹴る必要がある月歩や一部の悪魔の実、これら全ては確かに空中戦は可能だが、何かしらの制約が伴っているものだ。

 しかし、自分の使う飛翔術は魔力によって浮いているので魔力が尽きるまで浮ける上に速度も機動性も月歩やとは比べ物にならない程に高い。文字通り空を浮いてるからだ。

 

 グラブルでも公式に名言された飛翔術を扱えるキャラは二人しか居ない超高難度の魔法ゆえの性能に相応しいと言える。…なお、飛翔術としか思えない方法で空を飛ぶのは後数人ほど居るのは気にしてはいけない。

 

 こうした考えから近付いて軍艦の上空に到達したのだが、そこには鼻ちょうちんを出すガープと座って爪切りをしているボルサリーノの二人だった。

 確かに海兵達が回復するまでは軍艦を動かす事が不可能になった以上、何もする事がないかもしれないが随分とだらけきっている二人だ。いや、この二人ならこれがいつも通りなのだろう。

 そんな二人も流石に目の前に近付く頃にはこちらに顔を向けていたので、甲板に降り立ち、二人に向かって話しかける。

 

 

「こんにちは、初めましてかしら?私の矢をあっさり避けられてしまうなんて、流石は海軍の英雄様に将来の大将さんね」

 「ぶわっはっはっ!!なにやら飛んでくる気配を感じて躱した後に振り返ればこの様!やはり貴様の仕業だったか!」

「おっそろしい女だねぇ〜、あっしらでも見えない距離から正確に全ての海兵を撃ち抜くなんて、一体どんな眼と腕をしてるんだい?まさしく化け物だねぇ〜」

「あら、褒めても何も出せないわよ?」

「褒めてるつもりはないんだけどねぇ〜それにしても随分と好き放題してくれたんじゃァないかぃ〜?」

「ごめんなさいね、この先に進まれると個人的には困っちゃうのよ。でも言っても引き返すわけないでしょう?だから、行動不能にさせてもらったわ。でも安心して?海兵達には傷一つついてないはずよ。盲目状態もじきに治るわ。」

「おぉ!そうか!叩き起こしても目が見えぬと騒ぐので、ぶん殴ってもう一回寝てもらったんじゃが、勝手に治るんなら問題はないな!」

「問題しかないんですがねぇ〜ガープ中将?とはいえ、帆まで穴だらけにされちゃあこれ以上の追跡は不可能なのも事実だねぇ〜。」

「ぶわっはっはっ!!!見事にしてやられたという訳じゃなァ!こりゃあセンゴクにまたどやされるに違いないわい!」

「ということはタイガー達を追うのは諦めてくれるのかしら?」

「確かにィ〜、タイガー達を追うことはもう出来ないけどねぇ〜、あの事件の重要人物がここに新たに来た以上、そう簡単に見逃すわけにはイカンのよォ〜」

「それもそうね、でも私もそう簡単に捕まるつもりはないわよ?」

 

 そう言うと同時に飛翔術を発動させ、上空に飛び立つと、すぐにボルサリーノが反応して親指と人差し指で輪を作る。

 

「逃がさないよォ〜【八尺瓊勾玉】」

 

 上空に向けて広範囲に放つ事で逃げ場を無くすつもりなのだろう、しかしこちらも広範囲に矢の雨を降らせて相殺させる。

 すると、いつのまにかガープが自身のすぐそばまで近付いており、そのまま武装色で硬化した拳を振り下ろす。そして、それが当たる直前ーー

 

「【マーキュライト】」

「ぬおっ!?すり抜けた!?」

 

 まるで幻影かのようにガープはソーンの身体をすり抜けてしまう。更には複数人のソーンも同時に現れていた。

 

 極一部の攻撃を除く全てを完全回避し、更に攻撃力を上昇させるアビリティが今の【マーキュライト】だ。

 グラブル内だと正直言って微妙な性能なのだが、ワンピ世界に来てからのマーキュライトは完全回避な上に魔法による分身達の一斉射撃というチート性能に変わっていた。

 

「なんだァ〜これはァ〜?」

「月歩もせず、周囲に雲もないのに空に浮かぶなぞフワフワの実しか知らんが、こんな能力は知らんぞ?最初はシキがくたばった後にフワフワの実でも食ったかと思っとったが、違う悪魔の実かのぅ?おまけに武装色で殴ったのにすり抜けおったわ。ますます謎じゃな。」

 

 空を飛び、分身をするという超常の現象である以上、悪魔の実以外あり得ないのだが、武装色で攻撃したのにすり抜けるという矛盾した結果を生み出した相手の能力を測りかねる二人。

 

「「「さて、何の悪魔の実かしら。残念だけど敵にそう簡単に情報を渡すほど私もお人好しではないの。それじゃ今のうちに逃げさせてもらうわね。」」」

 

 複数の分身が同時に喋ったかと思うと、それぞれ別方向に体を向けて一斉に別方向にバラけて飛んでいく。

 

「ぶわっはっはっ!!こりゃあもう追えんなァ!またしてもしてやられたというわけじゃ!」

「全く、本当に得体の知れない女だねェ〜、海賊を片っ端から潰したかと思えば、支部を壊滅させたり、更にはマリージョア襲撃時に便乗して、奴隷解放を行なったりと全く目的が見えてこないなァ〜、しかもタイガーを追うのを妨害してきたんならァ〜魚人海賊団側だとは思うんだがねェ〜、あの魚人達は人間嫌いなはずだよォ〜。一体どういう関係性なのか気になってしょうがないよォ〜」

「ああいう輩の目的の予想は見当も付かないものだ、気にするだけ無駄だわい!」

「ガープ中将が言うと説得力ありますねェ〜、それにしてもセンゴクさんにはなんて報告するかだけど、ホント困ったもんだよォ〜」

「ぶわっはっはっはっ!!まぁ、なるようになるわい!!」

「またセンゴクさんにどやされたくないしィ〜、今後はストロベリー少将に任せようかねェ〜」

「部下どもが起きるまで煎餅でも食っとるか!ボルサリーノ、お前もどうじゃ?」

「ホント破天荒なお人だよォ〜、センゴクさんがいつも頭抱えてるのも納得だねェ〜」

 

  困ったといいつつ、まるで顔に出ていないボルサリーノに、いつのまにか寝ているガープ達は、部下達が動けるようになるまで偉大なる航路(グランドライン)を漂流するのだった。

 




更に正確に言うとグラブルで名言されてるのはメーテラさんだけだった気がしますが…ソーンさんや同じ十天衆のニオとウーノも普通に浮いてるんで、多分飛翔術だと思います。

マーキュライトは使用時に分身って出るんで分身して避けてることにしました
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