戦姫絶唱の世界で某錬金術師の成り代わりかと思ったら死神の世界って…   作:シヒイシレアサ

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2話の女主人公視点です。


第2.5話:えっと・・・?

気づかなかった。

まさか聞いてる人(というか子ども)がいたなんてびっくりだわ。

しかもこの少年、金髪に青い目、褐色の肌の顔立ちが整っているから将来かなりの、いや絶対目に毒なイケメンになること間違いなし。

それよりも演奏が下手でごめんね見知らぬ少年よ。きっと演奏を止めさせるために近づいてきたんだろ?鼻歌だったから歌は披露してないけど。

・・・え?邪魔する気はなくて、段々上手になった?

ありがとう、お世辞でもうれしいよ。

 

・・・ん?よくよく見ると顔やら腕やら怪我してるじゃないか。遊んでいるうちに転んだりしたか、あるいは喧嘩したからか?まぁなんとなくだが後者によるものかな。

見るからにかなり痛そう、前世のバッグがあれば常備してる消毒液やら絆創膏やらガーゼやら包帯やらで応急処置ができたのにごめんな・・・。

え?何でそんなものを常に持ち歩いていたのかって?よく怪我をしやすいんだ。それにことわざで備えあれば憂いなしって言うしな。おかげで普通より大きめのバッグで少し苦労したよ。

 

あーあ、涙の痕もついてるし、さぞ痛かったんだろうな。

そう思いつつ優しく少年の顔を撫でたら少年が顔を赤くして視線を下に向けた。

あーやっぱり痛かったか、ごめんよ。

 

あ、そういえば裸足だったの忘れてた。

何でって、気がついたら既に靴とか履いてなかったから何履いてたのかは知らないよ。

ん?ちょっと待っててって少年、一体どこに・・・?

しばらく待ってると片手に濡れたハンカチ、もう片手に服と同じワインレッドの爪先がまるみのあるバレエシューズ(前世にオシャレ好きな幼なじみがこういう種類の靴があるというのを無理矢理教えられた)を持って戻ってきた。

よく見るとそれ、本家のにそっくり、いやもろ本家のやん・・・。何で少年が入ってきたところの近くにあったんだ?

疑問に思ってると少年が何故か謝りながらしゃがんで自分の片足を持ち上げた。え、ちょ、まってくれまさか・・・。

そのまさかで濡れたハンカチで足を拭き始めた。ビックリしたし冷たいし恥ずかしいしで思わず身体がビクッて跳ねたよ。誰もいなくてほんとよかったよ。もしいたら暴れてるよ。

もうやめてくれ、生憎こちとらこんな性格してるがこういう耐性は全くといっていいほどついてないんだよ。両手で顔を覆って隠したいけどバランスを崩さないようにしててできない。

 

ようやく両足を拭き終えるとご丁寧に靴まで履かせてもらい、手を申し訳程度に洗ってきて両手を握られて立ち上がらせて爪先を地面に軽く打ちつけてから数歩前に歩かせてくれた。

そこまでしなくても自分で履けるし立ち上がれるのにそこまでしてくれるのは申し訳ありません。

てか何も言わずにそこまでするなんてこの歳ですでに中身もイケメンかよ。こりゃ容姿と合わせてあらゆる女性の心をゲットできるぞ。もう将来がこわいわー。

 

靴はピッタリだけどハンカチごめんね。

 

え?名前?・・・わかんないや、そもそも覚えてないし。

ちょっとまって考えてくれるの?いいの?自分で言うのもあれだけどこんな見ず知らずの見た目完全な外国人の幼女に何でそこまでする?あまりのことで思わず頷いちゃったけど・・・。

っておいおい大胆発言からたった1~2分ぐらいでもう思いついたのか!?早くない!?

桜の木の下で竪琴を弾いてたから桜琴と書いてミコトってめっちゃ日本名っぽい!そういうの好き!君さては日本が好きなんだな!?私も日本好きだよ!

・・・いかん、あまりのことでつい興奮してしまった。

てかキャロルの容姿で名前が桜琴ってハーフって思われるなきっと。あとこの木が桜だってのは言われるまで気づかなかった。

素敵な名前をありがとう少年、えっと君の名前は・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

降谷零・・・だと・・・?

 

予想外な名前を聞いたと同時に彼が来た方向から聞こえた声の2つのことで驚いて彼から離れて無意識に竪琴の上を掴んだらなんと浮かんでしまい、木を避けつつかなりの高さまで上昇した。ここまでできるのか、さすがに錬金術はできないだろうがかなり衝撃的だ。あれ?もしかしてフラグ?

てか浮遊できたんならあんな重い思いや汚れて嫌な思いしないで済んだわ。地味に重くて結構苦労したんだぞ竪琴。

あと急にいなくなってごめんよ。そんなつもりは全くなかったんだ。

まさかのトリプルフェイスなゴリラで最期に観に行った映画の主役?で一緒に観に行った友だちの最推しだとは思ってもみなかったんだ。その話題になると友だちの目が生き生きとした恋する乙女状態になって若干引いたが彼の同期4人が亡くなった事を聞いたらさすがにショックを受けたよ。あれ?あの子の推しって確か眼鏡をかけた糸目じゃなかったか?また推し変したのか?糸目の前は確か白い怪盗だった気がするし。

 

あ、ここって元公園だったんだ。てか森林に近いってもう森林に公園の要素をほんの少し取り入れただけのような気がするんだが。

 

・・・ん?ヒロ・・・ヒロってあの・・・?

おいおいマジかよ・・・。まさかの亡くなる彼の友人の1人が迎え?に来たのかよ。そういえばあの二人って幼なじみだったな。

 

・・・本当に色々ありがとう、敬意をこめてれーくんと呼ぶよ。別にこの身体ではその方が言いやすかったからではないからな。本当は降谷くんって呼びたかったけど、なぜか呼べなかったわけじゃないからな。

 

 

・・・同期か・・・何とかならないかな・・・

なんて思っていたら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足元から竪琴ごと青寄りの紫色の光に包まれて意識を失ってしまった。

 

 




歌に関する疑問が解決できたので、1~2話の歌の正解を言います。

妖精帝國のLast momentでした!

表現するのに苦労しました(^_^;)

次は急すぎる展開になります。
なぜって?ご都合主義です←
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