戦姫絶唱の世界で某錬金術師の成り代わりかと思ったら死神の世界って… 作:シヒイシレアサ
あと今回は即興で思いついたので内容がショボい上に無理矢理こじつけ感満載だと思います・・・ご了承を。
光のせいで閉じていた目を開けると、さっきまで飛んでたのに今度は観覧車のゴンドラの中に座っていた。しかも幼女に戻らずにファウストローブを纏っている状態のままだ。道理でこんな狭い中で身動きがとりにくいはずだな。
しかも驚いたことに前には天然パーマに黒スーツの男性が此方に背を向けてしゃがんで何やら作業していた。集中しているからか此方の気配には全然気づいてないようだ。
待ってくれ、何でこうなってる?ややロン毛で声がAXZのアダムに似てたチャラ男の時には屋上で周りに人がいなかったのに今回は背を向けられているとはいえ人がいる所に移動させられたのか?この状況に頭が痛くなる。だが幸いなことにこのゴンドラは一番上で止まってる。
・・・もうどうにもなれ、こうなりゃやけくそだ。腹を括ってこの状況でできることをやろう。
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男性が観覧車に仕組まれた爆弾の解体に取り掛かっている途中、液晶パネルに爆発する三秒前にもう一つの爆弾の場所を公開すると仄めかすメッセージが表示され、その時間まで待つ気で煙草を吸い、ため息と共に煙を吐き出した時・・・
「何故お前も爆発物を前に煙草が吸えるんだ?もしかしてあれか?処理訓練のせいでお前も危機感が麻痺したのか?」
「ッ!?」
後ろから自分以外いる筈のない声が聞こえ、振り返ると独特な恰好をした金髪美女が膝に肘を乗せ、手に顎を乗せた状態で座っていた。
「え、ちょ、い、いつからここにいたんだ!?ってかどうやって!?」
「いつからだろうな?どっちみちお前は爆弾に集中してたから気づいていなかったがな。どうやってかはノーコメントだ」
女性の言葉に男性は舌打ちし、再び煙草を吸う。
「その様子だと解体ができる実力があるようだが何故最後までやり遂げない?」
「・・・爆発する三秒前にもう一つの爆弾の場所を教えるって液晶パネルに書いてあったからそれまで待ってんだよ。警視庁に送られたFAXで病院ってのは分かったがそれがどこの病院なのかは分からねぇから」
「・・・成程。自らの命を犠牲に多くの命を救う、か・・・。
ではその時間までここで一緒にちょっとした推理、というより整理をしないか」
「ハァ?」
「・・・ことの始まりは数年前、「えっ」都内の高層マンション二箇所に仕掛けられた爆弾、「おい」犯人の内一人は逃走中に事故死、「ちょっ」残った共犯者によって解体処理中の爆弾のタイマーが再起d「ちょっと待て!」何だ」
「何だじゃねぇ!何でいきなり始まってあんたがその情報を知ってんだよ!?」
「そんな事は今はどうでもいいだろ」
ほら続けるぞ、と男性の意見を聞かずに続ける女性。
男性は諦めて窓を開け、煙草を吸いながら女性と話し合う。
そうしている内に・・・。
「・・・恐らく犯人は警察に恨みを持ち、且つ人が多い場所を爆破して愉しもうとしてる、いわゆる愉快犯。ならばここともう一つの場所が爆破するのを双眼鏡で見える場所にいる可能性がある。という事は今までの話を繋げると・・・?」
「・・・そうか!もしそうだとしたらFAXの暗号文と照らし合わせるとここから近い病院ってことになる!それに誰にも気づかれずに爆弾を仕掛けられるならそれなりに大きな病院になるから場所h「ストップ」な、何だよ」
「それは言うより知らせた方がいいと思うがな。ここでその病院の名前を言ったところで場所は疎かそれが正解なのか不正解なのかはオレには分からないからな」
男性は少しムッとした表情でメールに場所を記載して送信した。
「終わったのならさっさと再開しろ」
「んなこと言われなくても」
分かってるぜ、と男性は素早い動きで爆弾を解体し終えた。
「早いな。もしできなかったらまた投げることになるかもしれなかったが、そうならなくてよかった」
「まぁな。で、あんたは一体何者なんだ?その言い分だt・・・」
男性が立ち上がり扉に背中を預けて女性に警戒し直すと突如扉の留め具が外れ、開いた扉によって背中から落ちようとした。
女性は立ち上がり素早く無数の弦を男性の両腕両足、胴体に巻き付けそのまま引っ張り中に戻し、ついでに扉も閉じ留め具があったところに弦を絡ませ固定した。
その勢いで床に叩き付けられた男性だが同時に自身に巻き付けられた弦が解かれた。
「大丈夫か?」
「あ、あぁわりぃ、助かった・・・」
振り向き、手を伸ばす女性に男性はその手を取って立ち上がる。
「・・・まさかバタフライエフェクトか・・・?」
女性の小さい呟きは男性には聞こえなかった。
「何か言ったか?」
「・・・いや、何でもない」
「そうか。・・・ん?」
何を思ったのか男性は助けてすぐに弦を戻した女性をマジマジと見た。
「な、何だ」
「金髪に不思議な色の眼、右に泣きぼくろ、顔立ちが良く、極めつきにその恰好・・・
ひょっとしてあんた四年前萩原が言ってたマンションで爆弾をさっきみたいに糸?ワイヤー?でタイマーが再起動した爆弾を投げて彼奴に説教した謎の美女か?」
「だったら何だ」
「実はあの後彼奴に説教したら『金髪の女神に助けられて説教された』って言ってな。聞いて最初ハァ?ってなったが、特徴を事細かに言ってその時一緒にいた奴もそんな人だったって証言しててつい『ぅゎこいつそんなに細かく覚えてて気持ち悪っ』って・・・」
引いちまった、と言おうとした時に観覧車が動き出した。
「お、動き出したか。意外とはえーな。
もう一つの爆弾は多分彼奴がやってくれるとして・・・。
話してくれるか?あんたが一体何者で音を立てずにどうやってここに入っ・・・て・・・?」
外を見て段々と降りていくのを確認し、女性に視線を戻すと、先程までいた筈の女性が忽然といなくなっていた。
「ど、どういうことだ?俺が扉に立って少し目を離しただけでこの密室からいなくなるって・・・」
あまりのことで座席に座って混乱する男性。
「松田君!」
すると扉が開きそこから別の人物が男性-松田陣平-を呼び、涙を浮かべて駆け込んできた。
「お、おぉ佐藤か。んな血相変えてどうs・・・」
バチンッ
言い終わる矢先、駆け込んできた人物―佐藤美和子―から平手打ちを左頬に一発食らった。
「どうしたじゃないわよ!観覧車の爆弾を解除しようと勝手に一人で乗り込むわ、もう一つの爆弾の場所のために爆弾を解除しないって言うわ、爆発する数十秒前にメールで爆弾の場所を伝えるわ、無事に解除したみたいでホッとしたら急に扉が開いて松田君が背中から落ちそうになるわでどれだけ皆を心配させるのよ!!」
「う・・・わ、悪かったな・・・」
途中泣きながらも叱る佐藤に松田はバツの悪い顔をする。
「・・・なぁ佐藤、扉が開いて俺が落ちそうになった時、下から見て俺はどうやって中に戻ったんだ?」
「え?どうやってって・・・落ちそうになった時松田君が両端を掴んで思いっきり引っ張って身体を中に戻したように見えたけど・・・」
覚えてないの?と泣き止んで首を傾げる佐藤。
「そうか・・・てかお前どうやって開けたんだ?扉の留め具は固定されてただろ?」
「何言ってるの?留め具は外れたままだったから普通に開けたわよ?そういえば松田君が中に戻った途端に風が吹いてなかったのに扉が閉じたわね」
「は?固定されてなかった?いや確かにあの後あの女がワイヤーみてーなので留め具を固定し直したのを僅かだが見えたぞ」
「え、何まさか他に誰かあの中にいたの!?」
「あ、ああ、まぁ・・・な」
「何その曖昧な言い方?」
「いたっちゃいたがちょっと目を離した隙に消えたんだよ」
「・・・松田君大丈夫?熱でもあるんじゃない?」
「ねぇよ。今度は病人扱いか」
「ないならいいけど、その人の名前は?」
「・・・・・・・・・アリアドネ」
「は?ア、アリアドネ?もしかして外国人?」
「神話に出てくる女の名前だ。まぁ糸じゃなくワイヤーみてーな物を使ってたがな。
実は名前すら聞き損ねてな、どうせ萩原の時みてーにノーコメントって言うだろうから俺が付けた」
確かに見た目はかなり美人な外人だったぜ、と言い残して松田は立ち上がり、自身を呼ぶ佐藤を置いて観覧車を後にした。
歩きながら松田は彼女と握った手に視線を下ろし、落ちそうになったところから手を取って立ち上がったところまでの場面を思い返す。
「(身体に巻かれたあのワイヤーのような物と手の感触は確かにあった、幻なんかじゃねぇ)」
「・・・彼奴の言うとおり、あの女は命の恩人の女神サマだな。
・・・そういや目を離した時、窓越しで何かぼんやりと光が見えたような・・・それと関連があんのか?」
この後松田は病院に行ってもう一つの爆弾を処理した萩原と合流し、あの時の女性に助けられた事をついポロッと口を滑らせたせいでしつこく追及された。
警察学校組ほとんどの口調が分からない上に使ってるパソコンが松田さんの下の名前が一発で出てこない・・・(´・ω・`)