戦姫絶唱の世界で某錬金術師の成り代わりかと思ったら死神の世界って…   作:シヒイシレアサ

9 / 13
今回は女主人公の視点のみで切り替えがありません。


第8話:いったい・・・?

ゆっくり目を開けると、真っ先に視界に入ったのは白い天井だった。

まだ意識が少し朦朧としているのと身体が動かなかったためゆっくり首を左右に動かして周囲を見ると、どうやら自分はどこかの病院に入院しているようだ(しかも高そうな個室)。

窓から太陽の光がカーテンの隙間から差し込んでいるから少なくとも今は夜ではないな。

てか何回も飛ばされたせいで今日が何月何日で、今は何時何分なのかが分からない。

 

そういえばあの時、怖くて無意識にダウルダブラを起動したのと金色と褐色、あと黒の何かを見たのは覚えているけど、なぜか気が付いたらこの病室にいた。起動から現在まで辺りの記憶があやふやになっている。

あの時何があって、一体誰が自分をここに連れて来たんだ?あとどれくらい寝てたんだ?

 

必死に考え、思い出そうとしていると・・・。

 

「失礼するよ」

 

扉から一人の男の人が片手に如何にも高級そうなフルーツが入ったバスケットを持って入ってきた。

 

「よかった、目が覚めたんだ」

 

中々目が覚めなかったから心配してたんだ、と男の人はベッドの横に置いてある椅子に座り、バスケットを隣の床頭台に置いた。

いつまでも寝てるのは駄目だろうと思って動かない身体に精一杯力を込め(途中男の人の力をお借りして)起き上がる。

起き上がって気付いたけど服装が病衣に変わってた。

 

「まだ頭がぼんやりとしているように見えるけど気分はどうだい?」

 

「だ、大丈夫です。あの・・・ここは・・・?」

 

「病院だよ。もっとも普通の病院じゃないけどね」

 

普通の病院じゃない?え、じゃあ何?まさか・・・?

 

「警察病院だよ。色々な面で安全だから安心して」

 

「っ!?」

 

け、警察病院?何で普通の病院じゃなくて警察病院?

てか思ったけどこの人かなり美形で美声だな。爽やかで女の人には一切困ってませんって感じ。金髪に青目、褐色の肌にグレーのスーツがよくお似合いで・・・ん?待てよ?

金色、褐色・・・黒はないがもしかして・・・。

 

「も、もしかして貴方がボクをここに・・・?」

 

「そうだよ、僕が君をここに連れて来たんだ」

 

やっぱり!?ってことはもしかして、その・・・見られた、か?

 

内心動揺していると男の人の雰囲気が急に変わった。

 

「・・・君に聞きたい事が幾つかある。まず一つ目。

君は僕の目の前で紫の武装をした女性から魔女のような服装の少女、しかも僕と十数、いや約二十年前に会った時と全く変わらない容姿に一変したが、あの時に会った少女で間違いないな?」

 

「っ、」

 

やっぱりガッツリ見られてたよ。

てか怖い。圧が凄い。雰囲気も変わってるしこれじゃまるで取調べ、いやこれは取調べというより尋問だろこれ。

ここで下手に嘘をついても見破られるから正直に言うしかないよな・・・。

 

「・・・れ、れーくん?」

 

ヤバ、つい名前を言っちゃった。

 

「・・・間違いないようだな。

では二つ目。君はなぜあんな所にいたんだ?」

 

「・・・わかりません。気がついたら、あそこにいました・・・」

 

「わかりません?それh「あ、あのっ!」何だ」

 

「お、教えてください。あの暗い所でれーくんとボクは何をしていて、倒れてから今に至る経緯を分かる範囲でいいので」

 

「構わないが・・・いいのか?」

 

「はい」

 

いいのかって何のことなのかわからないけど知りたい。

 

「・・・わかった。話そう」

 

そう言って男の人-降谷さん-がつらつらと話し始めた。

 

ちなみにあの男は以前から勝手に廃墟の隠し部屋で子どもを誘拐しては悪さをしていたみたいで、他にも自宅でもたくさん出てきたからお縄になったとのこと。

 

あと医者が言うにはちゃんと検査をしないと分からないが恐らく疲労と恐怖による精神的ストレスなどで倒れて、結局三日ぐらい経ってたみたいだけど、もしかしてダウルダブラの使用回数とかもあるのかな?

 

「これで分かっただろ?

三つ目に入るぞ。

────君はどこかの実験施設にいたのか?」

 

三つ目の時点で降谷さんの雰囲気が更に変わった。

え、何、圧とか顔とか目力とかがさっきより更に怖くなってるけど実験施設って何?どういう事?意味が分からないし怖すぎて身体の震えが止まんないし涙が出てきた・・・。

 

すると目の前が急に暗くなり、上半身に圧迫感を感じた。

 

「・・・言いたくないなら無理に言わなくていい。怖がらせてすまない」

 

どうやら降谷さんに抱きしめられていたみたいだ。抱きしめられつつ頭を撫でられているおかげで涙が引っ込み、震えが消えた。

あったかい、こんな優しい温かさを感じるのはいつ振りなんだろう・・・?あといい匂い。←

 

いつ振りなのか思い出そうとした時、降谷さんはゆっくり放してくれた。

 

「・・・落ち着いたな。もうこれ以上聞くのは止そう。

今医者を呼ぶから良い子に待っててくれ」

 

そう言って頭をポンポンしてくれた降谷さんは病室を後にした。

 

・・・今気づいたけど医者を呼んでから尋問じゃないのか?順番逆だろ。

 




・・・なんか今までより変な感じになってしまってすみません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。