神話級の巨大蜘蛛、異世界で無双。【凍結】   作:光車

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超絶改訂しました。
あまりにも酷かったので。


1章 学園都市① 地位向上編
異世界


 目を覚ます。

 僕は暗闇に居た。

 どこかも分からない、変な場所。

 

 ガサガサ、と体を動かしてみる。

 すると、何かが体を包んでいる感覚がある。

 

 少し動いた程度じゃ割れなかったけど、じゃあ今度はもっと思いっきり動いてみよう。

 そんな感じで動いてみれば、今度は割と簡単に割れた。

 

 辺りはかなり暗い。

 けれど見えないほどじゃない。

 下を見れば、僕を包んでいたものは……糸でできた繭?

 

 落ち着いて考えるために一旦座ろうとしてみるけれど、体がうまく動かない。

 と言うか、とてつもなく違和感がある。

 

 よく見てみれば、鋭い何かの足。

 感覚が正しければ、それは8本存在している。

 そして視界もおかしい。

 目が8つある感覚もある。

 

 足が八本、目も8つ。そして糸を使う生物。

 ……うん、どうやら僕は蜘蛛になったみたいだ。

 

 現実逃避してしまいそうだけど、今の現状を受け入れる。

 そしてとりあえず外に向かうことを目標とする。

 

 周りを見渡すけどあまりにも暗くて見えない。

 けど、よく観察すると見えないのではなく、近すぎて分からなかっただけみたいだ。

 

 何があったかと言うと、岩。

 岩がすぐそこにあったみたい。

 

 足を動かそうにも、周りも岩に囲まれている。

 どうにかならないかなと思いながら少し力を入れて足を動かした。

 訂正、動かしてしまった。

 

 直後、轟音が鳴り響き、岩が崩れ落ちる。

 

 僕の足が岩に当たって、そのまま岩を崩したのだ。

 あまりにも簡単に破壊できたことに、数分呆然としていた。

 

 まだ洞窟の中だけど呆然としていた僕に、何かが近づいてきた。

 

「グギャギャ!」

「ギャギャ?」

 

 それは緑色の肌。

 小さな角が頭に生えている。

 異世界モノではテンプレである、ゴブリンだった。

 ただしやけに小さい。

 僕の足先程度の大きさしか無いのだ。

 

 そんな奴らが10匹程度。

 手に持つ石の斧で僕を攻撃してくるが、斧が逆に壊れてしまう。

 

 鬱陶しかったのでさっきと同じように足を動かした。

 とはいっても、さっきより何倍も力を入れてしまっていたが。

 結果、一瞬ですべてのゴブリンが弾け飛んだ。

 

 足が当たらなかったゴブリンも居たはずなのに、即死した。

 ついでに洞窟も揺れる。

 落石が僕の体に落ちてくるけど、全く痛くもない。

 

 あまりの惨状にもしかしたらステータスとかもあるのかな。

 なんて、現実逃避をする。

 

 でも、現実逃避にはならなかった。

 

***

 

種:クイーンタラテクト《原種》

名:なし

ランク:S

HP:9999×5+

MP:9999×5+

SP:9999×4+

力:9999×3+

防御:9999×3+

魔攻:9999×3+

魔防:9999×3+

敏捷:9999×3+

スキル

『順応』『蜘蛛糸』『蜘蛛毒』『魔法』『ブレス』『射出』『全属性耐性』『全異常状態耐性』『偽装』『鑑定』『小型化』『産卵』『眷属支配』『念話』

 

***

 

 直後出てきたステータス。

 そこに書かれている内容は、ある意味納得をさせてくれるものだった。

 

 これを信じるならば、僕のステータスは軽く3万。

 HPやMPに至っては、5万以上あることになる。

 果たしてそれが高いのかどうか、それはわからないけれど、さっきの惨状をみるに高いのだろう。

 それも、極端に。

 

 声なんて出ないはずなのに、乾いた笑いが出そうになった。

 

***

 

 その後。

 洞窟内なので時間とかはわかりませんが。かなりの時間が経ちました。

 ステータスは当然変わってません。

 

 この時間の間に、一応魔法の研究とかスキルの研究とかもしている。

 それによってある程度の魔法なら使えるようになっている。

 スキルの内容も割と分かってきてるし、一人でずっとやっているにしては割といい線まで行っているんじゃなかろうか。

 

 と、僕が気を張り巡らせているエリアの中に、とある気配が入ってくる。

 大半の魔物は僕という存在の気配に慄いて近づいてこないのに。

 

 それは男の子だった。

 ボロボロで、全身傷だらけの男の子。

 そんな男の子は僕の影を見て、

 

「うっ、これまで、なのかな?」

 

 そう言って、男の子は倒れた。

 

***

 

 男の子が起きた。

 

『あ、気付いた?』

「え?誰………うわあ!」

 

 男の子は、僕を視認するなり飛び起きる。

 そして、震える足で僕に言う。

 

「お、大きな魔物……」

 

 そう、実は僕はかなり大きい。

 今の目の前にいる少年が150cmくらいだったとしても、僕の大きさは軽く30mはあるだろう、という大きさだ。

 そんな大きな魔物が目の前にいたら、驚くのも無理はない。

 

『まぁ確かに私は魔物だけど、あんまり気にしないで』

「え、喋った!?」

 

 そこで驚かれることには僕も驚いた。

 なんで驚くの? とも聞こうと思ったが、それより僕今『私』って言ったな?

 クイーンタラテクト、即ち女王だから『私』と言わなきゃいけないのか。

 

「喋れる魔物なんて……神話級じゃないですか。そんな魔物がこんな近くにいたなんて……」

 

 男の子は僕が喋った事を驚いた理由を、僕が聞かずとも教えてくれた。

 うん、空気が読める子は優秀だよ。

 そして理由もわかった。

 

『なるほど、喋れる魔物なんて滅多にいないんだね』

「そう、です」

 

 僕は男の子の言葉を聞く。

 でも、何かこの子はあるような気がする。

 僕の勘もそう言ってる。

 

『じゃあ君。私に何があったかを教えてみなよ。何か解決するかもしれないし』

 

 とりあえずの催促。

 意味はないかもしれないけど、もしかしたらこの子は僕の運命を変えてくれる子かもしれない。

 

「え、えっと、僕は魔物使い(テイマー)なんですが、テイムできる魔物が虫系しかいなくて……。それで落ちこぼれって言われてて……。今日は見返すために外の森に来てみたんですが、ゴブリンに殺されかけて。それでこの洞窟に逃げてきたんです」

 

 なるほどなるほど。

 随分と無謀な事をする子だね。

 でも、それくらいこの子は見返したかったって事かな。

 

『よし。私がテイムされてあげるよ』

 

 とりあえずはそう言ってみる。

 この子の選択だ、別に何をとっても良い。

 けど、予想通りなら……。

 

「い、いいんですか? 僕なんかが、貴女みたいな神話級の魔物をテイムしちゃって」

『そこは気にしなくていいよ。正直言って暇だったし』

 

 僕のことは気にしなくていい。

 僕は僕が気が向いた事をやるだけだ。

 

「わ、わかりました。……所で契約内容ですが……」

 

 契約内容?

 ……あ、もしかしてそういう事かな。

 そもそもテイムというスキルを知らなかったから、テイムを掛けて終わりだと思ってたんだけど。

 

 でも、ならこうで良い。

 

『私はなんでも良いよ。余分な束縛さえなければね』

「え、でも……」

 

 未だに渋るこの子だけど、僕はそもそもそんな契約なんて自分で破棄できる。

 そんなものを気にするくらいなら、今自分の命を気にかけたほうがいい。

 

 全く、大物なんだか小物なんだか……。

 自然と笑いが込み上げてきた。

 

「で、ではテイム行きます」

『うん』

 

 無抵抗でこの子から飛び出た光の粒子を浴びる。

 それはだんだん僕に絡みつく鎖となる。

 

 そして最後に、シャランという音を立てて消え去った。

 

「……成功です」

『よろしい。じゃあ君の元の場所へ帰ろうか』

 

 僕はこの子がこの子をいじめてる奴らを見返す所を想像しながら、そんな事を言った。




12/23 スキルの偽造を偽装に直しました。

2021/5/18
改稿完了しました。

主人公の種族を変えて、オリジナル化すべき?

  • すべき
  • どちらでも良い
  • すべきではない
  • どうでも良いから更新しろ
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