《さぁ、今年もやってまいりました、第132回剣魔祭! 今年は一体どのような戦いが観れるのでしょうか!》
『うぉおおおおおおおおおお!』
あれから一週間ちょっと。
訓練をし続けたアルシナだけど、あれ以降強さはあまり変わっていなかった。
不安が残る現状だけど、アルシナなら何とかしてくれる。
そう信じて、でも心の片隅で心配していた。
『大丈夫、かなぁ』
その不安は、思わず口に出てしまうほど。
僕は、剣魔祭の会場の上から見ていた。
……今は見守るしかないか。
不安でも、自分にできることはもうないから、僕は何があっても見守る事を決めた。
アルシナの試合は第三試合。
最初の方だけど、どうか緊張しないで。
そう願った。
***
アルシナ視点
僕には魔力が無い。
ステータスも低い。
出来ることなんてそんなに無い。
そんな僕だ、アイが居なかったら何もできない。
けど、アイは信じてくれた。
僕の弱音も飲み込んで、それでも信じ続けてくれた。
なら、僕もそれに応えなきゃ。
そう思う。
《さて、第三試合、アルシナ・ケル・セルメリトvsルーガン・ルダ・ジェイド! さぁ、勝つのはどっちだ!?》
声に反応して、僕は壇上に上がる。
「テメェが元々落ちこぼれだと言われてたとしても、油断はしねぇ。行くぜ、アルシナ・ケル・セルメリト」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
お互いに一応の挨拶を行い。
《さぁ両者が向かい合った! 準備はできたか?》
「「ええ/ああ」」
僕は、この人に、勝つ。
そう決意をする。
《じゃあ、3、2、1》
スタート。
《スタート!》
始まると同時に僕は踏み込む。
まだ走りながらでは術式は使えない。
だから、手に持つ剣で攻撃をする。
「甘ぇ!」
けれどそれは易々と防がれる。
当然だ、僕はこれまで剣技なんてそんなにやってないんだから。
でも、一瞬でも足を止めれば術式の準備はできる。
術式の準備をすることで、更に攻撃をしようとして、
「力抜いたな?」
「っ!?」
弾かれた。
術式に意識を向けた結果、剣に対する意識が疎かになっていた。
ついでに、術式が霧散する。
《おっと、剣を弾かれてしまう! しかもこれは……アルシナ敗北か!?》
そんな状態の僕に、ルーガンさんの剣が振り下ろされる。
守りと攻撃、その二つを同時に失った僕はどうする事もできない。
……な、訳がない。
「っぁ!」
弾かれた衝撃を殺さず、むしろ後ろに倒れ込む。
咄嗟の対応力だけは、アイとの特訓で鍛えたんだ。
最後の1週間の訓練は、決して無駄じゃなかった!
「……テメェ、今のを避けるか」
けれど、勢いよく倒れたせいで、背中を地面に打ちつけた。
一瞬息が出来なくなって、けれどこのままなら攻撃を受けてしまう。
避けた意味がない。
「けどよ、これで終わりだ!」
もう一度、剣が迫る。
今度は回避も無理だ。
でも、僕は勝ちに来たんだ。
勝ってやる、勝って、勝って……!
無意識に、何かが放たれた。
爆音、いや轟音。
魔力がごっそりと抜ける感覚。
意識が持っていかれそうになるが、それをなんとか堪えて、目を開けて。
「──」
《い、今のは何だぁ!?》
実況も、混乱の声を上げて。
僕も、頭の中は混乱していた。
土煙で何も見えなかった先が、晴れて見えるようになる。
僕も立とうとして、
《こ、これは! ルーガン・ルダ・ジェイド戦闘不能! アルシナ・ケル・セルメリト勝利! まさかの逆転劇、大火球がルーガンを焼き尽くしたー!》
『うぉぉぉぉおおお!』
大歓声に包まれる僕。
なんとか立った僕の目下には、焼け倒れ伏したルーガンさんが居た。
「……か、った?」
よく分からない。
けど、勝てた。
その嬉しさは、少しだけ僕に自信を持たせてくれた。
この話以降は、剣魔祭終了までアルシナ視点が増えます。
主人公の種族を変えて、オリジナル化すべき?
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すべき
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どちらでも良い
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すべきではない
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どうでも良いから更新しろ