神話級の巨大蜘蛛、異世界で無双。【凍結】   作:光車

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そして本編に戻る。
どっちも変なところで切り過ぎな気はする()


本格的な訓練

 魔法を避ける。

 避けて避けて、近付いて魔導人形に攻撃を当てる。

 何度も何度も繰り返して、そのうち精神が疲弊していく。

 

『……あっ』

 

 肉体は疲れておらずとも、精神が疲れればそれで終わり。

 足が縺れ、魔法を避けきれず被弾する。

 

「……じゃあ、休むか」

 

 動けなくなったアイに魔法が殺到し、命中する直前。

 ミラクルムが指を鳴らし、その瞬間魔法と魔導人形が消え失せる。

 

 そして、へたり込んでいるアイを自身と共に転移させた。

 

***

 

 時は少し遡り。

 

『今回の訓練は特に意味はないとかないよね?』

「流石にない。今回も実戦形式だがな」

 

 前回の訓練が全くの無意味とは言わないが、主に憂さ晴らしであった前回があったので一応聞いていた。

 何よりもあれは若干トラウマになりかけている。

 

「今回の訓練も前回と同じで魔法を避けるわけだが、今回は魔法を避けながら私が作り上げた人形を攻撃する、という形になる」

『な、なるほど』

 

 前回に近いものだと聞いて、身震いをするアイ。

 しかし終わりがないわけでもない。

 前回ほど苦しむ必要は無さそうだ、とも思って。

 

「終わりはお前が疲れたらだ。ちなみに疲れたふりをしても意味はないからな」

『え゛』

 

 変な声が出たが、まぁそれも仕方ないとも言える。

 そして察した。

 下手をすれば前回以上の苦しみを味わうことになると。

 

「とりあえずやるぞ」

『いーやー!』

 

 悲鳴を上げるも虚しく、アイは魔法の嵐に飲み込まれていった。

 

***

 

 そして現在。

 

『……もう動けない』

「ステータス的にはいまので疲れることなど無いだろうに」

『体は疲れて無くても精神的には疲れるの』

 

 僕は倒れ込んだまま、ミラクルムに抗議の視線を向ける。

 当然ミラクルムは受け取らないが。

 

「それよりどうだ。なにか分かったか?」

『……ああ、そういえばこれって訓練だったね……』

 

 今更のように思い出す。

 これは訓練、イジメじゃない。

 正直イジメみたいなものだけどイジメじゃない。

 

『なんというか、回避する感覚は分かったかなぁ。なんというか、当たらない位置に移動するだけじゃないってのは分かったような気がする』

「そこまでわかれば十分だろうな」

 

 まぁ確かに、戦闘の技量はこれで上がるかも知れない。

 回避しながら相手に攻撃を当てる。

 それは言葉にするだけならば簡単だが、実際のところただ避ければいいだけじゃない。

 当たらないようにしながら、相手に攻撃を当てるという行為はなかなか難しいのだ。

 

「次は防御だろうな。ただ避け続けることもできるが、時には防御などをする必要もある。わざと攻撃を食らって反撃を与える、などということもできるようになるしな」

『……戦闘って考えること多いね』

「お前が何も考えていないだけだ」

 

 実際僕は何も考えずに戦っている。

 今回は結構どうすればいいかを考えていたが、これまで考えたことなんてなかったかも知れない。

 

「何にせよだ。私が楽になるように早めに覚えてくれよ」

『勘弁してよ……』

 

 今更ながら、この人に頼ったことを後悔していた。

主人公の種族を変えて、オリジナル化すべき?

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  • すべきではない
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