さくっと読める程度の文量ですが前半はシリアス成分多めで、後半はぶち壊しです。
タグは保険で色々入れてます。
ラスボスがガッツリ出てきます!
エンディング要素が出てきます!
タグにある「ワンパンマン」要素が出てきます!
閃の軌跡4がメインで、ワンパンマンのキャラは出てきません!
ネタバレを好まない方、まだ未プレイの方は読まない事をおすすめします。
さくっと読める程度の文量ですが前半はシリアス成分多めで、後半はぶち壊しです。
タグは保険で色々入れてます。
では、どうぞ。
最終相克を経たが起動者と分離されて実体化した《イシュメルガ》の思念体。聖獣の”檻”に封じられる事で巨大な力と融合したこの次元で滅ぼせる唯一の形態として顕現させた。
遊撃士・特務支援課・魔女や将軍の他、過去敵対した者達でさえ集ったその場。星杯騎士団第二位《匣使い》の助力もあり足場を得た傑物達と、《巨イナル一》の最終決戦。その光景は多くの絆を繋ぎ育んできたひとつの奇蹟だった。
だが
《巨イナル一》イシュメルガ=ローゲはあまりに次元が違った。
巨大にすぎるその体躯は天を衝きさし、宙空を駆ける竜を思わせる下肢に、力と魔を象徴するかのような魔神の如き威容は、徒人ならばその存在を感じ取る前に狂い死ぬであろう圧。空間さえ壊すようなその腕の一振り。近寄るだけで蒸発しかねない業火。魔神が成す障壁はこちらの如何なる魔法や武術、兵器さえも通じず、伝説の中の魔女や世界に名を轟かす達人が成す秘術・奥義で僅かに抗うのを許す程度。
高速巡洋艦からの遠隔支援に従事するアルフィンにとってその光景はまさしく絶望であった。ひとりまたひとりと脱落していく者を見送る事しか出来ずにいた。今まさに矢面に立っている彼らの勇姿に悲鳴を殺しどうにか出来ないか無い筈の手段を必死に考える。すでにこの巡洋艦に積まれている兵装は使い切り無くなってしまったにも関わらず。
霊子ネットワークの構築の維持もほぼ意味が無いほどになるまで消され逝く英雄達。
そんな中で片目を眼帯で覆う兄オリヴァルト皇子が艦内放送の電源を入れる。
「本艦はこれより、イシュメルガに向け最期の突撃を敢行する。乗組員は直ちに落下傘を装着し本艦から離れ給え。猶予は今より3分。繰り返す…」
その放送が終わり隣に控えるシェラさんと目を合わせ頷かれた後、アルフィン達に振り返る皇子。
「出来れば可愛い妹達には降りて欲しいのだけど…」
「お兄様、わたくしは」
そう言い終わる前に銀の影が閃きアルフィンを優しくそれでいて傷つける事も無く気絶させる。
「すまないアルフィン…トワ君、エリゼ君、君たちにアルフィンを頼みたい。どうか、頼まれて貰えないだろうか」
皇子の言葉から葛藤もあっただろうが彼女達は帝国の至宝を抱え艦橋室から出ていった。カレイジャスⅡの艦橋に広がるイシュメルガの威容。かの《巨イナル一》に玉砕した所で倒せるとは思っていない。
だがいまだ倒れていない僅かばかりとなってしまった傑物達に、質量兵器と化すこのカレイジャスⅡで作れるであろう隙に望みを掛ける他無い。
「ふふ、シェラ君。妹の言葉の先を言わせなかった心遣いに感謝するよ。きっと帝国を想ってくれるだろうけどそれは長く残るきずになってしまう」
「あら、私は未来の妹ちゃんより今の旦那さまを気遣ったのよ」
「ふっ…すまない、シェラ。いや、ありがとう」
幾人かの英雄達の犠牲を払ったこの数分で助かった命は如何程ばかりか。だが望むならば――。イシュメルガに向けて舵を切る。隣に愛する女性の肩を抱いて。
「個人的には、赤いバラでも散らしながらいきたかったが――。最期に一曲いかがかな私の奥様」
手元にリュートは無いけれど。
「ふふ、ええ共に」
歌声響く艦橋室。その声に恐れは無く。
流れ行く 星の軌跡は 道しるべ 君へ続く
衝突警告を吐き出すエラー画面で真っ赤に染まったその艦橋だが。
焦がれれば 想い 胸を裂き 苦しさを 月が笑う
確実に《巨イナル一》に当てる為に舵を操作するふたりの姿に怯えは無く。
叶うことなどない はかない望みなら せめてひとつ 傷を残そう はじめての接吻 さよならの接吻
ただ最期の時まで響いていた。
君の涙を 琥珀にして 永遠の愛 閉じ込めよう
せめて隣り合うヒトに届けと――。
《巨イナル一》イシュメルガ=ローゲ、それは成長し文字通り世界を滅ぼした。
この次元では盟主の告げる滅びを一足早く迎えた。
”闘争”を根源とするソレは次元の崩壊まで起こすに至り、この世界の残骸は無数に及ぶ世界線の時空の狭間にすべて消え去った。
筈であった。
アルフィン・ライゼ・アルノール。かの最終決戦から生き残ってなお《巨イナル一》に最期の最期まで抗った気高く誇り高い帝国の至宝の魂魄は狭間にあってなお輝きを失ってはいなかった。ただその魂は口惜しくも何も動けず、滅びを待つのみというその時。
数多の世界、無数の次元をさえ貫く、神をもひれ伏さす一撃の余波でその魂は吹き飛ばされ別の次元の世界の自分と融合した。
アルフィン・ライゼ・アルノール。6歳の事である。
神の如き一撃の残滓を纏った同じ存在とはいえ”外の理”となったアルフィンの魂を受け留めるのは、この世界の6歳児アルフィンにはとてもでは無いが不可能で災厄となる筈だった。だが一撃を放った存在は概念などを超越しており、その一撃に込めた想いは敵対者以外は滅ぼさないという武神とも呼べる存在の無意識から成る加護によってアルフィンの存在はきずひとつ付けず護られ完全な融合を果たした。
そして今を理解する。ハーメルの悲劇からの戦争は起こった後であり黒はすでに王を手に入れた後である事やこれから起こるであろう悲劇などはもちろんそうだが、それよりも興味深くまた必要であり渇望してやまなかった力の事を、魂を震わせた、かの一撃を想う。
魂魄の状態であった事が幸いだったのか、かの一撃はその武神が如き存在の生を、過去を、魂にまで理解させられるものだった。もともとただの一般人であった事など信じられないが、道しるべを得た。
私は 至ってみせましょう かの一撃に
皇女としての務めは本当に必要なものだけを選別しとどめる。
急に人が変わったように修行を、常人には耐えられないような修行を課すアルフィンに兄はもちろん家族に心配を掛ける事になったのは心苦しい。だがすでに相克の準備は始まってしまっているのだ。時間が無い。
修行途中で《劫炎》にケンカをふっかけられたり、未来の知事であるカールさんの部下の貴族ともめたのでワンパンして使用不能にしたり、カイエン公に子供のいたずらパンチを御見舞したり、リベールで主催された武闘大会で一番強そうだった少尉の分身を見てからワンパンで沈め(優勝者は王城に招待されるので決勝は出場せずにい)たり、《結社》から誘いを受けて乗ったり、星杯騎士団から聖痕が無いのを不思議がられたり、胡散臭いメガネに腹パンしたら陰険な事を並べ立てられたので連続普通のパンチをかましたり、《銀》と一緒にアルカンシェルに一度だけ協力したら大陸の至宝と評判が出たり、列車砲の砲撃を撃ち落としたり、魔女と協力を取り付けたり、機甲兵などは手加減したワンパンでも余りに脆すぎて余波で試験場が崩壊したり、と本当に色々あった。
かの武神が如き存在は修行の結果毛根が死滅してしまったようだが、今の所私は女性であるおかげか髪はキューティクルを保っている。
Ⅶ組が始動するとほぼ同時期にバルフレイム宮から姿を消したアルフィン皇女。民からおてんば姫と揶揄される存在だったかの皇女は影に日向にⅦ組を助力していた。
そして時は流れ――
幻想要塞最深部、執行者No.1《火炎魔人》を降したⅦ組。
人の姿に戻り、目的を達した余裕のある《劫炎》は正直ダメ元くらいだったと軽く嘯く。
不死者であるクロウが怒りを示し、遊撃士の道を行くフィーが問いかける。
「悪いと思ってるなら手を貸せば?」
ミュゼなどは同意を口にするが、他Ⅶ組の面々も口に出さないだけで大いに同じ想いだった筈だ。だが《劫炎》はすまんが先約があると言い同行を拒絶、リィンと灰の機神に一回限りの使用になるであろうが、外なる神の力を譲渡した後、焔の転移陣の中でまたなと声を残しその場を後にした。
そして《劫炎》の転移先、幻想要塞最深部の外殻上部にいた《結社》所属の執行者に話しかける。
「よお。おまえがずっと目を掛けてただけあって、なかなかどうして大したヤツラだったぜ」
「当然、ですね」
言葉少なに応えるのは大陸で一番と謳われる演劇集団アルカンシェルで目をマスクで隠した一度だけの出演だったにも関わらず絶賛され大陸の至宝とまで語り継がれる謎の演者にして唯一の”同朋”。記憶を無くしたマクバーンと違い完全な融合を果たした”外なる理”の証明者。
《武神》アルフィン。
「ヤツラで記憶を取り戻せなかったら相手して貰う賭けだったが――、俺の、負けだなぁ」
その言葉に木漏れ日がさすようなほのかな笑みを浮かべるアルフィン。言った通りでしょうとその顔が語っていた。
「ふん……その顔が出来るなら心配いらねぇようだなぁ」
”外”から来たアルフィンに同朋意識を持っていたマクバーンだが出会った当初から故郷は違うと聞いていた。記憶を半分程度取り戻したマクバーンはその言葉の正しさを実感したが、それで今までの友誼が無くなるわけが無く、これより始まるだろう彼女が次元を超えてからいやその前からずっと願い待ち望んだ決戦に向けて強張っていた彼女を心配しての言葉だった。
「この次元での勝利が、以前の世界を取り戻す事にはならないでしょうけど、今生きるこの世界を護る為に、マクバーンさん、《劫炎》のその力、お貸し下さい」
「はっ……イシュメルガがそこまでのもんか疑問だがなぁ。まぁ、いい。賭けはお前の勝ち、余力も十分。《巨イナル一》の面ァおがませてもらおうじゃねぇか」
賭けにアルフィンが勝った際の内容はイシュメルガとの戦いの協力。この地より生まれる前から次元を超えての因縁。その決着の為、今を生きるこの次元の為、万全を期し自身の武を高めてきた。
アルフィンが幻想要塞最深部の外殻上部にて自身の武を研ぎ澄ませていると、《最終相克》の力の波動を感じると共に視界の遠方下部に白い闇が集いⅦ組の面々の転移を確認する。
「いよいよだなぁ」
マクバーンの声を隣に並び立つ。
自身が《結社》にて二つ名を貰った時、畏れ多くも《武神》の名を戴いた。記憶にある、かの武神の如き存在を差し置いてその名を名乗る事に葛藤はあった。だが戦闘用ドレスの上から、加護を賜るよう祈りも込めてヒーローがしていたようなマントと赤い手袋を確認すると、不思議と落ち着くのだ。目線を前へ。拳を握る。
「かつてのような無様は見せません」
「はっ、上等だぁ」
宙空に顕現する巨大すぎる体躯を睨みつける。そこに精霊の道を繋いだ魔女たちの声を皮切りに英雄達が集う。カレイジャスⅡからオリヴァルト皇子の懐かしい声が届く。
「霊子ネットワークを構築した!こちらも支援する!」
その声を確認した後に一帯に拡がった霊子ネットワークに《劫炎》の力を借りて干渉し中に混じる。
レクター達の参戦表明後にイシュメルガの準備が整ったのか、先制の一撃がⅦ組の中央に落ち―――。
アルフィンはその巨イナル一撃を裏拳で弾き飛ばし匣の上に着地する。
「私も手伝わさせて頂きますね」
「私じゃねえ、私”達”だろうが。よおⅦ組さっきぶりだなぁ俺も混ぜてくれや」
「「「ア、ア、ア、…アルフィン(殿下!?)!?」」とマクバーン!?」
Ⅶ組だけで無くほぼ全員が喜びを混ぜた驚きを口にする中、マクバーンへの声が小さくいじけたように隣の彼は、ちっと舌打ちする。その差はこれまで陰からも日向からもⅦ組を導き、時には力を貸し、時には上を示す為に壁となり立ちはだかったその差かもしれない。その様子を目にしたイシュメルガが吠える。
「知ッテイルゾ貴様アアア!!人ゴトキガ神ヲ名乗ルソノ不遜!!身ノ程ヲ教エテクレルワアアア!!!」
音と共に乱れ震える空間振動だが、毛筋の先ほどの震えさえもアルフィンに与える事は出来なかった。イシュメルガの猛攻がⅦ組を、かつての英雄達を超える強者となった皆を襲う中、霊子ネットワークから伝わる絶大な力、其の力を最大限に活かす為に匣はアルフィンの為だけのイシュメルガへの道を造り、アルフィンを除く全ての今の英雄達が囮役を買って出る。
その戦い舞う姿は闇を切り裂く一筋の光であり
Ⅶ組は先輩・後輩の垣根を超え
業火を打ち払い
遊撃士達は絆の確かさを示し
黒雷を撃ち砕き
特務支援課は演算能力を最大限に活かし
絶対を貫き
世界に轟く達人達はその武でもって
絶望を覆す
隣を行くかつての世界では愛した《鬼》リィンと今生で友誼を育んだ《劫炎》マクバーンが完璧以上の信頼をもってアルフィンを支えた。
「これが私の全力全開!」
ヒーロー。
「マジ殴り!!」
敵対者を滅する概念にまで昇華したその星さえも崩す一撃に、耐えられる存在など、この次元にはいない――。
砕き貫いたその拳圧は放射状に広がり、後方の雲の全てを吹き飛ばし、蒼穹から照らす太陽が一足早く勝利を静かに祝っていた。
《武神》の名は帝国の歴史書に名を残すにとどまらず、大陸の全ての国の歴史に刻まれ、悠久を思わせる時を超え神話となりなお語り継がれた。
ゲームオーバーした後、レベル上げしすぎた
少しだけ修正しました
もっと、アルフィン無双TUEEE二次創作増えて欲しい
閃の軌跡はクロスオーバーもしやすい世界設定ですし二次創作増えろ下さい。