バーサーカーのヒーローアカデミア   作:残月

47 / 47
I・アイランド①

 

 

「キスマークや手形が凄いですね」

「流石NO.1ヒーローってか」

「やれやれ、ここまで足止めを食うとは。危うく約束の時間に遅れる所だった」

 

 

緑谷とオールマイトと合流した狂夜と桜は少し呆れ気味だった。オールマイトの顔には無数のキスマークがあり、身体には手形が残っていたからだ。オールマイトは手でキスマークを拭い取りながら呟いた。

 

 

「約束?」

「ああ、私の古くからの親友と会う約束をしていてね。悪いが少し付き合って貰おうと思ってね」

「あ、だったら俺達は席を外しましょうか?」

「そうですね。久しぶりにご友人に会うのに私達が居たんじゃ……」

 

 

緑谷がオールマイトの呟きを疑問に思うとオールマイトから答えが提示された。それを聞いた狂夜と桜は席を外そうとしたがオールマイトは手で制した。

 

 

「なーに、感動の再会するのにギャラリーは付き物さ。一緒に居てくれて構わないよ。勿論、キミ達が嫌じゃなければね」

「オールマイトの親友……是非!」

「そこまで言われたら断れない無いですよ」

「失礼の無い様に静かにしてますね」

 

 

オールマイトの発言に緑谷は鼻息荒く、狂夜と桜は同席するなら邪魔にならない様に静かにしていようと考えていた。その時だった。

 

 

「おじさまー!」

「ん?」

「あら?」

「え?」

 

 

狂夜達の背後からビョンビョンと何かが跳ねる音が聞こえたと同時に女性の声が聞こえる。振り返れば個性的なホッピングに乗った金髪の女性が。

 

 

「マイトおじ様!」

「OH!メリッサ!」

 

 

飛び込んで来た金髪の女性を抱き止めたまま、クルクルとその場を回り始める。ハッハッハッと笑うオールマイトに笑顔を見せる女性。

 

 

「アレがオールマイトの古くからの親友か?」

「だとしても歳が離れすぎてると思うんですが……」

「個性で若くなってるのか……それとも……ブツブツ……」

 

 

狂夜は思った事をストレートに口にして、桜は当然の疑問を口した。緑谷はいつもの調子で個性分析をしていた。

 

 

「おっと、彼等を置き去りにしたままだったね。紹介しよう。私の親友の娘で……」

「メリッサ・シールドです!はじめまして!」

「「「あっ、そういう事(ですか」」」

 

 

オールマイトと金髪の女性メリッサ・シールドの紹介で得心がいった狂夜達は同時に納得の声を上げた。

 

 

「あ、えっと……雄英高校ヒーロー科の緑谷出久です!」

「同じく雄英高校ヒーロー科の間桐狂夜です」

「私は間桐桜です。まだ中学生で兄さんと一緒に見学の為に来ました」

 

 

緑谷が自己紹介したのを皮切りに狂夜と桜もそれぞれ自己紹介をすませる。

 

 

「雄英高校って事は……マイトおじ様の!?」

「ああ、未来のヒーロー候補達さッ!」

 

 

メリッサが驚くとオールマイトが補足した。その様子に緑谷と狂夜は照れてしまう。

 

 

「いや、そんな……」

「俺達はまだまだ未熟でして……」

「そんな事は無いわ!おじ様の教え子なら将来有望ね!」

 

 

緑谷と狂夜は思わず否定しようとしたがメリッサは緑谷と狂夜の二人はオールマイトの教え子であり、太鼓判を押された有望株なのだと考えていた。

 

 

「アナタ達、個性は?そっちのアナタはフルメタルのプレートアーマーみたいだけど……こっちのアナタはコスチュームはカッコいいけどオーソドックスなデザインね。補助的なアイテムも無いみたいだし……コスチュームの改良が必要ね……」

「あ、どうも……」

「ち、近い……」

 

 

メリッサは狂夜と緑谷のヒーローコスチュームをジロジロと見る。狂夜の方は問題無いと思ったのか見定めが早く、寧ろ緑谷の方に問題がある事を見抜いていた。実際、緑谷の古傷を見て心配そうにしていた。緑谷は女性との距離が近い事で顔を真っ赤にしていた。

 

 

「ゴホンッ!メリッサ、そろそろ……」

「あ、ごめんなさい。つい癖で……行きましょう!」

 

 

オールマイトの咳払いでハッとなったメリッサは先程まで乗っていたホッピングを掴むと光と共にコンパクトに収納されていった。

 

 

「何気なくやってるけど凄いなアレ」

「あっという間に収納されちゃいましたね。凄いです」

 

 

サラッとされた事で見逃しそうなものだが何処かのアニメの収納カプセル並みに凄い機能である。

 

 

この後、研究棟に行ってオールマイトの親友のデビット・シールドと会った狂夜達は驚愕した。デビット・シールドはノーベル個性賞を受賞する個性研究の第一人者でオールマイトがアメリカで活動していた頃の相棒であり、オールマイトのコスチュームの全てを開発した天才科学者……と言う事が緑谷の口から語られ……狂夜と桜はオールマイトからの説明を聞かずとも目の前の人物が何者なのかよく理解していた。

 

その後、デビット博士とオールマイトが親交を温めると二人きりになる事になり、狂夜、緑谷、桜はメリッサの案内でI・アイランドのエキスポを回る事に。

 

メリッサの案内で緑谷、狂夜、桜は解説付きで楽しくエキスポを回っていた。多目的用モービル、潜水スーツ、36種類のセンサーが付いてるゴーグルと様々な物を見学して回っていた。

 

傍から見れば緑谷とメリッサ、狂夜と桜でカップルに見えるだろう。だからこそ緑谷とメリッサと少し離れた位置にいた狂夜と桜は気付いたのだ。

 

 

「兄さん、あれって……」

「麗日と耳郎と八百万だな」

 

 

緑谷とメリッサの跡を追う3人の女の子達。特に麗日は張り付いた様な笑顔だった。

 

 

「面白いから俺等も跡を追おう」

「兄さん、絶対に面白がってますね」

 

 

緑谷とメリッサの跡を追う麗日、耳郎、八百万の跡を更に追う狂夜と桜。

中々に異様な光景ではあるが人が多いエキスポでは案外目立たないものである。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

僕のヒーローアカデミア~ジンオウガの章~(作者:四季の夢)(原作:僕のヒーローアカデミア)

 世界総人口の約8割が超常能力“個性”を持つに至った超人社会。▼ 皆がヒーローに憧れる中、同じくヒーローを目指す少年――雷狼寺 竜牙。▼ そして、彼に宿りし個性――“雷狼竜”▼ この超人社会で今、雷を操る牙竜種が解禁される。▼ 


総合評価:15622/評価:7.99/連載:66話/更新日時:2026年07月11日(土) 11:43 小説情報

那須玲に負い目のあるワイ。ヤンデレ彼女にハーレムバイパーを食らわされる(作者:遅効性すぎてオリキャラひとつがBE)(原作:ワールドトリガー)

「カナくんを二度と逃がさないために責任のおっきな状態にしておくね?」▼病弱ダブルバイパー娘、那須玲の目的▼「たすけてくださいクマさん」▼ワイ、日比谷要人の泣き言▼「無理」▼達観した巻き込まれ聖人クマちゃんさん様の一言▼知り合いワ民のオリキャラ、いわゆるよその子が出てきます。▼許可もとり、色々好き放題しております。ご了承お願いします。▼↓R18版もあるよ▼ht…


総合評価:1762/評価:8.07/連載:20話/更新日時:2026年08月03日(月) 17:00 小説情報

【完結】争いは他所でやってくれ!最後は平穏無事に過ごしたい(作者:大気圏突破)(原作:ハイスクールD×D)

 サービス残業・休日出勤・パワハラで疲弊していたサラリーマンはデスクワーク勤務中に心臓の鼓動が止まり亡くなってしまった。憐れんだ神は第2の人生として彼を『リリカルなのは』の世界に送るつもりだったが書類の手違いで『ハイスクールD×D』の世界に送ってしまった▼ 神は送る直前に間違いに気付き彼に与えた力の他に原作主人公の能力を奪って付与させた。赤龍帝になってしまっ…


総合評価:2184/評価:6.57/完結:86話/更新日時:2026年08月08日(土) 15:14 小説情報

ダンジョン潜って5年、地上に出たら色々変わってました。(作者:一般通過社会人)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

ダンジョンで5年過ごした主人公がやらかす、ドタバタコメディ!(なお周りは曇る模様。)


総合評価:2684/評価:7.02/連載:42話/更新日時:2026年08月15日(土) 22:14 小説情報

時間が巻き戻ったので今度こそと死ぬつもりで助けたら、何故か生還して激重感情持たれるやつ(作者:イグアナ)(原作:Fate/)

タイトルの上から下まで殴り書きしました。


総合評価:6935/評価:8.51/完結:5話/更新日時:2026年06月05日(金) 20:41 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>